「高い遮音性と快適なつけ心地を実現した」と謳う寝ホン、Anker Soundcore Sleep A20。ネット上でも「イヤホンをつけたまま寝落ちできる」と評判です。しかし、「耳の違和感はいなめない」「高音も低音も音質に期待してはいけない」と気になる口コミも見られ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の寝ホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、寝ホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker Soundcore Sleep A20は、心地よく入眠できる寝ホンを探している人におすすめです。睡眠サポート機能が充実しており、比較した商品の多くは非対応だったタイマー・アラーム機能を備えています。寝落ちしても音が自動で止まるため、眠りが浅くなるのを防げるでしょう。専用のアプリからは、睡眠モニタリング・睡眠導入BGM・イヤホンを探す機能も使用可能です。
本体は小型かつ軽量で、口コミに反して快適なつけ心地でした。実際に装着したモニター10人全員が「圧迫感が気にならない」と回答しています。フィット感もよく、外れにくさの評価は比較した商品内でもトップクラスです。横向きで寝たり、寝返りを打ったりしても外れなかったので、違和感なくつけていられるでしょう。
音質はクリアで聴き取りやすく、自然音・音声コンテンツをバランスよく鳴らせます。解像感に優れ、細かな音の違いも再現していました。音楽視聴時に低音・高音の楽器の響きまで聴き取れたこともポイント。「高音も低音も音質に期待してはいけない」という口コミに反し、音楽リスニング用としても満足できるサウンドです。
遮音性も低くはありませんでした。イヤホンを装着した状態でどれだけノイズを低減できるか測定したところ、人のいびきは11.6dB・電車の走行音を5.6dB低減できたので、一定のマスキング効果が見込めます。しかし、比較したなかにより低減できた商品もあったため、騒音対策が主目的だとやや物足りないでしょう。
価格は16,990円(※2025年7月時点・公式サイト参照)と高めではあるものの、装着感・音質・機能性を兼ね備えています。朗読や自然音など、幅広いジャンルのコンテンツを楽しみながら快適に入眠できるでしょう。寝ホン選びで迷っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね!
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
Soundcore Sleep A20は、中国の電子機器メーカーであるAnkerが睡眠時のパートナーとして使えるように開発した完全ワイヤレスイヤホンです。Soundcore Sleep A10の後継機として、2024年7月に発売されました。Amazonや楽天市場などのECサイトでも売れ筋ランキング上位に入るモデルです。
快適な装着感を実現するため、人間工学に基づいたデザインを採用しています。本体は立体的なカーブを描き、イヤーチップとイヤーウィングには柔らかな素材を使用。「どんな体勢でも長時間快適に使える」と謳っています。
Bluetooth接続によってスマホ・PCとペアリングして音楽を再生できることはもちろん、「睡眠モード」ではイヤホン本体のみでも使用可能です。あらかじめイヤホン本体に音楽をダウンロードできるので、Bluetooth接続が切れた状態でも音楽を再生できます。
連続再生時間の公称値は、Bluetooth接続時がイヤホン単体で最大10時間・ケース込みで最大55時間、睡眠モードではイヤホンのみで最大14時間・ケース込みで最大80時間です。充電はイヤホン本体で約1.5時間・ケース込みで約3時間かかると公称しています。なお、付属品は以下のとおりです。
連続再生時間はすべて公称値です。
<付属品>
今回はAnker Soundcore Sleep A20を含む、人気の寝ホンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の寝ホンを比較検証したところ、Anker Soundcore Sleep A20には5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
睡眠サポート機能の充実度は申し分ありません。比較した商品のほとんどは非対応だったタイマー・アラーム機能を搭載。タイマーは手動で設定できるうえに、睡眠を検知して自動で停止する機能もあります。もし寝落ちしても、音が流れ続けて眠りが浅くなるのを防げて便利ですよ。
専用のSoundcoreアプリには、快適な睡眠へと導く機能が豊富に用意されています。オーディオライブラリがあり、脳波オーディオ・ホワイトノイズなどを自由に組み合わせて睡眠サウンドの作成が可能です。睡眠モニタリング機能によって睡眠時間・寝返りのタイミングなどを記録できるので、睡眠管理に役立つでしょう。
イヤホンを探す機能があるので、Bluetoothの接続範囲内であれば、イヤホンから音を鳴らして場所の特定が可能です。朝起きたときにイヤホンが行方不明になっても、見つけやすいでしょう。
<装着感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
外れにくさの評価は上々です。モニター10人が横向きで使用したり、寝返りを打ったりした結果、外れた人は1人もいませんでした。「フィットしていて外れる感覚がなかった」「横向きでもイヤホンが枕に接触しないから、しっかりと固定されていた」と好評です。
比較した一部商品は横を向いたり、寝返りを打ったりしただけですぐイヤホンが外れたことをふまえると、フィット感の高さが際立ちます。横向きで寝ているときにつけ直す手間がかからず、眠りの妨げになりにくいでしょう。
検証した結果、本商品と同じくカナル型のイヤホンはインナーイヤー型に比べて、耳に密着して外れにくい傾向がありました。イヤーピースの交換もできるため、フィット感の調整ができます。自分好みのつけ心地を追求しやすいでしょう。
<外れにくさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
人の声・自然音・楽曲のジャンルを問わず、サウンドのクオリティは高水準です。マイベスト音響機器担当である原豪士が人の声・自然音・J-POPを視聴したところ、すべての項目で満足と評価しました。比較したほかの商品では声がぼやけて聴こえたものもありましたが、こちらはクリアで聴き取りやすいサウンドです。
人の声の輪郭がくっきりしており、音量を上げなくてもハキハキと聴こえます。とくに男性の深い声の再現性が高く、声色の違いまで聴き取れるレベルでした。朗読などの音声コンテンツを聴きながら眠りたい人にぴったりです。
自然音の解像感は高く、細やかに表現されていました。音の広がりや定位感にはやや欠けるものの、音の分離感がはっきりしているので、違和感はほとんどありません。川のせせらぎや焚き火など自然界の音を聴きながら眠りたい人にもおすすめです。
デメリットはないのか確認したところ、とくに気になる点はありませんでした。遮音性を最重要視する人には物足りない可能性があるものの、睡眠サポート機能の充実度・つけ心地のよさ・音質はどれも高評価です。寝ホン選びで迷っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね!
2024/07/09 発売
接続タイプ | ワイヤレス |
---|---|
イヤホン形状 | カナル型 |
良い
気になる
連続再生時間 (充電ケース込み) | 55時間 |
---|---|
イヤーピースの種類 | シリコン |
プラグ形状 | |
睡眠モード対応 | |
専用アプリに睡眠導入BGMあり | |
睡眠解析機能 | |
充電時間 | 1.5時間 |
充電端子 | USB Type-C |
防水性能 | IPX4 |
操作方法 | タッチ操作 |
マイク付き | |
ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能 | |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
着脱検知機能 | |
マルチペアリング対応 | |
マルチポイント対応 | |
アプリ対応 | |
音質の特徴 | バランス型 |
最小音量 | 40.4dB |
いびきの遮音量 | 11.6dB |
Anker Soundcore Sleep A20は、公式オンラインストアにて販売しています。価格は16,990円(※2025年7月時点)です。購入時に会員登録をすると、6か月の延長保証を受けられます。
公式サイトに在庫がない場合は、Amazon・楽天市場などのECサイトでも購入可能です。ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店でも取り扱いを確認できました。サイトによって価格は異なるので、どこで1番お得に購入できるかリサーチしてみてくださいね。
最後に、Anker Soundcore Sleep A20とは異なる魅力を持つ商品をご紹介します。
騒音対策したい人には、1MOREのSleeping Earbuds Z30。遮音性が高く、検証ではいびきを12.5dB・電車の走行音を8dBカットできました。いびきや生活音をしっかり軽減してくれるでしょう。装着時にはフィット感があり、実際に着用したモニターからは「長時間つけても気にならない」という声が聞かれました。
音声コンテンツ・ASMR・自然音などを聴くことが多い人は、finalのZE500 for ASMRを候補に。声の太さや抑揚が再現されており、息継ぎや響きなどの繊細な表現までクリアに聴こえました。音の方向まで聴き取りやすかったので、音に包み込まれる感覚を味わるでしょう。圧迫感の少ないつけ心地もモニターに好評でした。
接続タイプ | ワイヤレス |
---|---|
イヤホン形状 | カナル型 |
良い
気になる
連続再生時間 (充電ケース込み) | 24時間 |
---|---|
イヤーピースの種類 | シリコン |
プラグ形状 | |
睡眠モード対応 | |
専用アプリに睡眠導入BGMあり | |
睡眠解析機能 | |
充電時間 | 1.3時間 |
充電端子 | USB Type-C |
防水性能 | 不明 |
操作方法 | タッチ操作 |
マイク付き | |
ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能 | |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
着脱検知機能 | |
マルチペアリング対応 | |
マルチポイント対応 | |
アプリ対応 | |
音質の特徴 | バランス型 |
最小音量 | 44.9dB |
いびきの遮音量 | 12.5dB |
接続タイプ | ワイヤレス |
---|---|
イヤホン形状 | カナル型 |
良い
気になる
連続再生時間 (充電ケース込み) | 18時間 |
---|---|
イヤーピースの種類 | シリコン |
プラグ形状 | |
睡眠モード対応 | |
専用アプリに睡眠導入BGMあり | |
睡眠解析機能 | |
充電時間 | 1.5時間 |
充電端子 | USB Type-C |
防水性能 | IPX4 |
操作方法 | タッチ操作 |
マイク付き | |
ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能 | |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
着脱検知機能 | |
マルチペアリング対応 | |
マルチポイント対応 | |
アプリ対応 | |
音質の特徴 | ASMR向き |
最小音量 | 42.7dB |
いびきの遮音量 | 10.1dB |
final ZE500 for ASMRを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
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