石けんでオフできる日焼け止めミルク、アンドビー UVミルク スタンダード。インターネット上では「伸びがよいので使いやすい」と評判ですが、「塗ったあとベタつく」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の日焼け止めミルクとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、日焼け止めミルク選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒で国内メーカーの美容職に入社し、3年半従事。年間6,000人以上をカウンセリングし、お客さま一人ひとりにあった美容法を提案していた。その後マイベストへ入社し、メイク・スキンケア全般の記事を執筆。コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリスト・顔タイプアドバイザー1級を所有。
すべての検証は
マイベストが行っています
「アレルギーテスト済み」は、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。
本記事における「トーンアップ」は、メイクアップ効果により肌が明るく見えることを指します。
こちらの商品はリニューアルされているため、現行品とは仕様が異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
目次
良い
気になる
アンドビー UVミルク スタンダードは、香りを楽しみながらUVケアしたい人におすすめです。「ハーバルオレンジの香り」と謳うとおり、実際に使ったモニターからは柑橘系の爽やかな香りが好評。日焼け止め特有のにおいが指摘された一部の商品とは異なり、ケミカル臭や原料臭はほぼ気になりません。しっかり香るため無臭タイプが好みの人には向きませんが、香りつきをお探しなら候補に入るでしょう。
UVカット力の評価も良好。本品をガラスプレートに塗布して分光光度計で測定すると、SPF相当値は平均172.38・PA相当値は平均6.99を記録し、SPF50+/PA++に相当する結果でした。短時間の買い物・散歩といった日常使いなら、日焼け対策として十分使えそうです。
容器が扱いやすいのも利点。ほかの商品にはフタが固くて開閉しにくいものがあったのに対し、フタと本体が一体になったチューブタイプで片手で楽に使用できました。量の調整も比較的しやすく、ほぼ全員のモニターが「使いやすい」と回答。手のひらに収まるコンパクトサイズで、持ち運びもしやすいですよ。
ハンドクリームのようなしっとり感のあるテクスチャで、モニターからは塗り心地もおおむね好印象。日焼け止め特有の粉っぽさやきしみもそれほど感じません。「塗ったあとベタつく」との口コミがありましたが、ベタつきにくさも悪くない評価で大きくは気になりにくいといえます。
一方で比較したすべての商品と同様に、暗い色の服に白く色移りしやすい点には注意が必要。成分面では、紫外線吸収剤が不使用なのはよいものの、精油の配合数が多く敏感肌の刺激となる可能性があるのが気がかりです。柑橘系の香りが好きな人には向いていますが、肌がゆらぎやすい人はほかの商品も検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にアンドビー UVミルク スタンダードと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイの日焼け止めミルクと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
アンドビー UVミルク スタンダードに気になる点がある人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
コーセー
軽いレジャーに適したUVカット力。ベタつきにくさが魅力
日焼け止めミルクを使用するメリットは、購入しやすい価格で高いUVケア効果が期待できる点。似たようなアイテムの「日焼け止めクリーム」は高価格なものが多く、「日焼け止めジェル」はUVカット力が低い傾向があります。対して日焼け止めミルクは、お金をあまりかけずに日焼け対策したい人にぴったりですよ。
今回ご紹介するアンドビー UVミルク スタンダードは、化粧下地としても使える日焼け止めミルク。光の効果によって肌のトーンアップ効果が見込める設計です。塗布後は石けんでオフできて便利ですよ。カラーは2種類で、色白〜普通肌向きのスタンダードのほか、普通~健康的な肌色向きのナチュラルベージュも展開しています。
内容量は30gで、容器はチューブタイプ。容量120gのポンプタイプもありますが、2025年4月時点では在庫を確認できませんでした(※公式サイト・ECサイト参照)。なお本商品は2025年2月に処方などがリニューアルされ、同じ商品名・カラー名で販売されているので、間違えないよう注意してくださいね。
販売元のアンドビーは、株式会社Clueが展開する化粧品を中心としたライフスタイルブランド。ヘアメイクアップアーティストの河北裕介さんがプロデュースしており、簡単にプロのような仕上がりを目指せる製品を販売中です。ポイントメイクやベースメイクのほか、成分や使用感にこだわったスキンケアアイテムも手掛けています。
今回マイベストでは、UV‐A・UV-Bをどのくらい遮断できるかを測定する分光光度計を使用し、算出した数値をSPF・PA値に転換。それらの数値を、SPF相当値・PA相当値と定義しました。
なお、メーカーが商品に記載しているSPF値・PA値は、人の肌を用いて定めた日本化粧品工業連合会の基準に則った数値です。しかし、人の肌状態の差によるブレが懸念されたため、マイベストでは分光光度計を用いたSPF相当値・PA相当値を採用することで、個人差による測定誤差を排除しました。
一般的に扱われるSPF値は紫外線を浴びたあとの、赤みやひりつきを起こすまでの時間を何倍に伸ばせるかを定義しているのに対し、SPF相当値は日焼け止めによって防げた紫外線量に応じて皮膚の赤みを予測したもの。PA値はモニターが実際に紫外線を浴びたあと、皮膚の黒化が生じたときの紫外線量から算出されるのに対し、PA相当値は日焼け止めによって防げた紫外線量に応じて皮膚の黒化を予測したものです。
人気の日焼け止めミルクを比較検証したところ、アンドビー UVミルク スタンダードには5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
肝心のUVカット力の評価は良好です。実際にガラスプレート(SPFセル)に本品を塗布して分光光度計で測定すると、紫外線B波を防ぐ指標となるSPF相当値は3回の平均で172.38を記録。比較したほとんどの商品と同様に満足の基準とした50を優にクリアし、肌が赤くなる原因となり得るUV-Bからは肌を守りやすいといえます。
紫外線A波を防ぐ指標となるPA相当値も、4回の平均で6.99と高めの数値をマーク。満足の基準とした8や、全商品の平均7.98(※2025年4月時点)には一歩届かなかったものの、悪くない結果でした。
公称値は「SPF50/PA++++」ですが、個人差によるブレを考慮して算出した際の相当値は「SPF50+/PA++」に該当。炎天下で長時間過ごすシーンには物足りないものの、買い物や散歩といった日常的なシーンであれば、紫外線から肌を守る効果が期待できるでしょう。
実際に使用した20〜40代の女性モニターからは、柑橘系の爽やかな香りも好評です。「ハーバルオレンジの香り」という謳い文句どおりの雰囲気で、においを楽しみながらUVケアできますよ。
ただ香りは弱いとはいえず、無臭タイプが好みの人には向きません。「ハンドクリームとしてならよいが、顔には塗りにくい」といった意見も複数寄せられました。
とはいえ原料臭が気になった一部の商品とは異なり、日焼け止め特有のにおいやケミカル臭に対する指摘はなし。モニター12人中7人が「においの不快感のなさに満足」と回答しており、香り付きを探している人には候補になるでしょう。
コメントは一部抜粋
容器がチューブタイプで扱いやすいのもよい点です。サイズは手のひらに収まるコンパクトさで、ハンドクリームのような感覚で持ち運べます。20〜40代の女性モニター13人ほぼ全員が「使いやすさに満足」と回答しました。
比較した商品内にはフタが固く開閉しづらいものがあったのに対し、フタと本体が一体型でワンタッチで楽に開閉が可能。片手で扱えるうえ、カチッとしっかり閉まるので閉め忘れも起きにくいでしょう。
適量を出しやすいかについては、「調整しやすい」「ドバッと出そう」など意見が二分しました。とはいえ不満を感じたモニターはおらず、許容範囲内といえます。少量だけ出したいときは力加減に気をつけてくださいね。
<容器の使いやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ベタつきにくさの評価も悪くない結果です。人工皮膚に本品を塗布してからビーズの上に押し付けたところ、付着したビーズの数は20個中平均8個を記録しました。
満足の基準とした3個以下や全体平均の6.3個(※2025年4月時点)には及びませんが、半分にあたる10個を超えた商品と並ぶと、若干のベタつきを感じるレベルです。「塗ったあとベタつく」との口コミは否定できないものの、大きくは気になりにくいでしょう。
きしみも気になりにくいと感じた人が多めです。ハンドクリームのようなテクスチャで、「伸ばしやすくしっとり感がある」との声が多数寄せられました。「伸びがよいので使いやすい」との口コミどおりで、肌にスムーズになじませやすいといえます。
比較したほかの商品には、塗り広げる際の引っ掛かりが多くの人から指摘されたものも。対して本品は多数のモニターから「塗り心地がよい」との声があがっており、日焼け止め特有の粉っぽさやキシキシ感は感じにくいでしょう。
<きしみにくさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
アンドビー UVミルク スタンダードにはたくさんのよい点がある反面、気になる点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
色移りがしやすい点は気がかりです。人工皮膚に本品を塗布して5分放置後、黒い布を載せて200gの分銅で摩擦を加えたところ、5回すべての検証で黒い布に白く色移りしました。
比較したすべての商品でも同様の結果だったため、本品に限らず日焼け止めミルクは色移りしやすいアイテムといえます。暗い色の服を着る際は、首元や袖などに白い色がつかないよう注意してくださいね。
比較した半数以上の商品と同様に、肌が敏感なときには使いにくい成分構成だったのもネック。理系美容家の箱崎かおりさんに成分表をチェックしてもらうと、デリケートな肌への刺激となり得る精油の配合数が多いと評価されました。肌の健やかさの維持につながる、肌荒れ防止成分が見当たらなかったのも惜しい点です。
一方で、紫外線吸収剤を使わないノンケミカル処方だったのは利点といえます。紫外線防御剤は酸化亜鉛・酸化チタンの2種類の散乱剤のみで構成されており、吸収剤が苦手な人にとっては使いやすいでしょう。
PA(相当値) | ++ |
---|---|
SPF(相当値) | 50+ |
良い
気になる
PA(公称値) | ++++ |
---|---|
SPF(公称値) | 50 |
内容量 | 30g |
分類 | 化粧品 |
使える部位 | 顔 |
無香料 | |
落とし方 | 石けん |
紫外線吸収剤不使用(ノンケミカルタイプ) | |
アルコールフリー | |
アレルギーテスト済み | 不明 |
下地兼用 | |
特徴 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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アンドビー UVミルク スタンダードの取扱店舗は、楽天市場・Yahoo!ショッピングなど。値段は2,200円前後(※2025年4月時点・ECサイト参照)です。先述のとおりリニューアル後の商品とは処方などが異なるので、購入の際はパッケージを見比べて確認してみてください。
最後に、高いUVカット効果が見込めると評価されたほかの商品をご紹介します。
日焼け止め効果の高さにこだわるなら、LA ROCHE POSAYのUVイデア XLがおすすめ。検証ではSPF50+/PA++++に相当する数値を記録し、真夏の炎天下でもしっかり日焼け対策できそうです。クリームのようなテクスチャで、モニターからはきしみにくい点も好評。においはほとんどしないので、無香料タイプを探している人にもよいでしょう。
雪肌精 CLEAR WELLNESSのUVマイルドミルクは、敏感肌でも使いやすい成分構成。紫外線散乱剤のみで構成された処方で、デリケートな肌の刺激となり得る成分も見当たりませんでした。検証ではSPF50+/ PA+++相当のUVカット効果があったため、海などのアウトドアシーンでのUVケアにも向いていますよ。
PA(相当値) | ++++ |
---|---|
SPF(相当値) | 50+ |
PA(公称値) | ++++ |
---|---|
SPF(公称値) | 50 |
内容量 | 30mL |
分類 | 化粧品 |
使える部位 | 顔 |
無香料 | |
落とし方 | 石けん |
紫外線吸収剤不使用(ノンケミカルタイプ) | |
アルコールフリー | |
アレルギーテスト済み | |
下地兼用 | |
特徴 |
PA(相当値) | +++ |
---|---|
SPF(相当値) | 50+ |
良い
気になる
PA(公称値) | +++ |
---|---|
SPF(公称値) | 50+ |
内容量 | 50mL |
分類 | 化粧品 |
使える部位 | 顔、からだ |
無香料 | |
落とし方 | ボディソープ、洗顔料 |
紫外線吸収剤不使用(ノンケミカルタイプ) | |
アルコールフリー | |
アレルギーテスト済み | |
下地兼用 | |
特徴 |
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