




スナップ写真がきれいに撮れると人気のコンパクトデジタルカメラ、RICOH GR IIIx。「解像度が高く発色もよい」「コンパクトで持ち歩きしやすい」と評判です。しかし、「動いている被写体を撮りにくい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のコンパクトデジタルカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、コンパクトデジタルカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
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本コンテンツに記載の検証結果は2025年08月までの情報です
目次
2021/10/01 発売
183,800円
おすすめスコア
持ち運びのしやすさ
色再現性の高さ
色表現の豊かさ
解像感のよさ
ボケ感のよさ
暗所への強さ
オートフォーカスの優秀さ
手ぶれ補正の強力さ
モード設定のしやすさ
使い勝手のよさ
望遠性能の高さ
マクロ性能の高さ
動画性能の高さ
動画の撮りやすさ
| 重量 | 257.0g |
|---|---|
| センサーサイズ | APS-C |
| 光学ズーム倍率 | |
| 35mm判換算焦点距離 | 約40mm |
| F値 | F2.8 |
| 動画撮影サイズ | フルHD |
良い
気になる
RICOH GR IIIxは、スナップや日常の撮影でハイクオリティな仕上がりを求める人におすすめです。とくに静止画の仕上がりは非常に優秀で、鮮やかな色味と細かなディテールまで見て取れる解像度の高さを味わえました。モニターからも「リアルな質感が伝わってくる」と好評。比較したなかには、室内だと薄暗くノイズがかかる商品もありましたが、こちらは環境を問わずクリアな写りを楽しめます。
レンズの焦点距離は40mmと比較したなかでも長く、ボケ感表現もきれいに撮影できました。比較した商品にはのっぺり見えるものもあったのに対し、なめらかで立体感のある仕上がりです。「コンデジとは思えないほどのボケ感」とコメントしたモニターもおり、一眼レフで撮ったようなクオリティが期待できるでしょう。カラーモードも12種類あり、雰囲気に合わせて選べますよ。
オートフォーカスの精度も高く、ピント合わせにかかる時間は0.54秒。比較した全商品の平均値0.72秒(※執筆時点)を下回りました。「動いている被写体を撮りにくい」との口コミに反して、ピント合わせで迷うこともほぼありません。スポーツや動物などを撮影したいときにも、ピントを素早く合わせられます。
一方、比較した多くの商品と同様、動画撮影に弱いのが惜しいところ。動画撮影モードは搭載されておらず、実際に撮ってみても全体にノイズが入った映像に仕上がりました。発色も暗く、ピント合わせの際もブレやすいため、動画撮影向きとはいえない印象です。
写真だと高画質で撮影できるため、静止画メインで撮影を楽しみたい人向きの商品といえます。厚み約35mm・重量257gと軽量コンパクトのため、気軽に一眼レフのような雰囲気の写真を撮りたい人によいですよ。写真と合わせて動画もたくさん撮りたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
デジタルカメラやカメラ周辺機器を多く手がける、リコーイメージング。高級コンデジのGRシリーズや、防水・耐衝撃性能を備えたWGシリーズなど、目的に合わせて使えるカメラを多く展開しています。
今回ご紹介するのは、2021年10月に発売されたハイエンドモデル、GR IIIxです。兄弟機であるGR IIIのコンパクトさはそのままに、新たに開発した焦点距離40mm(35ミリ判換算)のGRレンズを搭載しているのが特徴。人間の有効視野に近い画角が得られ、ポートレートもスナップ撮影も楽しめると謳っています。
ディテールまで高精細な描写が期待できる、高解像・広ダイナミックレンジのAPS-Cサイズ相当CMOSイメージセンサーを搭載。手ブレ補正機能には角度ブレと回転ブレを補正するシェイクリダクションを採用し、とっさの撮影でもブレを抑えた鮮明な画像を記録できるようこだわりました。
8タイプのフォーカスモードに加え、タッチやスライド操作でのフォーカス調整も可能です。顔や瞳を検出してピントを合わせる瞳AFもつき、人物を撮りたい場合にも役立ちます。
ビビッドやモノトーンといったイメージコントロールは12種類。それぞれ彩度やコントラストを細かく調整し、思いのままの雰囲気を設定できます。マクロモードもあるため、対象物を接写したいときにも便利です。
また定期的なアップデートも行っており、2024年4月時点ではホワイトバランスのカスタマイズも追加されました。色彩やフォーカス設定など、今後もさらなる進化が期待できます。
無線LANやBluetoothv4.2に対応しており、スマホと連携できるのもうれしいポイント。専用アプリ「Image Sync」を使えば、画像の転送やSNSへのアップロード・スマホからのリモート撮影が行えます。
[Image Sync]はApp Store(iOS用)または、Google Play™(Android™ 用)から無償でダウンロードできます。外部インターフェースにはUSB Type-Cを採用しています。PCを通して充電やデータ転送が行えるほか、対応テレビやディスプレイへの出力も可能です。
カラーはブラックのほか、メタリックグレーのボディとネイビーブルーのリングキャップが印象的な数量限定モデル・urban editionもラインアップ。公式サイトでは、専用ケースなどの各種アクセサリーも販売しているので、合わせてチェックしてくださいね。

GRIIIxを元にした限定カラーモデルに加え、HDFという特殊なフィルターを搭載した特別仕様モデルも存在します。
兄弟機である「RICOH GR III」も、2019年3月に発売された高級コンデジのひとつです。
GR IIIxとの大きな違いは採用されているレンズ。GR IIIを含め従来のGRシリーズは、焦点距離28mmのレンズを採用していたのに対し、GR IIIxでは40mmと長くなっているのが特徴です(35mm換算)。焦点距離が長くなることでボケ感をより表現しやすく、画角がやや狭くなった分、被写体を大きく捉えられるようになりました。
GR IIIは風景などを広角寄りで撮影したい人、本商品GR IIIxは普段のスナップ写真やポートレートなど、対象をより印象づけたい人に向いているといえます。

スナップカメラとして根強いファンがいるGRシリーズ。スナップ向きの広角28mmレンズがGRの特徴でしたが、このGRIIIxは標準域40mmレンズを搭載した唯一無二のモデルです。
近年、40mm画角の一眼用レンズも多く登場しており、今一番カメラ業界で盛り上がっている画角を採用したモデルともいえます。
今回はRICOH GR IIIxを含む、人気のコンパクトデジタルカメラを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
RICOH GR IIIxは、鮮やかな発色と高い解像感のある写真を撮れるのが魅力の商品です。オートフォーカスの精度も高く、動いているものにピントを合わせて撮影できました。
以下、メリットについてご紹介します。
6人のモニターが撮影した画像をチェックすると、人物も風景も美しく発色し、色合いのクオリティはかなり優秀でした。モニターからも「しっかりした発色」「肌の質感も色味もナチュラル」との声が多く、6人全員が満足と回答しています。
比較したほかの商品も違和感のないナチュラルな仕上がりのものが多くありましたが、こちらはより鮮やかに色味を出せているのが印象的です。逆光や室内でも不自然に暗くなることがなく、シーンを選ばず撮影できるでしょう。
解像感も申し分ありません。造花のカゴの網目は拡大してもくっきり見え、服の毛羽立ちや肌の質感もほぼぼやけることなく写りました。モニターからも「リアルな質感が伝わってくる」「みずみずしくきれいな画質」と高評価のコメントが多くあがっています。
比較した結果、本商品のようにレンズの開放F値がF1.4〜2.8と小さいものはたくさん光を集めやすく、解像力が高い傾向にありました。なかには室内だと薄暗く、ノイズが出てしまう商品もありましたが、これなら多少の暗さにも対応できるといえます。

GRのレンズ品質は非常によく、ハイクラスな一眼カメラとレンズの組み合わせよりも解像するという調査もあります。いわゆる高級コンデジは一眼に近い画質があることで人気ですが、GRは一眼超えの画質ともいえる高画質コンデジだと思っています。
ボケ表現も大きく自然に表現され、奥行きのある写真に。比較した兄弟機のGR IIIも発色・解像感ともによく、被写体が際立つボケ感を演出できましたが、本商品はそれよりさらに大きなボケ感を表現できています。
モニターからも「コンデジとは思えないほどのボケ感」と好評。一眼レフで撮ったような立体感が出せるので、雰囲気のあるスナップ写真を撮る際にも役立ちますよ。

GR IIIは搭載レンズ的にボケ表現が特別得意なわけではありませんでした。しかし、GR IIIxは40mm画角となったことでボケ表現が得意に。一眼のような表現も容易なのが非常に魅力です。
以下では発色・解像感・ノイズ・ボケ感に対するモニターコメントをそれぞれまとめました。リアルな声もぜひ参考にしてくださいね。
<発色・解像感・ノイズ・ボケ感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
カラーモードは12種類と、比較したほかの商品と同程度の豊富さ。4種類のモノトーンに加え、レトロ調やポジフィルム調・ネガフィルム調など、雰囲気のあるカラーがそろっているのが特徴です。モニターからは「実用的なものが多く使いやすい」とのコメントが寄せられました。
ポップな雰囲気のものは少なく、極端な加工で遊ぶのには難しい印象ですが、落ち着いた印象に仕上げたい人にぴったりといえます。
<カラーモード(カラーフィルター)の種類についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋

全体的にカラーモードは渋めで、格好よい雰囲気の写真が撮って出しで撮れました。少し露出を落としたアンダー(暗め)な写真を撮る人に刺さる、いぶし銀っぽい高画質コンパクトカメラだと思います。
オートフォーカスの精度もほぼ問題ありません。2つの被写体の間でピント合わせを10回繰り返したところ、ピント合わせにかかった時間は0.54秒。比較した商品の平均0.72秒(※執筆時点)を上回る素早さでした。
10回繰り返したうち、ピント合わせに迷ったのもわずか1回。「動いている被写体を撮りにくい」といった口コミもありましたが、動作は機敏で精度も高めです。スポーツなど動いている被写体の撮影もしやすいでしょう。
サイズは約109.4×61.9mm、重量は257gと、小型かつ軽量なのも魅力です。厚みも35.2mmと比較した商品のなかでも薄型のため、小さなカバンや上着のポケットにも入りやすいでしょう。
なおRICOH GR IIIも、同様のサイズ・重量感。元々GR IIIを使用していて、GR IIIxも気になるという人にも、違和感なく持ち運べますよ。

一眼級の画質がポケットサイズに収まるので、カバンすら持たずにこれ1台で撮影旅行、というのも可能でしょう。そういう撮影スタイルが面白そうと感じる人にはこれ以上のカメラはないのでは、と思います。
RICOH GR IIIxは静止画の仕上がりは優秀だったものの、動画撮影ではノイズやピントのブレやすさが気になりました。
以下、デメリットについてご紹介します。
静止画撮影時の機能は豊富である一方、動画撮影向けの機能はそれほど多くありません。ピントの位置はタッチ操作で調整できるものの、比較した多くの商品と同様、動画撮影モードや外部マイク用の端子は非搭載でした。
高音質・高画質でこだわりの動画を撮りたい人には物足りない可能性があります。
動画のクオリティも低めです。実際に撮った動画は発色が暗く、全体的にノイズが入った仕上がりに。モニターからは「全体がもやっとしている」「動くノイズが入っていて不満」との声が目立ちました。静止画で精度の高かったピント合わせも不安定で、ブレて見えるのも気になります。
とはいえ、比較した大半の商品が動画撮影には弱い印象。同シリーズのRICOH GR IIIも同様にノイズが多く、粗めの仕上がりでした。動画の画質がよかったのは、ソニーの「Cyber-shot」「VLOGCAM」の一部商品に限られていたため、動画を多く撮りたい人はこちらもチェックしてみましょう。
<動画の画質のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
2021/10/01 発売
| 重量 | 257.0g |
|---|---|
| センサーサイズ | APS-C |
| 光学ズーム倍率 | |
| 35mm判換算焦点距離 | 約40mm |
| F値 | F2.8 |
| 動画撮影サイズ | フルHD |
良い
気になる
| 幅 | 109.4mm |
|---|---|
| 奥行 | 35.2mm |
| 高さ | 61.9mm |
| 有効画素数 | 約2424万画素 |
| 最短撮影距離 | 標準:20cm/マクロモード:約12cm |
| ISO感度 | ISO100~102400 |
| シャッタースピード | 1/4000~30秒 |
| 連写速度 | 4.2コマ/秒 |
| マニュアルフォーカス対応 | |
| 記録形式 | jpeg、RAW |
| 記録メディア | SD、SDHC、SDXC、内蔵メモリ |
| USB充電・給電 | 充電のみ可能 |
| 内蔵メモリあり | |
| モニター180度回転機能 | |
| 液晶モニターサイズ | 3.0型 |
| タッチパネル対応 | |
| 動画撮影機能 | |
| 自分撮り機能 | |
| 動画記録方式 | MOV |
| 動作環境 | 0~40℃ |
| Wi-Fi機能 | |
| Bluetooth機能 | |
| GPS機能 | |
| 耐衝撃性能 | |
| 顔検出機能 | |
| 瞳検出機能 | |
| 美肌モードあり | |
| タッチシャッター機能 | |
| プログラムオート機能 | |
| オートフォーカスの種類 | オートエリアAF、セレクトAF、ピンポイントAF、追尾AF、コンティニュアンスAF |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
183,800円
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販売価格:183,800円
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(+83,686円)
販売価格:269,940円
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276,540円
(+92,740円)
販売価格:276,540円
ポイント:0円相当
送料無料
(51件)
ここからは、RICOH GR IIIxのほかに魅力的な商品をご紹介します。
ソニー VLOGCAM ZV-1 IIは、動画・静止画ともにハイクオリティな映像に仕上がる商品です。なかでも動画の画質は検証トップクラスで高く、鮮やかな発色と高い解像感のある撮影ができました。「シネマティックVlog」設定があり、映画のような撮影も簡単に楽しめますよ。
静止画も高解像で、葉の細かな模様や毛糸の重なりを潰さずに表現できました。フォーカス移動もスピーディなので、撮りたい瞬間を逃しにくいでしょう。カラーモードも実用的なものが多く、思うままの雰囲気に仕上げられます。軽量コンパクトで持ち運びやすく、気軽に高クオリティな撮影をしたい人におすすめです。

静止画のGR、動画のVLOGCAMといった感じです。
RICOH GR IIIxは、Amazonの公式サイトや楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトのほか、カメラのキタムラネットショップで購入できます。価格は、税込139,800円です(※執筆時点・公式サイト参照)。
サイトによっては中古品やレンタルショップでの取り扱いもあるので、価格が気になる人は合わせて検討してみてください。

ここしばらく需要に対して生産が追いつかず、一時的にメーカーが新規受注を受け付けていない状態が続いています。
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