PowerShot PowerShot G1 X Mark Ⅲ
Canon PowerShot G1 X Mark Ⅲは、スマホより高画質で自然な色の写真・動画を撮りたい人におすすめです。実際に写真を撮ると、被写体の糸の質感や分離感が表現できていました。比較した商品には色の違いを表現できないものもあったなか、撮影時の明るさ問わず発色は良好。暗所では少し解像感が落ちるものの、ノイズは抑えられていました。オートフォーカスの性能もまずまず。ピントが合うまでにかかった時間は平均0.69秒と、高評価の基準とした0.6秒に一歩届かない程度でした。実際に写真や動画を撮影しても、フォーカスに迷いはほぼなくピントが合います。普段使いであれば、問題ないスピード感です。動画は発色がやや地味ながら、画質はよくズームしても細かい部分まで鮮明に映っていました。ノイズもほとんど気になりません。フォーカスの移動は自然かつスムーズで、ボケ感も追従しました。タッチ操作でズームやピントの調節ができるので、子どもや動物など動く被写体も撮りやすいでしょう。バッテリーなどを含めた重量は399gと重め。比較したなかには200g以下のものもあり、「持ち運びにくい」という口コミにも頷けます。とはいえ、高級コンデジとして大型のAPS-Cセンサーを備えながらも、高評価の基準とした400g以内でした。カメラケースやリュックを活用すれば、それほど負担にはならないでしょう。惜しかったのは、ボケ感が控えめだった点。「大きく美しいボケ味」という謳い文句とは異なり、写真を見たモニターからは「ボケ感が控えめ」との声が聞かれました。モノクロや魚眼風といった豊富な撮影モードを備えながら、「フィルターを変えても違いがわからない」との意見も出ています。値段は執筆時点で税込131,450円(公式サイト参照)。フラッグシップモデルゆえに比較したなかでも高級です。高い解像感や豊かな階調表現は魅力的ですが、カラーフィルターを使ったりボケ感を出したりして自分好みの写真に仕上げたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
Cyber-Shot Cyber-shot DSC-W830
ソニー Cyber-Shot DSC-W830は、持ち運びしやすいコンパクトさは魅力なものの、映像をきれいに残したい人には物足りない商品です。実際に静止画を撮影したところ、発色は淡くコントラストも弱め。解像感も低く、モニターからは「被写体が粗く見える」との声もあがりました。比較した高級コンデジと比べるとクリアな表現が難しく、カラーモードも4種類と少ないため、美しい写真を思いのままに撮りたい人には不向きといえます。動画のクオリティもいまひとつでした。比較したなかには解像度が4Kと高く、くっきり見やすい商品もあったのに対し、こちらはHDと低め。そのためノイズが多く、モニター間でも「細かな模様の違いがわからず、解像感が低い」とのコメントが多くあがりました。暗所では見えなくなるほど暗く映ったため、シーンによっては動画撮影自体も難しい印象です。絞り優先機能やシャッタースピード優先機能といった、被写体にピントを合わせやすくする機能も非搭載。オートフォーカスはあるものの、自分で調整できないため、「ピントを思うところに合わせられない」とのモニターコメントも聞かれました。ピント合わせの平均時間も、比較した商品の平均0.72秒(※執筆時点)より遅い1.04秒。運動会や野鳥観察などでは、不便に感じる場面もあるでしょう。薄さ22.5mm・重量120gと比較したなかでもトップクラスの持ち運びやすさで、価格もECサイトにて2万円台(※2024年7月時点)とリーズナブル。どこでも携帯できて記録用には十分な商品ですが、写真や動画の満足感を上げたいなら、ほかの商品も検討してみてください。
PowerShot PowerShot G9 X Mark II
Canon PowerShot G9 X Mark II 1718C004は、見たままを写真に残したい人におすすめです。実際に撮影した写真を見たモニターからは、「被写体を目で見たままの発色と変わらない」との声が。比較した商品にはコントラストの不自然さが気になったものもあったなか、ボケ感はやや弱めながら、人物の肌の質感や再現性がとくに秀でていました。ほどよい解像感があるのも魅力。全体で見ると柔らかな雰囲気ですが、拡大してもシャープさがしっかりと保たれています。比較した一部の商品で見られたザラつき・ノイズもなく、被写体のバーコードや時計の盤面などの細かい部分も描写できました。暗所でも少し解像度が落ちる程度で、拡大しなければそこまで気になりません。「ピントが合わないときがある」との口コミに反し、静止画ではピント合わせに迷いもみられませんでした。上位商品のように0.4~0.5秒と高速でフォーカスはできなかったものの、平均0.75秒と好タイムを記録。ピント合わせが遅くて被写体を撮り逃すといったことは少ないでしょう。一方、動画撮影では静止画ほどのクオリティは出せず。比較した商品にはシャープで鮮やかな画質を再現できたものもあったなか、彩度の低下とノイズが目立ちます。実際に映像をチェックしたモニターのほとんどが、「発色が地味で暗い」とコメント。ボケ量は十分にあるものの、静止画と比べて明らかなトーンダウンが見られました。加えて、動画ではピントの迷いもかなり多め。ピントが合えばクリアに映りますが、合焦にかなり時間がかかります。比較した上位商品に搭載されていた外部マイク端子も非搭載。タッチオートフォーカスで操作自体は楽にできるとはいえ、映像向きのカメラとはいえないでしょう。執筆時点での販売価格はECサイトで10万円前後。高級ですが、本革を再現したグリップ樹脂には上品な佇まいを感じます。本体重量が約206gと軽いので持ち運びにもぴったり。気軽に持ち出して写真撮影を楽しみたい人には、ぜひ手に取ってほしい商品です。動画撮影にも使いたい人は、静止画・動画ともにきれいに映せた商品も検討してみてください。
ソニー VLOGCAM ZV-1は、クオリティもコストも譲れない人におすすめです。8~9万円台で手に入る中価格帯モデルでありながら、高クオリティな動画・静止画を楽しめます。実際に撮影した動画を確認したところ、鮮やかな発色を再現。解像度が高く、細部までクリアに映りました。比較したなかには発色が悪く解像度の低い商品もありましたが、本品は「きれいな動画が撮れる」との評判どおりです。スマホ撮影の動画とはまったく別の映像表現が可能である点もメリット。ボケ感が十分で、被写体がしっかり引き立ちます。オートフォーカスも機敏で、実際に使ったモニターからは「フォーカスがすぐに反応する」「ピントがしっかり合った」との声があがりました。静止画の画質も申し分ありません。実際に撮影した静止画をモニターが確認したところ、ビビッドでありながらも自然な発色が好評。解像感も高く、細部までしっかり捉えられました。フォーカス移動がスピーディで、ほどよいボケ感も好印象。カラーフィルターが14種類と豊富なので、違った雰囲気の写真を楽しめるでしょう。Vlog撮影機能が充実しているため、クリエイターにもぴったりです。動画モードにマニュアル・絞り優先・シャッタースピード優先機能を搭載。外部マイク用端子つきなので、音質にこだわった動画撮影も可能です。タッチ操作でのピント位置指定にも対応しているので、初心者にも使いやすいでしょう。素早くピント移動ができる「商品レビュー用設定」や、背景をぼかせる「背景ぼけ切り換え」機能も搭載しています。「軽くて使いやすい」との口コミどおり、軽量で持ち運びしやすい点も魅力です。メモリーカード・バッテリー込みの重量は294g。比較した重量399gの商品に比べると、本品は扱いやすいといえます。比較的安価でありながら、クオリティの高い動画・静止画を撮影できる高性能モデルです。コスパにこだわるなら、ぜひ候補に入れてくださいね。
RICOH GR IIIは、気軽に持ち運んで美しいスナップ写真を撮りたい人におすすめです。実際に撮影したところ、比較した多くの商品でにじむことが多かった細い糸までシャープに写せました。メーカーが謳うとおり解像感が高く、暗所でも色の違いやグラデーションを豊かに表現。APS-Cサイズの大型センサーを採用しており、スマホよりSNS映えする写真が撮れます。暗所での撮影やボケ表現も得意です。F2.8と明るいレンズを採用しており、写真を見たモニターからは「被写体の質感を再現でき、立体感がある」など好評でした。発色は、標準だと温かみがあって色鮮やか。日常使いしやすいカラーフィルターが揃っているので、一味違った写真を撮りたい人にもぴったりです。ピントの迷いもほぼ見られませんでした。オートフォーカスにかかった時間は、比較した全商品の平均0.7秒(※執筆時点)と並ぶ0.72秒。スポーツや動物などの撮影にはあまり向いていないものの、スナップ写真を撮るには困らないでしょう。257gと持ち運びやすい重量で、コンデジに求める画質・軽さの両方を備えていますよ。一方、動画は解像度が低く、ノイズも目立ちました。比較した商品には4K対応のものもあったのに対し、フルHDのため画質は物足りません。フォーカスももたつきが見られ、静止画ほどの精度では撮影できず。外部マイクや撮影モードもないため、動画撮影よりも静止画メインでの使用がおすすめです。公式サイトの値段は、3年保証つきで税込133,750円(※執筆時点)と高級コンデジに該当する本商品。広角単焦点が特徴のGRシリーズのためズーム機能はありませんが、スマホよりも表現の幅が広い、高画質な写真撮影が楽しめますよ。動画撮影をメインに使いたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
パナソニック LUMIX DC-TX2は、フィルターを駆使して個性的な作品を撮りたい人や、AFの性能にこだわる人におすすめです。フィルターの種類が豊富で、気に入ったものを見つけやすいのが魅力。あれこれ試して遊ぶのも楽しいでしょう。オートフォーカスは迷いがなく、ピントも正確でした。ピントが合うまでの全体の平均速度が0.6774秒だったなか、TX2は0.4674秒と高い性能を発揮。日常使い・イベントにかかわらず、とっさの撮影に活躍しますよ。静止画も美しく、見たままの自然な色を再現。鮮やかさやボケ感は控えめですが、ナチュラルなイメージの写真を撮りたい人には向いています。解像感については糸の模様まで判別するなど、とくに中央部の表現が優秀。暗所での画質はくすみが見られたものの、ディテールや色の違いは判別できました。動画は、発色とボケ感の美しさが印象的です。外部マイクは使えませんが、複数の撮影モードが設定できて便利。重さも340gと比較的軽く、持ち運びも苦にならないでしょう。