銀行カードローンやフリーローンと比較すると、金利設定が高いアコム。はじめて借りる人のなかには「どうしてこんなに利息が高いの?」「毎月の返済額に対して、利息の割合が大きすぎる」と不信感を抱く人もいるかもしれません。
そこで今回は、アコムの利息設定は高いのかをほかのカードローンと比較して解説します。利息の負担を軽減して完済を早める方法も紹介するので、アコムでの返済に悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
アコムの金利は年3.0〜18.0%で設定されています。ほかの大手消費者金融の上限金利も年18%程度で設定されており、具体的には以下のとおりです。
プロミスが若干低いものの、それほど大きな差はありません。なお、大手から中小までの消費者金融を比較すると、なかには上限金利が年20%のところもありました。
アコムの金利は、銀行カードローンや住宅ローンと比べると高めに設定されています。一般的に住宅ローンの金利は年1%程度、マイカーローンは年5%程度であるため、アコムのカードローン金利は高く感じるでしょう。
また、カードローンのなかでも銀行カードローンの上限金利は年15%程度であり、アコムの上限金利と比べて年3%ほど低くなります。銀行のローン審査は時間がかかる傾向にありますが、低金利で借りたい場合は銀行カードローンが候補になるでしょう。
アコムは消費者金融のなかでは標準的な金利を採用しており、法律の範囲内で設定されているため、違法な金利が設定されているわけではありません。以下では、アコムの金利設定の基本を解説するので、毎月の利息負担が重いと感じている人は、一度確認してみてください。
貸金業者の金利は、利息制限法によって決められています。利息制限法では、借入額ごとに上限金利が異なり、以下のように定められています。
アコムのカードローンの実質年率(3.0%~18.0%)は、この法律の範囲内に収まっており、違法な高金利ではないことが分かります。
一方で、違法な貸金業者(ヤミ金)は、法定金利を無視し、法外な利息を請求してくるケースが多いため注意が必要です。正規の貸金業者であるアコムを利用すれば、法に基づいた適正な金利で融資を受けることができます。安心して利用するためにも、貸金業者の公式サイトや金融庁の登録貸金業者情報検索サービスを確認するようにしましょう。
カードローンの利息は【利息=借入残高×借入利率×利用日数/365日】で求められます。利用日数に応じて計算されるため、借入残高があるうちは毎日利息が発生することになります。
例えば、10万円を1週間で返済した場合と1か月(30日)で返済した場合に支払う利息の総額は以下のとおりです。
【1週間で返済した場合】
10万円×年18.0%×7日/365日=690.4円
【1か月で返済した場合】
10万円年18.0%×30日/365日=1,479.4円
10万円借りた場合、1日あたり49円の利息がかかっていることになります。カードローンの利息は借入期間が長くなるほど増えるため、できるだけ早く返済することがポイントです。
カードローンでは、契約時に毎月の返済額を決めますが、その返済額は「利息 + 元本」で構成されています。特に借入初期は、元本よりも利息の支払いの割合が高くなります。例えば、10万円を年18%の金利で借りて、毎月5,000円ずつ返済する場合、利息と元本の関係は以下のようになります。
→毎月の返済額5,000円返済していても、利息が3分の1ほどを占める。
→毎月の返済額5,000円のうち、利息の割合が5分の1になる。
このように、借入残高が減ると利息の負担が軽くなり、同じ返済額でも元本が減る割合が大きくなる仕組みです。そのため、早めに返済を行うことで、総支払利息を減らし、効率的に返済を進めることができます。
利息負担額は、借入額や毎月返済額によって変わります。借入利率18%で10万円・30万円・50万円借りた場合、返済回数と利息負担額は以下のとおりです。
<借入利率18%で10万円借りた場合>
<借入利率18%で30万円借りた場合>
<借入利率18%で50万円借りた場合>
ほかの条件で利息負担額などを確認したい場合は、公式サイトをチェックしましょう。公式サイトでは、返済シミュレーションも可能です。
毎月の利息負担が重いと感じている人は、利息負担を減らす方法を確認しておきましょう。無利息期間の利用や繰り上げ返済など、ここでは6つの方法を紹介するので、自分に合うものを試してみてください。
アコムは借入利率や借入額によって異なるものの、2,000円の少額から返済できます。ただし、安直に、返済金額を最低額に設定することはおすすめできません。なぜなら、最低金額の場合、返済期間が長期化し、利息の総額でみると大きくなるためです。
【借入額10万円を金利年18.0%で返済したときの総支払利息】
毎月2,000円多く支払うことで、返済総額が2万円ほど抑えられることに加え、返済期間も半分ほどになる結果でした。
ただし、毎月の余裕資金をすべて返済資金に充てるのはNG。病気や冠婚葬祭などの急な出費に備えられなくなることで、追加借入をするリスクがあります。そのため、「月収-毎月の支出-予備資金」の残りを返済資金に充てるようにしましょう。
アコムの場合、初回利用であれば30日間は無利息です。この期間の返済はすべて元金の返済に充てられるため、多く返済すれば借入残高を早く減らせます。
ただし、アコムの無利息期間は契約日の翌日から開始される点には注意しましょう。借り入れなくても無利息期間がスタートしてしまうため、借入れたいタイミングで契約するのがおすすめです。
お金に余裕があるときは、繰上げ返済や一括返済をするのがおすすめです。元金を早く減らせるので支払期間が短くなり、利息負担も減らせます。
アコムでは定期的な約定返済に加えて、繰上げ返済や一括返済が可能です。特別な連絡は必要なく、次回の返済期日までに追加で返済するだけで、追加入金扱いになります。追加の返済方法は以下の3つです。
返済期日より15日以上前に入金すると、前月の追加入金扱いとなる点には注意してください。また、ATMは硬貨に対応しておらず千円未満の入金ができないため、一括返済したい場合は一度多めに入金する必要があります。
すでにアコムのカードローンを利用している人で金利負担が重くなっている人は、おまとめローン・借り換えローンを利用したり、弁護士に相談して債務整理を検討したりしましょう。
毎月の返済を延滞なく支払いできているものの、金利負担が重く感じている人は、おまとめローンや借り換えローンで金利負担を緩和しましょう。
おまとめローンは、複数社からの借入があり、返済に専念したい人におすすめ。借金をまとめることで低金利が適用されたり、返済方法が1つにまとまったり、返済負担が軽くなるでしょう。ただし、返済専用ローンであるため、追加借入できない点には注意してくださいね。
借り換えローンは、借入件数が1社のみで、金利負担を抑えたい人向きです。今のカードローン金利よりも上限金利が低いカードローンに乗り換えることで、金利負担を抑えられます。カードローンであるため、もしものときは追加借入もできます。
以下のコンテンツではおまとめローンや借り換えローンの選び方を紹介しているので、アコムで借入していて、毎月の支払いが負担になっている人は検討してみてください。
毎月の返済負担が重く、自力で返済できる見込みがたたない場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士に相談することで、法的に借金を減額したり、返済免除にしたりしてもらえます。
無理に追加借入をしてしまうとさらに返済困難に陥るリスクが高まるため、早い段階で弁護士に相談してくださいね。
以下のコンテンツでは、金利以外にもアコムの審査スピード・在籍確認の有無などさまざまな観点から解説しています。気になる人はチェックしてみてくださいね。
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