OPPO Reno 7Aをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

総合的な画面性能は、ハイエンドモデルにも引けを取らない優秀さです。液晶より高性能な有機ELディスプレイを採用し、明暗差を補正するHDR10にも対応。解像度もフルHD相当と高く、高画質が期待できます。

1秒間の画面更新回数を示すリフレッシュレートも90Hzと高く、なめらかな操作が可能。スクロール中の文字もぼやけることなくくっきり見えるでしょう。

実際に画面を確認したモニターからも、発色のよさと解像度の高さに満足する声が多数あがっています。遠くの景色や建物の装飾までくっきり見えて、立体感も十分。紅葉の繊細な色の違いまで表現でき、「スマホとは思えないほどきれい」といったコメントが聞かれました。

音質面では、立体的なサウンドを楽しめる空間オーディオが導入されているのが利点です。音声データの圧縮方式であるBluetoothコーデックも、ハイレゾ相当の高音質が期待できるLDACに対応。本体下部には3.5mmのイヤホンジャックもついています。

ただしスピーカーはステレオではなくモノラルのため、音が平坦で迫力にやや欠ける可能性があるでしょう。サウンドを楽しみたいときは、イヤホンを繋ぐのがおすすめです。

ベンチマークスコアは最高で約38.7万点。今回検証した全商品の平均約50万点を下回っており、「反応が悪い」との口コミがあったように、「原神」のような本格的な3Dゲームにはやや力不足な印象です。

ただし、「モンスターストライク」「ディズニーツムツム」「パズドラ」のような軽いゲームや、サイト検索・SNSには十分な性能ですよ。

システムの動きを左右するSoCには、Qualcomm社の「Snapdragon 695 5G」を使用。2022年に発売された多数のスマホに採用されているチップセットです。

メインメモリは6GBと上位商品より少なめですが、ストレージ用のメモリを活用することで最大11GBまで拡張できます。アプリを多く使う人でも快適に操作できるでしょう。

今回はさらに、本体が発熱しやすいかどうかもチェック。外気温の影響を受けない26℃の室内でSoCに15分間負荷を加え、サーマルカメラを使って検証しました。

結果、全体平均の約40℃を下回る39.2℃を記録。多くの商品が40℃台、なかには50℃を超えるハイエンドモデルがあったことを考慮すると、非常に優秀な結果といえます。使い続けても熱くなりにくいので、ゲームも長時間プレイできますよ。

YouTubeを連続で6時間視聴したあとのバッテリー残量は64%。全体平均の約50％をかなり上回っており、バッテリー持ちも優秀です。

公式サイトでは、オーディオ再生最大39時間・ビデオ視聴最大20時間と謳われており、外出先でも電池切れを気にすることなく使えるでしょう。

電池がない状態で30分間の急速充電を行ったところ、公式が謳う40％に近い36%まで回復できました。全体平均の40％を下回りましたが、半数以上が30％台に留まったことを考えると、そこまで低くはないでしょう。

なお、急速充電器は同梱されていないため事前に準備しておいてくださいね。

室内で造花・刺し子糸・家のミニチュアを撮影すると、全体的に明るい鮮やかな発色が印象的でした。「カメラの画質がよくない」との口コミがありましたが、モニターからは「細かい部分の発色もよく表現されている」など解像度の高さに満足する声が多数あがっています。

ノイズもほとんど気にならず、鮮明できれいな仕上がりです。造花をズームして撮影してもぼけることがなく、自然な発色と高い解像度を維持できていました。

室内を暗くして家のミニチュアをライトアップして撮影しても、明暗のバランスが取れた、白飛びのないクリアな仕上がりです。光が当たらない部分は若干ぼやけ気味でしたが、全体的な解像度は高く「ノイズは気にならない」という声が多数聞かれました。

薄暗い環境での撮影や夜景撮影も、クオリティの高い写真に仕上がるでしょう。

続けて、光を背にしてインカメラでの撮影を行いました。ほかの商品よりやや明るめの仕上がりですが、顔の発色がよく逆光にも対応できています。「メイクのコントラストがしっかり表現できている」「加工されてきれい」とモニターからも好評でした。

少しぼやけ気味で解像度は高いとはいえませんが、普段使いには十分な性能。珍しい「AIビューティー機能」も備わっており、目を大きくしたり鼻を細くしたりと加工を楽しめるのも魅力のひとつです。

一方で動画は鮮やかさが物足りず、人によって好みが分かれる結果に。手ぶれについては「かなりぶれる」「少し気になるが問題ない」との声があり、ノイズに関しても「ザラっとしている」「気にならない」など賛否両論でした。