ViewSonic 短焦点スマートLEDプロジェクター X10-4Kをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

画質は良好です。やや赤やオレンジ寄りの画質ですが、とくに暗い部屋では非常に満足度の高い視聴体験ができました。高解像で奥行きの再現性もよいため、映画・Youtubeなどどの映像でもきれいに映し出します。なかでもアニメとの相性がよく、シーンの雰囲気をしっかり感じられるでしょう。

レーザー光源を採用したAnkerのCosmos Laser 4Kほど鮮やかな発色ではないものの、こちらも映像の世界観を楽しめる画質です。「画質がよい」という口コミどおりの結果でした。

明るさを算出すると、696.26ANSIルーメンと物足りない結果に。高評価の基準とした1500ANSIルーメンには届きませんでした。比較した約7割の商品が高評価の基準には届いてないものの、「明るい部屋では見づらい」という口コミどおり日中の明るい部屋での視聴には向いていません。

なお、エプソンのdreamio EH-TW6250は、2496ANSIルーメンと日中でも視聴しやすい明るさでした。こちらは部屋が明るいと鮮やかさに欠けるので、視聴する際はできるだけ部屋を暗くしてくださいね。

音響メーカーのHarman Kardon社のスピーカーを内蔵しており、音質は比較したなかでトップクラスの評価を獲得しました。映画・YouTube・ライブ映像のどれを試聴しても音の広がり・低音の厚みともに申し分なく、臨場感のある音を味わえます。

人の声の質感まで再現するような繊細さも魅力。メーカーが「クリアで迫力のある音声を楽しむことができる」と謳うのにも納得の結果です。

比較したところ、著名な音響メーカーが監修・技術提供したスピーカーを搭載した商品は音質がよい傾向がありました。本商品と同じくHarman Kardon社のスピーカーを内蔵したXGIMIのHORIZON Proも、空間全体に広がるようなサウンド。外部スピーカーなしで楽しむなら、スピーカーに力を入れている商品を選ぶのがよいでしょう。

ただし、こちらはHDMIがARCに対応していないため、サウンドバーとの接続はできない点には注意してください。

設置性はもう一歩といったところです。

比較したなかには100インチの大画面を使う際の投射距離が2m必要な商品もあったのに対し、短焦点タイプなので1.7mと短め。そのうえ、垂直方向の台形補正は自動で行うため、狭い部屋でも使いやすいでしょう。

ただし、水平方向への台形補正には対応していません。斜め横からの投影ができない点には注意が必要です。オートフォーカス機能はあるものの、レンズシフトやズーム機能も搭載されていないため、投影するまでの映像の調整に時間がかかりそうです。

1. 投射距離｜1.7m
2. オートフォーカス｜◯
3. 台形補正｜自動
4. レンズシフト｜✕
5. ズーム機能｜✕

機能性はいまひとつの結果です。比較した半数弱の商品がAndroid TVを内蔵していたのに対し、こちらのの内蔵OSはAptoide TV。U-NEXTや正規のNetflixには対応していません。音声入力もできないため、機能性の評価は伸び悩みました。詳細は以下のとおりです。

1. OS内蔵で視聴できるサービス｜YouTube・Netflix
2. 音声入力｜✕
3. 拡張性｜◯
4. ミラーリング｜◯

拡張性はあり、AirPlay・Chrome castならミラーリング接続ができます。より多くの映像を楽しみたいならストリーミング端末を接続しましょう。