軽量・高画質にこだわって作られたコンパクトデジタルカメラ、Canon(キヤノン)PowerShot G1 X Mark Ⅲ。インターネット上では「画質がよい」と評判です。しかし、「持ち運びにくい」といった口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、Canon PowerShot G1 X Mark Ⅲを含むコンパクトデジタルカメラ全11商品を実際に使って、静止画のきれいさ・画質のよさ・オートフォーカスの優秀さ・持ち運びのしやすさ・動画の画質・動画の撮りやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Canon PowerShot G1 X Mark Ⅲは、スマホより高画質で自然な色の写真・動画を撮りたい人におすすめです。実際に写真を撮ると、被写体の糸の質感や分離感が表現できていました。比較した商品には色の違いを表現できないものもあったなか、撮影時の明るさ問わず発色は良好。暗所では少し解像感が落ちるものの、ノイズは抑えられていました。
オートフォーカスの性能もまずまず。ピントが合うまでにかかった時間は平均0.69秒と、高評価の基準とした0.6秒に一歩届かない程度でした。実際に写真や動画を撮影しても、フォーカスに迷いはほぼなくピントが合います。普段使いであれば、問題ないスピード感です。
動画は発色がやや地味ながら、画質はよくズームしても細かい部分まで鮮明に映っていました。ノイズもほとんど気になりません。フォーカスの移動は自然かつスムーズで、ボケ感も追従しました。タッチ操作でズームやピントの調節ができるので、子どもや動物など動く被写体も撮りやすいでしょう。
バッテリーなどを含めた重量は399gと重め。比較したなかには200g以下のものもあり、「持ち運びにくい」という口コミにも頷けます。とはいえ、高級コンデジとして大型のAPS-Cセンサーを備えながらも、高評価の基準とした400g以内でした。カメラケースやリュックを活用すれば、それほど負担にはならないでしょう。
惜しかったのは、ボケ感が控えめだった点。「大きく美しいボケ味」という謳い文句とは異なり、写真を見たモニターからは「ボケ感が控えめ」との声が聞かれました。モノクロや魚眼風といった豊富な撮影モードを備えながら、「フィルターを変えても違いがわからない」との意見も出ています。
値段は執筆時点で税込131,450円(公式サイト参照)。フラッグシップモデルゆえに比較したなかでも高級です。高い解像感や豊かな階調表現は魅力的ですが、カラーフィルターを使ったりボケ感を出したりして自分好みの写真に仕上げたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にCanon PowerShot G1 X Mark Ⅲと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイコンパクトデジタルカメラと、静止画のきれいさ・画質のよさ・オートフォーカスの優秀さ・持ち運びのしやすさ・動画の画質・動画の撮りやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Canon PowerShot G1 X Mark Ⅲよりももっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ソニー
静止画・動画ともにトップ級!最速AFで死角のないカメラ
そもそもコンパクトデジタルカメラとは、手軽に高画質な写真が撮れる小型のデジタルカメラのこと。レンズとカメラが一体になっていて、レンズ交換なしで気軽に持ち歩けるのがメリットです。スマホより細かい部分まではっきりと再現できるので、高画質な写真を撮りたい人におすすめですよ。
今回ご紹介するのは、2017年11月にCanonのフラッグシップモデルとして発売されたPowerShot G1 X Mark Ⅲ。光を取り込むセンサーに約2420万画素のAPS-Cサイズの大型センサーを採用することで、被写体のディテールまで明確に写せると謳われています。従来機「G1 X Mark II」より軽量・小型化されており、さらに持ち運びやすくなりました。
販売元は、カメラやプリンターなどの精密機器の開発・販売を行うキヤノン。コンパクトな小型カメラやレンズ交換式の本格的なカメラなど、初心者向けから上級者向けまで幅広い商品を手掛けています。
搭載しているレンズの焦点距離は、35mm判換算で24〜72mm。広角撮影から望遠撮影まで対応が可能です。シャッタースピードは30~1/2000秒。風景や遠くにいる野鳥などの動物、電車など様々な撮影に使えますよ。フルハイビジョン対応の動画撮影も可能です。
光学ズーム倍率は3倍。最短10cmまで近づいて撮影できるため、地面に近い花や昆虫など小さな被写体を撮るマクロ撮影も楽しめますよ。
フル充電時の撮影可能枚数は、ファインダー・液晶モニター表示時は約200枚・エコモードで約250枚です。
本体サイズは幅115.0×高さ77.9×奥行51.4mm。電子ビューファインダーを採用しています。背面にはサイズ3.0型のモニターを搭載しており、スマホのようにタッチで操作できます。
Wi-FiやBluetooth接続も可能。スマホやパソコンと接続しておけば、写真の転送ができます。SNSに投稿したり、家族や友達と共有したりするときに便利です。スマホをカメラのリモコンとして、リモート撮影機能も利用できますよ。
デザインは、フラッグシップらしく風格があります。シャッターボタンやダイヤル部の赤ラインはGっシリーズ共通。文字表記はレーザーで刻印し、クラシックとモダンが融合されています。
付属品は以下7つです。メモリーカードは付属しないので、ご自身で用意してくださいね。
<付属品>
別売りのアクセサリーも充実しているので、撮影シーンに合わせて購入を検討しましょう。
<アクセサリー>
今回はCanon PowerShot G1 X Mark Ⅲを含む、コンパクトデジタルカメラ全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、静止画のきれいさ・画質のよさの検証です。
実際に撮影した写真をコンテンツ制作チームの男女6人でチェック。発色のよさ・ノイズの少なさ・解像感・ボケ感・フィルターの種類と満足度の5つのポイントから、静止画のきれいさを評価しました。
さらに、光を遮断した暗所でも撮影。その写真から解像感・暗所耐性を確認し、画質のよさもチェックしました。
撮影した写真をチェックしたところ、被写体の模様や繊維など細かい部分までシャープに再現されていました。メーカーがディテールまで明確に写すと謳うとおりの仕上がりです。発色も自然で、ノイズはほとんど見られません。
センサーサイズがAPS-Cサイズと、一般的なスマホに使われるものに比べて大きいのがポイント。より多くの光を取り込めるため、スマホより高画質な写真が撮れました。
フィルターの種類が多く、モノクロや魚眼風などさまざまな撮影ができるのもメリットです。しかし、フィルターを変えても違いはあまり感じられず。モニターからは「違いがわかりにくい」「フィルター効果が強いものは実用的でない」という声が聞かれました。
ボケ感も控えめです。撮影時に光を取り込む量を示すF値は2.8~5.6。比較した結果、F値1.4〜2.8と小さいものは光を多く集めてボケ感が出やすい傾向がありました。本商品はF値が大きいため、「美しいボケ味」と謳われているほどの満足度は得られず。自然なボケ感がほしい人向けです。
暗所で撮影した写真の解像度も良好です。被写体の糸の質感・分離感を表現できていました。比較した商品には、彩度が低くく色の違いをうまく表現できていないものもあったのに対し、明るい色も鮮やかに再現できています。
比較した結果、3万円以下で買える一般コンデジよりも、高価格帯のコンデジのほうが画質がよい傾向がありました。本商品も高級コンデジらしく高画質で、スマホが苦手な暗所での撮影にも重宝するでしょう。
ただし、拡大するとカメラのロゴや時計の数字など、細かい部分はつぶれてはっきりとは見えませんでした。明るい場所とは異なり、暗所では若干解像度は低めです。とはいえ、ノイズをしっかり抑えられているので、「画質がよい」との口コミにも頷けます。
次に、オートフォーカスの優秀さの検証です。
机の上に2つの小さな造花を前後に設置し、交互にピントを合わせます。ピント合わせにかかる時間・ピントが迷った回数を測定し、10回行った平均値を評価しました。
ピント合わせにかかった時間は平均0.69秒とまずまず。高評価の基準とした0.6秒には届かなかったものの、比較した商品の平均0.7秒(※執筆時点)とほぼ同じです。ピントに迷いも見られず、通常の撮影であれば十分な精度でしょう。
なお、オートフォーカスは被写体に合わせて選ぶことが大切です。電車や動物など動くものを撮影するならピント合わせが速いものを、人物を撮影する場合には瞳AFを搭載した商品がよいでしょう。
本商品は3つのオートフォーカス方式を採用しています。確実にピントを合わせたいときは1点AF、人物なら顔を検出して撮影する追尾優先AF、広いエリアをフォーカスするスムーズゾーンAFと、シーンに合わせて選べますよ。
続いて、持ち運びのしやすさの検証です。メモリーカード・バッテリーを含んだ本体の重さをチェックしたところ、重量399gと重めでした。比較した商品には200g以下と軽いものもあり、「持ち運びにくい」との口コミにも納得です。
とはいえ、軽量な商品の多くはセンサーサイズが1.0型・1/2.3型と小さいもの。対してこちらは、一眼カメラ級の大型センサーを備えており、その点を踏まえると軽量であるといえます。カメラケースやリュックなどに入れれば、持ち運びやすくなるでしょう。
最後に、動画の画質・動画の撮りやすさの検証です。
コンテンツ制作チームの男女6人で、カメラで撮影した動画をチェック。発色のよさ・ノイズの少なさ・解像感・ボケ感・フォーカスの移動の自然さの5点から、動画の画質を評価しました。
また、撮影中にピントの位置を変え、フォーカスが迷った回数を測定。それに加え、動画撮影モードの種類・フォーカス操作の仕方なども確認し、動画の撮りやすさをチェックしました。
撮影した動画の画質をチェックしたモニターからは、「ズームしても鮮明に写っている」「ボケ感がきれい」などの声が聞かれました。暗い部屋で撮影しても、解像度は良好です。
ただし、発色は静止画と比べると控えめです。ノイズも少し見られましたが、気になるほどではありませんでした。
動画でのオートフォーカスの精度も優秀です。ピント合わせに迷いはなく、しっかり被写体を追えました。比較したなかには動きながらだとピントが合いにくい商品もあったのに対し、移動もスムーズです。
撮影モードは、オートとマニュアルの2種類。撮影シーンに合わせて自動で明るさなどの調整を行うだけでなく、自分で調節することもできます。初心者から撮り方にこだわる上級者まで、撮影を楽しめるでしょう。
外部マイク用の端子はついていないものの、フォーカスの調節がタッチパネルで操作できるのもメリット。比較したなかには、タッチフォーカスに非対応で細かく調節できない商品もあったのに対し、直観的に操作できるので動画撮影に向いています。
2017/11/30 発売
35mm判換算焦点距離 | 24~72mm |
---|---|
F値 | F2.8-5.6 |
光学ズーム倍率 | 3倍 |
動画撮影機能 | フルHD 60p |
良い
気になる
本体サイズ | 約115.0×77.9×51.4mm |
---|---|
有効画素数 | 2420万画素 |
マニュアルフォーカス | |
ファインダー形式 | 電子式 |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | 200枚 |
記録メディア | SDカード |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 30-1/2000秒 |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
ISO感度 | ISO 100-25600 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | AF固定時9枚、AF追従時7枚 |
USB充電・給電 | 充電のみ可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi、Bluetooth両対応 |
自分撮り機能 |
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最後に、ほかの魅力的なコンパクトデジタルカメラをご紹介します。
ソニーのCyber-shot RX100VIIは、静止画・動画ともに非常に高画質。実際に撮影したところ、写真はリアルさを感じるほどの描画力でした。動画もノイズが少なく、解像感に優れています。ピントが0.4秒とスピーディに合うので、子どもの運動会や電車など動く被写体の撮影にもおすすめですよ。
ソニーのVLOGCAM ZV-1は、とくに動画撮影が多い人におすすめ。VLOG撮影用に設計されており、タッチフォーカスや外部マイクに対応しています。静止画・動画ともに高画質ですが、とくに動画は部屋の暗さ問わず細かい色の違いがわかるほど鮮明。フォーカスは機敏かつスムーズに移動しました。
35mm判換算焦点距離 | 24-200mm |
---|---|
F値 | F2.8-4.5 |
光学ズーム倍率 | 8倍 |
動画撮影機能 | 4K 30p|フルHD 120p |
良い
気になる
本体サイズ | 101.6×58.1×42.8mm |
---|---|
有効画素数 | 2010万画素 |
マニュアルフォーカス | |
ファインダー形式 | 電子式 |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | モニター使用時260枚|ファインダー使用時240枚 |
記録メディア | SDカード(UHS-II対応) |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 30-1/32000秒、BULB |
背面モニター | チルトモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
ISO感度 | ISO100-12800 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | AF固定時90コマ/秒|AF追従時20コマ/秒 |
USB充電・給電 | 充電・給電可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi対応 |
自分撮り機能 |
ソニー Cyber-shot RX100VII DSC-RX100M7の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
35mm判換算焦点距離 | 24-70mm |
---|---|
F値 | F1.8-2.8 |
光学ズーム倍率 | 2.7倍 |
動画撮影機能 | 4K 30p|フルHD 120p |
良い
気になる
本体サイズ | 105.5×60.0×43.5mm |
---|---|
有効画素数 | 2010万画素 |
マニュアルフォーカス | |
ファインダー形式 | |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | 260枚 |
記録メディア | SDカード(UHS-II対応) |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 30-1/32000秒、BULB |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
ISO感度 | ISO125-12800 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | 24コマ/秒 |
USB充電・給電 | 充電・給電可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi・Bluetooth両対応 |
自分撮り機能 |
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