この夏絶対、焼けたくない!……なら、最強の日焼け止めはデパコスじゃなくて「プチプラ」が正解だった理由【ビオレ・アネッサ】
日焼け止めなんて、当たり前に塗ってる。だから日焼け対策はバッチリ!!……と思ってるみなさん。
日焼け止めは、「ただ塗ればいい」わけじゃないこと、知ってましたか?
実はちゃんと日焼け止めの効果を得るためには、「規定量を塗ったうえで、2〜3時間に1回の塗り直しが必要」なんです。
とはいえ、この規定量というのがかなり多めですし、塗り直しもかなり頻繁にしなければなりません。きっと疑り深い人なら、「本当にこんなに塗らないと効果ないの……?」と疑問に感じてしまうはずです。
というわけで今回は、「規定量って本当に守らないとダメ?」「日焼け止めって2〜3時間で落ちるの?」を実際に試してみました!
そのうえで、商品比較サービス『マイベスト』で上位だったおすすめの日焼け止めも紹介していきます。「今年は絶対に焼けたくない!!!」という人は要注目です!
本コンテンツの情報は公開時点(2025年5月29日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
知ってた?日焼け止めって「1回16mL&2〜3時間に1回塗り直し」しないと効果ないらしいんです
日焼け止めって、正しく塗らないとまったく意味がないらしいんです……!
化粧品メーカーや日本化粧品工業連合会が公表している情報を元にまとめると、【日焼け止めの正しい塗り方】は以下のとおり。
- 一回の使用量の目安は約16mL(両腕・両足に塗るばあい)(※)
- 2〜3時間に1回を目安に塗り直しが必要
…………結構、多くないですか?
そうなんです。
商品に記載されているSPFの効果を発揮するには、1cm²あたり2mgが必要になる(※)ので、たとえば、規定量を両腕・両足に1ヶ月間塗るとしたら、486mLペットボトル1本くらいの量が必要という計算になるんです。
日本化粧品工業連合会より。両腕・両足に塗る場合の目安である約16mLは、成人女性の全身表面積を100%としたときの両腕の表面積の割合を18%、両足の表面積の割合を36%と仮定して算出しています。
規定量としてはそうなのですが、「それホント?多すぎない?」と思ってしまいませんか?……というわけで実際どうなのか試してみることにしました!
【プチ検証①】「16mL」ってどのくらい?本当にそんなに必要?
まず、そもそもの規定量ってどのくらいなのか?というと、目安は以下のとおり。
実際に手に取ってみると、めちゃめちゃ多いです。16mLともなると、手のひらから溢れそうなくらい多いです。
これを実際に肌に塗り、日焼け止めがしっかり塗れているかを確認できるミラーを使って、「規定量を塗ったらどうなるのか?」をチェックしてみました。
【結果】意外と妥当かも。しっかり塗り込めば、液体が余ることはなかった
意外にも、肌に塗ってみると割と「妥当」と思う量でした。感覚的には普段の1.5〜2倍ほど塗ることになるので、確かに「多い」と感じるし、しっかり塗り込む必要はあります。
それでも、塗りきれずに余ったり、明らかにムラになったりすることはありませんでした。
UVチェックミラーで確認してみると、わかりやすく黒くなるのは規定量を塗り込んだとき。つまり、それ以下だと塗る量が足りておらず、本当の効果が得られにくい、というわけです。
結論、規定量はかなり多く思えますが、しっかり塗り込むべき!!といえます。
【プチ検証②】2〜3時間で落ちるって本当?塗り直さないとダメ?
続いて、2〜3時間での塗り直しが必要なのか?ですが、これはもう、結果を見ていただくのが早いでしょう。
規定量をしっかり塗ったうえで、塗りたての状態からどう変化するのかをUVチェックミラーを使って確認してみたところ、以下のような結果に!
【結果】生活してるだけで落ちてくる。やっぱりこまめな塗り直しはマスト!
これはデスクワークをした日の落ち具合ですが、2〜3時間経つと色が薄くなってくるのがわかります。特別、水で濡れたり汗をかいたりする状況でなくとも、時間が経つと落ちてきてしまいました。
というわけで、日焼け止め効果をずっとキープするには「塗り直し」はマストです!!
じゃあ結局どう選ぶ?……正解は、「日焼け止め性能が高くて、コスパがいいもの」です
頻繁な塗り直しを前提とすると、たとえ日焼け止め性能が高くても高価なものでは「もったいなくて使いづらい」「たっぷり使ったらすぐ無くなった」ということになりかねません。
なので、絶対焼けたくない!なら、日焼け止め性能が高いもののなかから、大量に使っても惜しくない「コスパがいいもの」を選ぶべきです。
というわけで、ここから先は検証して実際に「SPF相当値とPA相当値が高かった」かつ「1mLあたりの価格が安い」ものを厳選してご紹介していきます。
この夏、絶対に焼けたくない!人におすすめの日焼け止め5選
一般的に日常生活では「SPF10〜20・PA+〜++程度」でOKといわれていますが、今回は"大は小を兼ねる"のスタンスで、屋外レジャーや海・プールなど日差しが強いシーンでも使えるものをピックアップ。SPF相当値&PA相当値が高くコスパがいい順に、5商品を紹介していきます!
【①:性能の割に安めなライン!】資生堂「ANESSA パーフェクトUVスキンケアジェル NA」(販売価格:2,018円・1gあたり約22.4円)
- おすすめスコア:★4.72(1位 /ジェルタイプ20商品中)
- SPF値の高さ(相当値):★5.00
- PA値の高さ(相当値):★5.00
- ベタつきにくさ:★4.37
- 色移りのしにくさ:★3.60
- においの不快感のなさ:★4.12
- 容器の使いやすさ:★4.23
- 肌へのやさしさ(成分分析):★4.00
- きしみにくさ:★4.34
- SPF(相当値):50+(577.24)
- PA(相当値):++++
- UV耐水性:★★
SPF&PA相当値も、UV耐水性も高めと隙なし!激安まではいかないけど、コスパは◎。
マイベストで検証した全種類の日焼け止めのなかで、SPF相当値・PA相当値の高さでNo.2となったのが、ANESSA(アネッサ)の「パーフェクトUVスキンケアジェル NA」。ドラッグストアで買える日焼け止めは、1gあたり30〜40円ほどが相場なので、やや安めなラインです。
ジェルタイプの中では相当値が唯一SPF50+・PA++++だったうえに「UV耐水性」も★★(※)なんです!つまり、しっとりして伸ばしやすい使い心地と、日焼け止め性能の評価を両立した数少ない1本ということ。
UV耐水性は2022年12月から順次表示されているもので、水に触れたり浸かったりした後でどれくらい日焼け防止効果が維持されるかを「★」または「★★」で表したものです。
ANESSA(アネッサ)の「パーフェクトUVスキンケアジェル NA」は、実際に使用したモニターからも「塗った後の肌はしっとり感があり滑らかな手触りで、きしみ感が少ない」といった声が。身体だけでなく顔にも使いやすい日焼け止めです。
しかも、肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸2K配合だから、ダメージを受けがちな肌をいたわりながら紫外線からも守りたい!という人にもぴったり。
「ちょっと香り強めでもOK!」「とにかく死角が少なくてどこにでも使える日焼け止めがほしい!」という人には超おすすめなので、しっかり紫外線をガードして海も川辺のレジャーもバッチリ楽しんでください!
【②:コスパ最強なのはコレ!】コーセー「SUNCUT サンカットR パーフェクト UVミルク」(販売価格:682円・1gあたり約13.6円)
- おすすめスコア:★4.44(4位 /ミルクタイプ21商品中)
- SPF値の高さ(相当値):★5.00
- PA値の高さ(相当値):★4.69
- ベタつきにくさ:★4.90
- 色移りのしにくさ:★3.00
- においの不快感のなさ:★3.62
- 容器の使いやすさ:★4.04
- 肌へのやさしさ(成分分析):★3.84
- きしみにくさ:★4.28
- SPF(相当値):50+
- PA(相当値):+++
- UV耐水性:★★
コスパ最強!日焼け止め性能はやや落ちだけど、とにかくバランスがいい!
「SUNCUT サンカットR パーフェクト UVミルク」は、検証での相当値が「SPF50+・PA+++」と、最強レベルではないものの軽い外遊びなら十分使えるレベルでした。
先ほど紹介した「ANESSA パーフェクトUVスキンケアジェル NA」が1gあたり約22円なのに対して、こちらは約14円。激安といっていい部類です!
使用感は比較的サラッとしていてテクスチャも軽め。塗り広げやすいので、全身に使うのにちょうどいいです。さらにUV耐水性も★★と、総じて、価格の割に高性能といえます!
ただしモニターからは「乾いてくると、少し突っ張るかも」という声もありました……。また「ツンとしたアルコール臭が気になる」といった声も多く、顔に使うにはやや不向きかもしれません。
とはいえ、日焼け防止効果・耐水性・価格・使用感のバランスが優秀なこのミルクは、「ガンガン使えるのがほしい!」という人にうってつけ。夏のアウトドアや水遊びの強い味方になってくれること間違いなしです!
【③:長時間の屋外レジャーにも!】ヤーマン「プロ・業務用 UVクリーム」(販売価格:1,320円・1gあたり約26.4円)
- おすすめスコア:★4.51(4位 /クリームタイプ21商品中)
- SPF値の高さ(相当値):★5.00
- PA値の高さ(相当値):★5.00
- 使い心地のよさ:★4.40
- 色移りのしにくさ:★3.00
- 香りのよさ:★4.30
- 容器の使いやすさ:★3.71
- 肌へのやさしさ(成分分析):★3.25
- SPF(相当値):50+(555.14)
- PA(相当値):++++
日焼け止め性能の評価は申し分なし。メンソールのような清涼感が特徴です
この日焼け止め、SPF50+、PA++++相当でクリームタイプの日焼け止めの検証ではSPF値・PA値ともに1位!つまり、炎天下でもしっかり紫外線をブロックしやすい実力派なんです。
20〜50代の女性モニター10人で使い心地を比べたところ、「ミルクみたいに肌なじみがよかった」といった声がきかれました。ベタついたり突っ張ったりもしにくいので、肌にたっぷり塗りやすいはず!
【④:べたつきたくない人に!】花王「ビオレUV | さらさらパーフェクトミルク」(販売価格:580円・1gあたり約14.5円)
- おすすめスコア:★4.38(8位 /ミルクタイプ21商品中)
- SPF値の高さ(相当値):★5.00
- PA値の高さ(相当値):★4.52
- ベタつきにくさ:★4.30
- 色移りのしにくさ:★3.00
- においの不快感のなさ:★4.12
- 容器の使いやすさ:★4.38
- 肌へのやさしさ(成分分析):★4.17
- きしみにくさ:★4.67
- SPF(相当値):50+
- PA(相当値):+++
コスパよし!なのでストック買いするのもアリ。サラサラな使い心地が魅力です
肝心の紫外線ガード力は「SPF50+・PA+++相当」とやや落ちではありますが、炎天下で長時間過ごすのでなければ、夏の屋外でも日差しを気にせずスポーツやレジャーを楽しめるレベルです。
「ビオレUV さらさらパーフェクトミルク」は、名前のとおり“さらさら”なテクスチャが特徴で、モニターからも「伸ばしやすくて、きしみ感がほとんど気にならない」という声が多数。
乳液みたいに軽い塗り心地で、気持ちよく使えるはず!伸びがいいので、広い範囲にもサッと塗れちゃいます。
暑い季節もさらりと過ごしたい人は、候補にしてもよいでしょう!
【⑤:顔は絶対、別にしたい人に!】LA ROCHE POSAY「UVイデア XL」(販売価格:2,093円・1gあたり約70円)
- おすすめスコア:★4.52(1位 /ミルクタイプ21商品中)
- SPF値の高さ(相当値):★5.00
- PA値の高さ(相当値):★5.00
- ベタつきにくさ:★3.68
- 色移りのしにくさ:★3.00
- においの不快感のなさ:★4.31
- 容器の使いやすさ:★4.50
- 肌へのやさしさ(成分分析):★3.25
- きしみにくさ:★4.45
- SPF(相当値):50+(555.14)
- PA(相当値):++++
炎天下でも紫外線をしっかりガードしたい人に!化粧下地兼用にしてはお手頃価格です
たとえ日中の塗り直しでも、顔用は分けたいという人におすすめなのが、化粧下地としても使えるラ ロッシュ ポゼ「UVイデア XL」。1gあたり約70円とやや高く見えますが、顔用としてはお手頃なラインです。
もちろん紫外線に対する防御力の評価も申し分なし。こちらもSPF50+・PA++++相当の高い数値を記録し、真夏の太陽の下でもバッチリ肌を守りたいならおすすめです。
塗り心地しっとりできしみにくく、モニターから「無香料でにおいが気にならない」という声が多かったので、顔に塗ってもつっぱりや香りによる不快感は感じにくいでしょう。
一部には「ちょっとアルコールの香りが気になった」という声もありましたが、香りに敏感な人でなければ使いやすい印象です。
コンパクトなチューブタイプなので、持ち歩いて「ちょっとお化粧直しのついでに塗り直したい!」というときにも便利です。
【番外編】死角なし!2本目におすすめの日焼け止め
ここからは、最強の1本を手にしたうえで、日焼け対策に死角を作りたくない人に検討してほしい商品を紹介していきます!
【髪のケアまでガチる!】石澤研究所「紫外線予報 | 透明UVスプレー」(販売価格:2,598円・1gあたり約17.3円)
- おすすめスコア:★4.60(4位 /スプレータイプ12商品中)
- SPF値の高さ(相当値):★5.00
- PA値の高さ(相当値):★4.50
- ベタつきにくさ:★4.19
- 使用感:★4.04
- SPF(相当値):50+(265.05)
- PA(相当値):+++(8.01)
「うわ。髪やば……」を防止!吹きかけるだけのスプレータイプ
意外と忘れがちなのが「髪」の紫外線ケア。準備ゼロで長時間、日にされされて、後日パッサパサになって後悔したことないですか?
そこでおすすめしたいのが「スプレータイプ」の日焼け止め!シューッと吹きかけるだけでOKな、超手軽に使えるありがたいアイテムです。
肝心の日焼け止め性能も、「SPF50+/PA+++(※)」相当と申し分なしの結果でした。とくに高いUVカット力に期待できます!
SPF・PA相当値は髪への効果を示すものではありません。
これ1本で顔やからだにも噴射可能ですが、スプレータイプはムラになりやすい欠点もあるので、サブ用として準備しておくのがおすすめ。
髪のケアはもちろん、「塗り直しちょっとめんどうになってきた……」「途中で日焼け止め切れた……」なときに役立ってくれるはずです。
まとめ:焼けないためには「惜しみなく塗る」ことが第一!コスパよしな日焼け止めで徹底ケアしよう
いかがでしたか?まだまだ爽やかな日もあり、さらに梅雨になると紫外線対策は油断しがち……ですが、春先から強くなり始めた紫外線量はピークにあたる7月に向けて5月後半~6月も増え続けているんです!
そんな時期だからこそ、日焼け防止効果が十分かつ使い心地のよいお気に入りを見つけて、バッチリ紫外線対策しちゃいましょう!
ちなみに日焼け止め対策はすごく重要ですが、「物理的に日差しをカットする」のが効果的なのはいわずもがな。セットで「最高の日傘」も手に入れて、徹底的に紫外線をカットしていきましょう!
(執筆/マイべマガジン編集部・都丸晴菜)