メーカー史上最高モデルを謳うアクションカメラ、Gopro HERO12 Black。水しぶきのような模様も特徴的で「操作がスムーズ」と好評ですが、「バッテリーの持ちが悪い」「長時間使うと本体が熱くなる」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のDJIなどのアクションカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、アクションカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Gopro HERO12 Blackは、編集機能などの機能性にこだわる人におすすめです。ハンズフリーで操作可能な音声コントロールや専用アプリでの自動編集できる点が高評価。データがクラウドに自動保存されるので、誤って本体のデータを消してしまった場合にも備えられます。検証ではWi-Fi対応以外の機能がない商品もあるなかで、充実の機能性でした。
ブレの補正能力の高さも魅力。実際にモニターにバイクや自転車に乗った状態で撮影してもらうと、段差の大小に関係なくブレを抑えた安定感のある映像が撮れました。音質のよさも申し分なく、自転車をこぐ音などの雑音が気にならず、実際に聞いているかのようなクリアな音声です。
1つの動作で画質設定やメニュー操作ができる手軽さも評価を伸ばす結果に。操作にストレスを感じにくく、少ない手間で扱えるでしょう。
一方で、連続撮影可能時間は61.5分とやや短めで、長く使っていると熱暴走で撮影が停止してしまう点がデメリット。画質もやや遠くのほうがぼやけやすく、発色にムラを感じました。
比較した商品のなかではDJI Osmo Action 4のように自分の目で見ているかのような鮮明な映像が撮れたものもあったので、こちらも検討してみてくださいね。
そもそもアクションカメラとは、スポーツやアクティビティの撮影などに役立つ小型カメラをいいます。ヘルメットやバイクなどに装着して、臨場感あふれる映像が撮れるところが魅力です。
そんなアクションカメラをメインに取り扱うメーカーがGopro。アメリカ発の企業で、バイクやモトクロスのほか、ウィンタースポーツやマリンスポーツなどにぴったりの商品を幅広く開発しています。Gopro HERO12 Blackは、そのなかでもメーカー史上最高のカメラを謳う商品です。
Apple AirPodsやBluetooth対応のヘッドフォンにも対応し、ワイヤレスでの録音や音声コントロールも可能。防水性や耐久性にも優れたタフさも魅力です。
今回はGopro HERO12 Blackを含む、アクションカメラ全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
Gopro HERO12 Blackは、滑らかな映像が撮れるほかにもさまざまなメリットがあります。ぜひ購入時の参考にしてみてくださいね。
また、映像データはクラウドに自動保存されるため、重要なデータを誤って削除してしまっても安心です。
クイックキャプチャー機能が意外と便利です。アクティビティ中はもちろん旅行などでも瞬間的に録画を始めたい場合も多く、細かな設定をせずにすぐ録画開始してくれるクイックキャプチャー機能があるだけで、シャッターチャンスに強くなりよい映像が撮りやすくなります。
さらに「縁石を降りたときの振動がとても滑らかで、視聴していてストレスがない」と試聴の快適さを評価する声も。「道路を走行している動画とは思えないくらい滑らか」と多くのモニターが満足していました。
比較したなかには、SAC MC8060BKのように地面の小さな凹凸でもブレが大きく気になる商品もあったのに対し、本商品は「ジンバル(外付けの手ブレ補正アイテム)を使って撮影しているようだった」と評価されるほどの優れた手ブレ補正能力です。
<手ブレ補正についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
アクションカメラの手ブレ補正は年々強化されていますが、GoProの最新モデルはとくに手ブレ補正が強化されています。
HERO12 Blackに搭載されている水平ロック機能を使えば、カメラの上下が逆転するような状況になっても映像は回転せず、そのまま水平を維持することもできてしまいますよ。
自転車のペダルを踏む音など、撮影中に起こりうる雑音を大幅に抑えられているので、対象の声だけをしっかりと拾えますよ。
さらに「雑音もかなり小さく、話し手の声だけがピックアップされたかのような静寂さを保てておりすごい」といった、ノイズの少なさも高評価です。
<音質のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
映像の質は手ブレがないことだけでなく、音質にも影響を受けます。どれだけ映像が綺麗でも、録音されている音がノイズだらけのラジオのような音ではトータルの映像の質として不満が残るでしょう。マイクもクリアなのはアクションカメラとして重要な要素です。
また、クイックメニューへのアクセスがスワイプ操作1つで容易に行えるところも好印象。マテリアルデザインのアイコンを使用したクリアなUIと、誤動作なくフリック操作点でも評価を伸ばしました。
スマホに慣れていれば操作で困ることはまずないでしょう。過去のモデルよりもさらに動作がスムーズで、スマホと同じ感覚で使えました。
撮影機能が充実しているという、大きなメリットのあるGopro HERO12 Blackですが、実はデメリットもあります。
明るい場所や水中だとあまり気になりませんでしたが、暗い場所での撮影では、ざらつきのあるノイズが入ってしまうこともネックです。
モニターからも「暗所映像では全体的にザラつきがありやや粗さのある質感に見えてしまうくらいにきれいさが失われており、またカメラの動きで残像感も加わって見にくいなと感じてしまった」という声があがっていました。
また、発色の鮮やかさに欠けるので、SNS投稿用の映像としては加工が必要になる可能性もあります。ただし、彩度やコントラストに差はなく自然な色味なので、ナチュラルな風景などを撮影したい人向きといえるでしょう。
比較したDJI Osmo Action 4は、「実際に自分の目で見ているかのような鮮明でくっきりとした映像が撮影できる」と評価されており、一部のモニターからもGopro HERO12は「道路の映像でDJI Osmo Action 4で見えた文字が若干見えない感じ」とのコメントも。映像の品質にこだわる人はこちらもチェックしてみてくださいね。
比較したなかには、AKASO Brave 4のように136.5時間も連続撮影できる商品もあったのに対し、連続撮影可能時間は1時間程度だったので、長く撮影したい人には不向きでしょう。
ほかのメーカーのカメラと比べると、GoProは熱で撮影が止まりがちです。10分程度撮影して一旦停止、一息ついてまた再開というようなサイクルであれば問題はまずなさそうですが、30分以上ずっと続くアクティビティを終始撮影したいという際には4KではなくフルHDなど解像度を下げて撮影するのがよさそうです。
もちろん水中での撮影であればカメラが冷やされるのでさらなる長時間撮影ができるはずです。
2023/09/06 発売
タッチパネル | |
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撮影可能時間(実測値) | 約62分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 60fps(5.3K)、120fps(4K)、 240fps(フルHD) |
動画解像度 | 5.3K、4K、2.7K、フルHD |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
本体重量 | 154g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
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センサーサイズ | 1/1.9インチCMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2760万画素 |
F値 | F2.5 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | H.265 (HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 102分(4K/30fps) |
モニターサイズ | 背面:2.27インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | Enduroリチャージャブルバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、マウント用バックル+サムスクリュー、USB-Cケーブル |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
80,820円
(最安)
販売価格:89,800円
ポイント:8,980円相当
送料無料
(40件)
優れた手ブレ補正能力と音質のよさが好印象な反面、長時間撮影のしにくさなどのデメリットも目立つ本商品。気になる人は、以下の商品も検討してみてくださいね。
発色もムラのない鮮やかな色彩が楽しめるので、クオリティの高い映像作品を撮影するなら、ぜひ検討してみてくださいね。
Gopro HERO12 Blackのように熱暴走も見られなかったので、長尺の映像作品を作るなら、選択肢に入れたい商品です。
画質はある種どうでもいい人にはよいでしょうが、ちょっと前のスマホくらいにはきれいに撮れてほしいと思う人にはおすすめできません。
今回の比較では、Gopro HERO12 Blackと同じGopro製品を数多く使用。それぞれ異なるスペックやメリットがあるので、Gopro製品から選ぶなら参考にしてみてくださいね。
画質重視でGopro製品から選ぶなら、GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FWとGoPro HERO10 Black CHDHX-101-FWがおすすめ。ぞれぞれ画質のよさの比較でGopro HERO12 Blackよりも高評価を獲得しました。
GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FWは木の葉のディティールや路面の凹凸まではっきりと認識できるほどのシャープな映像。GoPro HERO10 Black CHDHX-101-FWは画面内の明暗が激しくても肉眼に近い見え方でした。
購入費用を抑えつつ、スペックも捨てたくないという人は、GoPro HERO9 Black CHDHX-901-FWがおすすめ。Gopro HERO12 Blackが税込62,800円なのに対してGoPro HERO9 Black CHDHX-901-FWは3万円台での購入が可能です。
その代わりバッテリーの持ちはあまりよくなく、約54分で素手では触りにくいほど本体が熱くなってしまいました。その一点を除けば、ハイレベルな手ブレ補正かつ明所・暗所・水中ともに鮮やかな発色のバランスのよい画質のよさです。
ただし、こちらは生産は終了しています。執筆時点では、amazonや楽天などのECサイトでの販売されているもの、品切れの場合もあるため注意してくださいね。
今回比較した商品のなかでとくにコスパのよさが光っていたのがGoPro HERO10 Black CHDHX-101-FW。Gopro HERO12 Blackよりも安価な税込42,800円という価格に対して、本商品と遜色のないスペックの高さが魅力です。
手ブレ補正は申し分なく、細部までシャープな映像の撮影が可能。音質もよく、非常にクリアな音声でした。加えて、スマホのように人を選ばない使いやすさも特徴で、機能性も充実。クラウドへの自動アップロードやAIによる自動編集機能などの最先端機能も使えます。
アクションカメラの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。GoProのHERO12 Black以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
タッチパネル | |
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撮影可能時間(実測値) | 約37分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 60fps(5.3K)、120fps(4K)、 240fps(フルHD) |
動画解像度 | 5.3K |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
本体重量 | 154g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 1/1.9インチCMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2700万画素 |
F値 | F2.5 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | H.265 (HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD、microSDHC、microSDXC |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 88分(4K/30fps) |
モニターサイズ | 背面:2.27インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | ハードシェルケース、Enduroバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、クイックリリースバックル、サムスクリュー、USB-C ケーブル |
GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FWをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タッチパネル | |
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撮影可能時間(実測値) | 約107分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 60fps(4K)、120fps(2.7K)、240fps(フルHD) |
動画解像度 | 4K |
本体サイズ | 70.5×32.8×44.2mm |
本体重量 | 145g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 1/1.3インチCMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 1000万画素 |
F値 | F2.8 |
手ブレ補正機構 | EIS(電子式映像ブレ補正) |
動画記録方式 | MP4 |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 160分 |
モニターサイズ | 背面:2.25インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | Osmo Action エクストリーム バッテリー、Osmo Action 保護フレーム、Osmo Action クイックリリース式アダプターマウント、Osmo Action 4 、PD規格対応ケーブル(Type-C - Type-C)、Osmo Action 接着式カーブベース、Osmo 止めねじ 、DJIロゴステッカー、Osmo Action 滑り止めパッド、Osmo Action レンズフード |
DJI Osmo Action4の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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