多くのネット配信に対応している32インチテレビ、ハイセンス 32A48N。口コミが少なく、評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の32インチテレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、32インチテレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
ハイセンス 32A48Nは、スポーツ観戦を臨場感ある音で楽しみたい人におすすめです。同社のエントリーモデルである32A40Hや32A4Nとスペックはほぼ同等であるものの、実際に映像を流すと音質のよさにとくに秀でていました。人の声がクリアに聴こえ、画面外まで広がるような音の迫力を感じます。オーディオ・ビジュアル評論家の折原一也さんからも「このサイズにしては再現性が優秀」と好評でした。
ネット動画や地デジの画質も良好。とくにスポーツの映像の動きが滑らかで、比較した多くの商品で気になった残像感が抑えられています。映像を確認したモニターからも「ボールや選手を追いやすい」「スタジアムの臨場感まで伝わった」と好印象。バラエティ番組でも人の肌の質感・スタジオの立体感がリアルに再現されており、テロップもはっきり読み取れました。
対応している動画配信サービスは20と比較したなかでも非常に多く、普段から複数のサービスを利用している人に便利でしょう。リモコンのショートカットボタンや音声操作で、見たい動画にすぐにアクセスできますよ。実際に電源を入れると、本体もわずか2.11秒でスピーディに起動できました。
ただし、32A40Hや32A4Nに比べて視野角が狭く、座る位置によって画面が見づらくなるのがネック。どこからでもテレビを見たい人には使いづらい可能性があります。また、専門機器で計測したコントラスト比や色域の広さが振るわず、映画の暗いシーンでは色を忠実に再現しにくいスペックでした。映画鑑賞メインで使う予定の人にはあまり向かないでしょう。
とはいえ多数の動画配信サービスに対応しており、情緒豊かなサウンドが楽しめる点が本商品の大きな魅力。裏番組の録画やオートチャプター・15/30秒コマ送りにも対応しており、録画機能も申し分ありません。スポーツ・音楽・ドラマと幅広いジャンルの映像作品を堪能したい人は、ぜひ検討してみてください。
今回ご紹介するハイセンス 32A48Nは、同社のエントリーモデル「A4N」をベースに作られた、エディオンオリジナルモデルです。映像エンジンには、A4Nに搭載されている「HI-VIEWエンジン2K」のかわりに「Rエンジン2K」を採用。メーカーはどちらのエンジンも「映像をよりきれいに映し出す」と謳っており、実質的な差はそこまでないといえます。
A4Nと同じく豊富な映像メニューにも対応しており、スポーツ観戦やゲーム・PCモニターなど見たいコンテンツに合わせて画質を調整可能。部屋の明るさに応じて画面の明るさを自動調整する「おまかセンサー」や、ゲームプレイ時のラグを軽減する「低遅延ゲームモード」、外光の反射を抑える低反射パネルも備えています。
販売元のハイセンスは、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電からテレビ・オーディオまで手がけている中国の大手電機メーカーです。価格の安さと品質を両立したコスパのよさが評判を集めており、テレビの出荷台数では世界第2位(※)を誇っています。
2022年から2024年第1四半期までの期間において・Omdia調べ
爆発音などの大音量や聴き取りにくいささやき声を補正する、オートボリュームも搭載。音声を聴ききやすく補正するVIRフィルターや、音のディテールや明瞭度・ニュアンスなどを効果的に再現するサウンドリマスターも備えており、高音質にも期待できます。
また裏番組録画や連続録画予約など、充実した録画機能もポイントです。外付けHDDにも対応しており、録画データがいっぱいになっても保管しておけますよ。
Apple AirPlay2や独自機能のAnyview Castを使うことで、iPhoneや一部のAndroidスマホ・Windows OSのパソコンからの画面シェアも可能。スマートフォンで撮影した写真や動画を大画面で楽しむといった使い方もできます。
今回はハイセンス 32A48Nを含む、人気の32インチテレビを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
ハイセンス 32A48Nは、映像の動きが滑らかで地デジの画質・音質ともに良好。多くの動画配信サービスにも対応しており、Netflixなどのサービスを多く契約している人にもうってつけです。
以下、メリットについてご紹介します。
本商品の大きな魅力は、ネット機能が充実している点。対応しているネット配信サービスを調査した結果、以下の20種類のサービスを視聴できることがわかりました。比較した多くの商品も主要な動画配信サービスを試聴できましたが、そのなかでもトップクラスの対応数です。
リモコンにはアプリショートカットボタンを12個搭載しているほか、検索などに便利な音声操作(※)も可能。面倒な操作が必要なく、見たいときにすぐ見られるのがよいですね。
検索対象のアプリ:Disney+・Prime Video・YouTube・Lemino・U-NEXT・Hulu
<対応の動画配信サービス一覧>
2024年5月時点の内容となります
画質のよさも良好です。とくにスポーツ映像の動きの滑らかさは、視聴した10人中9人のモニターが満足と回答。選手やボールの動きに残像感がないため目で追いやすく、オーディオ・ビジュアル評論家の折原一也さんからも、「動きのキレのよさやピッチ上の動きのクリアさはとても優秀」とのコメントが寄せられました。
スタジアムの空気感も伝わりやすく、モニターからも「観客席が潰れておらず、背番号もはっきり見える」「拍手や応援の雰囲気など臨場感が出ている」との声があがっています。芝生の色やユニフォームの色もはっきり見え、こちらも折原さんから「赤のユニフォームが鮮やか」と好評。一部暗くなっている箇所を指摘する声もありましたが、そこまで気にならない印象です。
比較したなかには残像感が気になるものや、観客席がぼやけがちで臨場感が伝わりにくいものも。その点こちらは、スポーツ動画をよく見る人に満足できますよ。
<スポーツの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
地デジの映像も解像度はかなり高く、バラエティ番組でもひな壇の立体感や人の肌・小道具などのセットのリアルさがうかがえます。専門家の折原さんからも、「人の肌の質感はつぶれがなく、衣装の刺繍も細部まで表現されている」と好評でした。比較した一部の商品で気になったノイズもなく、人の動きやテロップも問題なく視聴できます。
発色はやや黄色味の強い、濃いめの色合いです。「黄みがかっている」とのモニターコメントが多く、専門家からも「色が濃く、日焼けしたように黒くなるところがある」との声があがりました。とはいえ、全体として色の偏りや違和感はそれほどなく、バランス自体は悪くありません。
比較したなかにはメリハリのなさや色の不自然さが気になる商品もあり、同メーカーの32A4Nでは赤みがかった画質を指摘するモニターも多くいました。それに対し本商品は、奥行きの表現がうまく、普段見る分には十分きれいと感じる画質でしょう。
<地デジの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
音質は、比較したなかでもトップレベルの高評価です。同メーカーの32A40Hや32A4Nはモニターから音のこもり感を指摘する声もありましたが、本商品はセリフのニュアンスまで明瞭に伝わり、こもりや響きは気になりませんでした。専門家の折原さんも「とにかく人の声がクリアに聴きやすい」と絶賛しています。
映画の迫力も感じやすく、多くのモニターから「重低音の迫力をしっかりと感じる」「映画の世界観が広がる音質」と好評。音楽もそれぞれの楽器の輪郭がはっきり聴こえ、低音のリズム感・ボーカルの声の伸びや美しさもよく表現されていました。
専門家の折原さんからは「32V型のサイズに対して再現性が優秀」との声も。映画・バラエティ・音楽番組とどのコンテンツでも迫力のあるサウンドを楽しめますよ。
<音質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
起動の速さも申し分ありません。リモコンの電源ボタンを押してからテレビが起動するまでの時間はわずか平均2.11秒。比較した一部の商品には10秒以上かかったものもあったのに対し、待ち時間を感じにくいでしょう。省エネのためにこまめに電源をオフにする人にも使いやすいといえます。
録画機能も充実しており、見たいシーンから再生できるオートチャプターや、比較した商品には搭載していないものも多かった15/30秒コマ送り機能もついています。地デジ・BS・CSのそれぞれ3波に2チューナーを搭載しているので、裏番組の録画もできますよ。
ハイセンス 32A48Nは視野角が小さく、角度によっては見づらくなる点に注意しましょう。
以下、デメリットについてご紹介します。
斜めから見ると映像のコントラストが低下しやすいのが難点です。視野角の計測結果は44.74と、比較したなかでも小さめ。見る位置によって画面が全体的に白っぽくなり、映像の奥行き感や立体感が損なわれることがあります。大人数で見たり、寝転んだりして斜めから見ることが多い人には不向きでしょう。
比較したなかには同メーカーの32A40HやA48Nのように、角度を変えても色や輝度をそれほど損なわずに視聴できた商品もありました。どの角度からでも見やすいものがほしい人は、ほかの商品をチェックしてみてください。
地デジの画質は好評だったものの、映画の再現性はあと一歩です。専門機器による測定では色の正確さはある程度保たれていたものの、コントラスト比や色域カバー率は高いとはいえませんでした。
比較した商品で色域の広さや輝度はほぼ横並びだったなか、本商品は若干鮮やかさが物足りない印象です。映画の暗いシーンをはっきりとした色合いで再現しにくい可能性があるため、映画鑑賞をよくする人や、制作者の意図した世界観のまま視聴したい人には向かないでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
ここからは、ハイセンス 32A48Nの気になる点をカバーできる商品をご紹介します。
REGZA 32V34は、ソファーやベッドなどでくつろぎながら視聴したい人におすすめです。視野角が広く、正面から35度ズレた角度で見てもほとんど変わらない映像を楽しめました。
画質は発色・解像感ともにリアルで、実物に限りなく近い再現性の高さを発揮。肌の質感の違いや立体感もわかりやすく、映画鑑賞にも十分満足できるクオリティといえます。低音が控えめの軽やかなサウンドながら、音自体はクリア。セリフのニュアンスやボーカルの伸びもよく聴こえました。
NetflixやAmazon Prime Videoといった動画配信サービスに幅広く対応し、リモコンに専用のボタンが搭載されているのもうれしいポイント。見たい動画にワンタッチでアクセスできますよ。
ハイセンス 32A48Nは、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。メーカー保証は購入日から3年間。この期間内であれば無償での修理が受けられます。
今回検証した32v型のほかに40v型・24v型も用意されているため、部屋の大きさに合わせて選んでくださいね。
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