スナップシューターとして長年愛されているGRシリーズのコンパクトデジタルカメラ、RICOH(リコー)GR III。「画質も操作性も携帯性も申し分なし」「スマホにはできないボケ表現が可能」と評判です。しかし、「オートフォーカス性能が低い」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、VLOGCAMやCyber-shotなど人気のコンパクトデジタルカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、コンパクトデジタルカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
2019/03 発売
170,529円
おすすめスコア
持ち運びのしやすさ
色再現性の高さ
色表現の豊かさ
解像感のよさ
ボケ感のよさ
暗所への強さ
オートフォーカスの優秀さ
手ぶれ補正の強力さ
モード設定のしやすさ
使い勝手のよさ
望遠性能の高さ
マクロ性能の高さ
動画性能の高さ
動画の撮りやすさ
重量 | 250.5g |
---|---|
センサーサイズ | APS-C |
光学ズーム倍率 | |
35mm判換算焦点距離 | 約28mm |
F値 | F2.8 |
動画撮影サイズ | フルHD |
良い
気になる
RICOH GR IIIは、気軽に持ち運んで美しいスナップ写真を撮りたい人におすすめです。実際に撮影したところ、比較した多くの商品でにじむことが多かった細い糸までシャープに写せました。メーカーが謳うとおり解像感が高く、暗所でも色の違いやグラデーションを豊かに表現。APS-Cサイズの大型センサーを採用しており、スマホよりSNS映えする写真が撮れます。
暗所での撮影やボケ表現も得意です。F2.8と明るいレンズを採用しており、写真を見たモニターからは「被写体の質感を再現でき、立体感がある」など好評でした。発色は、標準だと温かみがあって色鮮やか。日常使いしやすいカラーフィルターが揃っているので、一味違った写真を撮りたい人にもぴったりです。
ピントの迷いもほぼ見られませんでした。オートフォーカスにかかった時間は、比較した全商品の平均0.7秒(※執筆時点)と並ぶ0.72秒。スポーツや動物などの撮影にはあまり向いていないものの、スナップ写真を撮るには困らないでしょう。257gと持ち運びやすい重量で、コンデジに求める画質・軽さの両方を備えていますよ。
一方、動画は解像度が低く、ノイズも目立ちました。比較した商品には4K対応のものもあったのに対し、フルHDのため画質は物足りません。フォーカスももたつきが見られ、静止画ほどの精度では撮影できず。外部マイクや撮影モードもないため、動画撮影よりも静止画メインでの使用がおすすめです。
公式サイトの値段は、3年保証つきで税込133,750円(※執筆時点)と高級コンデジに該当する本商品。広角単焦点が特徴のGRシリーズのためズーム機能はありませんが、スマホよりも表現の幅が広い、高画質な写真撮影が楽しめますよ。動画撮影をメインに使いたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
そもそもコンパクトデジタルカメラとは、レンズとカメラが一体となったデジタルカメラのこと。より高画質な表現を求めるならデジタル一眼も選択肢のひとつですが、持ち運びのしやすさも重視するならコンデジがおすすめです。手軽にスマホよりも高画質な写真が撮れますよ。
今回紹介するGR IIIは、光学機器メーカーのRICOHが2019年に発売したコンデジ。1996年に生まれたGRシリーズは、これまでモデルチェンジを繰り返しつつ、広角単焦点にこだわり続けています。流行りの機能を追わず、普遍的な価値や細部の質を高めていく、独自の価値観を持ったカメラです。
広角単焦点レンズのためズーム機能はなく、日々のふとした瞬間を切りとるための性能が充実。シャッターチャンスを逃さない約0.8秒の高速起動や、直感的な操作が可能なタッチパネルなどを搭載しています。なお、マクロモードならクローズアップ撮影が可能です。
イメージセンサーには、APS-Cサイズの大型CMOSイメージセンサーを搭載。高解像・広ダイナミックレンジで、有効画素数約2,424万画素という高画素で大判プリントにも耐える高画質を実現したとしています。
表現力にもこだわり、モノトーンやポジフィルム調など基本となるイメージコントロールを12種類用意。これをベースに彩度やコントラストなどを細かく調整し、好みのテイストに仕上げられます。星の光跡撮影に特化した設定や、撮影時の画像合成(多重露出)なども可能です。
なお、焦点距離は18.3mm(35mm判換算で約28mm相当)、レンズにどれくらい光を集められるかを示すF値はF2.8~16。撮影距離範囲はマクロモードで約6~12cm、標準モードで約10cm以上です。そのほかのスペックは以下をご確認ください。
2GB内蔵メモリーへの撮影可能枚数は、静止画で40~1,810枚(記録画素数による)。SDカードへの記録も可能です。なお動画撮影はフルHDで、フレームレート60pなら内蔵メモリーに3分16秒の動画が記録できます。
今回はRICOH GR IIIを含む、コンパクトデジタルカメラ全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、静止画のきれいさ・画質のよさを検証しました。
リビングシーンや逆光の窓際に立った人物など、5つの環境で撮影した静止画を実際にモニターがチェック。発色のよさや解像感など、「カメラ・写真に興味があるモニターがより静止画がきれいと評価したもの」を静止画がきれいな商品として評価しました。
画質については外光を遮断した光量約750ルクスで、刺し子糸など細かい模様のあるものを被写体に統一して撮影。設定条件も統一し、「デジタル一眼カメラユーザーが見ても、デジタル一眼カメラと遜色ないと感じるほどよく写る商品」かどうか、解像感や暗所耐性を確認しました。
比較したところ、レンズの明るさを表すF値が小さいほど解像度が高い傾向があり、本商品もF2.8と小さめでした。口コミのとおりボケ表現には立体感があり、被写体をしっかり際立たせられます。ノイズも少なく、ズームしても気になりません。
発色は暖色系。モニターからは「実物よりも鮮やかで濃い」「暗いところでも食べ物がおいしく写りそう」という感想が聞かれました。カラーフィルターは多くはありませんが、「フォトジェニックなものが多く実用的」と評価は上々です。
比較した多くのカメラでは細い糸がにじんでほつれのように見えたのに対し、本商品はとくにシャープな表現が可能。暗所でも色の違いや階調まで豊かに表現できていました。なお、今回使用したオートモードの性能は、商品による大きな差は見られません。
本商品に使われている撮影素子(イメージセンサー)の大きさはAPS-C。一般的な一眼レフや高級コンデジに使われる大きいサイズを搭載しています。カメラ性能のよいスマホよりも大きいため、SNS映えする写真が撮りたい人にぴったりです。
次に、オートフォーカスの優秀さを検証しました。
外光のない室内で被写体となる小物を前後に2つ配置し、それぞれ交互にピント合わせを繰り返します。その際、ピント合わせにかかる時間とピントが迷った回数を計測し、速度と正確性について総合的に評価しました。
なお、撮影モードはプログラムオート、オートフォーカスはシングルAF、AFエリアは中央1点に統一しています。
平均0.4秒台を記録した上位商品には及ばないものの、ピント合わせに迷うことなく普段使いには困らないでしょう。スポーツや動物など、素早く動く被写体を撮りたい場合には、よりAF精度に優れた商品も候補としてみてください。
本商品は「顔/瞳検出オートフォーカス」を搭載しているため、人物の撮影に向いています。
なお、比較した全商品の平均も261g(※執筆時点)と全体的に軽めでした。重たいものは400g近くありましたが、コンデジは総じて軽い傾向があるため、性能も含めて検討するとよいでしょう。
最後は、動画の画質・動画の取りやすさの検証です。
約750ルクスに光量を統一した室内で、前後に配置した2つの被写体に対し、5秒おきにフォーカスポイントを交互に移動させます。発色のよさやフォーカスの移動が自然かなど、チェックポイントに従ってモニターが高品質と感じるかどうか評価しました。
また、動画撮影モードの種類や外部マイク用端子の有無など、動画の設定が細かく調整できるかについてもチェックしています。
比較したところ、動画が高画質だったのは4K対応の商品。4Kは地デジと同じフルHDの4倍高精細なのが特徴です。本商品はフルHDのため、4K対応のカメラほど高解像な動画は撮れないでしょう。
フォーカスの速度ももたつきがあり、精度は高くありません。モニターからは「フォーカスの挙動がおおげさで不正確」という指摘もありました。ピントが合っていないものは失敗したような印象を与えるため、動画撮影にはあまり向いていません。
タッチAFは備えているため、ピントの位置指定は液晶モニターのタッチで行えますが、動画よりも静止画向けの仕様といえます。
2019/03 発売
重量 | 250.5g |
---|---|
センサーサイズ | APS-C |
光学ズーム倍率 | |
35mm判換算焦点距離 | 約28mm |
F値 | F2.8 |
動画撮影サイズ | フルHD |
良い
気になる
幅 | 109.4mm |
---|---|
奥行 | 33.2mm |
高さ | 61.9mm |
有効画素数 | 2424万画素 |
最短撮影距離 | 標準:約10cm/マクロモード:約6cm |
ISO感度 | ISO100~102400 |
シャッタースピード | 1/4000~30秒 (絞りによる制限 F2.8:1/2500秒まで、F5.6以上:1/4000秒まで)、、バルブタイマー(10秒~20分)、バルブ、タイム |
連写速度 | 4.2コマ/秒 |
マニュアルフォーカス | |
記録形式 | jpeg、RAW |
記録メディア | SD、SDHC、SDXC、内蔵メモリ |
USB充電・給電 | 充電のみ可能 |
内蔵メモリ | |
モニター180度回転 | |
液晶モニターサイズ | 3.0型 |
タッチパネル | |
動画撮影 | |
自分撮り機能 | |
動画記録方式 | MOV |
動作環境 | 0~40℃ |
Wi-Fi機能 | |
Bluetooth機能 | |
GPS機能 | |
耐衝撃性能 | |
顔検出機能 | |
瞳検出機能 | |
美肌モード | |
タッチシャッター機能 | |
プログラムオート | |
オートフォーカスの種類 | オートエリアAF、ゾーンセレクトAF、セレクトAF、ピンポイントAF、 追尾AF、コンティニュアスAF |
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最後に、静止画だけでなく動画も撮りやすい商品をご紹介します。
ソニーのCyber-shot RX100VIIは、静止画・動画ともに高解像で美しく撮れました。静止画では鮮やかに、動画は自然に発色します。オートフォーカスも素早く正確に動作し、外部マイクを搭載するなど動画撮影にも配慮されたつくり。小型軽量で持ち運びにも優れた、オールマイティな一台です。
ソニーのVLOGCAM ZV-1は、動画・Vlog撮影に特化した設計ながら静止画も高解像。ボケ表現も得意で、リアルかつシャープに再現できました。動画のフォーカスの移動もスムーズで、明所・暗所問わず美しい映像を残せます。執筆時点で8万円前後と、手に取りやすい価格もうれしいポイントです。
重量 | 298.5g |
---|---|
センサーサイズ | 1型 |
光学ズーム倍率 | 8倍 |
35mm判換算焦点距離 | 約24〜200mm |
F値 | ワイド端:F2.8/テレ端:F4.5 |
動画撮影サイズ | フルHD、4K |
良い
気になる
幅 | 101.6mm |
---|---|
奥行 | 42.8mm |
高さ | 58.1mm |
有効画素数 | 約2010万画素 |
最短撮影距離 | 約8cm |
ISO感度 | AUTO:ISO64-12800/マルチショットNR:ISO100-25600 |
シャッタースピード | 30~1/32,000秒 |
連写速度 | 20コマ/秒 |
マニュアルフォーカス | |
記録形式 | jpeg |
記録メディア | SD、SDHC、SDXC、メモリースティック |
USB充電・給電 | 充電・給電可能 |
内蔵メモリ | |
モニター180度回転 | |
液晶モニターサイズ | 3.0型 |
タッチパネル | |
動画撮影 | |
自分撮り機能 | |
動画記録方式 | MP4 |
動作環境 | 0~40℃ |
Wi-Fi機能 | |
Bluetooth機能 | |
GPS機能 | |
耐衝撃性能 | |
顔検出機能 | |
瞳検出機能 | |
美肌モード | |
タッチシャッター機能 | |
プログラムオート | |
オートフォーカスの種類 | AF-S、AF-A、AF-C |
ソニー Cyber-shot RX100VII DSC-RX100M7の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
重量(バッテリー込み) | 294g |
---|---|
種類 | コンパクトデジタルカメラ |
本体サイズ | 105.5×60.0×43.5mm |
タイプ | 不明 |
有効画素数 | 2010万画素 |
用途 | 運動会、ブログ |
センサーサイズ | 1.0型 |
幅 | 約105.5mm |
35mm判換算焦点距離 | 24-70mm |
奥行 | 約43.5mm |
F値 | F1.8-2.8 |
高さ | 約60.0mm |
光学ズーム倍率 | 2.7倍 |
重量 | 約267g |
センサーサイズ | 1型 |
マニュアルフォーカス | |
総画素数 | 約2100万画素 |
ファインダー形式 | |
有効画素数 | 約2010万画素 |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
光学ズーム倍率 | 2.7倍 |
撮影可能枚数 | 260枚 |
35mm判換算焦点距離 | 24-70mm |
最短撮影距離 | 5cm |
最短撮影距離 | 約5cm |
ISO感度 | ISO125-12800 |
記録メディア | SDカード(UHS-II対応) |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 30〜1/32000秒、BULB |
シャッタースピード | 30-1/32000秒、BULB |
連写速度 | 24コマ/秒 |
F値 | F1.8-2.8 |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
マニュアルフォーカス | |
手ブレ補正機構 | 光学式 |
ISO感度 | ISO125-12800 |
ファインダー方式 | 不明 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | 24コマ/秒 |
記録形式 | jpeg・RAW対応 |
記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード、メモリースティック Duo、メモリースティックPRO Duo |
USB充電・給電 | 充電・給電可能 |
内蔵メモリ | |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi・Bluetooth両対応 |
動画撮影機能 | 4K 30p|フルHD 120p |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニター180度回転 | 不明 |
液晶モニターサイズ | 3.0型 |
防塵機能 | |
耐衝撃機能 | |
タッチパネル | |
耐低温性能 | |
動画撮影 | |
自分撮り機能 | |
動画撮影サイズ | 4K 30p|フルHD 120p |
動画記録方式 | XAVC S、AVCHD(Ver.2.0) |
特徴 | 高級コンデジ、4K動画 |
動作環境 | 不明 |
カラーモードの数 | 不明 |
Wi-Fi機能 | |
Bluetooth機能 | |
GPS機能 | |
防水性能 | 不明 |
防塵性能 | 不明 |
耐衝撃性能 | |
マクロ機能 | |
USB充電機能 | |
スマートフォン連動機能 | |
顔検出機能 | |
瞳検出機能 | |
美肌モード | |
背景ぼかし機能 | |
レンズ交換不要 | |
高倍率レンズ付き | |
タッチシャッター機能 | |
プログラムオート | |
ファインダー搭載 | 不明 |
耐低温設計 | 不明 |
付属品 | リチャージャブルバッテリーパック、マイクロUSBケーブル、ウインドスクリーン、ウインドスクリーンアダプター、スタートガイド、他印刷物一式 |
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