豊富なカラバリでファッションに溶け込むと謳うノイズキャンセリングイヤホン、JVCケンウッド Victor HA-A30T。「バッテリー持ちがよい」と評判です。しかし、「ノイキャン性能は物足りない」「耳から落ちやすい」などの口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のノイズキャンセリングイヤホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ノイズキャンセリングイヤホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
JVCケンウッド Victor HA-A30Tは、コスパのよいイヤホンがほしい人におすすめです。1万円以下と手頃な価格ながら、ノイズキャンセリングは十分な性能。ダミーヘッドマイクを用いて計測したところ、ノイズを平均14.2~32.2dBカットできました。比較した商品にはどの音域も10dB以下しかカットできないものもあったのに対し、とくに話し声のような中高音域のノイズカット力に優れています。
サウンドは軽めで、長時間聴いていても疲れにくいのが特徴です。高音は余韻や響きがやや物足りなかったものの、中音はボーカルの声が際立っていました。実際に聴いたモニターからは「楽器に負けず歌詞を聴き取れる」との声があり、ボーカルメインの曲を聴くのに向いています。ハイハットの刻みがわかる程度には音も分解できていました。
ただし、低音の重厚な響きは感じられません。音に包み込まれるような臨場感もなく、モニターからは「音が平面的」との指摘がありました。3万円を超えるハイエンドモデルの多くは生音を聴いているかのようなライブ感があったことをふまえると、価格相応に感じられる部分もあるといえます。
操作はスムーズです。再生や停止・音量調整などはイヤホンだけで完結。片耳だけでの使用やハンズフリー通話もできるため、テレワークにも使いやすいでしょう。「バッテリー持ちがよい」という口コミどおり、イヤホンのみで約9時間と充電の持ちも良好です。機能は少なく、ノイキャンの強弱調整や2台のデバイスをスムーズに切り替えられるマルチポイントには対応していません。
「ノイキャン性能は物足りない」という口コミに反し、低価格なエントリーモデルとしては雑音をしっかりカットできました。とはいえ、同価格帯でももう少し音質がよい商品はあります。口コミで「耳から落ちやすい」と指摘されていたように、正しく装着しないと落ちやすいのも気になりました。ほかの商品もあわせてチェックしてみてはいかがでしょう。
VictorのHA-A30Tは、「新しいジブンと出会える」がコンセプトのイヤホン。バイカラーデザインを採用しており、カラーバリエーションは5色と豊富です。公式サイトで税込9,900円(※執筆時点)というリーズナブルな価格ながら、多彩な機能を備えています。
周囲の雑音を気にせず音楽を楽しめる、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載。外音取り込み機能をONにすれば、イヤホンを装着したまま人と会話ができます。片耳だけでも使用できるうえにマイクも搭載されており、仕事やオンライン会議などにも重宝しますよ。低遅延モードを使えば、音と映像のズレを抑えられてゲームや動画視聴がより楽しくなるでしょう。
オートオン/オフ&オートコネクト機能を搭載しているのもポイントです。一度ペアリングを完了させておけば、ケースから取り出すだけで電源がONになり、使用後はイヤホンを充電ケースに戻すだけでOFFになります。再接続の手間を省けてスマートに使えますよ、
そのほかのスペックは以下をご確認ください。
HA-A30T2は、検証に使用したHA-A30Tをさらにブラッシュアップした後継モデルです。販売価格は定価で税込9,900円(※執筆時点・公式サイト参照)と据え置きながら、新たな機能が搭載されました。
追加されたのは、屋外使用時の風切り音を低減するウインドカットモード。基本のノイキャン性能も向上していると謳っており、より静かな環境で音楽の没入できるでしょう。専用アプリでよく使うキーの割り当てや、サウンドモードの切り替えもできますよ。
PCやスマホなど同時接続した2台のデバイスをシームレスに切り替えられる、マルチポイントにも対応しました。音楽再生中もすぐに着信に応答できるため、テレワークなどにも使いやすいでしょう。充電ケースは小型化しながらも最大27時間と連続再生時間は増えており、1日中外出する日もバッテリー切れに悩まされません。
今回は、JVCケンウッド Victor HA-A30Tを含む人気のノイズキャンセリングイヤホンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
公式サイトで税込9,900円(※執筆時点)と低価格なのが最大のメリット。ECサイトでは8,000円以下で購入できるショップもあります。比較した商品には3~5万円台のハイエンドモデルもあり、気軽に音楽を楽しめるのはエントリーモデルならではの魅力でしょう。
カラー展開は、グリーン・ブルー・ブラック・ピンク・ホワイトの5色。一部メタリックを採用したバイカラーデザインで、耳元を華やかに彩ります。
商品を装着したダミーヘッドマイクの左右にスピーカーを置いてさまざまなノイズを流すと、電車の走行音は50~1kHzの帯域で平均14.2dBカット。1~4kHzの帯域では平均31.2dBとより強力にノイズを低減できたため、電車での通勤・通学中でも快適に音楽を楽しめるでしょう。
立ち上がりの速いクラップ音は平均21.8d、高音域のパトカーのサイレンも平均19.1dB抑えられています。とくに中高音域のカット率が高かったので、話し声や雑音が気になりやすいカフェで静かに作業したい人にぴったりですよ。
比較した上位商品にはもっと高性能なものもありましたが、どの音域も10dB以下しかカットできなかった商品もありました。「ノイキャン性能は物足りない」という口コミは払拭したといえます。
高音は、モニターから「やや詰まった感じ」「耳に刺さる感じ」などと指摘されています。とはいえ、音の抜け感・まとまり感はよく、聴き疲れはしません。余韻や響きを重視するのでなければ、満足度は高いでしょう。
解像度はハイハットの刻みがわかる程度に高めでした。「細かい音が連続する場面での明瞭度が低め」と答えたモニターもいましたが、比較した一部商品のように音がこもって聴こえるほどではありません。
<中音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<高音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<解像度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
マイクが搭載されており、ハンズフリーで通話できるのも魅力。片耳だけで使用すれば周りの音を確認しながら音楽視聴や通話ができるので、仕事中でも周囲の人と円滑にコミュニケーションがとれるでしょう。
音と映像のズレを抑える低遅延モードは、ゲームをプレイするときに活躍します。動画視聴やビデオ通話でも音声が遅れにくく、快適な使用感に期待できますよ。
軽く触れただけで反応するので慣れれば便利ですが、誤作動は起きやすいといえます。特に髪をかき上げることが多い女性は注意が必要でしょう。
バッテリー持ちは良好です。イヤホンのみではノイキャンOFFの状態で最大9時間、ONでも7.5時間続けて再生できます。ケースを含めるとノイキャンOFFで21時間、ONでも17時間使えるため、充電頻度を減らしたい人にぴったりですよ。
比較した商品には、ケースを使用しても最大12時間程度しか持たないものもありました。対してこちらは「バッテリー持ちがよい」という口コミどおり、仕事や勉強で長時間使用しても充電切れを気にせずに済むでしょう。
充電もスピーディです。クイック充電に対応しており、10分間の充電で最大75分再生できます。朝起きてから充電のし忘れに気づいても、身支度をしている間にある程度回復しますよ。なお、フル充電にかかる時間は、イヤホンが約2時間・ケースが約2.5時間です。
音に包み込まれるような臨場感もありません。定位感が曖昧で音の厚みに欠けるため、モニターから「のっぺりとしたサウンド」と指摘されました。比較した上位商品は生音を聴いているようなライブ感を楽しめたのに対し、楽曲に没入できるほど高音質とはいえません。
<低温についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ノイキャンのレベル調整も非搭載でした。比較した商品には騒音レベルに合わせてノイキャンを10段階で調節できるものもあり、機能的とはいえません。
着脱検知機能もありませんが、その代わりにオートオン/オフ&オートコネクト機能が搭載されていました。充電ケースからイヤホンを取り出すと自動的に電源が入り、ケースに戻すと切れるため、使用時に電源のON/OFFの操作をする必要はありません。
耳穴から後頭部側にある軟骨部分にイヤホンのシェルを引っ掛けるように装着すると外れにくいですよ。取扱説明書に記載されている正しい装着方法も紹介するので、購入後は確認しながら試してみて下さい。
<装着方法>
①左右を確認する
②ロゴが水平になるように装着する
③イヤホンを回転させて、フィットする角度を探す
④それでも合わないときは、イヤーピースのサイズを変更する
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
8,980円
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販売価格:8,980円
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ずっしりと重みのある低音と、解像感の高いサウンドが魅力。音の距離感や方向性まで感じ取れ、ロックやヒップホップなどを聴くのにぴったりですよ。
ノイキャン性能も高く、低音から高音までバランスよく雑音を抑えられていました。10段階でのレベル調整ができるため、シーンに応じて設定を変えたい人にもよいでしょう。ノイキャンをONにしてもイヤホン単体で6時間、ケース込みで24時間再生できるため、通勤・通学用にももってこいです。
着脱検知に対応しており、電源のON・OFFの操作を手動で行う必要がないのも利点。スマホ・PCなど同時接続したデバイスをスムーズに切り替えられる、マルチポイントにも対応していますよ。
価格が約2倍する同メーカーの「Buds2 Pro」と比べても、ノイキャン性能は引けを取らないレベルです。カフェの雑音や人の声など高音のノイズをしっかり低減できました。外音取り込みに対応しているため、会計時などの周囲の音を聴きたいシーンでもイヤホンを外す必要はありません。
重低音は控えめですが、バランスのよいクリアな音で聴き疲れしにくいサウンドも魅力的。アコースティックやヒップホップをよく聴く人に向いています。Androidスマホをお使いなら、イコライザー機能で好みの音質に調整も可能ですよ。
イヤホン本体の連続再生時間は、ノイキャンONで6時間、OFFで8.5時間です。通勤・通学時に使う程度なら、こまめに充電しなくて済みます。
JVCケンウッド Victor HA-A30THは、公式オンラインストア「JVCKENWOOD STORE」から購入可能です。送料は無料で、追加料金なしで不織布ラッピングバックでのギフト包装にも対応してもらえます。会員になれば、その場で使える500Ptの付与や誕生月に使えるバースデークーポンのプレゼントもあり、お得に買い物ができますよ。
そのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトからも販売が確認できました。よく使うサイトがあれば、貯めているポイントで買うのもよいでしょう。
ノイズキャンセリングイヤホンの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。Victorのワイヤレスステレオヘッドセット以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 6時間 |
---|---|
連続再生時間 (充電ケース込み) | 24時間 |
音の傾向 | 低音寄り、ボーカル、ライブ |
イヤホン形状 | カナル型 |
おすすめの音楽ジャンル | ASMR、ヒップホップ、ダンスミュージック、EDM、ロック、洋Rock |
良い
気になる
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
---|---|
対応コーデック | SBC、AAC、aptX Adaptive |
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
再生周波数帯域 | 不明 |
充電端子 | USB Type-C |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
自動パーソナライズ機能 | |
選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
急速充電対応 | |
AIアシスタント |
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最小再生周波数 | 不明 |
---|---|
連続再生時間 (イヤホンのみ) | ANCオフ:最大8.5時間/ANCオン:最大6時間 |
連続再生時間 (充電ケース込み) | ANCオフ:最大30時間/ANCオン:最大21時間 |
イヤホンの種類 | 完全ワイヤレスイヤホン |
連続再生時間(ノイズキャンセリングなし) | 不明 |
イヤホンの形状 | カナル型 |
連続再生時間(ノイズキャンセリングあり) | 不明 |
タイプ | イヤホン |
イヤーピースの種類 | 不明 |
接続タイプ | ワイヤレス |
おすすめのジャンル | アコースティック、ヒップホップ |
最大入力 | 不明 |
ペアリングアシスト機能 | |
イヤホン形状 | カナル型 |
ノイズキャンセリングの強弱調節可能 | |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.2 |
ネックバンド付き | |
イヤーフック・イヤーウィング付き | |
Bluetoothクラス | 不明 |
対応コーデック | SBC、AAC、SSC |
アプリ対応 | |
Bluetoothのプロファイル | A2DP、AVRCP、HFP |
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
ドライバーサイズ | 不明 |
プラグ形状 | |
インピーダンス | 不明 |
再生周波数帯域 | メーカー非公表 |
音圧感度 | 不明 |
特徴 | |
連続再生時間 | 30時間 |
充電時間 | 不明 |
充電端子 | USB Type-C |
防塵防水性能 | IPX2 |
操作方法 | タッチ操作 |
ケーブルの長さ | |
重量 | 5.6g |
幅 | 1.71cm |
奥行 | 2.22cm |
高さ | 1.92cm |
特徴 | |
電車の騒音のカット率 | 不明 |
MFi認証モデル | 不明 |
マイク付き | |
リモコン付き | 不明 |
ノイズキャンセリング機能 | |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
自動パーソナライズ機能 | |
選択式パーソナライズ機能 | |
選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
着脱検知機能 | |
内蔵メモリ | 不明 |
急速充電 | |
接続安定性機能 | 不明 |
急速充電対応 | |
自動電源ON機能 | 不明 |
自動電源OFF機能 | 不明 |
マルチペアリング対応 | |
マルチポイント対応 | |
AIアシスタント | 不明 |
紛失防止機能 | |
リケーブル対応 | |
ハイレゾ対応 | 不明 |
ハンズフリー通話対応 | |
再生/停止操作可能 | 不明 |
音量調整操作可能 | 不明 |
曲のスキップ操作可能 | 不明 |
音漏れ抑制機能 | |
製造国 | 不明 |
電車の走行音の低減dB数 | 21dB |
立ち上がりの速いノイズの低減dB数 | 20.9dB |
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