シックでおしゃれなデザインが人気の、パナソニック 冷蔵庫 NR-F657WPX。ネット上には「庫内が広々としていて使いやすい」といった高評価の口コミがある一方で、「トレーのスライドが外れやすい」といった気になる評判もみられ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
パナソニック NR-F657WPXは、収納しやすい冷蔵庫を探している人におすすめです。
実際に食材を収納したところ、最上段の奥行が狭く手が届きやすいと好評でした。冷蔵室に仕切りが少なく、食材が重なりにくいのもポイント。冷凍室・野菜室は全室フルオープン設計で、奥に入れた食材もしっかり確認できました。整理整頓がしやすいので、入れたまま忘れる心配は少ないでしょう。
一方で、鮮度保持力の評価はいまひとつ。トマトやなすの鮮度は保てたものの、野菜室・冷凍室・チルドのすべてで食材の劣化が見られました。とくに刺身用の魚や葉物野菜は、早めに食べきるのがおすすめです。
汚れが目立ちやすい鏡面仕上げですが、ラグジュアリーなデザインも魅力的。アプリと連携して常備したい食材のストック量を確認できたり、パネル1つで簡単に操作ができたりと、使いやすい工夫が詰まった商品です。機能をしっかり活用したい人も、ぜひ候補としてみてください。
ストックマネージャーを使えば、頻繁に使う食材の在庫チェックも簡単。重さを検知して残量を把握できるので、外出先でも卵や牛乳の買い置きはあったかな…と悩まず、ダブり買いを防げます。
業務用レベルの急冷ができる「はやうま冷凍」や、食材の粗熱を素早くとる「はやうま冷却」も搭載しています。
製氷機は手間が少ない自動タイプです。最短約80分で氷を作れるので、消費が増える夏場も困りません。給水タンクに直接水をいれるだけでOKなので、雑菌が入るのも抑えられますよ。
庫内は、全室に菌を抑制するナノイーXが行き渡っています。微粒子の力でニオイを抑制すると同時に、清潔さも保てるのがうれしいポイントです。
カラーは、オニキスミラーとミスティスチールグレーの2色。オニキスミラーはツヤのあるミラー加工、ミスティすスチールグレーは、マットな印象のフロスト加工が施されています。表面の加工にこだわった高級感あふれるおしゃれなデザインも魅力です。キッチンのインテリアにもなじみやすいですよ。
後継機としてNR-F658WPXも発売されています。基本的な機能はそのままに、冷蔵室の扉下にクイック操作できるボタンを配置。冷蔵室を開けずに設定変更ができ、より庫内の温度を保ちやすくなりました。
気になる人は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
今回は、パナソニックのNR-F657WPXを含む大型冷蔵庫全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①:鮮度保持力の高さ
検証②:収納のしやすさ
検証③:使いやすさ
まずは、鮮度保持力の高さを検証します。
千葉大学名誉教授・元内閣府食品安全委員会委員の石井克枝さんにご協力いただき、実際に各室で食材を一定期間保存。モニターが保存後の食材を試食して味を確認し、重量変化も含めて総合的に鮮度を保てているかを評価しました。
保存日数
鮮度保持力の検証結果は伸び悩みました。どの食材も乾燥が見られ、パサついてしまっているのが惜しい点です。
微凍結パーシャルで保存したひき肉は、全体的に黒ずんでドリップが流出してしまいました。
同じく微凍結パーシャルで保存したマグロも、表面が黒ずんでいます。ドリップ量は100gあたり0.86gと多め。検証したなかには0.3g程度に抑えられた商品もあり、劣化の進行は否めません。
実際に食べてみると、パサパサ感や口の中に残る酸味が気になりました。
野菜も全体的に水分量が減少しました。
とくにほうれん草の水分減少率は59.58%と高め。上位商品は20%以下に抑えられており、芯のシャキシャキ感も残っていましたが、本商品は萎びているのが明らかにわかるほど変化しています。葉っぱがパリパリしており、食べられないほどの状態でした。
レタスの水分減少率も11.23%とやや高めです。6%台に抑えられていた商品と比較すると、葉っぱのみずみずしさ・シャキシャキ感が物足りません。
見た目も全体的にしんなりしてしまっている印象でした。
きゅうりは乾燥して表面にシワが寄っていました。水分減少率は17.97%と、ほかの商品と比べても大きな差はありませんが、見た目の変化は目立ちます。
なすは、ほとんど変化がありませんでした。水分は8.22%減少しましたが、保存前と比べてもツヤやハリが失われていません。
トマトも水分量をキープできていました。水分は1.02%減少したものの、見た目が変わるほど乾燥していません。
冷凍室で保存した牛肉は、黒ずみとドリップの流出が見られました。冷凍ごはんも香りが減っていたので、冷凍するのであっても長期保存はおすすめしません。
買いだめのしすぎに注意して、短期間で食べきれる量をストックするようにしましょう。
続いて、収納のしやすさを検証します。
冷蔵庫収納のプロである福田かずみさんに協力してもらい、以下の項目から評価しました。
<評価項目>
収納条件
専門家監修のもと実際に収納した結果、冷蔵室の使いやすさが高く評価されました。冷蔵室に仕切りがなく、食材同士が重なりにくいのがポイント。トレーなどを活用すれば、使いやすいように整理整頓できますよ。
チルド室には、発酵食品と生鮮品を分けて収納できました。ある程度高さがあるため、大容量のヨーグルトや3Pセットの納豆も収まります。
コンプレッサーを冷蔵室の最上段奥に配置し、あえて奥行を狭めているのも特徴。手が届きにくい最上段にデッドスペースが生まれず、背が低い人でも室内を無駄なく使えます。
350mL缶が入るほどの高さは確保されていて、使い勝手がよい印象でした。
冷凍室は、引き出しを全開できるワンダフルオープン設計です。奥までしっかりと引き出せるので、どこに何を入れたか把握しやすいですよ。
室内が3段に分けられていて、細かいものを整理しやすいのもポイント。上段は薄型なので、パウチに入った食材や冷凍ごはんなど、小さくて埋もれやすい食材を入れるのがよいでしょう。
中段は、上段より若干深めです。実際に収納してみたところ、箱型のアイスが寝かせた状態で入りました。
大きさによっては、家族や友人とシェアする大容量のアイスも収納できます。トレーを購入すれば、小さな食材ともごちゃ混ぜにならず使いやすいですよ。
下段は、食パンを立てた状態で入れられるほどの深さです。市販の冷凍食品もたっぷり入りました。
野菜室は2段タイプです。上段は奥行を抑えた設計で、トマトやピーマンといった小さめの野菜がすっきりと収まりました。
検証時のようにトレーを活用すれば、ばら売りで買った野菜類もきちんと整理できます。
下段は奥が葉野菜、手前側がボトルコーナーです。キャベツを玉のまま収納できるほど深さがあり、大根を1本寝かせて入れられるほど横幅もありました。
手前側は2Lのペットボトルも収納できます。検証時のように、にんじんやほうれん草などの野菜を立てて収納してもOK。米櫃も入れられるほどスペースがあるので、各家庭にあった使い方ができますよ。
最後は、使いやすさの検証です。
以下の4項目をチェックし、評価しました。
使いやすさの検証では、ドア内部のパネルが使いやすいと好評でした。微凍結パーシャルをはじめ、各種機能をすべてパネル1つで操作できます。
スマホと連携すれば、常備しておきたい食材の在庫管理も楽々。重量を測って残量を確認するストックマネージャーがあり、外出先でも買い足しが必要かチェックできます。
一方で、ドア部分の汚れが目立つのは気になりました。鏡面仕様のため、調理を済ませた後はサッと拭くのを習慣化するのがおすすめです。
引き出しは全室フルオープン設計とあって、食材の出し入れはスムーズでした。
パナソニック NR-F657WPXは鮮度保持力の評価が伸び悩みました。最後に、長期保存しても鮮度が落ちにくいおすすめ商品をご紹介します。
日立のR-HXCC62Sは、食材のみずみずしさを保てる商品です。検証では劣化しやすい刺身用のマグロや、ほうれん草などの葉物野菜も鮮度をキープできました。冷蔵室に縦の仕切りがあり、大きな鍋をそのまま入れられるのも魅力。庫内の食材を確認するカメラもあり、使い勝手がよいですよ。
三菱電機 MR-MZ60Hは、とくに野菜室の鮮度保持力が優秀です。水分が逃げやすいほうれん草も、芯の部分はシャキシャキ。肉類やマグロの変色も見られず、全室で比較的鮮度を保てていました。冷蔵室にデッドスペースができにくく、容量を無駄なく活用できる商品です。
定格内容積 | 617L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 不明 |
冷蔵室の定格内容積 | 317L |
冷蔵室の収納可能スペース | 不明 |
野菜室の定格内容積 | 118L |
野菜室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の定格内容積 | 158L |
冷凍室の収納可能スペース | 不明 |
製氷室の定格内容積 | 不明 |
製氷室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の割合 | 25.6% |
用途 | 不明 |
形状 | 不明 |
幅 | 685mm |
奥行 | 738mm |
高さ | 1875mm |
重量 | 123kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア |
冷蔵室の棚数 | 不明 |
ドアポケット数 | 不明 |
冷凍室数 | 不明 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | 不明 |
独立製氷室の定格内容積 | 不明 |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | 不明 |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | 不明 |
自動霜取り機能 | 不明 |
脱臭機能 | 不明 |
除菌機能 | 不明 |
耐熱トップテーブル | 不明 |
ノンフロン | 不明 |
ウォーターサーバー付き | 不明 |
冷蔵・チルド機能 | パーシャル室、ラップなし保存 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、独立製氷室、真ん中冷凍室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | 不明 |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、閉め忘れ防止 |
温度調節機能 | 不明 |
その他機能 | クイック冷却、まるごとチルド、トリプルパワー脱臭 |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 270kWh |
省エネ基準達成率 | 119% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | 不明 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
定格内容積 | 602L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 不明 |
冷蔵室の定格内容積 | 328L |
冷蔵室の収納可能スペース | 不明 |
野菜室の定格内容積 | 115L |
野菜室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の定格内容積 | 105L |
冷凍室の収納可能スペース | 不明 |
製氷室の定格内容積 | 不明 |
製氷室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の割合 | 17.4% |
用途 | 不明 |
形状 | 不明 |
幅 | 685mm |
奥行 | 748mm(脚カバー含む) |
高さ | 1833mm |
重量 | 124kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア |
冷蔵室の棚数 | 不明 |
ドアポケット数 | 不明 |
冷凍室数 | 不明 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | 不明 |
独立製氷室の定格内容積 | 不明 |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | 不明 |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | 不明 |
冷凍室下段配置 | 不明 |
自動霜取り機能 | 不明 |
脱臭機能 | 不明 |
除菌機能 | 不明 |
耐熱トップテーブル | 不明 |
ノンフロン | 不明 |
ウォーターサーバー付き | 不明 |
冷蔵・チルド機能 | パーシャル室 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、独立製氷室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | 不明 |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、タッチパネル操作、閉め忘れ防止、オートクローザー、節電モニター |
温度調節機能 | 不明 |
その他機能 | 不明 |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 286kWh |
省エネ基準達成率 | 108% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | 不明 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
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