軽くて使いやすいと話題のAndroidスマホ、Xperia 10 IV。インターネット上では「充電が長持ちする」と評判です。しかし、「動作が遅い」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のAndroidスマホとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Androidスマホ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Xperia 10 IVは、外出先でも動画を長時間見たい人におすすめ。YouTubeを6時間再生してもバッテリー残量が72%あり、「充電が長持ちする」という口コミどおりのバッテリー持ちです。比較した商品には70%以上残ったものはかなり少数だったなかで、バッテリー切れを心配せずに使えます。また、使用中に端末が熱くなりにくいのも強みです。
鮮やかな発色で知られている有機ELディスプレイを使用しているため、画面のきれいさも良好。画面をチェックしたモニターからは「微妙なグラデーションも表現できていて美しい」と評価されています。カメラ性能に関しても、明るい場所での通常撮影なら元の色味に近い豊かな発色で撮れました。
一方、ズーム撮影や暗所撮影での解像感は低め。比較したなかでも上位にはズームや暗い場所でも通常撮影と変わらない鮮やかさで撮れる商品もあったのに対し、高画質で撮れる環境は限られそうです。動画撮影でも解像感の低さは否めませんが、「手ブレはほとんど気にならない」と手ブレが起きにくい点はモニターに人気でした。
処理性能を表すベンチマークスコアは約39万点で、「ポケモンGO」のような軽めの3Dゲームのプレイなら十分です。とはいえ、口コミにも「動作が遅い」とあるように、比較したなかの同価格帯モデルのなかでは処理性能が決して高いとはいえません。おサイフケータイや生体認証など、日常で便利に使えるための機能はほぼそろっています。
販売価格はだいたい7万円前後で、比較したなかでは中価格帯のミドルレンジモデル。処理性能やカメラ性能は8万円以上のハイエンドモデルには及ばないものの、大容量バッテリーという謳い文句どおりのバッテリー持ちは魅力。「原神」のような高グラフィックゲームもサクサク楽しみたいなら、ほかの商品もチェックしてくださいね。
Xperia 10 IVは、ソニーが展開するスマホシリーズのミドルレンジモデルです。大容量バッテリーと軽さにこだわり、5000mAhバッテリーを搭載しながら約161gの軽量ボディを実現しています。
IPX5/8の防水性能で、水回りでも音楽や動画を楽しめる設計。タッチ精度が高く、手や画面が濡れたままでも快適に操作できると謳っています。
メインカメラには、超広角レンズ・広角レンズ・望遠レンズの3つの異なる高性能レンズを搭載。広い画角でダイナミックに風景を捉える撮影から、被写体にグッと近づく撮影まで幅広く対応しています。
広角レンズにはXperia 10シリーズ初の光学式手ブレ補正を採用。夜間や室内などの薄暗いシーンでも、手ブレを抑えて、より明るく、くっきりと撮影できると謳っています。
キャリアモデルはドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの大手キャリアだけではなく、BIGLOBEやNUROモバイルなど幅広く展開。2023年3月にはSIMフリーモデルも発売されました。値段はオープン価格ですが、だいたい7万円前後で販売されていますよ。
サイズは幅6.7×高さ15.3×厚さ0.83cm、本体重量は161g。スリムで軽量なハンドフィットサイズ設計です。本体には防水・防塵性能に加えて、傷や衝撃に強い仕様の高耐久ガラスを使用しています。
ディスプレイのサイズは6インチで、21:9の縦長タイプ。SNSや地図など一度に広い範囲を表示できる仕組みです。ポップアップウィンドウで画面の上に別のアプリを重ねて表示や操作が可能で、ゲームをしながらメッセージ返信をすることもできますよ。
後継機種のXperia 10 Vとの大きな違いは、カメラの性能です。メインの広角カメラがXperia 10 IVは1200万画素だったのに対し、Xperia 10 Vは4800万画素と4倍にアップ。イメージセンサーも大きくなり、より高画質で撮影できる仕様です。
よりこだわりのある写真を撮りたいなら、Xperia 10 Vもぜひチェックしてみてくださいね。
<Xperia 10 V のスペック>
今回は、Xperia 10 IVを含むAndroidスマホ全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、カメラ性能の検証です。
明るい室内での通常撮影・ズーム撮影・暗所での撮影・インカメラ撮影・動画撮影を実施。撮った写真や動画をチェックしました。なお、通常撮影・暗所での撮影・インカメラ撮影・動画撮影については男女5人のモニターが確認しており、ズーム撮影のみ撮影者が確認しています。
通常撮影での画質は良好です。外光の影響を受けない室内で造花・刺し子糸・家のミニチュアを撮影したところ、元の色味に近い豊かな発色を実現。モニターからも「自然さもありつつ、グラデーションが鮮やか」という声が寄せられています。
解像感も高いのが特徴。比較したなかには通常撮影でも画像がぼやけてしまう商品も一部ありましたが、こちらは細かい部分もはっきりわかります。
<通常撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ズーム撮影での画質はいまひとつ。ノイズは少ないものの、解像感が低めで、ぼんやりと暗く映ってしまいました。
比較した上位商品にはズームで撮ったとは思えないほど解像感が高いものもあったのに対し、被写体から離れた撮影にはあまり向いていません。
「パキッとした解像感はない」という指摘もあり、解像感はそこまで高くありませんが、高画質にこだわらなければ十分満足できるでしょう。
<暗所撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
室内にある発光する看板の前でインカメラ撮影したところ、被写体の人物はきれいに撮れました。背景の解像感は低めで少しぼやけているものの、女性の肌や髪の毛もはっきり見えます。モニターからも「被写体の顔色はきれいに表現できている」と好評でした。
一方、逆光での撮影では「発光物の多くが白飛びしている」という指摘が多数。比較したなかでは逆光の影響を受けない商品も多くありましたが、こちらは屋外での撮影では光の位置に注意する必要があります。
<インカメラ撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方、「手ブレはほとんど気にならない」とい声が多く、手ブレを抑えられる点は高評価。鮮明な動画を撮りたい人には不向きですが、記録として映像を残したい場合は十分使えそうです。
<動画撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、画面性能の検証です。
商品のスペックを確認し、ディスプレイ方式・HDR対応の有無・リフレッシュレート・解像度をチェック。また、男女5人のモニターが実際に画面を見て、発色の美しさ・解像感の高さ・色の繊細な違いがわかるかを検証しました。
商品のスペックを確認したところ、画面性能はまあまあ良好。鮮やかな発色と解像度の高さで知られている有機ELディスプレイを使用していて、きれいな画像を表現する性能は備わっています。
一方、リフレッシュシートは60Hzと、比較した7万円前後の商品のなかでは低め。比較したなかにはエントリーモデルやミドルレンジモデルでも90Hz以上のモデルもあったことを考えると、なめらかさは少し物足りません。素早くスクロールをすると、文字が読みにくい場合もありそうです。
モニターが商品の画面をチェックしたところ、発色の美しさや微妙なコントラストの表現で高い評価を獲得。「微妙なグラデーションも表現できていて美しい」「発色は美しく、鮮やか」とポジティブな意見が集まりました。
比較したなかでは7万円程度のミドルレンジの商品も発色や繊細な表現がきれいなものが多く、こちらも画面のきれいさは十分です。
<画面のきれいさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、処理性能の検証です。ベンチマークアプリを使ってスコアを計測し、点数が高いかどうかをチェックしました。
計測の結果、処理性能を表すベンチマークスコアは約39万点。高評価の基準となった30万点を上回る数値で、まあまあ満足できます。「原神」のような高処理性能を必要とするゲームにはあまり向きませんが、「ポケモンGO」や「ディズニーツムツム」のような軽い3Dゲームなら快適に楽しめるでしょう。
とはいえ、比較したほかの同価格帯の商品にはベンチマークスコアが70万点を超えるものがあったことを考えると、処理性能は少し低め。「動作が遅い」と口コミにあるように、価格に見合った処理性能を求めると物足りなさを感じる可能性もありそうです。
次に、バッテリー性能・熱のこもりにくさの検証です。
YouTubeで動画を6時間連続再生したあと、商品のバッテリー残量を確認。また、電池残量がない状態で急速充電器に接続して、30分後にバッテリーが何%まで充電できているかをチェックします。
15分間スマホに負荷のかかるアプリを使用し、発熱しているかどうかをサーマルカメラを使って温度を測定し、熱のこもりにくさを検証しました。
「充電が長持ちする」という口コミどおり、バッテリーの持ちは優秀。YouTubeを6時間再生したあとの残量は72%で、高評価の基準値40%を大きく上回りました。比較した商品には70%以上残ったものが少数だったなかで、大容量バッテリーという宣伝文句どおりの高評価です。
一方、充電スピードは少し遅め。充電が切れた状態から30分間充電した結果、25%までしか回復しませんでした。高評価の基準値30%には届かず、比較した商品のなかでも少なめです。とはいえ、バッテリーの持ちがとてもよいため、充電速度の遅さはあまり気にならないでしょう。
熱がこもりにくいのもメリット。負荷のかかるアプリを使用した状態でも、温度は高評価基準の40℃よりも低い36.8℃にとどまりました。比較したなかでは半数ほどの商品が40℃を超えたのに対し、長時間の使用でも熱さはあまり気にならない温度です。
付加機能は充実しています。おサイフケータイや生体認証など、比較した商品の8万円以上のハイエンドモデルと比べても遜色がない機能性です。デュアルSIMにも対応しているため、1台のスマホで電話番号を2つ使いたい場合にも重宝します。
生体認証は、機種側面にセンサーがあるサイド指紋認証。ロック解除のたびに側面に指を移動させる手間はありますが、毎回パスコードを入力する必要がないのは便利です。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Xperia 10 IVの取扱店舗は、ドコモやソフトバンクなどのキャリアショップ。値段はキャリアによっても異なりますが、だいたい7万円前後で販売されています。かなり在庫が少なくなっているモデルなので、購入を検討している場合は事前に在庫を確認するようにしましょう。
SIMフリーモデルなら、AmazonやYahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売されています。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
最後に、高グラフィックゲームも快適に楽しめるAndroidスマホをご紹介します。
SAMSUNGのGalaxy S23 Ultraは、メモに便利なSペンを内蔵したモデル。処理性能を表すスコアは約123万点と比較したなかでもトップクラスで、重い処理が必要なアプリも快適に楽しめます。どんなシーンでもきれいに撮れるカメラ性能も魅力で、写真や動画撮影にこだわる人にもおすすめです。
GoogleのPixel 7aは、Google Pixelシリーズのなかでもコスパにこだわったミドルレンジモデルです。上位モデルよりも低価格ですが、検証ではベンチマークスコアが約75万点と処理性能の高さを発揮しました。価格を抑えながら高グラフィックの3Dゲームもサクサク楽しみたい人にうってつけです。
CPU | Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy |
---|---|
取り扱い事業者 | ドコモ、au、SIMフリー |
OS | Android |
Dolby Atmos | |
対応バンド | ドコモ系回線、au回線 |
対応OS | Android |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy |
aptX | |
充電端子 | Type-C |
リフレッシュレート | 120hz |
冷却機能 | |
メインメモリ(RAM) | 12GB |
ストレージ(ROM) | 256GB、512GB、1TB |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
画面サイズ | 6.8インチ |
画面サイズ | 6.8インチ |
RAM | 12GB |
画面解像度 | 3088×1440 |
ROM | 256GB |
最大画面リフレッシュレート | 120hz |
バッテリー容量 | 5000mAh |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
Bluetooth機能 | |
急速充電可能 | |
5G対応 | |
テザリング対応 | |
NFC対応 | |
カメラ画素数 | 2億画素 |
ハイレゾ対応 | |
メインカメラ(広角)画素数 | 約2億画素 |
超広角カメラ画素数 | 約1200万画素 |
解像度 | QHD+(3216×1440) |
望遠カメラ画素数 | 約1000万画素 |
深度カメラ画素数 | |
インカメラ画素数 | 約1200万画素 |
最大ビデオ撮影解像度 | UHD 8K |
複数レンズ | 4眼 |
本体サイズ | 高さ163.4×幅78.1×厚さ8.9mm |
スローモーション撮影可能 | |
本体重量 | 234g |
夜景補正対応 | |
手ぶれ補正対応 | |
防水機能 | |
防水等級 | IPX5、IPX8 |
防塵機能 | |
セキュリティ認証 | 顔認証、画面内指紋認証 |
おサイフケータイ対応 | |
ワイヤレス充電対応 | |
急速充電対応 | |
MHL対応 | 不明 |
ワンセグ・フルセグ対応 | |
ハイレゾ対応 | |
イヤホンジャック対応 | |
スピーカー | ステレオ |
SDカード対応 | |
eSIM対応 | |
デュアルSIM対応 | |
SIMフリー対応 | 不明 |
SIMサイズ | nanoSIM |
GPS機能 | 不明 |
折りたたみ可能 | |
専用スタイラスペン対応 | 不明 |
複数アプリ同時表示数 | 不明 |
サブディスプレイサイズ | 不明 |
スマイルシャッター対応 | 不明 |
手のひらシャッター対応 | 不明 |
折りたたみスタイル | 不明 |
ディスプレイ比率 | 不明 |
幅 | 7.81cm |
高さ | 16.34cm |
厚さ | 0.89cm |
本体重量 | 約234g |
付属品 | S ペン SC07、SIM 取り出しツール、USB ケーブル(C to C)、クイックスタートガイド、データ移行用試供品取扱説明書 |
製造国 | 不明 |
対象 | 不明 |
特徴 | カメラ性能が高い |
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取り扱い事業者 | ドコモ、au、ソフトバンク、SIMフリー、IIJmio |
---|---|
OS | Android |
対応バンド | ドコモ系回線、au系回線、ソフトバンク系回線 |
SoC | Google Tensor G2 |
充電端子 | Type-C |
メインメモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ(ROM) | 128GB |
バッテリー容量 | 4,385mAh |
画面サイズ | 6.1インチ |
画面解像度 | 4K(3840×2160) |
最大画面リフレッシュレート | 90Hz |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
Bluetooth機能 | |
5G対応 | |
テザリング対応 | |
NFC対応 | |
メインカメラ(広角)画素数 | 6400万画素 |
超広角カメラ画素数 | 1300万画素 |
望遠カメラ画素数 | |
深度カメラ画素数 | 不明 |
インカメラ画素数 | 1300万画素 |
最大ビデオ撮影解像度 | 4K |
複数レンズ | 2眼 |
スローモーション撮影可能 | |
夜景補正対応 | |
手ぶれ補正対応 | |
防水機能 | |
防水等級 | IPX7 |
防塵機能 | |
防塵等級 | IP6X |
セキュリティ認証 | 顔認証、画面内指紋認証 |
おサイフケータイ対応 | |
ワイヤレス充電対応 | |
急速充電対応 | |
MHL対応 | 不明 |
ワンセグ・フルセグ対応 | |
ハイレゾ対応 | |
イヤホンジャック対応 | |
スピーカー | ステレオ |
SDカード対応 | |
eSIM対応 | |
デュアルSIM対応 | |
デュアルSIMの種類 | SIMカードとeSIM利用 |
SIMフリー対応 | |
SIMサイズ | nanoSIM |
GPS機能 | |
折りたたみ可能 | |
専用スタイラスペン対応 | |
複数アプリ同時表示数 | 1 |
サブディスプレイサイズ | 不明 |
スマイルシャッター対応 | |
手のひらシャッター対応 | |
折りたたみスタイル | |
ディスプレイ比率 | 縦長 |
ディスプレイのアスペクト比 | 20:9 |
ベンチマークスコア | 約86万点 |
かこって検索対応 | |
翻訳通話対応 | |
対面翻訳対応 | |
翻訳表示対応 | |
被写体削除加工対応 | |
傾き補正生成対応 | |
文字起こし対応 | |
ボイスレコーダー要約対応 | |
価格帯 | ミドルレンジ |
幅 | 7.29cm |
高さ | 15.2cm |
厚さ | 0.9cm |
本体重量 | 193.5g |
付属品 | 1m USB-C - USB-C ケーブル(USB 2.0)、サポートカード、クイック スイッチ アダプター、SIM ツール |
製造国 | アメリカ |
対象 | シニア |
特徴 | カメラの性能が高い、画面がきれい、処理能力が高い、バッテリー性能が高い |
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