薄型コンパクトで持ち運びしやすいと評判のコンパクトデジタルカメラ、ソニー Cyber-Shot DSC-W830。「画像がザラザラしている」「ピントが合いにくくボケる」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のコンパクトデジタルカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、コンパクトデジタルカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ソニー Cyber-Shot DSC-W830は、持ち運びしやすいコンパクトさは魅力なものの、映像をきれいに残したい人には物足りない商品です。実際に静止画を撮影したところ、発色は淡くコントラストも弱め。解像感も低く、モニターからは「被写体が粗く見える」との声もあがりました。比較した高級コンデジと比べるとクリアな表現が難しく、カラーモードも4種類と少ないため、美しい写真を思いのままに撮りたい人には不向きといえます。
動画のクオリティもいまひとつでした。比較したなかには解像度が4Kと高く、くっきり見やすい商品もあったのに対し、こちらはHDと低め。そのためノイズが多く、モニター間でも「細かな模様の違いがわからず、解像感が低い」とのコメントが多くあがりました。暗所では見えなくなるほど暗く映ったため、シーンによっては動画撮影自体も難しい印象です。
絞り優先機能やシャッタースピード優先機能といった、被写体にピントを合わせやすくする機能も非搭載。オートフォーカスはあるものの、自分で調整できないため、「ピントを思うところに合わせられない」とのモニターコメントも聞かれました。ピント合わせの平均時間も、比較した商品の平均0.72秒(※執筆時点)より遅い1.04秒。運動会や野鳥観察などでは、不便に感じる場面もあるでしょう。
薄さ22.5mm・重量120gと比較したなかでもトップクラスの持ち運びやすさで、価格もECサイトにて2万円台(※2024年7月時点)とリーズナブル。どこでも携帯できて記録用には十分な商品ですが、写真や動画の満足感を上げたいなら、ほかの商品も検討してみてください。
ソニー Cyber-Shot DSC-W830のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
ソニー
静止画・動画ともにトップ級!最速AFで死角のないカメラ
今回ご紹介するのは、ソニーのコンパクトデジタルカメラ・Cyber-ShotシリーズのDSC-W830です。約22mmと薄型ながら、イメージセンサーには約2010万画素の「Super HAD CCD」を搭載し、被写体を細部まで美しく撮影できると謳われています。
光学ズーム倍率は8倍と、望遠200mmまで撮影できるZEISSレンズを搭載。光学式手ブレ補正も備え、光学ズーム撮影時でもブレを抑えられるよう設計されています。ピクチャーエフェクトは4モードあり、トイカメラやポップカラーなど雰囲気を変えての撮影も可能。360スイングパノラマを選べば、周囲を360度撮影でき、シーンに合わせた撮影を楽しめるでしょう。
オートモードやオートフォーカス機能もあり、カメラを撮り慣れていない人にも便利。美肌や夜景といった、シーンセレクションもついています。なおスマホとの連携には対応していないため、注意してくださいね。
そのほかの詳しいスペックは、以下のとおりです。
ソニーのコンパクトカメラの人気シリーズであるCyber-shot。機能に合わせてラインアップも多数あり、現在は大型センサーモデルを搭載したRXシリーズ・シンプルモデルのWシリーズの2シリーズが展開されています。
RXシリーズの現行モデルは、RX10IV・RX100VII・RX100V・RX0 IIの4種類。イメージセンサーに1.0型積層型CMOSセンサーを搭載しているのが特徴で、高解像でノイズの少ない写真を撮影したい人にはRXシリーズがおすすめです。
対して、Wシリーズは低価格で購入できるのが魅力。RXシリーズが12~27万円台と高額なのに対し、本商品DSC-W830を含むWシリーズはECサイトにて2万円台で購入可能です(※2024年7月時点)。シンプルに使いたい人・日常の記録に使いたい人は、こちらもチェックしてみましょう。
本商品DSC-W830は公式サイトでは販売を終了していますが、ソニーのコンデジのなかで最も安価なモデルでした。
今回はソニー Cyber-Shot DSC-W830を含む、人気のコンパクトカメラを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
ソニー Cyber-Shot DSC-W830は、発色が鮮明ではなく解像感も控えめ。動画もノイズが多く、クオリティの高い撮影は難しい印象でした。
まずは、実際に使用して気になった点を紹介します。
静止画のきれいさを6人のモニターがチェックしたところ、撮影した写真は全体的に発色が淡く、コントラストも控えめでした。「白飛びが気になる」と回答したモニターも多く、上位商品のような鮮やかさは表現できません。ボケ感もほとんどなく、写真に奥行きを感じにくい点もネックです。
解像感が低いことに加えてノイズも多く、「造花の細かなディテールを捉えにくい」といった指摘も寄せられています。記録用程度であれば十分な画質ですが、スマホ以上に美しい写りを求めてコンデジを検討している人には物足りないでしょう。
比較した結果、F1.4〜2.8の明るいレンズを備えた商品は、高い解像感の写真を撮りやすい傾向がありました。とくに同じCyber-shotのRX100VIIは高解像かつ鮮明な発色がモニターから好評だったため、クオリティ重視ならこちらもおすすめですよ。
<発色・解像感についてのモニタコメント>
コメントは一部抜粋
比較的新しいスマホの画質に慣れてしまっていると、このレベルのコンデジの画質は物足りないでしょう。オールドコンデジというほど古いカメラではないですが、逆に今のスマホでは撮れない粗さが目立つ画質を活かした撮影が楽しめるともいえます。
カラーモードが4種類と少ないのも気になるところ。下段右のデフォルトの画像に対してガラッと雰囲気を変えられるものが少なく、アレンジの楽しさは感じにくいでしょう。
比較した商品には20種類以上搭載しているものも多くありました。写真の仕上がりや色の雰囲気を変えてSNSにアップしたい人や、いろいろな表現を楽しみたい人には物足りないといえます。
<カラーモード(カラーフィルター)の種類についてのモニタコメント>
コメントは一部抜粋
動画撮影に関する付加機能は非搭載。動画を撮る人向きのコンデジとはいえません。
動画撮影モードは1種類のみ。比較したなかには被写体にピントを合わせる絞り優先モード・動いている被写体を撮影しやすいシャッタースピード優先モードなど、さまざまなモードを備えているものもありました。対して本品は動画モードに切り替えたあと、シャッターを深押しして撮影開始・停止するだけのシンプルな設計です。
ピンポイントで被写体を選ぶタッチフォーカスや外部マイク用の端子もないため、クオリティの高い動画を撮りたい人には不向きといえます。同じソニーなら、Cyber-shot RX100VIIやVLOGCAMシリーズに搭載されていたため、動画撮影を行いたい人はこのあたりもチェックしてみましょう。
動画撮影の機能は正直おまけです。
動画撮影のクオリティも低めです。色の区別がつきにくいうえノイズが全体的にかかっており、モニターからは「解像感の低さが気になる」「輪郭があいまいに見える」とのコメントが目立ちました。
フォーカスは自分で調整できないため、「ボケ方が不自然」との声も多数。暗所では見えなくなるほど暗く映ってしまい、動画向きではない印象です。
比較した商品のなかで高画質な動画を撮影できたのは、解像度が4K対応のソニー「Cyber-shot RX100VII」やVLOGCAMシリーズの商品でした。HDの本商品と比べて「暗所でも明るく、くっきりきれいに撮影できた」と好評だったため、動画撮影におすすめですよ。
<動画の発色・解像感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
オートフォーカスも素早いとはいえません。2つの被写体の間でピント合わせを繰り返したところ、ピント合わせにかかった時間は平均1.04秒。ピントが迷うことはほぼなかったものの、比較した商品の平均が0.72秒(※執筆時点)ほどだったことを考えるとやや遅めです。
風景写真など被写体が動かない撮影であれば気になりませんが、スポーツや動物など動く被写体を撮りたいときには不便に感じるかもしれません。
早くはないものの、動く被写体を撮るようなカメラではないでしょうから、あまり困らないレベルであると思います。
ソニー Cyber-Shot DSC-W830は、軽量コンパクトな本体が魅力。ポケットに入れて気軽に持ち運べるため、画質にこだわらない人にはよいでしょう。
以下、メリットについてご紹介します!
本体サイズは93.1×52.5mmと、比較した多くの商品よりひと回り小さめ。厚みも22.5mmと全体平均の半分ほどの薄さで、胸ポケットに収まるほどのサイズ感です。
重量も120gと、比較したなかでトップクラスの軽さ。持ち運んでいることを忘れるほど軽量のため、手ぶらで携帯したい人にもうってつけですよ。
スマホよりも小さく軽い、超軽量級デジカメであることがこのカメラの特徴です。スマホの普及で安くて軽いデジカメは消えてしまいましたし、今後デジカメの復権も考えにくいことから、これ以上軽いデジカメは今後登場しないと思っています。
価格は、Amazonの公式サイトで税込27,920円(※執筆時点)。比較したほかの商品は10万円を超えるものも多く、リーズナブルに購入できるのは魅力といえます。
写真や動画のクオリティにこだわらず、記録用として撮影するなら検討してもよいかもしれません。
2017/10/13 発売
35mm判換算焦点距離 | 25-200mm |
---|---|
F値 | F3.3-6.3 |
光学ズーム倍率 | 8倍 |
動画撮影機能 | HD 30p |
良い
気になる
本体サイズ | 93.1×52.5×22.5mm |
---|---|
有効画素数 | 2010万画素 |
マニュアルフォーカス | |
ファインダー形式 | |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | 210枚 |
記録メディア | SDカード |
記録フォーマット | jpeg |
シャッタースピード | 2-1/1600秒 |
背面モニター | 固定式 |
モニターサイズ | 2.7型 |
ISO感度 | ISO80-3200 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | 0.8コマ/秒 |
USB充電・給電 | 充電・給電可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | なし |
自分撮り機能 |
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ここからは、ソニー Cyber-Shot DSC-W830以外のおすすめ商品をご紹介します。
動画・静止画ともに解像感の高い鮮やかな映像を撮りたい人は、ソニー VLOGCAM ZV-1 IIがおすすめです。写真は葉の細かな模様まで繊細に写り、動画もノイズのないクリアな仕上がりでした。ピント合わせも平均0.48秒と高速のため、動きのある被写体も撮りやすいですよ。
カラーモードも実用的なものが多く、イメージに合わせて調整可能。「シネマティックVlog設定」があり、簡単に映画のような撮影を楽しめます。
多機能ながら重量は266gほどのため、持ち運びの負担になりにくいでしょう。価格は12万円とやや高級ではありますが、予算を上げられるなら検討の価値ありです。
ソニー Cyber-Shot DSC-W830は、Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。価格は、税込27,920円です(※執筆時点・Amazon公式サイト参照)。
現在は生産を終了しているため、サイトによっては5万円台とやや高値で販売されているところもあります。購入の際はサイトを比べてみてくださいね。
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