明るく鮮やかに投影できるよう、ハイブリットビーム技術を採用した据え置きプロジェクター、Anker Nebula Cosmos 4K SE。ネット上の口コミでは「細かい部分までとてもきれいに見える」や「動作音がとても静かで、映像に集中できる」と評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の10個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の据え置きプロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、据え置きプロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker Nebula Cosmos 4K SEは、鮮やかな映像と迫力のあるサウンドで没入感を楽しみたい人におすすめ。最大輝度は1,556ANSIルーメンを記録しました。比較したなかには300ANSIルーメンと低く、暗がりでなければ視聴しにくいものもあったのに対し、本商品は明るくくっきりと映し出せます。コントラスト比が高くやや赤が強めに発色することもあり、とくに爆発や夕日などの眩しさ・鮮やかさがよく映えました。
解像度も十分です。質感や奥行きの表現に少し物足りなさを感じたものの、顔の輪郭は際立ち、スポーツ映像も滑らか。「細かい部分までとてもきれいに見える」という口コミにも納得です。音質のクオリティも高く、ドスンと響くような重厚感のある低音を楽しめます。セリフはクリアで、奥行きや臨場感も聞き取れました。
投影の手間が少ないのも強みです。比較したなかには投影時に映像を手動で調整しなければならないものもありましたが、本商品は台形補正・焦点調整が自動で行われます。OSにはGoogleTVを搭載し、ネット機能も充実。リモコンにはNetflix・YouTube・Amazon Prime Videoボタンがあり、ワンタッチでアクセスできます。
一方で、起動時間は43.23秒と長め。比較したなかには10~20秒程度のものもあったことから、少し待ち遠しく感じるかもしれません。また、稼動音が47.4dBと大きめなので、静かなシーンだとファンの音が気になる可能性があります。
価格は199,900円(※2024年12月時点・公式サイト参照)と、据え置きプロジェクターとしては高すぎません。色鮮やかな映像と迫力ある音で映画館のような臨場感を得られるので、プロジェクター選びで迷っている人はぜひ候補の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
<おすすめの人>
<おすすめできない人>
実際にAnker Nebula Cosmos 4K SEと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイの完全ワイヤレスイヤホンと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Anker Nebula Cosmos 4K SEの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
XGIMI
クリアで鮮やかな映像が秀逸。とにかく映画館のような臨場感を楽しみたい人に
TVS REGZA
鮮やかな画質と臨場感のある音質。誰でも簡単に楽しめる本格レーザープロジェクター
今回ご紹介するNebula Cosmos 4K SEは、モバイルバッテリー・スピーカーなど幅広い電子機器を取り扱うAnkerが手がけた据え置きプロジェクターです。Nebulaシリーズではじめて、ハイブリット光源に対応。レーザー・LEDを組み合わせることで、映像をより明るく、より鮮やかに表現できるといいます。
Dolby Vision対応の4Kコンテンツが持つ明るさ・美しさを損なわずに投影可能。フレームごとに緻密な映像調整を施す独自エンジンのNebulaMasterを搭載し、「鮮明なコントラストと正確な色彩を表現」と謳っています。映画館のような音質を実現するため、15Wのスピーカードライバーを2つ搭載しているのも見逃せません。
HDMI・eARCに対応しているので、ゲーム・高音質なスピーカーにつなぐこともできます。投影可能なサイズは20~200インチまで。プロジェクターの前を横切ると自動で映像が暗くなるので、小さな子どもがいる家庭でも安心感があります。 なお、詳細なスペックは以下のとおりです。
今回は、Anker Nebula Cosmos 4K SEを含む人気の据え置きプロジェクターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
人気の据え置きプロジェクターを比較検証したところ、Anker Nebula Cosmos 4K SEには8つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてください。
最大輝度は1,566ANSIルーメンと、十分な明るさです。比較したなかには300~800ANSIルーメン程度と低く、暗がりでないと視聴しにくいものもありましたが、本商品は周りが明るくても問題ありません。周囲の明るさに負けずに明るく映し出せるので、見にくく感じることはほとんどないでしょう。
中央とそのほかの輝度差を確認すると、中央部分との輝度ムラも97.16%と少なめです。画面全体の明るさがほぼ均一なので、違和感なく視聴し続けられるでしょう。
最大輝度と最小輝度の輝度比であるコントラスト比が36:1と高く、明暗の表現力に長けているのも特徴です。比較したなかにはコントラスト比が22:1などと低く、暗部がつぶれて見えるものもありましたが、本品は専門家から「暗がりでも服の影になった部分のディテールまでしっかりと再現できている」とのコメントが寄せられました。
暗部が十分沈み込むぶん、爆発の瞬間や逆光で光る夕日の眩しさがよく映えます。メリハリのある映像を投影できるので、映画などに没入しやすいでしょう。
色の再現性に優れているのも利点です。表示できる色の幅を示す色域を測定したところ、超広色域であるBT.2020を76.61%もカバーできていました。比較したなかには37~60%しかカバーできない商品もあったのに対し、本品は色彩豊かな映像を楽しめます。
色の正確さも良好。BT.709色域内での色の正確さを確認したところ、色差は比較した大半の商品がΔE6~16に達したなか、ΔE3.06に抑えられていました。眩しさ・鮮やかさの再現にはとくに長けており、専門家からも「全体的に若干鮮やか寄りで、やや赤が強い」とのコメントが寄せられました。
解像度も十分です。人の顔の輪郭がくっきりと際立っており、ぼやけた箇所は見当たりませんでした。口コミに「細かい部分までとてもきれいに見える」とあったとおりです。
顔の質感や奥行感はナチュラルで、クセが少なくきれいに描写されています。しかし顔の質感や奥行き感をリアルに再現できた上位商品には一歩及びません。
映像のなめらかさも魅力です。動きの激しいスポーツ映像を投影したところ、目立ったぼやけなどはなく、快適に視聴できました。カメラがピッチしてもスムーズに追尾し、アップになってもドリブルの動きはなめらかです。
リプレイの複雑な動きでところどころ止まる箇所はあったものの、見にくく感じるほどではありません。比較したなかにはカクつきや残像感が気になるものもあったのに対し、おおむねスムーズでした。
映像だけでなく、音からも迫力や臨場感を楽しめるのが強みです。Rattleテストを行うと、低音の芯の部分を司る40Hzは72.7dB・超低音~中低音を司る15Hz〜200Hzは78.0dBと、比較した商品内ではいずれもトップクラスの大きさ。体感でも低音には量感があり、建物が壊れるような深い低音や地鳴りを再現できていました。
人の声はナチュラルで、こもりによる聞き取りにくさはありません。ただし人の声を司る音域の100Hzは84.3dBと大きかった一方で、1kHz〜2kHzは57.2dBと控えめだったのが惜しいところ。時折背後で流れるBGMや効果音に埋もれる場面がありましたが、基本的には聞き取りやすく、快適に映画を視聴できるレベルです。
プロジェクターを中心に音が広がり、映画らしい臨場感があったのもよい点。横方向の移動感は感じにくかったものの、楽器の音の分離感や、上空を飛ぶ戦闘機の移動感などがリアルです。音に包み込まれるようなサラウンド感とまではいえませんが、音の奥行きがあり情報量は十分なので、プロジェクター1台で映像の世界に浸りやすいでしょう。
投影準備の手間が少なく、見たいときすぐに使えるのも強みです。 映像の歪みを自動で補正する「台形補正」・レンズを自動で動かして映像を鮮明に表示する「焦点調整」機能があるので、手動で細かく調整する必要がありません。
投影する位置を自動で調整するレンズシフト機能はありませんが、自動的に周囲の障害物を検出して避ける「障害物自動回避機能」・壁の色が映像の色味を変えてしまうのを防ぐ「壁色補正機能」・「自動画面サイズ調整機能」を搭載しています。
快適に使用できる工夫が随所に見られ、投影のしやすさは比較した商品内でもトップクラスでした。プロジェクター初心者でも迷いにくいでしょう。なお、詳しい商品内容は以下のとおりです。
ネット機能も充実しています。OSにはGoogleTVを搭載しており、さまざまなコンテンツの視聴が可能。比較したなかにはリモコンにアプリのショートカットボタンが1つもないものもありましたが、本品はNetflix・YouTube・Amazon Prime Videoの3つにはワンタッチでアクセスできて便利です。
音声操作が可能なので、面倒な文字入力の手間も省けます。Wi-Fi 6に対応しており、サクサクとアクセスできるのもよいところ。ミラーリングに対応しているので、iPhone・Androidの映像や画像を大画面に映し出して楽しめます。なお、詳しい結果は以下のとおりです。
Anker Nebula Cosmos 4K SEにはたくさんのよい点があった反面、気になる点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
起動にはやや時間がかかります。リモコンで電源を入れてから視聴できるまでにかかった時間は、43.23秒。比較したなかには10~20秒程度で視聴できたものもありました。素早く起動できなかったので、すぐに映像を楽しみたい人には不向きといえるでしょう。
稼動音の大きさも気がかりです。実際に稼動音を測定したところ、47.4dBを記録。比較した全商品の平均値である45.21dB(※2024年12月時点)を上回りました。
音量を上げればある程度はかき消せますが、静かなシーンではファンの音が気になる可能性があります。「動作音がとても静かなので、映像に集中できる」という口コミとは反する結果となりました。
解像度 | 4K |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 1566ANSIルーメン |
良い
気になる
ミラーリング規格 | chromecast |
---|---|
音声操作 | |
レンズシフト機能 | |
スピーカー出力 | 15W×2 |
Netflix認証 | |
障害物自動回避 | |
入力端子 | HDMI端子、USB Type-A |
Bluetooth対応 | |
HDR対応 | HDR 10 |
Dolby Audio対応 | |
天井投影可能 | |
稼動時騒音 | 47.4dB |
幅 | 165mm |
奥行 | 263mm |
高さ | 220mm |
重量 | 4.5kg |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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XGIMI HORIZON S Maxは、映像に没頭したい人におすすめ。動作音が38.70dBと控えめで、静かなシーンでもファンの音が邪魔しません。音質は映画館のサウンドに近く、とくに低音はパワーがありました。地響きのような重低音と音の広がりが魅力的で、音の移動感や空間を満たすような立体感が得られます。
最大輝度は1,890ANSIルーメンを記録し、窓から差し込む自然光や間接照明に負けない明るさを実現。輝度のムラもほぼなく、違和感のない映像を楽しめました。解像度の高い高画質映像を堪能でき、専門家からも「圧倒的なまでの解像度と鮮鋭感」とのコメントが寄せられています。
手軽に使えるのも魅力です。電源の切り替えで自動的にレンズ部分が開閉します。起動時間もわずか7.22秒とスピーディでした。価格は30万前後と高め(※2024年12月時点・ECサイト参照)ですが、映像からも音からも映画館のような臨場感を楽しめるので、リアルな視聴体験を求める人はぜひチェックしてくださいね。
HORIZON Ultraは、予算を抑えたい人におすすめです。価格は229,800円(※2024年12月時点)と高すぎません。最大輝度は1,591ANSIルーメンを記録し、昼間の室内でも色鮮やかな映像を投影できました。暗所での服の質感・光の眩しさ・燃えている火のどれもがリアルで、表現力の幅が広いHDRらしい画質に驚かされます。
顔の立体感だけでなく奥行きもしっかり表現されており、専門家からも「色再現の幅が広めで、難しい色の再現も緻密」とのコメントが寄せられました。スポーツ映像では、選手やボールの動きが滑らかで、カクつきも気になりません。映画やスポーツなどさまざまなコンテンツを視聴したい人におすすめです。
音質の満足度も高め。セリフは聞き取りやすく、低音はボリューミーで迫力がありました。また、投影のしやすさも魅力。自動台形補正・焦点機能・障害物自動回避・壁色補正を搭載しており、準備の手間が少なめです。動作音は39.50dBと控えめなので、ファンの音を気にせず映像に没頭できるでしょう。
Anker Nebula Cosmos 4K SEは、Anker公式オンラインショップから購入できます。販売価格は199,900円(※2024年12月時点・公式サイト参照)です。
そのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトからも販売が確認できました。検証結果を参考にぜひ検討してみてください。
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