テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
映像の明るさも申し分ありません。投影画面の最大輝度は1890ANSIルーメンと高い数値を記録し、薄暗い室内はもちろん、日中の明るいリビングでも色鮮やかな映像を楽しめるでしょう。くっきり感を左右するコントラスト比もかなり高く、明暗のメリハリがついた映像です。色域も国際規格「BT.2020」の7割以上をカバーしており、リアルな色合いが期待できます。
動きの滑らかさも高評価。サッカーを視聴すると、わずかなカクつきはあったものの、人が素早く動くシーンでも残像感はほぼ気になりません。音質もよく、低音はパワフルかつ上質で本体の大きさ以上のボリュームがありました。セリフも聞き取りやすく、声からは感情などの細かな質感まで伝わります。
起動時間がわずか7.22秒とスピーディなのも利点。全商品の平均約32秒(※2024年12月時点)よりかなり速く、テレビ感覚で使えました。投影に便利な機能も備わり、自動台形補正・焦点調整機能などに対応。「調整機能が豊富」との口コミどおり、誰でもスムーズに投影できそうです。動作音も38.7dBと控えめで、静かなシーンでも映像に集中しやすいでしょう。
一方、ネット機能の充実度はあと一歩。OSには使いやすいAndroid TVを採用しているものの、リモコンにはNetflixなどにワンタッチでアクセスできるアプリボタンがありません。とはいえ、自宅で映画館に近い視聴体験ができる点は最大の魅力。価格は約30万円(※2024年12月時点)と高額ですが、画質も音質も譲れない人はぜひ検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
今回ご紹介するXGIMI HORIZON S MAXは、「映画館のクオリティを自宅で」と謳う据え置きプロジェクター。IMAXシアターのような映像を映し出せる「IMAX Enhanced」と、明暗差のあるくっきり感を演出できる「Dolby Vision」の認定基準を満たし、周辺光に負けない明るさで鮮やかに投影できる設計です。
プロが選ぶオーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP 2025」では、映像音響部会で特別大賞を受賞。光源として、レーザーとLEDをハイブリッドで搭載している点などが評価されました。
投影可能なサイズは、最大200インチの大画面に対応。スタンドと一体型のデザインで、支持具や取りつけ台を別途購入する必要がないのもうれしいポイントです。投影角度は垂直方向に135度・水平方向に360度調節できるため、天井への投影も楽に行えますよ。
また、メーカーの独自技術「インテリジェント環境適応技術5.0(ISA 5.0技術)」も搭載。本体周囲の空間を素早く検出する空間認識アルゴリズムにより、環境に合わせて投影をサポート。自宅のインテリアや壁の色を問わず、きれいな映像を堪能できる仕様です。
<スペック>
XGIMIでは、据え置きプロジェクターの「HORIZON」シリーズとして全5種類のモデルを展開しています。公式サイトで確認できたラインナップは以下のとおりです(※2024年12月時点)。
<ラインナップ>
値段は2024年12月時点・公式サイト参照
本品は、シリーズ内でも最上位モデルにあたります。ほかのモデルよりも明るさの基準であるISOルーメンの公称値が3100と非常に高く、完全な暗室でなくとも明るくきれいな映像を楽しみやすいのが魅力です。
ハイエンドモデルであるHORIZON S Proとの主な違いは、IMAX ENHANCED対応の有無。とにかく高品質な画質・音質にこだわる人には本品が向いています。またスタンドを別で購入したいなら、HORIZON Ultraがよいでしょう。明るさの公称値は2300ISOルーメンと本品に次ぐ高さですよ。
人気の据え置きプロジェクターを比較検証したところ、XGIMI HORIZON S MAXには8つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
ANSIルーメンとは、投影面の明るさを表す単位です
なお比較した商品内でも、電気をつけた明るい部屋で色の違いまで認識できたのは、1500ANSIルーメン以上のものでした。それを超える本品は、薄暗い部屋はもちろん、光が差し込む昼間のリビングでも色鮮やかな映像を堪能できるでしょう。環境光の影響を感じにくい性能で、「明るさに満足」との口コミにも納得です。
映像のくっきり感に関わるコントラストもかなり高めです。実際に算出したところ、最大輝度約227cd/m2・最小輝度約5.8cd/m2で、コントラスト比は約39:1を記録。満足の基準や全体平均の約35:1(※2024年12月時点)より優秀でした。暗部に締まりがあり、映画の暗いシーンなども没入感たっぷりに楽しめそうです。
色域も広く、国際規格「BT.2020」に対する色域のカバー率は71.7%。満足の基準80%には届かなかったものの、全体平均約70%(※2024年12月時点)は超えてており、色の鮮やかさは十分といえます。
ただ、色再現性はあと一歩です。国際規格「BT.709」の色域内で色の精度を測定すると、色の測定基準であるΔE(デルタE)の値は8.0を記録。満足の基準ΔE5以下には届かず、人によっては色に違和感を覚える可能性があります。とはいえ映像処理技術が高いため、画面全体を見た際に、色合いが大きく気になることは少ないでしょう。
映像の鮮明さも優秀。Disney +で映画「アベンジャーズ / エンドゲーム」を視聴した、オーディオ&ビジュアルライターの折原一也さんからは、100インチの大画面でもきめ細かさが伝わる高い解像感が好評。「映画館のなかでも画質のよいDolbyシネマのような映像」との声があがりました。
また、従来のSDRよりも輝度の差が広いとされるHDRに対応しているおかげか、暗部がつぶれず地面などのわかりにくい部分まで緻密に再現。明るい光の輪も白飛びせずきれいに表現できていました。
色再現もとても忠実です。比較したなかには色が強調されすぎていた商品もありましたが、こちらは派手さを抑えて正確さを重視した映像に。実際に視聴した際の解像感・コントラスト・色再現はどれも高評価で、「リビングに映画館のクオリティを」との謳い文句どおりの視聴体験が叶うでしょう。
動きの滑らかさも高評価を獲得。引き続き専門家の折原一也さんにYouTubeプレミアムでサッカーを視聴してもらうと、画面全体がぼやけずなめらかに映っていると高く評価されました。
比較した1/3ほどの商品は、素早く動く選手などに残像感があったのに対し、本品は選手の肩の輪郭やボールがくっきり見えて残像感は気になりません。ところどころコマ落ちのようにカクつきがあったのは惜しいものの、スポーツ番組やアクション映画も十分楽しめる性能といえます。
低音も深みのあるサウンドで、折原さんは「低音はボリューム・質感ともに最上級」とコメント。地響きのような重低音の音の広がり具合や、爆音の広がり方まで上質に鳴らせていました。本体サイズ以上の音量があり、圧倒的なスピーカー性能を発揮しています。
音の定位感も良好です。一つひとつの音が分離できており、鈍い打撃音や特殊な効果音も聞こえるべき位置で表現。音が前後左右に広がり、画面の動きともしっかり一致していました。サウンドバーのような没入感とはいえないものの、比較した本体周辺にしか音が広がらなかった商品と並ぶと、高いサラウンド感を味わえるでしょう。
また、専用ソフトを使って数値的な観点からも音量を検証。結果、声の明瞭さや厚みに関わる音域のボリュームは、満足の基準とした70dBを超える約71.7dBと優秀です。低音のバランスや迫力に関わる音域も、満足の基準や全商品の平均値を上回る74.9dBをマーク。自宅にいながら映画館に近いサウンド体験ができるといえます。
起動時間がトップクラスに速いのもうれしい点です。リモコンで電源ボタンを押してから、操作可能になるまでの時間はわずか平均7.22秒。満足の基準とした20秒や、全体平均の約32秒(※2024年12月時点)を大きく下回りました。
比較した一部の商品には、立ち上がりに50秒以上かかったものも。対して本品は待ち時間がかなり少なく、テレビ感覚でストレスなく使い始められますよ。
比較した約半数の商品のみで見られた、障害物自動回避機能も搭載。投影範囲にある障害物を本体が検知し、投影サイズを自動で調整します。壁の色に合わせて光を自動調整する壁色補正機能も備わり、壁の色が白くない部屋でもきれいな映像を映し出せるでしょう。
ほかにも、カメラに近づく人を検知した際に一時的にスクリーンを暗くして目を保護する機能や、横から投影した場合でもアスペクト比を自動で21:9に広げるビッグスクリーンモードを装備。「調整機能が豊富」との口コミどおり、誰でもスムーズにスタートできそうです。
スクリーンにぴったり合うように投影できる「スクリーンアジャスト機能」も搭載されているので、本格的にスクリーンに投影したい人にもおすすめです。
満足の基準とした40dBや、全体平均の約45dB(※2024年12月時点)も下回る優秀な結果です。なかには50dBを超えてファンの音が気になる商品もあったのに対し、静かなシーンでも騒音に邪魔されることなく映像に没頭しやすいといえます。
XGIMI HORIZON S MAXにはたくさんのよい点がある反面、気になる点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
また、接続規格はWi-Fi5に対応しています。高速通信できる性能ではあるものの、Wi-Fi6と比べると、回線が混雑している時間帯などは安定しない可能性が考えられます。
一方、OSにはAndroid TVを採用し、アプリを開くだけでNetflix・YouTubeなどのさまざまな配信コンテンツを視聴できる点は魅力です。スマホの画面を大きく投影できるミラーリングも可能。音声操作にも対応しており、文字入力の手間も省けますよ。
購入コストがかかる点はネックです。値段は329,800円(※2024年12月時点・公式サイト参照)と高額。上位商品には20万円以下で購入できるものがあったことをふまえると、費用を抑えたい人には向かないでしょう。
とはいえ、映画館のような美しい映像を堪能できる点は見逃せません。ハイスペックな1台なので、予算に余裕がある人はぜひ検討してみてください。
解像度 | 4K |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 1890ANSIルーメン |
良い
気になる
ミラーリング | DLNA / Google Cast |
---|---|
音声操作 | |
レンズシフト機能 | |
スピーカー出力 | 12W×2 |
Netflix認証 | |
障害物自動回避 | |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
HDR対応 | HDR 10、Dolby vision、HLG |
Dolby Audio対応 | |
Bluetooth対応 | |
天井投影可能 | |
稼動時騒音 | 38.7dB |
奥行 | 174mm |
幅 | 273mm |
高さ | 234mm |
重量 | 4.8kg |
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XGIMI HORIZON S MAXの取扱店舗はXGIMIの公式サイトで、送料無料で購入可能です。保証期間は購入から1年間で、はじめの30日間は使用の有無を問わず全額返金される制度も用意されています。
そのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売を確認できました。ECサイトのなかには公式ショップも確認できたので、普段お使いのサイトがあればぜひチェックしてみてください。
最後に、違和感のない滑らかな動きが好評だったほかのおすすめ商品をご紹介します。
同じXGIMIのHORIZON Ultraは、スポーツ動画を快適に視聴できた1台。サッカー映像を視聴した専門家からは選手やボールの動きの滑らかさが大好評で、HORIZON S MAXで少し見られたカクつきも気になりませんでした。最大輝度も1591ANSIルーメンと優秀な数値で、昼間の室内でもきれいな映像を楽しめますよ。
解像度 | 4K |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 1591ANSIルーメン |
良い
気になる
ミラーリング | chromecast |
---|---|
音声操作 | |
レンズシフト機能 | |
スピーカー出力 | 12W×2 |
Netflix認証 | |
障害物自動回避 | |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC、LAN |
HDR対応 | HDR 10、Dolby vision、HLG |
Dolby Audio対応 | |
Bluetooth対応 | |
天井投影可能 | |
稼動時騒音 | 39.5dB |
奥行 | 170mm |
幅 | 224mm |
高さ | 265mm |
重量 | 5.2kg |
XGIMI HORIZON Ultraの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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