dスマホローンは審査が厳しい？ドコモユーザー以外は借りられる？審査基準や在籍確認など口コミ評判をもとに徹底調査

dスマホローンの上限金利は、年17.9%とやや低め。比較した多くの消費者金融は、上限金利が利息制限法と同水準の年18%でした。0.1%とわずかな差ですが、金利が低いほど利息負担は抑えられますよ。「貸付利率が高い」との口コミはありましたが、消費者金融としては比較的利用しやすいといえます。

たとえば借入金額50万円・毎月1.5万円を返済した場合の支払利息合計を計算すると、約196,843円に。同条件で上限金利年18%のSMBCモビットを計算したところ約198,584円でした。差は2,000円程度ですが、少しでも返済総額を抑えたいなら要チェックです。

借入日数や返済方式によって支払利息の合計が異なるため、月初に借入し、月末の借入残高に応じて発生する利息の合計額をシミュレーションした結果は、以下のとおりです。

＜借入額50万円・毎月の返済1.5万円の場合＞

1. dスマホ・金利年17.9％・無利息0日
   →支払利息の合計：約196,843円
2. SMBCモビット・金利年18.0％・無利息0日
   →支払利息の合計：約198,584円

公式サイトとのシミュレーション結果とは多少差があります。

dカードやドコモ回線を利用している人は、最大3%の金利優遇を受けられます。優遇適用後の金利は、年0.9〜17.9%。上限金利は変わらないものの、下限金利を下げられるため支払い総額を抑えられる可能性があります。優遇適用後の下限金利0.9%は、比較したなかでもトップクラスの低さでした。

借入額50万円を想定して、基準金利での下限金利適用時・優遇適用後の下限金利適用時の支払い利息を計算したところ、約25,000円の差がつきました。実際に適用される金利は不明ですが、支払い負担の軽減が期待できるため、ドコモサービスを使っている人にとっては有力な候補となるでしょう。

＜借入額50万円の場合の支払利息比較＞

1. 下限金利3.9% 適用時
   月々の支払い：14,000円
   返済回数：39回
   支払利息の合計：33,030円
   
   
2. 下限金利0.9% 適用時
   月々の支払い：14,000円
   返済回数：37回
   支払利息の合計：7,140円

なお、金利優遇を受けられるケースはいくつかあります。たとえば、ドコモの回線契約関連の金利優遇は年-1.0%。「FOMAサービス契約約款」「Xiサービス契約約款」「5Gサービス契約約款」のいずれかに基づく契約をしていれば、優遇の適用対象です。

＜金利優遇を受けられる条件（ドコモの回線契約関連）＞

1. 優遇金利適用条件：ドコモの回線契約
2. 優遇金利（実質年率）：-1.0%

dカード契約に関する優遇の適用条件は、dカード GOLD・dカードの2つ。dカード GOLDなら優遇金利は年-1.5%、dカードなら年-0.5%です。

＜金利優遇を受けられる条件（dカード契約）＞

1. 優遇金利適用条件①：dカード GOLD
2. 優遇金利（実質年率）①：-1.5%
   
   
3. 優遇金利適用条件②：dカード
4. 優遇金利（実質年率）②：-0.5%

d払い残高から月1回以上返済をした場合にも、優遇税率が適用できます。d払い残高からの支払による優遇金利は年-0.5%です。ただし、追加返済・送金は対象外なので注意してください。

＜金利優遇を受けられる条件（d払い残高からの支払状況）＞

1. 優遇金利適用条件：前月にd払い残高から月1回以上支払い
2. 優遇金利（実質年率）：-0.5%

dスマホローンはカードレスで契約でき、契約時・利用中の郵送物もなしに設定できます。スマホアプリで契約できるので、来店の必要もありません。自宅にカードや書類が郵送されるサービスと比べると、家族にバレるリスクは低いといえるでしょう。

在籍確認のための勤務先への電話はかかってくるケースがありますが、担当者個人名で行われるためプライバシーへの配慮はされています。勤務先にバレるリスクが気になる場合は、申込時に相談するとよいでしょう。比較したなかに在籍確認電話を基本行わないとしているサービスもあったので、そちらを検討するのもひとつの手です。

公式サイトで謳う審査完了までの時間は「最短即日」です。契約後すぐに借入ができるので、融資スピードに期待できます。なお、審査が即日完了するのは、17時までに申し込んだ場合のみです。審査時間は申込内容や在籍確認の進捗にも左右されるため、注意しましょう。

比較した大手消費者金融はいずれも「即日融資」を謳っていました。なかには「30分以内に融資可能」としているところもあったため、より融資スピードにこだわりたい人はチェックしてみてください。

比較した多くのサービス同様、土日の借入も可能。d払い残高への借入ならすぐにチャージされるため、土日・祝日・夜間にお金が必要なシーンでは活用するとよいでしょう。ただし、口座振込の場合は利用している金融期間によって即日入金ができない場合もあるため要注意です。

借入金をd払い残高に直接チャージできるのは、dスマホローンの特徴のひとつ。現金を引き出す手間をかけず、すぐに買い物や各種支払に使用できます。日常的にd払いを使っている人におすすめです。比較したなかで、電子決済の残高に直接借入ができる消費者金融は数社しかありませんでした。

なお、d払い残高への借入を利用する場合は、d払いアプリのダウンロード・d払い残高の利用登録と本人確認が必要です。d払い残高から返済をすれば、優遇金利の適用条件も満たせますよ。dスマホローンを利用するのであれば、忘れずに準備しておきましょう。

d払い残高を利用すれば、1,000円から借入できるのも魅力です。比較したなかには最低借入額を1万円以上に設定しているところが多かったのに対し、dスマホローンなら必要以上に借入をする必要がありません。

返済も、借入額が1〜20,000円であれば1,000円から可能。最終借入直後の借入残高に応じて変動しますが、毎月の返済負担を抑えたい人は要チェックです。

dスマホローンは無利息期間がない点がネック。比較した大手消費者金融は、初回利用者向けの無利息期間を30〜60日ほど設定していました。dスマホローンは上限金利が低いとはいえ、短期借入であれば無利息期間がある消費者金融を利用したほうがよいでしょう。

ただし、dポイントクラブ会員なら、無利息期間が30日間適用される特典が利用できます。事前エントリーなどの適用条件があるので、該当する人は必ず確認しておきましょう。

1. 契約手続き完了前までに、特典への事前エントリーをする
2. 特典期間中にdスマホローンをはじめて契約（個々の借入に係る契約を除きます）する
3. dスマホローン契約日時点において、dポイントクラブの会員ランクが1つ星～5つ星のいずれかに該当する（dスマホローンご契約日以降、対象期間中にdポイントクラブの会員ランクに変動があった場合でも、dスマホローンご契約日時点の会員ランクに基づいて実施）

＜会員ランク特典 dスマホローン利息無料対象となる会員ランク・借入残高上限額＞

1. 5つ星：300万円
2. 4つ星：100万円
3. 3つ星：70万円
4. 2つ星：30万円
5. 1つ星：10万円
   

dスマホローンを利用できるのは、20歳以上68歳以下の安定した収入がある人に限られます。20歳未満の学生や、安定した収入がない専業主婦（夫）は借入ができません。借入条件は、各社それほど差はありませんでした。

20歳未満・専業主婦（夫）の人は利用できるところを選ぶ必要があります。たとえば、ベルーナノーティスは、専業主婦（夫）向けの配偶者貸付も提供していますよ。

また、dスマホローンの審査を申込には、ドコモの携帯電話回線の契約かdアカウントが必要です。ドコモのスマホユーザーでない人は、申込前にdアカウントを作成しておきましょう。