ジック TRANS MOBILLY NEXT163-Sをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
持ち運びやすさを重視して作られた折りたたみ電動自転車、ジック TRANS MOBILLY(トランスモバイリー)NEXT163-S。インターネット上の口コミでは「持ち運びやすい」「アシスト力が高い」などと評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証・レビューを行いました。
- 折りたたみやすさ
- 持ち運びやすさ
- スタンドの安定感
- バッテリー持ち
- アシスト力
- 乗りやすさ
- 日常使いに必要な装備がそろっているか
- 拡張性(オプションの充実度)
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の折りたたみ電動自転車とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、折りたたみ電動自転車選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ジック TRANS MOBILLY NEXT163-Sの検証レビュー

日用品・掃除用品・衛生器具・文房具など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「違いがわかりにくい商材だからこそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
はじめに結論!乗り心地がいまひとつで、アシスト力も低い。軽量で持ち運びやすいところは魅力
ジックのTRANS MOBILLY NEXT163-Sは、安定感がなくママチャリのようには走れません。乗り心地を確認したところ、比較した商品のなかでもホイールベース・タイヤ幅が狭く、走行時にフラつきました。ペダル1回転で進んだ距離も4.99mと短かったので、スピードにも乗りにくく漕ぎ疲れしやすいといえます。
「アシスト力が高い」という口コミに反し、パワーもいまひとつです。本品は前輪駆動タイプで、後輪駆動タイプに比べると地面との摩擦力が低くタイヤに力が伝わりにくいつくりでした。実際に15km/hで坂道を走行したときの出力を測ると180Wと数値は大きめ。比較したなかには140Wで走行できたものもありましたが、こちらは電動自転車らしい軽快さは感じにくいでしょう。
高頻度で乗るにはバッテリー持ちも物足りません。比較した商品には走行距離100km以上の商品もあったなか、こちらは約30kmでした。通勤通学で週5回使うなら週に約2回の充電が必要です。スタンドの安定感も低く、送風機で左右から風を当てると右からの風に弱く5m/sの強さで倒れました。壁に立てかけて駐輪するなど工夫が必要です。
標準ではカゴ・泥よけ・鍵がついていませんが、オプションは充実しているので必要に応じて拡張できます。たった4工程で簡単に折りたためるところもメリットです。「最小・最軽量クラス」という謳い文句に違わず、13.3kgと軽量かつコンパクト。「持ち運びやすい」という口コミどおり、車への乗せおろしもスムーズにできそうです。旅行先などで少し乗りたい人には選択肢になるでしょう。
とはいえ、乗り心地がよくスイスイ走れる商品を探している人には不向きです。比較したなかには持ち運びやすさと乗りやすさを兼ね備えた商品もあったので、日常的に使いたい人はほかの商品も検討してはいかがでしょうか。
ジック TRANS MOBILLY NEXT163-Sとは?

折りたたみ電動自転車の魅力は何といっても、コンパクトに折りたためる点。多くが20インチ以下の小さいタイヤを採用し、玄関などの狭いスペースにも収納できます。バッテリーをフレームに内蔵したタイプなら、スッキリとしたおしゃれなデザインも楽しめるでしょう。
今回ご紹介するTRANS MOBILLY NEXT163-Sは、持ち運ぶために作られた最小・最軽量クラスと謳う電動アシスト自転車です。どこへでも持ち運びやすい小ささと組み立ての簡単さ、走行の安定性に重きを置いて作られています。
販売しているメーカーは、大阪で自転車事業をメインに行うジックです。オリジナルブランドの自転車のほかに、海外自動車ブランドのライセンス自転車も取り扱っています。東京に2店・大阪に1店コンセプトショップを展開中です。
16インチタイヤを採用した2022年モデル。最長で約30km走行可能

5.0Ahのバッテリーは着脱式で、手のひら大のコンパクトサイズです。先端に簡易的なヘッドライドがついており、モバイルバッテリーとしても使えます。4時間ほどで満充電になり、連続約30kmの走行が可能です。
- 価格|税込129,800円(執筆時点・公式サイト参照)
- 発売日|2022年12月1日
- 適応身長|-
- タイヤサイズ|16インチ
- バッテリー容量|5.0Ah
- 充電時間|約4時間
- 1回の充電あたり走行距離|約30km
- ギア数|3段
- モーター|フロントハブモーター
- 前輪ブレーキ|Vブレーキ
- 後輪ブレーキ|Vブレーキ
- バルブの種類|英式
別売りオプションが豊富。3色のカラーと3つのバリエーションから選べる

折たたみ時のサイズは700×450×620mmで、重量は約11.9kg。付属品はスタンド・サドルポーチ・バッテリーカバーの3点です。オプションは豊富でカゴ・泥よけ・キャリア・輪行袋・キャリーケース・アルマイト加工シートポストを別売りで用意しています。
カラー展開は、検証で使用したシルバーを含む全3種類。ほかにシンプルなブラックとホワイトの2色があります。なお、TRANS MOBILLYシリーズのバリエーションは、検証で使用したNEXT163-Sを含む全3種類。軽さを重視する人向けのNEXT140、乗りやすさ重視の人向けのNEXT206も要チェックです。
<バリエーション>
- NEXT140:14インチの小型タイヤをセットした機能がシンプルで軽量なモデル
- NEXT163-S:16インチタイヤと外装3段変速を採用し、軽さと走行性のバランスを取ったモデル ※検証で使用
- NEXT206:20インチタイヤと6段変速が特徴で、乗りやすさもほしい人向けのモデル
実際に使ってみてわかったジック TRANS MOBILLY NEXT163-Sの本当の実力!

検証のポイント
- コンパクトさ1
マイベストでは「一人暮らしの玄関においても靴を並べられるくらいコンパクト」なものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
- 走りやすさ2
マイベストでは「ふらつきやがたつきをほとんど感じず、体への衝撃も小さい」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
- アシストの強さ3
マイベストでは「坂道でも座ったまま楽に登れる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
- 折りたたみやすさ4
マイベストでは「少し力は必要だが、短時間で簡単に折りたためる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
すべての検証は
マイベストが行っています

苦労せず折りたためた。車に積んで手軽に持ち運びたい人にぴったり

まずは、折りたたみやすさと持ち運びやすさの検証です。
折りたたみやすさは、折りたたみに必要な工程・折りたたみ時に車体を持ち上げる必要があるかの2つの観点から評価。持ち運びやすさは、付属品を取りつけた状態での重量・折りたたみ時の3辺合計の長さをもとに評価しました。
折りたたむまでの工数はたった4つと少なめ

比較したなかでも、とくに軽量コンパクト

持ち運びも楽ちんです。折りたたみ時のサイズは3辺合計1790mmで、重量は13.3kgでした。サイズ・重量ともに比較した商品のなかで最も小さく(※執筆時点)、「持ち運びやすい」という口コミや「最小・最軽量クラス」という謳い文句にも納得です。
比較したなかには25kg以上あり力のある人でも重く感じた商品もありましたが、こちらは車への乗せ降ろしも苦にならないでしょう。持ち運んで旅行先で乗りたい人にぴったりです。
右からの風に弱い。壁に立てかけて駐輪するなど対策して

次は、スタンドの安定感の検証です。送風機2台で左右から強風を当てて倒れないかどうかを確かめました。
すると、ハンドルにバッテリーを装着するタイプで重心が高い位置にあるため、スタンドの安定感は物足りません。左からの風は風速10m/sに耐えたものの、右からの風には5m/sまでしか耐えられませんでした。
比較したほとんどの商品が左右どちらも10m/sの風に耐えたため、評価が伸び悩む結果に。風の当たらないところに駐輪したり、壁に立てかけたりといった工夫が必要でしょう。
走行距離は約30kmと短め。通勤・通学で毎日使う人には不向き

次は、バッテリー持ちの検証です。
バッテリー容量と走行距離をチェックし、週1回の充電で長距離の通勤通学ができる商品かどうかを調べました。

バッテリー容量は5.0Ahと少なめで、評価は振るいませんでした。比較したところ、本品のように持ち運びに特化した軽量モデルはバッテリーが軽いかわりに走行可能距離が短い傾向があり、こちらも約30kmと短い距離しか走れません。
- バッテリー容量|5.0Ah
- 航続距離|約30km
通勤通学で平日に毎日、週5日使うなら50km以上の走行距離が必要です。その点をふまえると、こちらは週に約2回の充電が必要といえます。手間がかかるため、毎日使いたい人には不向きです。
安定感が低く乗りにくい。パワー不足で坂道は足が疲れそう

次は、アシスト力と乗りやすさの検証です。
アシスト力は、駆動方式と15km/hで坂道を走行する時の出力(W)を専用の機械で計測して評価。乗りやすさは、タイヤやサドルなど乗りやすさにかかわる全体のつくりを確認して評価しました。
アシスト力は低め。タイヤが地面をホールドしにくい前輪駆動タイプ

アシスト力は低評価です。比較したなかには15km/hで坂道を走行するのに140Wのパワーで済んだ商品もありましたが、こちらは180Wと負荷が大きめです。「アシスト力が高い」という口コミに反して、電動自転車ならではの軽快さは感じにくいでしょう。
比較した商品のなかには、タイヤの摩擦力が大きく地面に力が伝わりやすい後輪駆動を採用したものも多くありました。対してこちらは摩擦力が小さくタイヤが空回りしやすい前輪駆動タイプです。急な坂道だと前に進みづらい可能性があります。
タイヤ幅が狭くフラつきやすい。スピードも出にくく、ママチャリ感覚では走れず

ホイールベースとタイヤ幅が狭く、走行時にはフラつきました。比較した結果、20インチより小さいタイヤは安定感がなく段差も乗り越えにくい傾向があり、16インチのこちらにも当てはまります。
- ホイールベース|905mm
- 実測タイヤ径|385mm
- 実測タイヤ幅|39.5mm
- サドルスプリングの有無|✕
- サドル幅|169mm
- ハンドル高さ調整|◯
- ペダル1回転で進む最大距離|499cm
- 変速機|◯
- ゼロスピードで前輪空転|✕
変速機がある点は加点ポイントだったものの、ペダル1回転で4.99mしか進まない点も気がかり。比較したなかでペダル1回転で最大5.5m以上進む商品は少し漕ぐだけでスピードを出せましたが、こちらは漕ぐ回数が必要でスイスイ走れるとはいえません。
サドル幅も狭めで座り心地はいまひとつでした。軽量さとコンパクトさを重視する反面、乗りやすさを犠牲にしているようなつくりといえます。ママチャリのような感覚で乗りたい人には向いていません。
標準装備は物足りない。オプションで好みにカスタマイズするのがおすすめ

最後は、日常使いに必要な装備がそろっているか・拡張性の検証です。
標準装備でカゴ・スタンド・カギ・泥よけがついているかチェック。さらに、オプションが豊富に用意されているかを確認して拡張性を調べました。
カゴ・フェンダー・鍵がなく、そのままでは日常使いしにくい

標準装備を確認すると、バッテリー給電ライトと片足スタンドが付属していました。ただし、比較した大半の商品と同じくカゴ・泥よけのフェンダー・鍵はついていません。日常使いに十分とはいえないため、別途必要なものを準備する必要があります。
- カゴ(三辺合計)|◯
- フェンダー|✕
- ライト|◯
- 鍵|✕
- スタンド|◯
カゴから収納用品までオプションは豊富。必要に応じて拡張できる

拡張性は高評価です。比較したなかでもキャリア・バッグ類・キャリーケースオプションに対応した商品は少なめだったのに対し、こちらは持ち運びをサポートするアイテムの豊富さが目を引きます。詳細は以下のとおりです。
- カゴオプション|◯
- キャリアオプション|◯
- バッグ類オプション|◯
- 輪行袋オプション|◯
- キャリーケースオプション|◯
- フルフェンダーオプション|✕
- ハーフフェンダーオプション|◯
- スタンドオプション|◯
「ライフスタイルに合わせたオプションパーツが充実」という謳い文句にも頷けます。必要に応じてカゴと泥よけをつけると使いやすくなりそうです。
ジック TRANS MOBILLY NEXT163-Sの商品詳細
| 折りたたみ時の幅 | 43cm |
|---|---|
| 折りたたみ時の奥行 | 75cm |
| 折りたたみ時の高さ | 61cm |
| タイヤサイズ | 16インチ |
| タイヤの横幅 | 39.7mm |
| 重量 | 約11.9kg |
| 充電時間 | 4時間 |
| ギア段数 | 3段 |
| バッテリー容量 | 5Ah |
| 1回の充電あたり航続距離(最長) | 約30km |
| バッテリー残量表示機能 | |
|---|---|
| ライト付き | |
| 泥除け付き | |
| キャリア付き | |
| カギ付き | |
| ワンタッチレバーの場所 | フレーム、ステム、サドル |
| USBポート付き |
ジック TRANS MOBILLY NEXT163-Sはどこで売っている?

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売していました。値段にバラつきがありお得に購入できるショップもあったので、比較検討しましょう。
購入後は忘れずに整備士の点検と防犯登録を受けよう。定期点検は月1がおすすめ

実店舗で購入した場合はその場で整備士が点検してくれますが、ネット購入の場合は整備が不十分であることもあります。思わぬ事故を避けるためにも、購入後は自転車店に持ち込んで点検を受けましょう。その際は販売証明書・身分証明書も持ち込み、防犯登録も忘れずに行ってください。
乗車前は、毎回必ず折りたたみレバーの固定を確認することが大切です。稀に走行時の振動やイタズラでレバーが緩んでいることがあり、確認を怠ると重大な事故につながりかねません。月に1回の空気点検もお忘れなく。空気圧不足の状態で走るとパンクの原因になります。
定期点検は半年に1回受けるのがおすすめです。ブレーキやタイヤなど劣化した消耗品を交換することで、走行中のトラブルを予防できます。
高頻度で乗りたい人には、こちらがおすすめ
最後に、乗りやすく坂道も負担少なく走れた商品をご紹介します。
デザインにこだわりたいなら、随所にレザーをあしらったデイトナ DE01はいかがでしょうか。タイヤが20インチと大きく安定性に優れており、フラつかずに走行できました。公称70kmの十分な走行距離があり、後輪駆動で坂道のアシスト感も良好。シンプルな2つ折り構造で折りたたむのも簡単です。
坂道の多い地域に住んでいるなら、パナソニックのオフタイムがぴったり。独自のカルパワードライブユニットが高いアシスト力を発揮し、急な坂道もパワフルに登れました。7段変速ギアをシチュエーションごとに設定できる点も魅力。走行可能距離は約53kmあり、充電の頻度も減らせるでしょう。
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