決定的な瞬間をダイナミックかつ繊細に捉える高画質が売りのアクションカメラ、AKASO Brave 8。ネット上では「画質がきれい」と評判です。その一方、「バッテリーがあまり持たない」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のアクションカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、アクションカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
AKASO Brave 8は、初心者でも操作しやすいものの、マイクの音質はいまひとつ。自転車で走行中に音声を録音したところ、人の声が雑音に埋もれ聞き取りにくい状態でした。比較した商品の約半数は雑音をしっかりカットできたのに対して、路面が振動する音や風切り音といった細かな音を拾います。実際に音声を聞いたモニターからは「遠くでしゃべっているみたい」という声があがりました。
手ブレ補正は効いており、大きなブレはかなり抑えられます。比較した1万円台の格安モデルのなかには、まったくブレを抑えられないものもあったのに対し、ある程度の補正力を発揮。ただし、上位商品とは異なり小さなブレまでは抑えられず、自転車の走行中は小刻みなブレが常に生じていました。
細かいノイズは見られるものの、解像感は比較的良好です。上位にランクインした商品のように細部までくっきりとはいきませんが、ビルや街路樹の葉など鮮明に撮影できた箇所もありました。その一方、細かい手ブレ補正の弱さゆえに、動きながらの撮影では解像感が低下。明暗差の大きい被写体や暗所を撮るときは、色の再現性の低下も見られました。
「バッテリー持ちがよくない」という口コミに反して、連続撮影時間は74分と十分です。バッテリーが2本付属しているので、合計140分以上撮影できますよ。検証では発熱による中断もありませんでした。機能面では、本体のみで10m防水に対応。自撮り用の前面ディスプレイやWi-Fi機能も搭載しており、音声操作もできて十分といえます。
メニューの表示やアイコンがわかりやすく、初心者でも迷わず操作できる点も魅力です。公式サイトの価格は執筆時点で税込36,980円とハイクラスの商品より手頃なので、入門機として購入を考えている人にはよいでしょう。とはいえ、マイクの音質や手ブレ補正などは高級機に劣るので、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
そもそもアクションカメラとは、アクティビティ・スポーツ向きの小さくてタフなカメラです。耐久性・防水性が高く、人の視界よりも圧倒的に広い範囲(超広角)を撮影できます。手ブレ補正機能が優れている商品が多く、一般のカメラではなかなか撮れない安定した動画を撮影できるのも魅力です。
今回ご紹介するAKASO Brave 8は、「次世代高画質」を謳い、4,800万画素の静止画撮影を叶えたアクションカメラ。動画撮影の解像度は4K、映像のなめらかさを示すフレームレートは60fpsです。前モデル「Brave7」からフレームレートが引き上げられたことで、一瞬の感動や興奮をなめらかな映像で捉えることができるとしています。
AKASOは、アクションカメラを扱う中国の企業です。2014年に設立し、わずか9年で年間50万台以上の販売台数を誇るブランドに成長したと公式サイトで紹介されています。2024年4月には、廉価版モデルである「Brave 8 Lite」を発売しました。
16倍スローモーションに対応しており、スポーツや動きの速いアクティビティの瞬間をなめらかに記録しやすいのがポイント。コマ送りのような動画を楽しめる、8Kタイムラプス撮影もできます。時間の流れや雰囲気を凝縮した、繊細な映像を撮影できるとアピールしていますよ。
カメラには、広範囲を捉えられる広角レンズを採用。超広角・広角・ポートレート・狭視野の4段階で画角を調節できます。プロ顔負けのポートレート撮影も自慢です。AI顔検出機能で顔を自動認識し、露出を調整できます。
手ブレ補正のモードは2種類です。「通常手ぶれ補正モード」に加えて、強力な手ブレ補正機能「スーパースムーズ」を搭載。カメラ本体とアプリの手ブレ補正によって、動きの激しいシーンでも安定感のある映像を撮影できるとアピールしています。
<スペックの詳細>
本体の防水深度は10m、別売りの防水ケースを装着すれば水深60mまで対応できます。あらゆる天候や環境で使いやすいでしょう。
本体のサイズは幅63.0×奥行36.5×高さ45.0mm、重量は114.8gです。比較した商品のなかでは、平均的なサイズと重量でした。
付属品として、固定用アクセサリーが豊富に同梱されているのも魅力です。7種類のカメラマウントが付属しているので、ヘルメットにつけたり、バイクにつけたりと用途によって使い分けられます。バッテリーは、1,550mAhのものが2本付属。長時間の撮影にも対応しやすいでしょう。そのほかの付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はAKASO Brave 8を含む、アクションカメラ全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、画質のよさと手ブレ補正の検証です。
日常的に写真・動画を撮影する6人のモニターが、アクションカメラで撮影したさまざまな動画をチェック。解像感・ノイズの少なさ・発色のよさをポイントに、画質のよさを評価しました。
手ブレ補正の検証では、クロスバイクに取りつけて撮影した走行中の動画を視聴。大きなブレや小さなブレがなく、手ブレ補正が効いているものほど高評価としました。
比較した上位商品ほどシャープではありませんが、解像感は良好です。ビルや街路樹の葉などは、鮮明に撮影できました。実際に動画を見たモニターからは、「粗さこそあれど、見やすい」「気になるほどではない」という意見があがっています。
明るい場所ではしっかり発色しており、色味のバランスが取れていました。ただし、明暗差が大きい被写体を撮と、色の再現性が大きく低下します。比較したなかには暗所でも色鮮やかに撮影できた商品もあったなか、本商品は暗いシーンでの発色がよくありませんでした。
気になるほどではありませんが、ノイズも細かく入っています。モニターからは「薄めだがノイズを確認できる」「暗所のノイズが気になる」という声が聞かれました。とはいえ、比較した前モデル「Brave 7 LE」はザラザラしたノイズが目立ったことをふまえると、画質はよくなったといえるでしょう。
<解像感・発色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
クロスバイクに取りつけて撮りながら走行したところ、大きなブレはかなり抑えられていました。比較した1万円台の格安モデルのなかには、まったくブレを抑えられないものがあった一方、本商品は画面全体の揺れを抑えられています。手ブレ補正が効果を発揮しているといえるでしょう。
しかし、小さなブレを抑えることができず、上位商品のクオリティには一歩及ばず。走行中には小刻みなブレが常に発生しており、揺れをまったく感じないような安定感はありませんでした。モニターからも「ガタガタ揺れる小さな振動には対応しきれていない」という指摘が出ています。
比較した結果、手ブレ補正が強力だと画質に関わらずきれいに見えやすい傾向がありました。アクションカメラを選ぶうえでは、手ブレ補正の強さが最重要といえます。
<大きなブレのなさ・小ブレのなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、音質のよさの検証です。
クロスバイク走行中に、運転者が事前に定めた文章を喋って録音しました。6人のモニターが撮影した動画をチェックし、声の聞きやすさ・雑音の入りにくさの2つを軸に評価しています。
クロスバイクを走行しながらの録音では、雑音に埋もれて聞こえづらい場面がありました。比較した商品の約半分は音声がクリアに聞こえたのに対し、本商品は「ギリギリ聞き取れるレベル」「まったく聞こえない。遠くでしゃべっているみたい」という声があがっています。音質がよいとはいえないでしょう。
風切り音やカメラが振動する音など、細かい雑音がかなり入っていたのが気がかりです。「常時タイヤと風の雑音が入っている」という意見もあり、ノイズがカットしきれていません。なお、比較したAKASOの商品のほとんどで「ノイズカットにが十分でない」という意見が出ました。
とはいえ、声自体は聞こえます。風が少ない環境での撮影や、動きの少ないアクティビティでの撮影であればそこまで問題はないでしょう。しっかりと声を録音したい場合は、別売りの外部マイクを購入するのがおすすめですよ。
<声の聞きやすさ・雑音の入らなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いては、バッテリーの持ちの検証です。
動画を撮影し、連続でどれくらいの時間撮影ができるかを測定しました。長時間撮影できたものほど高評価としています。なお、画質は4K・30fpsに設定し、手ブレ補正はオンの状態で行いました。発熱で記録が停止したものは一度電源を入れ直し、再度記録停止するまでの時間を測定しています。
口コミに反して、バッテリー持ちは良好です。比較した全商品の平均約81.5分(※執筆時点)にはわずかに届かなかったものの、連続撮影時間は約74分と十分な長さでした。一部商品のように発熱で撮影が中断されることもなく、熱暴走が起きる心配は少ないでしょう。
バッテリーが2つ付属しているのも魅力。比較した約8割の商品は、購入時の付属バッテリーが1つでした。2つバッテリーを持ち歩けば、合わせて140分以上の撮影ができる計算です。
最後は、使いやすさと機能性の検証です。
商品を実際に使用し、メニューのわかりやすさ・操作のしやすさを軸に評価しました。あわせて、音声コントロールできるか・GPS機能・Wi-Fi機能はあるかなど、機能面をチェックしています。
アイコンがわかりやすく、初心者でも迷わず操作できます。一部の項目にやや不自然な日本語が使われていたものの、理解できないほどではありません。画面サイズも2インチと十分な大きさなので、設定項目も見やすいでしょう。
タッチパネルの感度がよく、操作もスムーズです。比較した商品の約6割は画質・手ブレ補正設定をするのに2タップ以上操作する必要がありましたが、本商品はワンタップで設定画面を開けました。画面をスワイプすれば、クイックメニューも表示可能です。
ただし、画面遷移のアニメーションは、ややカクカクとした動きをします。見にくく感じる場面もあるでしょう。
機能も十分な充実度です。比較した約半数の商品には非搭載だった、フロントディスプレイが搭載されています。自撮りをしながら、映像を確認できるので便利ですよ。
比較したほかの商品と同様に、Wi-Fiにも対応しています。専用アプリと連携することで、動画の編集やSNSへの即時アップロードができますよ。
音声操作に対応しているのも利点です。指示は英語で行う必要がありますが、手が塞がった状態でも声で録画のスタート・ストップができます。クイックキャプチャー機能も搭載しており、電源オフの状態からでもすぐに録画の開始が可能です。
<検証結果>
AKASO Brave 8は、公式サイトから購入できます。値段は執筆時点で税込36,980円です。用途に合わせたアクセサリーがセットになったモデルも販売されています。
そのほかの取扱店舗は、Amazon・楽天市場などの大手ECサイトです。公式サイトの在庫がない場合は、各ECサイトをチェックしてみてくださいね!
Gopro HERO12 Blackは、自然な色合いでクリアな映像を撮りたい人におすすめ。手ブレ補正が非常に強力で、自転車で大きな段差を乗り越えたときも衝撃はまったく気になりません。内蔵マイクも高性能で、周囲のノイズをほとんと低減していました。Wi-FiやGPS機能もついて使い勝手も良好です。
予算そのままで買える、GoproのHERO9 Blackもチェック。執筆時点で35,000円前後で販売されています。手ブレ補正はハイレベルで、大きな衝撃以外はブレをしっかり低減できていました。明所・暗所ともに発色がよく、解像感も良好です。マイクは雑音を抑えられており、人の声がよく聞こえますよ。
タッチパネル | |
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撮影可能時間(実測値) | 約62分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 60fps(5.3K)、120fps(4K)、 240fps(フルHD) |
動画解像度 | 5.3K、4K、2.7K、フルHD |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
本体重量 | 154g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
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センサーサイズ | 1/1.9インチCMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2760万画素 |
F値 | F2.5 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | H.265 (HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 102分(4K/30fps) |
モニターサイズ | 背面:2.27インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | Enduroリチャージャブルバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、マウント用バックル+サムスクリュー、USB-Cケーブル |
Gopro HERO12 Blackがおすすめの人は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
高フレームレート(120fps以上) | |
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センサーサイズ | 1/2.3インチCMOS |
タッチパネル | |
総画素数 | 不明 |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2000万画素 |
光学ズーム倍率 | 不明 |
撮影可能時間(実測値) | 約56分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 30fps(5K)、60fps(4K)、240fps(フルHD) |
35mm判換算焦点距離 | 不明 |
F値 | F2.5 |
静止画有効画素数 | 2000万画素 |
水平維持機能 | 不明 |
電子ズーム倍率 | 不明 |
USB給電対応 | 不明 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | MP4 |
動画解像度 | 4K、HD、5K |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
ファインダー付き | 不明 |
フレームレート | 4K:60fps、 5K:30fps |
記録メディア | microSD、microSDHC、microSDXC |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 約70分(4K60fps)、 約110分(4K30fps) |
実撮影時間(付属バッテリー使用) | 約70分(4K60fps)、 約110分(4K30fps) |
モニターサイズ | 2.27インチ |
本体幅 | 71.8mm |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
音声コントロール | ◯ |
本体奥行 | 33.6mm |
本体高さ | 50.8mm |
本体重量 | 158g |
HDMI端子 | 不明 |
内蔵マイク仕様 | 3 |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Wi-Fi | ◯ |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
Bluetooth | ◯ |
耐衝撃性能 | 不明 |
防水性能. | 10m(本体防水) |
耐低温性能 | 不明 |
音声操作 | |
広角撮影可能 | |
防塵性能. | ◯ |
ナイトモードあり | 不明 |
オートフォーカス機能 | 不明 |
付属品 | チャージャブルバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、マウント用バックル、USB-Cケーブル、サムスクリュー、カメラケース |
ハイスピード | |
特徴 | Vlog向け |
遠隔操作可能 | 不明 |
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