Android TVを搭載し、幅広いアプリに対応しているのが売りの照明一体プロジェクター、Anker Nebula Nova D2160521。「映像がクリア」と評判です。しかし「思ったより光量が少ない」「カクカク動く」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の照明一体プロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、照明一体プロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker Nebula Nova D2160521は、スポーツ観戦で使いたい人におすすめです。商品でサッカーの試合を観戦したところ、比較したほとんどの商品にあった残像感が気になりにくく、映像を見た専門家から「映像のキレがよい」と好評。「カクカク動く」という口コミとは異なる結果です。映画を投影すると輪郭のきつさが目についたものの、「映像がクリア」との口コミどおり解像度は高めでした。
映像は明るく輝度ムラも少なめ。実測した最大輝度は平均616.50ANSIルーメンと、高評価の基準値の600ANSIルーメンを上回りました。「思ったより光量が少ない」という口コミに反し、「昼間でも、明るく鮮やかな映像」という謳い文句どおり時間を問わず利用できるでしょう。色は画面全体が若干緑よりなのでやや自然さに欠けますが、大きく違和感を抱くほどではありません。
Android TV 9.0を搭載し、人気コンテンツを含む3,600以上のアプリを楽しめるのも魅力。比較したAladdinシリーズの商品では利用できない様々なアプリのダウンロードが可能です。ミラーリングもiPhone・Androidの両方に対応しています。迫力には欠けるものの、音質もおおむね良好。クリアな音で聞こえやすく、画面位置に近い場所から音が聞こえ、映像との一体感がありました。
オートフォーカス機能を搭載し、焦点の調整はボタン1つで完了します。上下も垂直方向に32.7度の位置調整ができ、垂直・水平両方の台形補正機能も搭載。張りや柱などを避けて投影が可能です。比較したほとんどの商品が対応していない壁色補正にも対応していました。Googleアシスタントを利用すれば面倒な動画検索や本体の操作も音声で行えます。
しかし、照明機能はもう一歩。タイマーや目覚ましライトなどプラスαの機能はありません。実測した照明の明るさも210lxと、高評価の基準値300lxを下回りました。加えて、HDMI接続ができないのもネック。Netflixを視聴するにはカーソル操作が必要です。より手軽に視聴したい人は、別売りのワイヤレスコネクターとストリーミングデバイスを接続できた、比較したAladdinシリーズの商品を検討しましょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
今回ご紹介するのは、世界販売台数100万台を突破したAnkerのプロジェクターブランド「Nebula」から発売されたAnker Nebula Nova D2160521。プロジェクター・スピーカー・照明が1台に集約されている商品です。投影画像は1920×1080のフルHD。テレビでは表現するのが難しい最大120インチの大画面で映せるつくりです。輝度は800ANSIルーメンを公称し、「昼間でも、明るく鮮やかな映像」と謳っています。
一般的な照明器具と同様に、工事不要で取り付けられるのもメリットです。購入前に対応した引掛シーリングか、天井に90cm以上の平らな面があるか、ライトの壁スイッチに調光機能がついていなかを確認しましょう。最大震度7相当振動台加振実験を実施にもクリアしており(※)、安全面にも配慮されています。
Ankerの独自基準に基づき耐震性を実証しています。すべての環境での耐震性を保証するものではありません。必ず正しい方法で天井に取り付けの上ご使用ください。
製品の保証期間は18か月ですが、会員登録すると無料で6か月延長。日本語に対応したカスタマーセンターがあるので、製品や配送について気軽に相談できます。
販売元は、世界100か国以上で展開するハードウェアメーカーのAnker。モバイルバッテリー・充電器・スピーカー・イヤホンなど、スマートな生活を後押しする様々なデバイスを販売している会社です。
今回はAnker Nebula Nova D2160521を含む、人気の照明一体プロジェクターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
映像は明るく、明るさのムラも少なめです。実際に投影した壁面の明るさを演色照度計で測定したところ、最大輝度は平均616.5ANSIルーメンと十分な明るさ。公称値の800ANSIルーメンには届かなかったものの、高評価の基準値600ANSIルーメンを上回り「思ったより光量が少ない」という口コミとは異なる結果でした。
比較したなかには約450ANSIルーメンしかなく薄暗い部屋なら見られる程度の商品がありましたが、こちらはしっかりとした明るさがあり環境光に影響を受けにくいでしょう。「昼間でも、明るく鮮やかな映像」という謳い文句どおり、時間帯を気にせず映画やコンテンツを楽しみたい人にぴったりです。
投影画像に輝度ムラがないのも利点。実際に投影した画面の中央部とほかの部分の輝度差を測定しました。数値が高いほどムラが少ないことを表すなか、輝度差は96%と高記録。比較したほとんどの商品と同様に、高評価の基準値の90%を大きく上回りました。全体が均一に明るい画像を投影できるでしょう。
映像で特筆したいのが動きのなめらかさです。サッカーを観戦すると、比較したほとんどの商品にあった残像感が気になりにくく、専門家から「ドリブル姿の体の動き、リプレイシーンの映像のキレがよい」と好評。ユニフォームの文字など細かい部分もはっきりと映り「カクカク動く」という口コミを払拭しました。
投影した映画を専門家がチェックすると、フルHDなだけあり「映像がクリア」という口コミどおり画面全体の解像度も良好。ただ、人の衣装や輪郭を強調する加工が入っているタイプなので、大画面になると輪郭のきつさが目につく可能性があります。
明所の眩しさの再現は得意。一方、暗所は山と山の影の部分が黒くなかったり、背景のがれきが白っぽく見えたりと、表現しきれないところもありました。明所と暗所をはっきり表現するHDR機能を搭載しているものの、がれきや地面、暗い衣装も鮮明に映す比較した商品と比べると、やや物足りなさを感じます。
画面全体が若干緑よりで、肌色も土色のように見えました。アクション映画の閃光や特殊効果の色も不自然とまではいかないものの、鮮やかさが足りません。色の再現性は上位商品に少々劣るため、映像美にこだわって映画をみたい人より、大勢でのスポーツ観戦を楽しみたい人に向いています。
クリアな音を楽しめるのも利点。本商品で投影した映画を確認すると、専門家から「クリアで聞きやすい」という声があがりました。比較したなかには人の声がこもって聞こえる商品がありましたが、こちらは小さな音もしっかりと拾いながら、音が柔らかくキツさがありません。
しかし、低音の深みは控えめ。音量を小さく設定しているとほとんど聞こえなくなりがちです。映画らしい地鳴りは爆発のような迫力がある音を楽しみたい人には向いていないでしょう。賃貸の人などに住んでいて、低音の振動による騒音トラブルを避けたい人には候補になりそうです。
立体音響技術のDolbyオーディオを搭載していますが、空間の広がりや移動感はさほど大きくはありません。とはいえ、左右方向の音の広がりはあり、BGMの奥行きはよく出ていました。
音の聞こえる位置が、実際の場所より画面位置に近く聞こえるのも利点。比較したなかには照明一体プロジェクターを設置している場所から音が聞こえ、セリフだと違和感を覚えるものも。対して本商品は映像と一体感があり、映画のセリフシーンも自然に聞き取れるでしょう。
投影のしやすさを向上する機能も豊富です。オートフォーカス機能を搭載し、焦点の調整がボタン1つで完了。比較した手動タイプの商品より設定の手間を省けます。比較したほとんどの商品が対応していない壁色補正も搭載し、投影面の色に合わせて映像の光の調整が可能。壁やカーテンなどに投影するときに重宝しそうです。
レンズ自体の向きが動くレンズシフトにも対応し、上下の位置移動もラクラク。垂直方向に32.7度の位置調整ができ、見やすい位置にできるのはもちろん、時計など壁にかかっているものを避けたいときに便利です。垂直・水平両方の台形補正機能も搭載し、張りや柱を避けて斜め方向から投影ができます。
基本的に画面サイズ変更は設置場所から投影面までの距離で決まりますが、台形補正機能でも画面サイズの縮小が可能です。特定の画像サイズを見られるサイズガイドはありませんが、あまり活用することがない機能なので大きなデメリットではないでしょう。
Android TV 9.0を搭載し、Googleのアプリストアが使えるのも強みです。比較したAladdinシリーズの商品では利用できない様々なアプリのダウンロードが可能。Amazon Prime VideoやDAZNなど人気コンテンツを含む3,600以上のアプリを楽しめます。
Nebulaのオリジナルコンテンツ「Nebula Life」を使えば、フォトアルバム・壁時計・風景・癒やし動画を投影可能。比較したAladdinシリーズの商品よりラインナップは少なめですが、インテリアとしても本商品を活用できるのはポイントです。比較したほとんどの商品と同様にミラーリングもでき、AndroidとiPhoneの両方で画像や動画を大画面に映し出せます。
リモコンにはお気に入りのアプリを登録するショートカット機能がないものの、Googleアシスタントを使えば音声による操作が可能。面倒な動画検索時の入力も話すだけで簡単に入力できます。音声操作を利用するにはスマートスピーカーと赤外線対応のスマートリモコンを別途用意してくださいね。
別売りのAndroidTVやワイヤレス接続に対応したテレビチューナーがあれば、地上波テレビ番組もリアルタイムで視聴できます。壁がテレビ代わりになり、テレビを置きたくないミニマリストにも向いているでしょう。
コネクターが販売されていない(※2025年1月時点)のは気になるところ。映像と音声を送れるHDMI接続ができません。Netflixを視聴するには内蔵アプリでカーソル操作が必要なので、わずらわしく感じる可能性があります。スマホの画面を映せるミラーリングでも可能ですが、画質が落ちる点がネック。HDMI接続できる方法がないため、Play Station5・Nintendo Switchといったゲーム機器を使用できない点にも注意しましょう。
一方、比較したAladdinシリーズの商品は、別売りのワイヤレスコネクターとストリーミングデバイスを用意すればほかのプロジェクターと同程度に手軽に操作ができました。できるだけ手軽にアプリで映画を視聴したいなら、Aladdinシリーズ商品のほうがおすすめです。
照明機能も物足りません。色温度は100種類から選べ、青ぽい昼光色から温かみがる電球色まで調整できますが、光の色は1種類のみ。比較したムードライト機能を搭載した商品のように、緑や赤などカラフルなライト設定はできません。
照明の明るさも100段階用意され、3つまで設定が可能です。ただ、比較した全灯から消灯までリモコンで細かく調整ができる商品と比べると自由度は低め。寝室での活用に便利なタイマー・目覚ましライト機能や、映像や音と連動して光る機能もなく、上位商品のように照明機能は豊富とはいえませんでした。ボタン1つでオン・オフできるなど基本的な機能は備えていますが、シーリングライトとしてもこだわって利用したい人は不向きです。
照明の真下の明るさを実際に計測してみると、210lxと照明の明るさも十分とはえいません。高評価の基準値300lxと、比較した商品の平均260lx(※2025年1月時点)を下回りました。広々としたリビングでは全体を明るくするのは難しいでしょう。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 800ANSIルーメン |
OS | Android TV |
良い
気になる
投影方式(光源) | DLP方式 |
---|---|
ミラーリング規格 | Chromecast |
音声操作 | |
オートフォーカス | |
台形補正機能 | 手動 |
Dolby Audio対応 | |
幅 | 478mm |
奥行 | 478mm |
高さ | 170mm |
重量 | 4.7kg |
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Anker Nebula Nova D2160521は、公式サイトで販売されています。値段は2025年1月時点で119,900円(※公式サイト参照)です。公式サイトでは4,000円以上で送料無料。無料の会員登録をすれば購入金額に応じてマイルが貯まりますよ。
年会費1,980円(※2025年1月時点)のAnker マイレージプログラム プライムパスに登録すれば、購入金額にかかわらず送料無料になり、マイルも2倍貯まります。使用していたAnker商品を下取りに出すと次回購入時に使えるクーポンをもらえるうえ、捨てるのに困るバッテリー製品や大きめな商品を手間なく処分でき便利です。ぜひ購入の際はチェックしてみてください。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトにも取り扱い店舗がありました。店舗によって値段が異なるので、数店舗を見比べてお得に購入してくださいね。
ここでは、比較したAladdinシリーズのなかでおすすめの商品をご紹介します。
高画質・高音質を楽しむならAladdin X2 Plusがおすすめ。明るさ・画質・音質のどれも価格以上のクオリティで、臨場感ある映画鑑賞ができるでしょう。最大輝度は783.3ANSIルーメンと明るく、日中でも映画鑑賞が可能。低音の表現力の評価は優秀で、音の広がりも申し分ありませんでした。目覚ましライト機能があるのも利点です。
シーリングライトとしての機能を重視するならAladdin X2 Lightがおすすめ。カラフルなライトで非日常感を味わえるムードライド機能を搭載。照明の明るさも470lxとほかの機種と比べても2倍以上あり、広い部屋にぴったりです。映像のきれさや音のクリアさには物足りなさを感じますが、照明機能を妥協したくない人には向いているでしょう。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 783ANSIルーメン |
OS | 独自OS |
良い
気になる
投影方式(光源) | DLP方式 |
---|---|
ミラーリング規格 | AirPlay |
音声操作 | |
オートフォーカス | |
台形補正機能 | 手動 |
Dolby Audio対応 | |
幅 | 476mm |
奥行 | 476mm |
高さ | 145mm |
重量 | 4.9kg |
Aladdin X2 Plusの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 700ANSIルーメン |
OS | 独自OS |
良い
気になる
投影方式(光源) | DLP方式 |
---|---|
ミラーリング規格 | AirPlay |
音声操作 | |
オートフォーカス | |
台形補正機能 | 不明 |
Dolby Audio対応 | |
幅 | 456mm |
奥行 | 456mm |
高さ | 121mm |
重量 | 4.7kg |
Aladdin X2 Lightの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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