機能性もデザイン性も追求した折りたたみ電動自転車、デイトナ DE01-2。インターネット上の口コミでは「アシストが自然」「バッテリー持ちがよい」と評判です。とはいえ悪い口コミが少なく、評判がわからないために購入を迷っている人は多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の折りたたみ電動自転車とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、折りたたみ電動自転車選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
デイトナ DE01-2は、おしゃれで乗りやすい折りたたみ自転車を探しているすべての人におすすめ。バッテリーやサドルなどいたるところにレザーをあしらい、子育て世帯やかわいらしいデザインを好む人にも惹かれるデザインです。さわやかな乗り心地に加えて、本体を折りたたみやすく、バッテリーもちも問題ありません。
重量は17.7kgと比較した20インチの商品のなかでは軽量。さらに自転車本体を持ちあげることなく、少ない工程で折りたためました。コンパクトに折りたためるので車に積んでもかさばりにくく、アウトドアシーンでも活用しやすいでしょう。
乗りやすさは十分なもの。タイヤサイズが20インチと大きいため、10m/sのやや強い風にもふらつくことなく耐えられます。タイヤが細い自転車に対し、段差を乗り越えやすい点も魅力です。9段階の変速ギアを搭載しており、走行する場所に応じてギアの切り替えが可能。最も重いギアにしてペダルを1回転させたところ、最大690cmも進み、たくさん漕がなくてもスイスイ走行できました。
口コミどおりバッテリーの持ちも良好で、1回の充電で約70km走行可能。片道5km走行しても週に1回の充電で済みます。比較したなかには50km以下の商品もあったのと比べると、スタミナはあるほうだといえるでしょう。通勤・通学で使うことを考えているなど、使用頻度が高い人にもおすすめです。
一方、アシスト力は高いとはいえない結果に。5km/hで坂道を登ったときの出力は175Wとひかえめです。とはいえ、後輪駆動のため地面との摩擦が強く、急な坂道でも十分アシストを実感できました。出力がゆるやかなぶん、急加速する心配が少ないのもメリットといえます。
一方、カゴ・ライト・カギ・泥よけなどが標準装備されていないのは惜しいポイント。初期費用は高くつく点にご注意ください。オプションは充実しているので、必要に応じて買い足してくださいね。とはいえ、人を選ばない使いやすさと走りやすさを兼ね備える貴重な1台。機能性もデザイン性も妥協したくない人は要チェックです。
そもそも折りたたみ電動自転車は、一般的な電動自転車と違いコンパクトに折りたためる点が魅力。旅先に散策用として持って行ったり、駐輪場がない家は玄関で保管したりと、場所を選ばず持ち運べる・保管できるアイテムです。多くのモデルはバッテリーがフレームに内蔵されており、すっきりとしたおしゃれなデザインも人気を集めています。
デイトナは、バイク用品をメインに取り扱う日本のメーカー。電動自転車やキックボードなどを幅広く展開しており、デザイン性にもこだわった商品を手掛けています。電動二輪車のプロジェクトは、「アシストに見えないアシスト自転車を創ろう」というコンセプトのもと、カメラ好きなスタッフのアイデアで始まったそうです。
今回ご紹介するデイトナ DE01-2は、自転車らしい乗り心地ながらもパワフルなアシスト力を実現した1台。9段階の変速ギアを搭載しており、アシストを使用した際の最高速は24km/h(規制値)と謳っています。
モーターには、重心に近い後輪を回転させるリアハブモーターを搭載。重心が後ろにあるため、坂道でも進みやすい構造です。通勤ルートや家の近くに坂道が多い人でも使いやすいでしょう。
バッテリー容量は9.6Ahで、満充電で最大約70kmの走行が可能です。アシストモードは1種類のみなので、初心者にも操作がやさしい設計。電源ON/OFFだけで走行でき、ギヤはハンドルレバーの右にあるシフトレバーを使って操作します。ブレーキを掛けると自動でアシストがオフになる安全機能つきです。
サドルの高さは80~95cmに設定でき、さらにハンドルの位置も変更できるため、適応身長は145〜185cmと幅広いのも特徴。詳細は以下を参照してください。
デイトナらしい、折りたたみ自転車とは思えないおしゃれなデザインも魅力。グリップ・サドル・バッテリーケースには、ブラウンレザーを採用しており統一感があります。
カラーは、今回検証で使用したシャンパンゴールドを含む以下の計5色展開です。
<カラー展開>
デイトナでは、ハイエンドモデルのDE01Xも販売しています。DE01-2が小型自転車を気軽に楽しむモデルならば、DE01Xは走りの快適さを追求したモデルです。
使っているバッテリーは同じですが、ギヤは1段階増えた10段変速に。ブレーキには油圧式を採用しています。DE01-2ではハンドルポストの長さを調整できたのに対し、DE01Xでは固定することで強度が増しました。フロントタイヤは取り外しが簡単なクイックリリース仕様なので、メンテナンスもしやすくなっています。
カラーバリエーション豊富なDE01-2に比べて、DE01Xはスマートでシックな色合い。スポーティな設計なので、折りたたみ電動自転車で本格的な走りを楽しみたいなら候補になりますよ。
今回はデイトナ DE01を含む、折りたたみ電動自転車全6商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、折りたたみやすさと持ち運びやすさの検証です。
まずは、折りたたみに必要な工程数と、折りたたみ時に車体を持ち上げる必要があるかをチェック。次に、重量・折りたたみ時の三辺合計の長さを計測し、車への乗せ降ろしや持ち運びがしやすいかを調査しました。
シンプルな2つ折り構造のため、折りたたみやすさは高評価。折りたたみ工数は5工程で、車体を持ち上げずに折りたたむことが可能です。体力に自信のない人でも問題なく作業できるでしょう。
<折りたたみの工程>
詳しくは説明書を読んでみましょう。
比較したなかには9工程必要なものもあったのと比べると、はじめて折りたたみ自転車を使う人にもわかりやすい、手軽に使える自転車といえるでしょう。
比較したところ、タイヤサイズが20インチの商品は25kgを超えたものも。一方こちらの本体重量は17.7kgと軽量な部類で、持ち運びやすいのもポイントです。
タイヤサイズが大きいながらに、折りたたんだあとの三辺合計の長さは1,910mmと小さくまとまりました。ほかの荷物を邪魔せず、車の荷台にも積みやすいのがメリットです。車に積んでレジャーシーンで乗りたい人にもおすすめできます。
次は、スタンドの安定感の検証です。
スタンドを立てた状態で自転車の左右から強風を当て、倒れずに耐えられるかをチェックしました。
スタンドの安定感は高評価を獲得。実際に左右からやや強い風を送風機で当てると、どちらの方向からも10m/sの強風に耐え、倒れずに済みました。
比較したなかでタイヤが小さい商品は、スタンドの安定感が低い傾向が。本商品は20インチとタイヤが大きく、スタンドはしっかりしているため立てかけられない場所でも安定して駐輪が可能です。出先で長時間駐輪したい人にもおすすめできます。
続いては、バッテリーの持ちの検証です。
バッテリーの容量と走行距離をチェックし、週1回の充電でも長距離の通勤や通学が可能かを調査しました。
メーカーの表示によると、バッテリー容量は9.6Ahで、1回5〜6時間の充電で航続距離は最大70km。1回の充電で50km以上走行できれば、片道5km走行しても週に1回の充電で済みます。
比較した多くの商品のバッテリー容量が8Ah以下だったのに対し、トップクラスの容量でした。通勤・通学で使用することを想定している人でも、充電の手間が省けるでしょう。
また、バッテリーはむき出しになっておらず、レザーケースに入った通学カバンのようなかわいらしい見た目。口コミでは、そのデザインに惹かれて購入する人も多いようです。
次は、アシスト力と乗りやすさを検証しました。
「アシストが自然」との口コミがあったように、アシスト力は強いわけではありません。比較したなかには15km/hで坂道を登るときのパワーが140W以下で済むで済む商品もあったのに対し、175Wも必要でした。
しかし、力が伝わりやすい後輪駆動のリアハブモーターを採用しているのはメリット。パワフルではないものの、傾斜が急な坂道でもしっかりアシストを実感できるでしょう。
また、後輪駆動のため前輪が空転しにくく、転倒のリスクも減らせます。アシスト力は弱いですが、急発進することなくコントロールしやすいのが強みです。
乗り心地は非常に優秀です。20インチとタイヤが大きいだけあって、前輪と後輪の距離であるホイールベースが長く、安定感があるのがポイント。タイヤのサイズが16インチ以下の商品と比べると、ふらつきにくく、段差もラクに乗り越えられました。詳細は以下のとおりです。
実際に走行してみると、ペダル1回転で最大690cmも進みました。比較したなかには500cmも進めない商品もあったなか、たくさん漕がなくてもスイスイ気持ちよく走行できます。
なお、9段階の変速ギヤを搭載しているため、坂道や平坦路など走行シーンに応じて切り替えも可能。長距離の走行や旅先での使用などにも頼れる存在でしょう。
最後は、日常使いに必要な装備がそろっているかと、拡張性(オプションの充実度)の検証です。
日常使いに必要な装備は、スタンド以外ついていません。
ほとんどの商品に標準装備されているライトも非搭載。そのほかカゴ・泥よけ・カギもついていないため、必要に応じて別途で購入が必要です。買い物した荷物をカゴに入れたい人や盗難が気になる人は、装備を買い足さなければいけません。
比較したなかには上記の装備がすべてそろっている商品もあったことをふまえると、乗り始めるまでに準備が必要なのは不便な印象。初期費用を少しでも抑えたい人は、ほかの商品も検討しましょう。
一方、オートバイのパーツを取り扱うとあってオプションは充実していました。
フルサイズの泥よけや輪行袋も展開。雨の日に運転する場合や電車にそのまま乗りたい場合にもスマートに運搬できます。キャリアも専用のものを取りつけられるので、荷物を積みたい人はチェックしてみてください。
一方、比較したなかで拡張できるものが多かったカゴオプションは非対応。買い物に使いたいなどキャリアだけでは足りない人は、汎用品を活用してみてください。
折りたたみ時の幅 | 850mm |
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折りたたみ時の奥行 | 395mm |
折りたたみ時の高さ | 665mm |
タイヤサイズ | 20インチ |
重量(実測値) | 17.7kg |
ペダル1回転で進む最大距離 | 6.9m |
良い
気になる
適応身長 | 145~185cm |
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走行速度表示機能 | |
バッテリー残量表示機能 | |
ライト付き | |
前輪ブレーキ | Vブレーキ |
後輪ブレーキ | Vブレーキ |
バルブの種類 | 米式 |
高身長対応 | |
付属品 | スタンド |
オプション | 泥よけ、キャリア、輪行袋 |
走行距離50km以上 |
デイトナ DE01-2は、ヨドバシカメラや自転車店のほか、公式オンラインショップで販売されています。
また、楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでも購入が可能です。取扱店舗により価格が異なるため、購入前に比較してみてください。
ネットで購入した自転車は整備が不十分なものも多いため、使用する前に必ず自転車店で点検をしてもらいましょう。
同時に、自転車の所有者を証明する防犯登録も行ってください。防犯登録は法律で義務化されており、自転車・販売証明書・身分証明書を持ち込めば自転車店で登録できます。都道府県により費用は異なりますが、600円前後で登録が可能です。
乗車前の点検も欠かさずに行いましょう。折りたたみレバーがしっかりと固定されていないと、重大な事故を引き起こす恐れも。タイヤの空気圧が少ないとパンクの原因となるため、日常的に点検することをおすすめします。
また、ブレーキやタイヤなどの消耗パーツの劣化によるトラブル防止のため、半年に1回は自転車店の定期点検を受けましょう。早めに部品を交換することで、より安全に走行できますよ。
最後に、アシスト力や拡張性の評価が高かった商品をご紹介します。
パナソニックサイクルテックのオフタイム BE-FW071は、大きな欠点がない1台です。後輪に20インチタイヤを採用しており、走行中の安定感は良好。アシストがパワフルで、急な坂道もスムーズに登れます。カゴや泥除けはオプション購入が可能。比較したなかでも珍しいワイヤー製のカギが付属しているのもうれしいポイントです。
プロトのmini Fold16 popularは、ほかと被らない特徴的なデザインが魅力。ホイールベースが比較的長いため、16インチとタイヤが小さいながらも安定感は高い印象です。アシスト力も申し分ありません。一方で、標準装備品やオプションは少なめ。日常使いするよりも、天気のよい日にチョイ乗りしたい人におすすめです。
折りたたみ時の幅 | 770mm |
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折りたたみ時の奥行 | 410mm |
折りたたみ時の高さ | 700mm |
タイヤサイズ | 前:18インチ/後:20インチ |
重量(実測値) | 19.9kg |
ペダル1回転で進む最大距離 | 5.95m |
良い
気になる
適応身長 | 149~185cm |
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走行速度表示機能 | |
バッテリー残量表示機能 | |
ライト付き | |
前輪ブレーキ | キャリパーブレーキ |
後輪ブレーキ | ローラーブレーキ |
バルブの種類 | 英式 |
高身長対応 | |
付属品 | スタンド、ワイヤー錠 |
オプション | カゴ、泥よけ、輪行袋 |
走行距離50km以上 |
パナソニック オフタイム BE-FW071をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
折りたたみ時の幅 | 1090mm |
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折りたたみ時の奥行 | 380mm |
折りたたみ時の高さ | 900mm |
タイヤサイズ | 16インチ |
重量(実測値) | 17.3kg |
ペダル1回転で進む最大距離 | 5.56m |
適応身長 | 155cm~ |
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走行速度表示機能 | |
バッテリー残量表示機能 | |
ライト付き | |
前輪ブレーキ | Vブレーキ |
後輪ブレーキ | Vブレーキ |
バルブの種類 | 米式 |
高身長対応 | |
付属品 | |
オプション | スタンド、バッグ類、輪行袋 |
走行距離50km以上 |
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