「移動できる映画館」というコンセプトの据え置きプロジェクター、XGIMI MoGo 3 Pro。インターネット上では「設置が簡単ですぐに使える」と評判です。しかし、「低音が弱い」「明るさが足りない」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の10つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の据え置きプロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、据え置きプロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
XGIMI MoGo 3 Proは、ゲームやスポーツ鑑賞を快適に楽しめる手頃な価格の商品を探している人におすすめです。実際に投影したサッカーの試合映像を見た専門家は「カメラの移動のぼやけが少なく、コマ落ちもない」とコメント。比較した一部商品のような揺れなどもなく、動きは滑らかでした。ゲームモードも備えており、カクつきを気にせず大画面でプレイできるでしょう。
自動台形補正・オートフォーカス機能・障害物自動回避機能・自動画面サイズ調整といった、投影をサポートする機能も充実。「設置が簡単ですぐに使える」という口コミどおり、初心者でも扱いやすいでしょう。起動後リモコンが使えるまでの時間は、平均17.49秒とスピーディ。比較したなかには50秒以上かかった商品もありましたが、こちらは待ち時間も短めです。
スピーカーなしでも音質は上々。「低音が弱い」という口コミに反し、しっかり引き締まった低音が響きました。セリフがややBGMや効果音に埋もれがちでしたが、ニュアンス感は表現されています。視聴した専門家からは、「音に不自然さはない」と評されました。ファンの動作音を測定すると42.1dBと静音性も優秀。比較したなかには55dB以上の商品もありましたが、ホラー映画なども集中して鑑賞できるでしょう。
搭載OSはGoogle TVを採用し、Netflix・YouTubeなどさまざまなアプリに対応しているのもポイント。iphone・Androidどちらもミラーリング可能です。スタンド一体型のコンパクトな形状で、「移動できる映画館」という謳い文句にも納得のデザインも魅力。10万円以下でかえる低価格帯ながら、家ではもちろん、キャンプ・車内にも気軽に持ち運んで映像を楽しめるでしょう。
投影した映像のコントラスト比は36:1と好記録。色味はビビッドよりでややナチュラルさには欠けますが、メリハリ感のある映像を堪能できます。ただし、「明るさが足りない」という口コミどおり、最大輝度を測定すると417ANSIルーメンと低かったため、暗い部屋で使うほうがよさそうです。明るい部屋で使いたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
XGIMI MoGo 3 Proのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
XGIMIは、2013年に設立したプロジェクターブランド。美しい映像と使いやすさを考えた製品を多数開発し、日本・アメリカ・ヨーロッパなど100か国以上で販売しています。
今回ご紹介するXGIMI MoGo 3 Proは、「美しい映像をいつでもどこでも」と謳うコンパクトかつ軽量なプロジェクターです。スタンドが一体型で、上部を引っ張るだけで起動するつくり。レンズは130度回転するため、壁はもちろん天井に投影して寝ながら映像を楽しめます。
メーカーが公称している明るさは450ISOルーメンで、標準解像度1920×1080ピクセル。テレビと変わらない鮮やかな映像を大画面に投影できる設計です。
パワフルな低音にこだわり、オーディオメーカー Harman Kardon製のスピーカーを2基搭載しているのもポイント。入力端子はmicro HDMI・USB・Type-Cに対応し、さまざまなゲーム機器にスムーズに接続できるよう配慮しています。実際に、その使い心地が評価され以下の賞に輝きました。
<受賞歴>
今回はXGIMI MoGo 3 Proを含む、人気の据え置きプロジェクターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の据え置きプロジェクターを比較検証したところ、XGIMI MoGo 3 Proには9つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
映像には明暗差がしっかりと出ていました。実際に完全暗室でプロジェクターを稼動させて最大輝度と最小輝度の比率を表すコントラスト比を測定したところ、36:1を記録。深みのある色合いを表現するHDR10に対応しているためか、満足できる基準値の35:1を上回りました。
映像を見た専門家も、「小型サイズながら想像以上に明るく、光の輪のまぶしさを感じられて暗部もある程度沈んでいる」とコメント。比較したなかにはコントラスト比が22:1と低く立体感が物足りない商品もありましたが、こちらはメリハリのある映像を楽しめるでしょう。
色の再現性も悪くありません。完全暗室で商品を使って投影画面の色域を測定したところ、BT.2020の色域を74.51%カバーしました。比較したなかには40%以下と低いものもありましたが、こちらは色鮮やかに映し出せるといえます。BT.709色域内で、色差を示すΔE値を測定しても、8.16とズレはさほど大きくありません。
実際に映像を見た専門家は、「全体的な色バランスとしてはビビッドより」とコメント。輪郭が強調されているせいか、ややナチュラルさには欠けます。とはいえ、色だけを注視せずに映像全体を見る分には違和感はさほど気にならないでしょう。
サッカーの試合映像を投影したところ、動きの滑らかさも申し分なし。映像をチェックした専門家は、「画面全体の画質に安定感があり、ピッチ上のドリブルもカメラの移動のぼやけが少なく、コマ落ちもない」と評価しました。
比較したなかには素早い動きだと残像感が気になるものもありましたが、こちらはテレビで見ているときと同じように快適に鑑賞できるでしょう。低遅延のゲームモードを備えているのも魅力。「動きの激しいゲームセッションも美しく再現する」と謳っているように、大画面でカクつきを気にせずテレビゲームを楽しみたい人にもぴったりです。
投影範囲にある装飾品などの障害物を検知して投影サイズを調整する障害物自動回避機能もあるので、物が多い部屋でも簡単にきれいな長方形の映像を投影できるでしょう。スクリーンぴったりに合わせられる自動画面サイズ調整機能も備わっていました。「設置が簡単ですぐに使える」という口コミにも納得です。
投影する場所を移動するレンズシフトや、壁の色に合わせて投影する光を調整する壁色補正機能はありませんでしたが、比較した大半が同様だったため投影のしやすさは十分といえます。
起動もスピーディ。実際に起動後リモコンが使えるまでの時間を3回測定したところ、平均17.49秒でした。比較したなかには50秒以上かかる商品があったことを思うと優秀です。高評価の基準値20秒よりも速い結果でした。
待ち時間が少なく済むので、空き時間にサッと使えるうえ、頻繁に使う人もストレスを感じにくいでしょう。
音質は良好です。専用の機械を用いて、各帯域ごとの音量・あるべきの周波数特性との差を算出。すると、超低音〜中低音を司る音域と、低音の芯の部分を司る音域の平均は74.31dBと高記録でした。高評価の基準値73dBを上回り、「低音が弱い」という口コミを払拭。音質を実際にチェックした専門家からも「引き締まった低音が出ている」と評されています。
声の芯の部分を司る音域と、声の輪郭や聞き取りやすさを司る音域の平均値は64.41dBとやや低めです。比較した商品内には70dBを超えるものもあったのに対し、こちらはセリフがややBGMや効果音に埋もれがちに。とはいえ、声のニュアンスが伝わるほどに質感は出ていて、強く聞きづらさを感じるほどではありません。専門家からは、「セリフは適度にクリアに立っていて聞きやすい」との声もあがっています。
上下左右の音に包まれる感覚を味わえる音響技術のDolby Audioに対応しているのも強み。比較した上位商品ほど特別な音の広がりは感じられなかったものの、音に不自然さはありません。本体サイズの小ささを考えると、定位感も十分再現されていました。
スマホと連携させて、スピーカーとしても使えるところもうれしいポイントです。スピーカーライトモードも備え、音楽に合わせて全8色のLEDライトを光らせられるので、キャンプやパーティーをおしゃれに演出したいときにも活躍します。
公式ライセンスを取得しているNetflixだけでなく、YouTube・Amazon Prime Videoのショートカットボタンもリモコンについていて、ワンタッチで接続できて便利です。iphone・Androidどちらもミラーリング可能なので、スマホの映像を大画面で鑑賞したい人にもぴったりでしょう。
動作音もさほど大きくありません。ファン部分から直線10cmに騒音計を置いて動作音を計測したところ、42.1dBを記録しました。図書館の館内程度の音といえます(参照:全国環境研協議会 騒音調査小委員会)。
比較したなかには55dB以上の商品もありましたが、こちらはシリアスな映画や緊迫感のあるシーンも雰囲気を壊さず集中して観られるでしょう。
スタンド一体型で、使っていないときはコンパクトな円柱形になるところも便利。1.1kgと軽量なので、カバンに入れておいても負担を感じにくいといえます。「移動できる映画館」というコンセプトどおり、家の中だけでなく屋外で使いたい人にもおすすめです。
「明るさが足りない」という口コミどおり、映像が全体的にやや暗いのは惜しいところ。実際に映像を投影して最大輝度を測定すると、417ANSIルーメンと低めでした。比較したなかでは、1500ANSIルーメン以上だと明るい部屋でもしっかり色の違いを認識できる傾向がありましたが、こちらは電気をつけたままだと見えづらく感じそうです。
一方で、中央とそのほかの輝度差を確認すると中央部分との輝度ムラは95.77%と好記録だったため、画面の明るさは均一といえます。映像を確認した専門家も「ホームプロジェクターの水準としてみると全体の情報量はある」と見解。電気を消した暗い部屋で投影すれば、解像度の高い映像を楽しめるでしょう。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 417ANSIルーメン |
良い
気になる
ミラーリング | DLNA / Google Cast |
---|---|
音声操作 | |
レンズシフト機能 | |
スピーカー出力 | 5W×2 |
Netflix認証 | |
障害物自動回避 | |
入力端子 | micro HDMI、USB、 Type-C |
HDR対応 | HDR 10 |
Dolby Audio対応 | |
Bluetooth対応 | |
天井投影可能 | |
稼動時騒音 | 42.1dB |
奥行 | 95mm |
幅 | 95mm |
高さ | 205mm |
重量 | 1.1kg |
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XGIMI MoGo 3 Proは、ヨドバシカメラなどの家電量販店で購入可能です。お近くに取扱店舗がない場合は、公式サイトが便利。本品に接続して使えるバッテリー付きスタンド・5倍以上に拡大できるマジカルレンズ・持ち運びに便利な専用ケースなどのアクセサリーもラインナップしているので、チェックしてみてください。
ほかに、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトでも販売を確認できました。ショップによって値段や送料には開きがあるので、しっかりリサーチしておくとよいでしょう。
最後に、本品よりも映像の明るさが優れていた商品をご紹介します。
映画館のような臨場感を味わいたい人には、XGIMI HORIZON S Maxがおすすめ。検証での最大輝度は1,890ANSIルーメンを記録したため、日中の明るい部屋でもクリアな映像を楽しめるでしょう。コントラスト比の高さも申し分なく、人物の肌のツヤまでしっかり再現できていました。音の前後方向をしっかり感じられるところも魅力です。
15万円以下の価格帯から選ぶなら、JMGO N1Sをチェック。最大輝度は750ANSIルーメンと若干物足りないものの、輝度ムラはほぼありません。コントラスト比や色の再現性も高く、HD画質ながら4Kにも負けないダイナミックな映像を楽しめました。スポーツの映像も滑らか。音質はセリフの声がしっかり聞こえ、音の深み・広がりも味わえます。
解像度 | 4K |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 1890ANSIルーメン |
良い
気になる
ミラーリング | DLNA / Google Cast |
---|---|
音声操作 | |
レンズシフト機能 | |
スピーカー出力 | 12W×2 |
Netflix認証 | |
障害物自動回避 | |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
HDR対応 | HDR 10、Dolby vision、HLG |
Dolby Audio対応 | |
Bluetooth対応 | |
天井投影可能 | |
稼動時騒音 | 38.7dB |
奥行 | 174mm |
幅 | 273mm |
高さ | 234mm |
重量 | 4.8kg |
XGIMI HORIZON S MAXの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 750ANSIルーメン |
良い
気になる
ミラーリング | chromecast |
---|---|
音声操作 | |
レンズシフト機能 | |
スピーカー出力 | 5W×2 |
Netflix認証 | |
障害物自動回避 | |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
HDR対応 | HDR 10 |
Dolby Audio対応 | |
Bluetooth対応 | |
天井投影可能 | |
稼動時騒音 | 31.5dB |
奥行 | 187mm |
幅 | 165mm |
高さ | 191mm |
重量 | 2.0kg |
JMGO N1Sの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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