高度なマッピング技術で気になる場所を手軽に掃除できると評判のロボット掃除機、iRobot ルンバ i7+。インターネット上では高評価の口コミが多い一方、「掃除中の音がうるさい」「家具によくぶつかる」など気になる評判も存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、iRobot ルンバ i7+を含むロボット掃除機全43商品を実際に使ってみて、掃除性能の高さ・賢さ・お手入れのしやすさ・音の静かさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
iRobotのルンバ i7+は、何もしなくてもきれいな部屋を保ちたい人におすすめです。部屋を走行させると、検証のために用意した30gのゴミを1g以下まで除去しました。ゴミセンサーが細かな汚れまで感知。比較ではゴミを残した商品もあったなか、部屋の四隅やテーブルの脚周りまで丁寧に吸引できました。
高度なマッピング機能も搭載。進入禁止エリアを避けつつ、最短ルートで効率的に掃除できました。スケジュール機能も搭載されているので、時間を指定して毎日の掃除をルーティン化できる点も魅力です。
お手入れのしやすさはまずまずです。ダストステーションが付属し、集めたゴミを自動で排出が可能。ゴミ捨ての手間を減らせます。しかし、ダストボックスは水洗いできるものの、フィルターは水洗いできません。また、ダストケースに手を入れにくい点も気になりました。
稼働音は、「掃除中の音がうるさい」という口コミのどおりです。騒音値は69.2dBと、比較した商品の平均64.6dB(※執筆時点)を上回る結果となりました。決して静かとはいえないので、早朝や深夜を避けて使うようにしましょう。
ルンバシリーズのなかでは比較的高価格の商品ですが、ダストステーションやマッピング機能による掃除性の高さから見てもバランスがよいといえます。なお、より静かな商品がほしい人は、別の商品もチェックしてみてくださいね。
1990年に創設され、家庭で役立つロボットを数多く開発するロボット専業メーカー「iRobot」。ロボット掃除機「ルンバ」や床拭きロボット「ブラーバ」のほか、プログラミングの勉強ロボットなども販売しています。
今回ご紹介するiRobot ルンバ i7+は、2019年3月に発売されたロボット掃除機です。掃除機能はもちろん、自動ゴミ収集機やスマートマッピングといった利便性が評価され、家電アワード2019 ロボット掃除機部門で金賞を受賞しています。
微細なゴミの吸引にこだわりをプラス。AeroForce三段階クリーニングシステムによって、ルンバ600シリーズの10倍に吸引力がアップしたと謳っています。
カーペットのゴミにも配慮。髪の毛が絡みにくいゴム製のデュアルアクションブラシとパワーリフト吸引により、カーペットの髪の毛や細かなゴミも取り除くつくりです。特殊素材のダストカットフィルターも搭載。目に見えない花粉やダニを取り除く効果も期待できます。
本品は毎回の掃除のなかで部屋の環境を学習し、効率的な掃除を行えると謳います。vSLAMナビゲーションシステムで作成したマッピング情報を複数回重ね合わせ、家中の間取りを学習する「Imprint®スマートマッピング」にも対応。各部屋を高精度で把握して規則正しく掃除してくれますよ。
また専用アプリのiRobot Homeとの連携により生活スタイルや季節に合わせて掃除方法を提案してくれ、時間指定や外出先からの設定するなどをスマホから行うことができます。
さらに進入禁止エリア機能やデュアルバーチャルウォール使用して、ルンバを進入させないエリアや、特定の範囲を指定しての掃除も可能です。
クリーンベース充電ステーションが付属し、掃除中にバッテリー残量が少なくなると自動で帰還して充電します。充電が完了すると掃除を再開する機能を搭載しているのも魅力です。
集めたゴミは自動でクリーンベース内のAllergenLock紙パックに排出されるので、ダストボックスに直接触れる必要がありません。最大1年間分のゴミを溜められます。
本体に搭載したダストケースは水洗い可能。ケースに残ったゴミや、気になるニオイもまとめて取り除けます。
ブラックを基調とした高級感のあるデザインで、インテリアにもなじみやすいでしょう。クリーンベース充電ステーションは、奥行39.0×幅31.0cm×高さ49.0cmなので事前に設置場所の確認を推奨しています。
サイズは直径35.1×高さ9.2cmで、重量は約4.0kgです。薄いのでソファやベッドなどの家具の下も掃除が可能。バッテリーが減ってきたら自動でクリーンベース充電ステーションに戻るので、充電のために持ち運ぶ手間は不要です。
付属品は以下のとおりです。進入禁止エリアを設定できるデュアルバーチャルウォールが付属するのはうれしいですね。
今回は、iRobot ルンバ i7+を含むロボット掃除機全43商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、掃除性能の高さ・賢さの検証です。
掃除性能の高さを確認する検証では、条件を統一するために、モデルとなる約10畳の部屋を用意。折り紙・青砂・髪の毛・毛糸を合計30gまき、ロボット掃除機を1時間稼動させます。掃除完了時点でどのくらいゴミを取り除けたのかを確認して評価しました。
賢さの検証では、マッピング性能や障害物の検知精度・掃除の素早さなどを確認しています。
実際に稼動させてみたところ、残ったゴミは1g以下と高い掃除性能を発揮しました。なお、比較したロボット掃除機でゴミをここまで取り切れた商品は3割程度。掃除性能は優秀な結果といえます。
「ゴミセンサー」がしっかりゴミを検知して、汚れている箇所を重点的に掃除。また、部屋の四隅やテーブルの脚周りといった細かな部分の掃除も丁寧に行い、隅々まできれいにできた印象です。
賢さでも高評価を獲得しています。最短ルートを選択し、効率的に掃除できるのが魅力です。
最初にマッピングを記憶させるのはやや面倒ですが、スマホで設定した進入禁止エリアもしっかり把握していました。スケジュール機能で掃除を予約できるので、自分でボタンを押すことなく部屋をきれいに保てますよ。
段差については、2cmの板は乗り越えられませんでしたが、2cmのカーペットは乗り越えられました。なお、障害物検知機能を搭載していますが、クッションを押す程度の力で障害物にぶつかることも。とはいえ軽めなので、「家具によくぶつかる」との口コミはあまり気にしなくてもよいでしょう。
続いて、お手入れのしやすさ・音の静かさの検証です。
お手入れのしやすさでは、ゴミの捨てやすさやダストケースやフィルターを水洗いできるかなどを確認しました。音の静かさは、通常40dB(※)程度の音量の部屋で商品を稼働させて、1m離れたところから騒音計で音量を計測しました。
図書館の館内と同レベルの騒音(参照:環境省)
お手入れのしやすさはまずまずでした。ダストステーションが付属し、ダストボックス内のゴミを自動で排出できる点がメリット。ダストケースがいっぱいになったら捨てるだけなので、毎日のゴミ捨てする必要がありません。公式サイトでも、ダストステーションには最大1年間のゴミを溜められると謳っています。
また、ダストケースを水洗いできるので衛生的に使用が可能。ダストケースに手を入れにくい点は気になりますが、清潔に使いたい人にはうれしいですね。しかし、フィルターは水洗いできず、ブラシも付属しません。事前にブラシを用意しておくなどの工夫が必要です。
実際に計測してみると、稼働音は69.2dBと大きめでした。比較した商品の平均64.6dBよりも高い結果です。
環境省によると、約60dBで銀行の窓口、約70dBで新幹線の車内と同程度の騒音レベルとのことです。本品の稼働音は決して静かとはいえないので、早朝や夜間の使用は避けるのがよいでしょう。
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ご紹介したルンバi7+は、ルンバシリーズのなかでも上位クラスの商品です。最後に、より便利に使いたい人におすすめのルンバを紹介します。
吸引だけでなく水拭きもしたい人には、ルンバ コンボ j7+がおすすめです。ゴミの吸引だけでなく水拭きも兼用できるので、部屋中をしっかりきれいにできます。稼働音もやや控えめなので、在宅時にも使いやすいでしょう。
マッピング精度の高さを重視したい人には、アイロボットのルンバs9+をチェック。ルンバではじめてD型のフォルムを採用し、部屋の四隅にアプローチしやすいのが特徴です。高いマッピング性能で規則正しく走行し、効率のよい掃除が可能ですよ。
走行方式 | マッピング方式 |
---|---|
ダストステーションの機能 | 自動ゴミ収集 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 平均56.1dB |
水拭き対応 | |
本体高さ(実測値) | 8.5cm |
充電時間(公称値) | 3時間 |
---|---|
自動充電(自動帰還)機能 | |
Wi-Fi対応 | |
清掃エリア設定機能 | |
サイドブラシ本数 | 1本 |
洗剤対応 | |
モップの使い捨て | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
モップを持ち上げ可能 | |
メインブラシに毛が絡まない | |
ペットのフンを回避可能 | |
本体重量 | 4.0kg |
本体幅(実測値) | 33.5cm |
本体奥行(実測値) | 34.0cm |
ダストステーション幅 | 31.0cm |
ダストステーション奥行 | 40.0cm |
ダストステーション高さ | 34.0cm |
タイプ | ロボット |
---|---|
走行方式 | マッピング方式 |
コードレス対応 | |
集じん方式 | 紙パック式 |
操作方法 | ボタン、アプリ |
ダストステーションの機能 | 不明 |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 2時間 |
連続使用時間(実測値) | 不明 |
標準モードの連続使用時間(実測値) | 不明 |
強モードの連続使用時間(実測値) | 不明 |
ヘッド種類 | デュアルアクションブラシ |
衝突防止機能 | |
充電時間(公称値) | 3時間 |
落下防止機能 | |
充電時間(実測値) | 不明 |
自動充電(自動帰還)機能 | |
騒音値(公称値) | 不明 |
ゴミ自動収集時の騒音値 | 不明 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 66.6dB |
Wi-Fi対応 | |
標準モードの運転音 | 不明 |
最強モードの運転音 | 不明 |
形状 | D型 |
コードの長さ | 不明 |
ブラシ種類 | ゴム(デュアルアクションブラシ) |
集じん容積 | 不明 |
清掃エリア設定機能 | |
集じん容積(実測値) | 不明 |
スケジュール機能 | |
消費電力 | 不明 |
サイドブラシ本数 | 1本 |
吸込仕事率 | 不明 |
からまり防止機能 | |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | 不明 |
洗剤対応 | 不明 |
モップの使い捨て | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
ランニングコスト | 不明 |
自己位置認識機能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
ヘッドライト付き | 不明 |
水拭き対応 | |
乗り越えられる段差(今回の検証結果) | 1.2cm |
コンパクト | 不明 |
乗り越えられる段差 | 1.2cm |
ゴミセンサー付き | |
ペットのフンを回避可能 | 不明 |
メインブラシに毛が絡まない | 不明 |
モップを持ち上げ可能 | 不明 |
特徴 | 不明 |
静音モード搭載 | 不明 |
節電モード搭載 | 不明 |
10cmの隙間に差し込める | 不明 |
本体だけで自立可能 | 不明 |
付属品 | クリーンベース、交換用フィルター、交換用コーナーブラシ、クリーンベース用電源コード、交換用紙パック |
本体重量 | 4kg |
本体幅(公称値) | 31.2cm |
本体奥行(公称値) | 31.2cm |
本体高さ(公称値) | 8.9cm |
本体幅(実測値) | 不明 |
本体奥行(実測値) | 不明 |
本体高さ(実測値) | 不明 |
スタンドの幅(実測値) | 不明 |
スタンドの奥行(実測値) | 不明 |
スタンドの高さ(実測値) | 不明 |
ダストステーション幅 | 不明 |
ダストステーション奥行 | 不明 |
ダストステーション高さ | 不明 |
iRobot ルンバ s9+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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