
出産準備はいつから?費用の目安を出産準備リストと合わせて解説【子育てアドバイザー監修】
赤ちゃんを迎える準備、何から手をつければいいか迷っていませんか?「いつから始めればいいの?」「全部でいくらかかる?」「これ、本当に買わないとダメ?」と不安を感じるプレパパ・プレママも多いはずです。初めての出産となればなおさら、情報が多すぎて何を基準に選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、初めての出産を控えたおふたりに向けて、出産準備で迷いやすいポイントを解説します。準備を始める時期の目安をはじめ、先輩パパ・ママが「買わなくてよかった」と感じたもの、出産準備にかかる費用や利用できる公的支援、購入場所の選び方まで幅広く紹介。子育てアドバイザーの監修と、パパ・ママ200人へのアンケート結果をもとにまとめました。

NPO法人ファザーリング・ジャパン元副代表理事マザーリングプロジェクト担当ほか。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級、キャリアコンサルタントほか。Yahoo!ニュース・エキスパートコメンテーター。育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。「幼児期までの子どもの育ち部会」委員(こども家庭庁2023年~)ほか国や行政の委員を歴任。著書は『どう乗り越える?小学生の壁』(風鳴舎)、『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。

ビューティ系の編集・ライターとして編集プロダクションで7年間従事。マイベスト入社後は薬事法管理者の資格を活かし、医薬品や介護用品をはじめレディースインナーや寝具にいたるまで、1000商品以上に及ぶヘルスケア系の商材の検証に携わっている。
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出産準備は何から始める?まずはリストで全体像をつかもう

出産準備は、「洗い出す → 買う → 整える」の3ステップで進めましょう。最初にやるのは買い物ではなく、何が必要かの全体像をつかむことです。
マイベストが20〜40代のパパ・ママ200名に実施したアンケートでも、ベビーグッズ選びで困ったこととして「本当に必要かどうか判断できない」「種類が多すぎて選べない」という声が多数挙がりました。
そこでまずは、必要度・使う時期・季節がひと目でわかる出産準備リストで、全体像を確認しましょう。チェックを入れたものだけを印刷して店舗に持っていけるので、買い物リストとしてそのまま使えますよ。
出産準備はいつから始める?いつまでに終えるのが理想?

出産準備は、妊娠5〜6ヶ月の安定期に情報収集を始め、妊娠9ヶ月までに終わらせるのが理想です。お腹が大きくなる臨月(妊娠36週以降)に入ってから慌てて動くと体への負担が大きく、急な入院になったときに間に合わないおそれもあります。
ただし、すべてを産前に揃える必要はありません。産後に赤ちゃんの様子を見てから買っても間に合うものは意外と多いので、時期ごとにやるべきことを確認しましょう。
妊娠5〜6ヶ月頃:情報収集とリストアップ
体調が落ち着いてくるこの時期に、出産準備リストをもとに「何が必要か」を洗い出します。この段階では、まだ買わなくて大丈夫。
とくにベビーカー・チャイルドシート・ベビーベッドなどの大型用品は、価格も置き場所も大きく変わります。お店で実物を見る、レンタルにするか購入にするかを検討する、といった下調べに時間を使う時期です。
妊娠7〜8ヶ月頃:大きい買い物と、産後すぐ使うものを購入
お腹が大きくなりすぎる前に、実際の購入を進めます。まず押さえたいのは、退院した日から使うもの。肌着、紙おむつ、おしりふき、沐浴グッズ、体温計、そしてチャイルドシートです。
重いものやかさばるものは通販を活用して、自宅に届けてもらうものおすすめです。ベビーベッドなどの大型用品も、この時期までに搬入と設置を済ませておくと安心ですよ。
退院時に病院から車で帰宅する場合はチャイルドシートが必須になるので、安全基準に適合した製品を用意し、自分の車に取り付けられるかを確認しておきましょう。ゆるんだ状態で使うのが最も危険なので、取り付けに不安があれば購入店やメーカーの案内で装着を確認しておくと安心ですよ。
妊娠9ヶ月頃:水通しと部屋づくりで準備完了
購入したベビー服や肌着、ガーゼ、シーツ類を一度洗うのが「水通し」。新品の衣類に残った糊や汚れを落とし、生地をやわらかくして吸水性を高めるためのひと手間です。天気のいい日を選び、洗剤を使わずに水またはぬるま湯で洗ってしっかり乾かしましょう。
あわせて、ベビーベッドの組み立てやおむつ替えスペースの用意など、赤ちゃんを迎える部屋を整えます。入院バッグの準備も終わらせて、いつお産が始まってもいい状態にしておきましょう。
Q妊娠5〜6ヶ月で買い始めるのは早すぎる?
「早すぎると縁起が悪いのでは」と気にする方もいますが、医学的にも制度的にも、早く準備することの問題はありません。実際、体調が安定していて動けるうちに大型用品を決めておくほうが、後半の負担はずっと軽くなります。
気をつけたいのは、サイズと消耗品の買いすぎです。肌着やウェアは50〜60cmから始まりますが成長が早く、紙おむつも新生児サイズはすぐSサイズへ移ります。早く動くこと自体はメリットが大きいので、早めに決めて、まとめ買いはしないことを意識してください。
おむつはついまとめ買いしたくなりますが、新生児サイズはすぐにSサイズに移行するので買いすぎには注意しましょう。また、赤ちゃんの肌に合わない場合もあるので、はじめは少ない量から試すのがおすすめです。
Q準備が間に合わなかったら?産後に買っても間に合うものは?
早産や切迫早産で急に入院になり、準備が終わらないまま出産を迎えることもあります。ただ、退院日から絶対に必要なものは、実はそう多くありません。
まずは、赤ちゃんが寝る場所、肌着・ウェア、紙おむつ・おしりふき、授乳用品など、退院後すぐの生活に直結するものを優先して揃えましょう。車で退院する場合は、チャイルドシートも必要です。
逆に、ベビーカー・抱っこ紐・バウンサー・おしゃぶり・鼻吸い器などは、産後に赤ちゃんの様子や生活スタイルを見てから決めても十分間に合います。1ヶ月健診までは外出の機会もほとんどありません。
出産準備は、すべてを完璧に揃える必要はありません。まずは、退院後すぐに必要な「寝る場所」「着るもの」「おむつ替え用品」「授乳用品」があれば、生活は始めらるので焦らなくて大丈夫です。
出産準備の費用はいくらくらい?

出産準備にかかる費用は、「すべて新品で揃えるか」「レンタルやお下がりを使うか」で大きく変わります。ここでは総額の目安を2パターン紹介します。
最低限プラン:約5〜8万円
ベビーベッド・ベビーカー・チャイルドシートなどの大型用品を、レンタル・フリマアプリ・知人からのお下がりでまかなうプランです。新しく購入するのは、肌着や哺乳瓶、紙おむつ、スキンケア用品といった衛生用品と消耗品に絞ります。
大型用品は1点あたりの単価が高いので、ここを買わないだけで総額は大きく下がります。第1子で「まず様子を見たい」という場合に向いています。
ひと通りプラン:約15〜20万円
長く使うもの・毎日使うものにお金をかけ、使用期間が短いものはレンタルに回す、という配分にすると総額を抑えやすくなります。
「妊婦のための支援給付」も要チェック
自己負担を少しでも抑えるために、国の給付制度も確認しておきましょう。2025年4月1日から、これまでの「出産・子育て応援給付金」は法律にもとづく制度として整理され、「妊婦のための支援給付」として実施されています(参考:こども家庭庁)。支給額は、妊娠1回につき5万円、さらに妊娠している赤ちゃん1人につき5万円。2回に分けて支給されるため、赤ちゃんが1人の場合は合計10万円を受け取れます。
- 1回目:妊婦給付認定の申請後に5万円
- 2回目:出産予定日の8週間前以降に「胎児の数の届出」をして、赤ちゃん1人につき5万円
申請の窓口と時期は市区町村ごとに異なります。妊娠届を出すときに案内されることが多いので、母子健康手帳を受け取る際に確認しておきましょう。自治体が独自に上乗せしている給付や、ベビー用品と交換できるギフトを用意している地域もあります。
生まれる季節で必要なものは変わる?

哺乳瓶や紙おむつなどの基本アイテムは1年中共通です。季節で変わるのは「肌着・ウェア」と「室温・外気への対策アイテム」の2つ。生後まもない赤ちゃんは暑さも寒さも自分で調整できないぶん、着るものと部屋の環境で大人が補ってあげる必要があります。
春夏生まれ(4月〜9月):枚数を多めに、冷房対策を1枚
汗をかきやすいため、通気性のよい素材を選び、着替えの枚数を少し多めに用意します。ただし、多めといっても最初から10枚単位で買う必要はありません。洗濯の頻度で必要枚数は変わるので、5〜6枚を基本に、足りなければ買い足す形で十分です。
見落としやすいのが冷房対策。夏でも室内は冷えるので、体温を調節するための薄手の1枚(おくるみやブランケット)があると重宝します。
秋冬生まれ(10月〜3月):外出時の防寒と、室内の乾燥対策
保温性の高い厚手の肌着・ウェアを選びます。冬場の外出には、全身を包める防寒アイテムが必要です。
もうひとつ重要なのが乾燥対策。暖房で室内が乾くと、赤ちゃんの肌や喉に負担がかかります。加湿と保湿はセットで考えておきましょう。
ただし厚着させすぎには注意が必要です。赤ちゃんは大人より体温が高く、気密性の高い住まいでは室内でそこまで着込ませなくても大丈夫なことがほとんどです。
季節の変わり目に生まれる場合は「サイズアウト」に注意
見落とされがちなのが、4月生まれと9月生まれ、10月生まれと3月生まれではまったく状況が違うということです。
たとえば9月生まれの場合、生まれた直後は残暑でも、1〜2ヶ月後には秋冬用が必要になります。しかもその頃には50〜60cmの肌着からサイズアウトしていることも多く、生まれた季節に合わせて買い込んだ服が、次の季節には着られないという事態が起きます。
季節の変わり目に予定日がある方は、生まれた季節のウェアは最小限にして、次の季節ぶんはサイズを見てから買うのがおすすめです。
先輩パパ・ママ200人にアンケート調査!「買わなくてよかった」ものとは?

マイベストが20〜40代のパパ・ママ200名に実施したアンケートでは、「買ったけれど使わなかったものがある」と答えた人が8割以上にのぼりました。回答を並べると、後悔の理由は3つのパターンに分かれます。産前に、自分の家庭でも当てはまりそうかを照らし合わせてみてください。
赤ちゃんの好みが分かれるもの
バウンサー、ベッドメリー、おしゃぶり、スワドル。いずれもハマる子にはとことん役立つ一方、受けつけない子もいるアイテムです。
とくにSNSで「必需品」と紹介されているものほど、子どもにハマる/ハマらないが分かれる傾向に。生まれてから必要そうなら買う、でも十分間に合いますよ。
ベッドメリーやバウンサー、おしゃぶりは、赤ちゃんによって好き嫌いがはっきり分かれます。最近はベッドメリーを使うご家庭も以前より減った印象です。まずは必須のものから揃えて、生活が落ち着いてから、必要そうなら足していくくらいで十分ですよ。
SNSではスワドル必須と書いてあることが多かったため購入しましたが、私の子はスワドルがなくてもよく寝るのと着用自体が嫌いで全く使いませんでした。ー10か月のお子さんのママ
ベッドメリーは、上の子のときは全く反応しませんでしが、2人目は反応が良かったです。子どもによって反応はさまざまだと思いました。 — 3歳のお子さんのパパ
使う期間が短いもの
対象月齢では長く使えるように見えても、実際には使う期間が短くなりやすいベビー用品もあります。
ベビーベッドは新生児から2歳頃まで使える製品が多いものの、実際には数ヶ月で添い寝に切り替える家庭が少なくありません。ベビーバスにいたっては、使うのは生後1ヶ月ほど。ハイローチェアも、住まいの間取りや赤ちゃんの反応しだいで出番がなくなります。
対象月齢ではなく、わが家では何ヶ月使いそうかで判断すると失敗しにくくなります。
ハイローチェアは買わなくてもよかったです。こたつ机でご飯を食べることが多いのと、揺らしても寝なかったので我が家ではほとんど使いませんでした。ー2歳のお子さんのパパ
ベビーベッドは、我が子が添い寝を好むタイプだったので途中から使わなくなりました。添い寝までの期間のレンタルでもよかったかな、と思います。 — 0歳11か月のお子さんのママ
体質・状況で必要量が変わるもの
母乳パッド・搾乳器・粉ミルク・紙おむつなどは、産前からまとめ買いするのは避けたいアイテムです。実際に使用する量は産後にならないとわかりにくく、母乳の出方や赤ちゃんの肌との相性も事前には判断できません。
産前はお試しできる量だけ用意し、退院後に必要量や相性を確認してからまとめ買いするのがおすすめです。
母乳パッドは出産前にたくさん購入しましたが、出産した2日後に使ったのみでそれ以降使うことがありませんでした。母乳の出は良かったのですが、下着が濡れたり、母乳を飲んでる時にその反対から出てしまう、ということもなく私には必要なかったみたいです。ー10か月のお子さんのママ
哺乳瓶や粉ミルクを嫌がる子で、いろいろ買ってみましたが使用しませんでした。 — 8歳のお子さんのママ
迷ったらレンタル・お下がりも
3つのパターンに当てはまるものは、産前に買い切らずにレンタルやお下がりを検討するのも一つの手です。
使用期間が短い大型用品は、レンタルなら数ヶ月単位で試せますし、合わなければ返却でき、置き場所にも困りません。フリマアプリや知人からのお下がりも有効です。肌着やウェアは着られる期間が短いぶん、状態のいい中古が多く出回っています。
ただし、チャイルドシートは中古を避けるようにしてください。事故歴のわからない中古品は、外から見えない損傷が強度に影響するおそれがあります。ベビーベッドも、安全基準に適合していない古い製品や部品が欠けたものは選ばないようにしましょう。
ベビーバスとバスを置く台をレンタルしました。立ってお風呂に入れることができたので腰の負担もなくてよかったです。 — 4歳のお子さんのパパ
ベビーゲートを1〜2か月レンタルしてみて必要性がわかったため、同じタイプのものをリサイクルショップで購入しました。 — 3歳のお子さんのママ
出産準備のよくある質問
最後に、出産準備で迷いやすい細かな疑問にまとめてお答えします。用意する数や買うタイミング、夫婦・両家での進め方など、事前に知っておくと安心なポイントをチェックしておきましょう。
哺乳瓶は何本必要?
完全母乳を目指す方でも、哺乳瓶は「今使う分」と「洗浄・消毒中の分」で2本ほど用意しておくと安心です。搾乳器は産後の状況次第なので様子を見てからの購入でも問題ありません。
病院では飲んでくれたので購入しましたが、家ではぜんぜん飲んでくれず、2〜3回使っただけになってしまいました。 — 7歳のお子さんの保護者
紙おむつはいつ、どれくらい買う?
産前に用意するのは1パックで十分です。新生児サイズは体重の増え方によってはすぐSサイズに移行しますし、肌に合わない可能性もあります。
産院で使っているブランドに合わせて1パック用意しておき、退院後に赤ちゃんに合うか確かめてから、まとめ買いに切り替えるのが無駄になりません。
出産準備は誰がやるもの?パートナーが乗り気でないときは
「気づいたら自分だけが調べている」という状態は珍しくありません。おすすめは、役割を分けてしまうことです。
チャイルドシートの取り付け、ベビーベッドの組み立て、大型用品の搬入といった担当が明確な作業を任せると、自然と関わりが生まれます。抱っこ紐は退院直後の移動でパートナーが使うことも多いので、試着に一緒に行く理由にもなります。
入院バッグはいつまでに用意する?
入院バッグは妊娠9ヶ月までに用意して、すぐ持ち出せる場所に置くのが基本です。陣痛や破水は予告なく始まるので、パートナーが後から届けられるよう、置き場所を共有しておくことも大切です。
産院によって用意されるものが違うため、まずは産院の持ち物リストを確認してください。






































































