圧倒的な音質による「究極のリスニング体験」を謳うノイズキャンセリングイヤホン、Sennheiser(ゼンハイザー) MOMENTUM True Wireless 3。「分離のよい音で高音質」「音の解像度が異次元」と評判な一方、「ノイキャン性能がいまひとつ」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
ノイズキャンセリング性能の高さ
音質
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のノイズキャンセリングイヤホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3は、高解像で質のよいサウンドですが、ノイズキャンセリング性能はいまひとつ。実際にノイズカット率を計測したところ、クラップやサイレンの音はある程度低減できていたものの、電車の音は6dBの低減に留まりました。比較したなかには26.3dbも低減できた商品があったことを思うと、騒がしい場所では雑音が気になる可能性があります。
音質は、どの帯域もバランスのよく鳴っていてクリアです。低音はやや迫力に欠けるものの、音の広がりがよく、楽曲をしっかり下支えするナチュラルな響きでした。比較したなかにはずっしりと体に響く低音が特徴的な商品もありましたが、こちらは中音・高音ともにクリアで丁寧な表現が得意です。クラシックやジャズを楽しむのにぴったりでしょう。
解像度は非常に高く、ボーカルのブレス・抑揚まで繊細に聴き取れます。楽器の音は粒立ちがよく、「音と解像度が異次元」と絶賛する口コミにも納得。モニターからは「楽器と声、コーラスの調和が取れていてきれいな音が楽しめる」と好評した。「生音のようなリアルな音」と驚きの声も寄せられるほどです。包まれているような立体的なサウンドで、心地よい臨場感も得られます。
スマホアプリには、ユーザーの嗜好性を分析して自動調節をするパーソナライズ機能を搭載。ジャンルに合わせて調節されたプリセットを選ぶこともできます。デバイスを2台同時接続できるマルチポイントや着脱検知など、音質面以外の機能も充実していました。イヤホンのみでも8時間再生でき、通勤・通学で使うならバッテリー性能も十分でしょう。
2024年に「MOMENTUM True Wireless 4」が発売されており、型落ちで新モデルより手頃な金額で買えるのも魅力です。とはいえ、口コミで指摘されていたようにノイキャン性能は高いとはいえません。雑音を気にせず高品質なサウンドを楽しみたい人は、ほかの商品を検討してみてくださいね。
今回ご紹介するMOMENTUM True Wireless 3は、2種類のノイズキャンセリング機能を備えた商品。アダプティプノイズキャンセリングが周囲の音に合わせて自動で雑音を調整し、ハイブリッド型のノイキャンでノイズを打ち消す信号を精度高く生成します。
高音質を追求したSennheiserのフラッグシップモデルで、イヤホンの脳にあたるプロセッサを前モデル「MOMENTUM True Wireless 2」の1基から2基に増設。それぞれ役割を分担させることで、音質と全体的なパフォーマンスを向上させたとしています。
販売元のSennheiserは、1945年ドイツで創業した老舗オーディオメーカーです。ほかにはないサウンド体験の提供を目指し、スタジオ用ヘッドホンや会議向けのオーディオシステムなど、数々の音響機器を開発。完全ワイヤレスイヤホンの「True Wireless」シリーズは最新の4も販売されています。
音質に関わるBluetoothの対応コーデック(データ転送時の音声を圧縮する形式)は、aptX Adaptiveに対応。CDよりも音の情報量が多い、ハイレゾ相当のサウンドを楽しめます。低遅延も特徴で、人混みなど電波が混雑しがちな環境でも音は途切れにくいでしょう。
外音取り込み機能では、イヤホンをつけたまま周囲の音を聴きとれます。コンビニのレジなどで、わざわざイヤホンを外す必要はありません。ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えは、イヤホン本体をタッチするだけです。
デザインはマットな質感でスタイリッシュ。イヤホンとケース中央にはSennheiserのロゴがあしらわれています。カラーはブラック・ホワイトと、Amazon限定販売のグラファイトの3色展開です。重量は片耳約5.8gと軽量設計で、装着時の負担を減らせるよう配慮されています。
イヤーフィン3サイズとイヤーアダプタ4サイズが付属しており、装着感を好みに合わせてカスタマイズ可能。ケースの充電端子はUSB Type-Cで、USB-A to USB-Cの充電ケーブルも付属しています。充電アダプタはついていないので、必要な人は別途購入しましょう。
<付属品>
今回はSennheiser MOMENTUM True Wireless 3を含む、ノイズキャンセリングイヤホン全42商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
ノイズキャンセリング性能の高さ
音質
ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3のメリットは、音質(解像度・低音・中音・高音)・連続再生時間・利便性の6点。購入前に検証結果をぜひ参考にしてみてください。
ゼンハイザー Momentumシリーズは、ワイヤレスイヤホンのなかでも注目されているシリーズのひとつ。SONYのXMシリーズ・AppleのAirpodsPro・BOSEのQCbudsシリーズ・Technicsと比較しても遜色のない音質で人気です。
20代までの男女10名のモニターが音質をチェックした結果、どの音も非常にクリアでした。各楽器の音が粒立って聴こえ、聴き逃す音がありません。楽器とコーラスの調和がとれたきれいな音がモニターから好評でした。
比較したなかには、音が重なるとこもったように聴こえる商品もありましたが、こちらは高解像を謳うドライバー「TrueResponseトランスデューサー」を搭載。「一音一音クリアに聴こえる」「音域もかなり広めで、それぞれの音の重なりもきれい」と絶賛の声が寄せられました。
どの音もクセがなく整って鳴らせるため、とくにジャズやクラシックを楽しみたい人におすすめです。
<解像度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
臨場感は「迫力がやや欠ける」との意見も多くありました。比較した商品には低音が強調されたイヤホンもありましたが、こちらはまろやか。しかし、どの帯域の音もバランスよく鳴っており、抑揚や強弱も丁寧に表現されています。スネアの響きや奥でなる楽器も立体的に聴こえ、総合的な満足度は高めでした。
<臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
元々SENHEISER自体が有線イヤホンやヘッドホンで培ったモニターサウンドのノウハウがある会社です。それをワイヤレスイヤホンに落とし込み、SENNHEISERらしいモニターサウンドがワイヤレスでもしっかり楽しめるクオリティという印象でした。
解像度の高さでいうと、比較したワイヤレスイヤホンのなかではトップクラスかもしれません。
低音はナチュラルに聴けるほどよい重みを感じました。ただし、比較した体の芯に低音が響いてくる商品と並べると、ずっしりとした重低音を楽しむにはやや物足りなく感じます。
主張は強くないものの、モニターからは「下支えする要素として丁寧に厚みがある低音」という意見も。ベースやドラムの音にはしっかりと厚みがありました。音自体はクリアで、広いホールで聴いているようなスケール感は十分。心地よく聴き流せるバランス重視の音づくりといえます。
<低音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
音の厚みと再現性のどちらもある、クオリティの高い低音。ベースが前に出るような迫力はないですが、しっかりと下支えをしてくれるどっしりとした低音というイメージです。
中音のボーカルは男女ともに、声の質感や消え入る様子、余韻まできれいに聴こえました。音自体は軽めで、「厚みや迫力にはやや欠ける」という声が多めでしたが、ボーカルの再現度は非常に高いといえます。
<中音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ギターのカッティングやハイハットの高音は、生音のように聴こえ、抜けのよさが光りました。比較したなかにはキンキンと耳障りな商品もありましたが、高音にも厚みがあります。モニターのなかには、「ハイハットの高音もトランペットも高音も、かなり生音と変わらないように聴こえる」と答えた人もいました。
<高音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
カスタマイズ機能が非常に充実しており、好みの音に調整できます。
空間オーディオは非対応ですが、ユーザーのリスニングの嗜好性を分析して自動調節できる、パーソナライズ機能を搭載。選択型・自由調節型のどちらのイコライザーにも対応してます。
独自のスマートコントロールアプリで操作でき、ジャズやロックなどあらかじめ最適なサウンドに設定されたプリセットも用意されていました。初期設定のサウンドで物足りない場合も、おすすめの設定で聴いてみるとより楽曲の世界を楽しめるでしょう。
イヤホンのみの連続再生時間は7時間、ケース込みだと28時間です。テレワークなどで1日中つけっぱなしで使うにはやや物足りないものの、通勤・通学で使用するなら充電は十分持ちます。
比較したなかには、イヤホンのみの連続再生時間が5時間とさらに短い商品もありました。電力消費の激しいノイズキャンセリング機能を使用する場合でも、毎日の通勤・通学では困らないでしょう。
約1.5時間でフル充電になり、たった10分の充電で1時間再生可能です。充電が切れているときでも、朝起きて準備する間にさっとバッテリーが満たせますよ。
Qiワイヤレス充電にも対応しており、ワイヤレス充電器を使用している人はケーブルレスで充電できます。
比較した多くの商品と同様に、イヤホン本体で再生・停止・音量調整などの基本的な操作が可能。着脱検知機能も搭載しており、耳から取り外すだけで自動的に音楽が停止します。詳細は以下のとおりです。
比較したなかには、非対応の商品も多かったマルチポイントにも対応しています。Bluetooth対応のPCやスマホなどの端末を2台同時にペアリング可能。スマホで音楽を聴いているときにビデオ通話の着信があっても、すぐに応答ができます。ペアリングし直す手間もかかりません。
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を両方備えてるのもメリット。イヤホン本体のボタン操作で切り替えられるので、簡単に使い分けが可能です。風切り音を抑えるモードを搭載しており、ビル風が強い通りでも、雑音を軽減して音楽への没入感を高められますよ。
ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3のデメリットは、ノイズキャンセリング性能の1点。購入前にしっかりリサーチしておきましょう。
ダミーヘッドマイクを使用し、ノイズをどれだけカットできているかを計測。その結果立ち上がりの速いクラップ音は14.7dB低減できました。パトカーのサイレンの中音は11dB・高音は14.4dB低減しており、イヤホン未使用時よりはある程度雑音を抑えられてます。
しかし、電車の音が6dBの低減に留まったのは惜しい点。比較した上位商品には26.3dBも低減できたイヤホンもあったことを思うと、「ノイキャン性能がいまひとつ」という口コミにも頷けます。通勤や通学の電車内や、カフェで作業を行うには、雑音が気になりやすいでしょう。
前作のMOMENTUM True Wireless 2と比べると、どの音域も性能が上がっています。ノイキャン機能は、比較した商品のなかでとくに優れているわけではありませんが、前作よりもアップしていますよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここでは、ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3のデメリットをカバーする商品をご紹介します。
ノイキャン機能を重視する人は、Bose QuietComfort Ultra Earbudsがおすすめです。電車の走行音は中音26.3dB・高音28.5dBも低減し、サイレンやクラップ音もかなり抑えられていました。ノイズキャンセリングのレベルは10段階で調節でき、自分好みの設定が可能です。
音質は、ずっしりとした迫力ある低音でキレも十分。ボーカルの声や楽器の音の定位感にも優れ、立体的かつクリアなサウンドです。ロックやヒップホップなどをノリよく楽しめます。
マルチポイントに対応しており、2台の機器を同時接続できるのも魅力。着脱検知にも対応しており、ノイキャンを使用していても連続6時間再生できます。ケース込みなら24時間もつため、通勤・通学でメインであれば数日間充電なしで使えますよ。
SONYのWF-1000XM5は、イヤホンのみで12時間もの連続再生が可能です。ケース込みだと36時間と長いので、通勤・通学メインで使うなら1週間程度バッテリーが持つでしょう。
電車の走行音を32dBも低減し、比較したなかでトップクラスのノイズキャンセリング性能も兼ね備えています。どんなノイズでもしっかり低減でき、音楽への没入感が高いでしょう。
サウンド面では、厚みとボリュームのある低音を楽しめ、ボーカルの息遣いや強弱などの繊細な表現まで忠実に再現されていました。低音から高音まで、どこをとっても高クオリティなサウンドなので、どんなジャンルの音楽もマッチしやすいといえます。
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 3は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトで購入できます。各ECサイトの値段は、執筆時点で28,000円ほどでした。
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連続再生時間 (イヤホンのみ) | 6時間 |
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ドライバー構成 | ダイナミック型 |
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Bose QuietComfort Ultra Earbudsを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 12時間 |
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連続再生時間 (充電ケース込み) | 36時間 |
イヤホン形状 | カナル型 |
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Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
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ドライバー構成 | ダイナミック型 |
防塵防水性能 | IPX4 |
重量 | 5.9g(片耳) |
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SONY WF-1000XM5を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
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