ズームしてもきれいに撮れると人気のパナソニック(Panasonic) デジタル4Kビデオカメラ HC-VX992M。インターネット上では高評価の口コミが多い一方、「処理速度が遅い」「手ブレ補正がいまいち」という気になる評判もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、パナソニック デジタル4Kビデオカメラ HC-VX992Mを含む全7商品を実際に使ってみて、手ブレ補正力・画質のよさ・使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
HC-VX992Mは、軽さと画質のよさを両立したい人におすすめです。明所と暗所のどちらでも解像度が高く、被写体の細部まで識別可能なほど鮮明でした。暗所ではカラーノイズが目立ちましたが、ほかの商品よりも明るい映像が撮れるチューニングになっています。
一方、手ブレ補正は望遠・中望遠だとやや不安定な印象に。広角側も周辺の揺れは抑えられていませんでした。とはいえ、広角なら中央はきちんと補正できます。厳しい条件のもと検証したので、通常の撮影なら安定した撮影ができるでしょう。
使いやすさは、おおむね好評です。ストラップの調整に手間がかかる・メニュー画面がわかりにくいとの指摘はありましたが、ボタンの配置は工夫されています。ズームや録画開始ボタンなどの操作はしやすいので、撮影時に困ることはなさそうです。
きれいな映像を撮影したいけど、できるだけ軽いものがよいという人は、ぜひ候補に入れてみてください。
今回紹介するパナソニックのHC-VX992Mは、軽さにこだわったモデルです。本体質量約355gと軽量ながら、フルHDの4倍も高解像度で撮影できる4Kにも対応しています。
色再現性を高めるためにライカ社とレンズを共同開発し、簡単かつきれいに撮影できる機能も複数搭載。被写体の特徴を判別して解像度を上げるiAズームで25倍まで拡大でき、遠くからでも大きく映せます。
手持ち撮影に起こりがちなブレは、5軸ハイブリットシステムで補正。静止状態で本体が傾いていても、傾き補正で画面のカクつきを抑えます。動く被写体に自動でフォーカスを合わせる機能もあり、なめかなな動画が撮影しやすいですよ。撮影に自信がない人は、あとから補正する機能もご活用ください。
【あとから補正】
いずれも4K広角でワイドに撮影しておき、被写体がよく見える画角や効果を加えられる機能です。編集後はフルHD動画での保存となりますが、フレームアウトやブレを減らして見やすい映像が作れますよ。
撮影が難しい逆光シーンでも、HDRボタンを押せば大丈夫。明暗が異なる2つの映像をすばやく合成し、自然に近い映像で記録できますよ。
もちろん映像だけでなく、録音機能にもこだわっています。雑音を抑えるウインドシールドマイクを採用しており、シーンに合わせた音質設定にも変更可能。高域・低域のレベル調整や音量調整など、自分で微調整することもできます。
もっと機能を活用したいなら、Wi-Fiを接続するのがおすすめです。最大3台までのスマホをビデオカメラに接続でき、撮影中の動画に2つまで子画面を表示できます。家族や友人と協力して1つの映像が作れるので、より思い出深い映像になりますよ。
カメラを固定するフィックス撮影では、パナソニックの無料アプリが便利です。スマホがカメラのリモコン代わりになり、録画のON/OFFやズーム、音声確認もスマホだけでできます。SNSへのアップロードも簡単なので、ぜひ活用してみてくださいね。
内蔵メモリーは64GBです。平均5MbpsのHEモードなら、約27時間30分まで保存できます。SDXC・SDHC・SDメモリーカードにも保存できるので、あわせて用意しておくと容量不足で焦らずすみますよ。
付属のUSBケーブルやSDカードを使い、ハードディスクへ保存することも可能です。スマホやパソコンへ移せば動画の管理も簡単に。たくさん動画をストックしたいなら、容量500GB~4TBまでラインナップ※しているパナソニックのレコーダー ディーガもチェックしてみてください。
パナソニック調べ 2021年5月現在
今回はパナソニック デジタル4Kビデオカメラ HC-VX992Mを含む全7商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①:手ブレ補正力
検証②:画質のよさ
検証③:使いやすさ
まずは、手ブレ補正力の検証です。
シェイカー式振動マシンに乗って、ビデオカメラに一定の振動を与えながら、広角側と望遠側で動画撮影を行います。撮影した動画を確認して、手ブレが補正できているかを評価しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
ズーム域によって差は出ましたが、厳しい環境下でなければ撮影に支障ないレベルまで手ブレを補正できました。
構図が不安定になったのは望遠域。被写体の判別はできても、揺れが目立ってしまいカメラロゴなどは確認できません。中望遠にしても横揺れは目立ちましたが、縦揺れはしっかり抑えられていました。
手ブレ補正の特性なのか、広角側でも周辺部のブレは若干見られます。とはいえ、中央はしっかりと手ブレを補正できているので、一般的な撮影で困ることはあまりないでしょう。
続いて、画質のよさを検証します。
ビデオカメラを三脚に固定した状態で、明所と暗所の両方で撮影を行い、映像の精細さ・色の再現性・ノイズの少なさなどをチェックしました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
明所では、広角側と望遠側のどちらも高解像度でした。糸やJANコードといった細かいものまで、きちんと識別できるほど鮮明です。望遠側で撮影したカメラロゴも、しっかり読み取ることができます。
暗所では彩度が低くなり、カラーノイズが目立ちました。明所ではきれいに映っていた糸のグラデーションが少しきつくなっていて、色を再現しきれていないのがわかります。
ただし、JANコードやカメラロゴは判別可能で、高い解像度は維持したままです。検証はデフォルトで撮影したので、ホワイトバランスを調整するとよいでしょう。
最後は、使いやすさの検証です。
コンテンツ制作チーム員5人が実際にビデオカメラを使用し、ハンドストラップの装着感・カメラの握りやすさ・操作のしやすさなどを評価しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
装着感の評価はやや否定的な意見が目立ちました。なかでも多かったのが、「ストラップがアジャスター式で調整が大変」という意見です。マジックテープのように簡単に調整できないので、人によっては煩わしさを感じてしまうかもしれません。
一方、パッドの厚さや柔らかさは好評です。撮影者が基本的に同じであれば、アジャスターの設定は一度で済みます。握りにくいと感じるレベルではないので、問題はないでしょう。
操作性に関しては、メニュー画面がわかりにくいとの回答が出ています。メニュー画面から撮影した動画へ、撮影画面からメニュー画面への移行する際に、操作がわからなかったモニターがいました。頻繁にする操作だけでも説明書を確認しておくのがおすすめです。
一方、ボタン操作はしやすいと高評価でした。モニターからは「微調整しやすい柔らかさ」「親指が録画開始ボタンの位置にくる」などの意見が。撮影時の操作はスムーズなので、慣れれば問題ないでしょう。
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最後に、手ブレ補正力の検証で高い評価を得た商品をご紹介します。
ソニーのFDR-AX45は、手ブレ補正力が優秀です。映像が乱れやすい中望遠と望遠でもブレはあまり気になりません。とくに広角においては、振動を与えているのか疑問に思うほどでした。強力に補正が効くので、三脚などが使えない場合でも、きれいに撮影できますよ。
解像度や色再現性の高さも魅力のひとつ。暗所・明所ともに繊細な描写ができていて、ノイズもほとんどありません。本体は少し大きめですが、メニューアイコンもわかりやすく、簡単に操作できますよ。ビデオカメラを扱い慣れていない人も使いやすい、ハイスペックカメラです。
センサーサイズ | 1/2.5型 |
---|---|
総画素数 | 857万画素 |
有効画素数 | 829万画素 |
静止画有効画素数 | 829万画素 |
光学ズーム倍率 | 20倍 |
電子ズーム倍率 | 250倍 |
35mm判換算焦点距離 | 26.8~536.0mm |
F値 | F2.0~3.8 |
手ブレ補正機構 | 光学式 |
動画記録方式 | AVCHD、MP4、XAVC S |
静止画記録方式 | 不明 |
動画解像度 | 4K |
フレームレート | XAVC S 4K:30p、24p/XAVC S HD:60p、30p、24p/AVCHD画質:60p、24p、60i/MP4 :30p |
ファインダー付き | 不明 |
記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード、メモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、メモリースティックXC-HGデュオ |
内蔵メモリー容量 | 64GB |
連続撮影時間(公称値) | 約2時間40分 |
連続撮影時間(実測値) | 不明 |
実撮影時間(付属バッテリー使用) | 不明 |
モニターサイズ | 3.0型 |
本体幅 | 73.0mm |
本体サイズ | 73.0×80.5×142.5mm |
本体奥行 | 142.5mm |
本体高さ | 80.5mm |
本体重量 | 約510g(バッテリーを除く) |
HDMI端子 | |
内蔵マイク仕様 | ドルビーデジタル5.1ch、ドルビーデジタル2ch、MPEG-4 AAC-LC 2ch、リニアPCM |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | 不明 |
Wi-Fi | ◯ |
Bluetooth | 不明 |
防水性能 | 不明 |
防塵性能 | 不明 |
耐衝撃性能 | 不明 |
防水性能. | 不明 |
耐低温性能 | 不明 |
音声操作 | 不明 |
広角撮影可能 | |
防塵性能. | 不明 |
ナイトモードあり | |
オートフォーカス機能 | 不明 |
ハイスピード | 不明 |
遠隔操作可能 | |
付属品 | 不明 |
特徴 |
ソニー デジタルビデオカメラレコーダー FDR-AX45をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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