付属のリモコンでより自由に撮影できるのが売りのアクションカメラ、AKASO EK7000。ネット上では「水中の魚をクリアな画像で撮れた」などと評判です。しかし、「電池の減りが早い」「手ブレ補正がついていない」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のGoProのHERO12 BlackやDJIのOsmo Action 4とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、アクションカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
画質も一昔前のビデオカメラのような解像感でした。高解像度4Kに対応しているものの、輪郭がぼやけて「細部まで漏れなく鮮明に記録する」と謳うには物足りません。比較した同じ4K対応のDJI Osmo Action 4は、街中の木々の輪郭や走行中の車のナンバープレートまではっきり映せています。対して本商品は木々の葉っぱや細かな模様が潰れ、明らかな画質の違いがありました。
「電池の減りが早い」という口コミに反し、バッテリー性能は優秀です。実際に試すとフル充電で約108分も連続で撮影でき、発熱もほとんど見られませんでした。GoProのHERO12 Blackをはじめ、比較した約4割の商品が発熱で撮影が止まったことをふまえると、長時間の撮影に使いたい人にはよいでしょう。予備バッテリーが付属するのもメリットです。
防水ハウジングをつけると、音声が聴こえないのもネック。公式サイトにも防水ハウジング使用時は録音が難しいと記載されていますが、クロスバイク走行中の音声を聴いたモニターは、全員が「声がまったく聴こえない」と答えました。風切り音や、ハウジングとカメラがぶつかる音などに音声が埋もれてしまいます。
ボタンでの操作を採用しており、サッと設定を変更できないのも気がかりです。設定を選ぶために電源ボタンを4回も押す必要があり、一度キャンセルすると再度連打しなければなりません。比較した約8割の商品がタッチパネル式でスムーズに操作できたことをふまえると、やや使いにくいといえます。水中で操作できるのは利点ですが、陸上での撮影が多い人には不満でしょう。
動画のクオリティを重視したい人は、3万円以上のモデルも検討してみてはいかがでしょうか。
実際にAKASO EK7000と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイアクションカメラと、画質のよさ・手ブレ補正・音質のよさ・バッテリーの持ち・使いやすさ・機能性それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
AKASO EK7000よりももっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
そもそもアクションカメラとは、スポーツなどのアクティブなシーンを撮影するのが得意な小型カメラのこと。激しい動きや水中での撮影を前提につくられているので、耐久性や防水性能が高いのが特徴です。体の一部やヘルメット、バイクなどに装着すれば、臨場感あふれる映像を収められますよ。
今回紹介するAKASO EK7000もそのひとつです。解像度はフルHDよりも精細に表現できる4K・20MP画素に対応。多彩な撮影モードや防水カバーであるハウジングも搭載され、すてきな瞬間を細部まで漏れなく鮮明に記録し、臨場感を再現できると謳っています。
販売元は、年間50万台以上の販売台数を誇る世界有数のアクションカメラブランドのAKASO。今回紹介する初心者向けのAKASO EK7000のように、コストパフォーマンスが高い商品を多く取り扱っています。
170度と広範囲を写せる広角レンズを搭載。実際に目で見るより広い範囲を写せるので、風景・夜景・自然など屋外の撮影にぴったりです。明るさを自動で調整するWDR機能も搭載されています。
幅広いシーンに対応する撮影モードも豊富です。一定の間隔で撮影した画像をつなぎ合わせて動画にするタイムラプス動画は、雲の流れや星の動きの撮影に便利。ループ録画にも対応し、動画を連続で記録することも可能です。録画された映像は自動的に保存されるので、ドライブレコーダーとしても利用できますよ。
付属の防水ハウジングを取りつければ、水中でも撮影が可能。水深30mまで耐えられる設計です。マリンスポーツや川遊び、雨天での撮影でも活躍するでしょう。ただし、ハウジングを装着した場合は密閉性が高いため、録音には向いていません。
Wi-Fiにも対応しており、専用アプリを活用すればスマホでも遠隔操作できます。スマホで撮影中の映像を確認しながら撮影できますよ。加えて、動画編集にも対応。エフェクトや音楽の追加など、録画した画像をより魅力的に演出する機能も搭載されています。
<スペック詳細>
付属品も盛りだくさん。ヘルメットや自転車、リュックなどへの取りつけに必要なアクセサリーは全部そろっているので、はじめてアクションカメラを購入する人にもおすすめですよ。
付属品のなかでも注目したいのが、カメラを遠隔操作できるリモコンです。リモコン用のリストバンドもあるので、手に装着して10m以内ならカメラを持たずに操作が可能。離れた場所から自撮りができ、撮影方法の幅が広がるでしょう。ただし、リモコンは防水ではないので水中では利用できません。
<付属品>
本体のサイズは幅59.0×奥行27.0×長さ41.0mmと、手のひらに収まるほどコンパクト。旅行に持っていくときも邪魔になりにくいでしょう。
撮影した画像・動画を保存する記録媒体はmicroSDで、容量は32Gまでを推奨しています。付属されていないので別途ご用意ください。
本体の側面にはマイクロHDMI端子があり、テレビやモニターなどと接続することも可能。録画した画像や写真を大画面で楽しめますよ。ツーリングの走行風景やスポーツの記録など、一緒に活動する仲間と鑑賞したい人にぴったりです。
今回はAKASO EK7000を含む、アクションカメラ全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、画質のよさ・手ブレ補正の検証です。
実際にアクションカメラを使用し、晴天の下や暗い場所、室内プールなど様々な場所で撮影。撮れた動画をノイズ・発色・解像度に着目して、日常的に写真や動画を撮っているモニター6人が評価しました。
続けて、晴天のなかクロスバイクにアクションカメラを取りつけて撮影。撮れた動画を確認し、段差の昇降や高速走行などをしたときもブレにくいかもチェックしています。
高解像度の4Kに対応しているものの、輪郭がぼやけてシャープさを感じません。一昔前のビデオカメラのような解像感です。木々の葉っぱや細かな模様が潰れてしまい、「細部まで漏れなく鮮明に記録する」と謳うには物足りなく感じます。
比較した同じ4Kに対応したDJIのOsmo Action 4は、街中の木々の輪郭や走行中の車のナンバープレートまではっきりと確認できました。対してこちらは、普段から動画を撮影しているモニターから「ナンバープレートや工事の標識の文字は一切読めない」という声が。明らかな画質の違いがありました。
暗い場所や水中で撮ると、ノイズが目立ちザラつきを感じます。「水中の魚をクリアな画像で撮れた」との口コミとは異なる結果です。ただし、ノイズの出やすさは、比較した同じAKASOのBrave 4よりは抑えられているという声が多く上がりまいた。
発色の彩度は高めですが、鮮やかというより不自然に濃いのが惜しいところ。全体的に色がパキッとしており、グラデーションがないので立体感が少なく、ベタ塗りをしたような見た目です。水中では青色が、晴天下では黄色が強く出る傾向にありました。
<解像感・発色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
クロスバイクに設置して撮影した動画は、ガタガタと大きくブレ続ける結果に。普段から動画を撮影しているモニターからは「見ていて酔いそう」という厳しい声も上がりました。大小関係なくすべてのゆれが映像に反映されているので、口コミどおり手ブレ補正は期待できないでしょう。
比較したなかには、GoProのHERO12 Blackのように浮遊感があるほどブレを抑えられた商品もありました。手ブレ補正が効いていると、画質がいまひとつでもきれいに見えやすかったため、動きながら撮影するなら補正効果の高さが重要です。
本商品はスポーツやダイビングなど、アクティブなシーンの撮影には向いていないでしょう。アクションカメラとして重要な機能の性能が低いのは惜しい点です。
<大きなブレのなさ・小ブレのなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、音質のよさの検証です。
クロスバイクにアクションカメラを設置し、走行しながら撮影者が文章を喋り録音。日常的に写真・動画を撮影するモニター6人が、実際に撮影した動画の音質をチェックしました。
実際に録音を聴いたモニターの全員が「声がまったく聴こえない」と回答しました。風切り音や、ハウジングとカメラがぶつかる音などに声が埋もれてしまい、雑音だけが鳴り続けている状態に。公式サイトに記載してあるとおり、ハウジングをつけた状態で音声を録音するのはむずかしいでしょう。
比較したところ、約半数の商品が本商品と同様に雑音を拾いやすい傾向がありました。とはいえ、なかにはGoProのHERO12 BlackやDJIのOsmo Action 4のように、言葉の一音一音がクリアに聴きとれた商品もあります。音声もしっかり残したい人は、ほかの商品も検討しましょう。
<声の聴きやすさ・雑音の入らなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、バッテリーの持ちの検証です。
アクションカメラを4K30pに設定し、連続して撮影ができる時間を測定。発熱で撮影が終了した場合は、電源を入れ直し再び録画が停止するまでの時間を測りました。
発熱がほとんどなかったのも大きな利点です。人気アクションカメラメーカー・GoProのHERO12 Blackをはじめ、比較したなかには発熱によって撮影が止まり、内蔵バッテリーを活かせない商品がありました。
バッテリーが2個付属されているため、予備バッテリーと交換すれば長時間の撮影にも対応できます。2個同時に充電できる充電器もあり、効率的に充電できますよ。
次は、使いやすさ・機能性の検証です。
実際にアクションカメラを使用し、タッチ画面の有無・ボタンの配置・メニュー画面がわかりやすいかなどをチェック。また、Wi-Fi機能・GPS機能・フロントディスプレイなど撮影をサポートする機能が搭載されているか確認しました。
一方で、水中でも操作できるのはメリット。ハウジングをつけた状態だと、ボタンが固く押すのに力が必要ですが、比較したタッチパネルタイプの商品は水中では操作できませんでした。
メニュー画面は、日本語や英語など複数の言語にも対応しています。しかし、日本語の翻訳が不自然なところがあり、設定項目の説明もないので慣れるまでは少し悩むこともあるでしょう。
機能性は高いとはいえません。検証で確認した機能のうち、対応していたのは比較した大半の商品が搭載していたWi-Fiのみでした。
ドローンで有名なメーカー・DJIのOsmo Action 4は、自撮りに便利なフロントディスプレイやクイックキャプチャー機能を搭載。DJI・GoProの2社は、すべて音声コントロールにも対応していました。機能性の高さで選ぶなら、DJI・GoProのどちらかのモデルを選ぶのがよいでしょう。
とはいえ、Wi-Fiは搭載されているため、付属のリモコンでスマホの遠隔操作ができます。フロントディスプレイがなくても、撮影中の映像をスマホに写せば自撮りもできますよ。手が届きにくい場所にカメラを設置し、撮影するといったことも可能です。
詳細は以下をご参照ください。
タッチパネル | |
---|---|
撮影可能時間(実測値) | 約108分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 30fps(4K)、 120fps(フルHD) |
動画解像度 | 4K |
本体サイズ | 59.0×27.0×41.0mm |
本体重量 | 42.1g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 不明 |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2000万画素 |
F値 | 不明 |
手ブレ補正機構 | 不明 |
動画記録方式 | MP4 |
静止画記録方式 | JPEG |
記録メディア | microSD(32GBまで) |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 不明 |
モニターサイズ | 2.0インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | リモコン、USBケーブル、1050mAhバッテリー、バッテリー充電器、カメラフレーム、バンデージ、テザー、自転車スタンド、マウント、ヘルメットマウント、保護バックドア、レンズクロス |
取扱店舗によっては、microSDカードや自撮り棒などのセット商品も販売されています。複数の店舗や値段を見比べて、自分にとって一番お得なところを見つけてくださいね。
最後に、揺れが多い撮影でもきれいな動画が撮れる商品をご紹介します。
GoProのHERO12 Blackは、強力な手ブレ補正が魅力。実際にバイクに設置して大きな段差を乗り越えてもまったく気にならず、カメラを浮かして撮ったような映像を楽しめました。5.3Kに対応しており、映りも非常にシャープです。マイクも高性能で音声をクリアに録音できました。
価格と性能のバランスで選ぶなら、GoProのHERO9 Blackがおすすめです。ECサイトで3万円台と高すぎない価格ながら、手ブレ補正はハイレベルでした。解像感も高く、明所・暗所・水中と場所を変えても発色は鮮やか。振動や雑音などの音を抑えられ、人の声もクリアに聴こえますよ。
タッチパネル | |
---|---|
撮影可能時間(実測値) | 約62分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 60fps(5.3K)、120fps(4K)、 240fps(フルHD) |
動画解像度 | 5.3K、4K、2.7K、フルHD |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
本体重量 | 154g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 1/1.9インチCMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2760万画素 |
F値 | F2.5 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | H.265 (HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 102分(4K/30fps) |
モニターサイズ | 背面:2.27インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | Enduroリチャージャブルバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、マウント用バックル+サムスクリュー、USB-Cケーブル |
Gopro HERO12 Blackがおすすめの人は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 1/2.3インチCMOS |
タッチパネル | |
総画素数 | 不明 |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2000万画素 |
静止画有効画素数 | 2000万画素 |
撮影可能時間(実測値) | 約56分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 30fps(5K)、60fps(4K)、240fps(フルHD) |
光学ズーム倍率 | 不明 |
電子ズーム倍率 | 不明 |
35mm判換算焦点距離 | 不明 |
水平維持機能 | 不明 |
F値 | F2.5 |
USB給電対応 | 不明 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | MP4 |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
動画解像度 | 4K、HD、5K |
フレームレート | 4K:60fps、 5K:30fps |
ファインダー付き | 不明 |
記録メディア | microSD、microSDHC、microSDXC |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 約70分(4K60fps)、 約110分(4K30fps) |
実撮影時間(付属バッテリー使用) | 約70分(4K60fps)、 約110分(4K30fps) |
モニターサイズ | 2.27インチ |
本体幅 | 71.8mm |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
音声コントロール | ◯ |
本体奥行 | 33.6mm |
本体高さ | 50.8mm |
本体重量 | 158g |
HDMI端子 | 不明 |
内蔵マイク仕様 | 3 |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
Wi-Fi | ◯ |
Bluetooth | ◯ |
防水性能 | |
防塵性能 | |
耐衝撃性能 | 不明 |
防水性能. | 10m(本体防水) |
耐低温性能 | 不明 |
音声操作 | |
広角撮影可能 | |
防塵性能. | ◯ |
ナイトモードあり | 不明 |
オートフォーカス機能 | 不明 |
ハイスピード | |
遠隔操作可能 | 不明 |
付属品 | チャージャブルバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、マウント用バックル、USB-Cケーブル、サムスクリュー、カメラケース |
特徴 | Vlog向け |
GoPro HERO9 Black CHDHX-901-FWをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。