メルカリのアプリから借入ができる消費者金融、メルペイスマートマネー。「金利がそこそこ低い」と高評価の口コミがある一方、「すぐ借りられる?」「周りにバレない?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果を解説します。
さらに、レイクやプロミスなどの検証結果上位の消費者金融とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。借入期間や借入限度額を考慮した比較も行いましたので、消費者金融選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
メルペイスマートマネーは低金利でメルカリ利用者は便利に使えるものの、融資スピードが最短翌日と遅め。融資が早い上位の消費者金融は、融資まで最短30分以内でした。借入後はメルぺイ残高としてアプリ内に入金されるため、現金化するまではさらに1~2日かかります。すぐに現金を受け取りたいシーンでは不便に感じるでしょう。
無利息期間がなく、短期間で返済予定の人にも不向きです。1~2か月で返済できるなら、金利が高くても無利息期間を設けている金融機関のほうが総支払額を抑えられることも。比較したなかには、借入後30~60日間は利息がかからないサービスもありました。短期間の借入には無利息期間を設けている消費者金融がおすすめです。
金利が低めであることはメリット。上限金利が年15.0%で、比較したなかではかなり低い水準です。メルカリでの販売実績によってはさらに低金利で借りられる可能性もあり、「金利がそこそこ低い」との評判にもうなずける結果でした。普段メルカリで販売している人は、検討してみてほしいサービスです。
申込から借入・返済まではすべてメルカリアプリ内で完結します。契約時・利用中に郵送物が送られてくることは一切なく、家族にバレにくいでしょう。申込時に勤務先情報の入力がなく、勤務先への在籍確認の電話も原則実施していません。周囲に借入を知られたくない人も、気軽に利用できますよ。
返済にメルカリで得た売上金・ポイントを使えることも魅力。メルカリで売れたときに売上金で繰り上げ返済もでき、手数料は無料。返済手段が多いため、積極的に繰り上げ返済を利用して総返済額を抑えましょう。
周りにバレにくく低金利で借入でき、メルカリ利用者ならさらに便利に使えるサービスといえます。しかし、融資までの時間や無利息期間がないことから、総合的には上位に一歩届きませんでした。融資スピードを重視する人や短期間で返済予定の人は、他社も検討してみてください。
<おすすめな人>
メルペイスマートマネーは、メルカリのスマホ決済である「メルペイ」で利用できる少額融資サービスです。メルカリアプリで申込から借入・返済まで完結できます。
メルカリの利用実績等によって金利や利用限度額が決まることが特徴。独自の与信ノウハウを採用しており、消費者金融の審査にとおりにくかった人を中心に利用者が拡大中と謳っています。
<メルペイスマートマネー概要>
消費者金融は一度でも借りたら終わりだと思われがちですが、しっかりと返済できれば生活に影響が出るリスクは低いでしょう。というのも、消費者金融には借金を返せない状況を防ぐための制度があるから。貸付金額に応じて上限金利は年15.0~20.0%までに制限され、年収の3分の1を超える貸付も禁止されています。
しかし消費者金融は手軽に借りられるぶん、借りすぎる人がいることも事実。金利は銀行ローンより高い反面、借入に時間がかからず今すぐお金が必要なときに対応できます。返済に困らないためには必要以上に借りないことが大切です。無利息期間を設けている消費者金融を選び、すぐに返済するのもリスク回避のひとつの方法ですよ。
今回はメルペイスマートマネーを含む各消費者金融を実際に調査して、比較検証を行いました。
具体的な比較検証のポイントは以下のとおりです。
各消費者金融を比較検証したところ、メルペイスマートマネーには3つの気になる点がありました。1つずつ解説していくので、利用を検討している人はしっかり確認しておきましょう。
無利息期間がなく、短期間で返済可能な人にはおすすめではありません。無利息期間とは、返済時に金利が発生しない期間のこと。比較したなかで、レイクなどの上位サービスは無利息期間を設けていました。2か月以内に完済するなら、金利が高くても無利息期間がある金融機関のほうが返済総額を抑えられる可能性があります。
追加借入のたびに、審査が必要であることがネック。通常のカードローンであれば、契約した利用限度額内なら審査不要で追加借入が可能です。何度も借入したい人にとっては手間と時間がかかるデメリットがあります。
メルペイスマートマネーには気になる点がある反面、よい点も4つありました。利用を考えている人は、ぜひチェックしてください。
金利が低めの消費者金融を探している人にはおすすめ。上限金利が年15.0%と今回検証したなかでは最低水準で、「金利がそこそこ低い」という口コミにも納得できます。返済金額が多く期間が長くなるほど、支払い利息を抑えるためには金利の低さが重要に。
今回は支払利息の合計をシミュレーションし、上限金利18.0%のレイクと比較しました。なお、借入日数や返済方式によって支払利息の合計が異なるため、月初に借入し、月末の借入残高に応じて発生する利息の合計額を算出しています。
公式サイトとのシミュレーション結果とは多少差があります
メルカリの販売実績に応じた金利優遇制度もあるため、普段からメルカリで販売している人はさらに低金利が適用される可能性が。金利優遇の詳細な条件は明記されていませんが、販売実績のある人は申し込んでみる価値がありそうです。
WEBで契約が完結する消費者金融がほとんどですが、郵送物が送られてこないよう設定が必要なサービスもありました。メルペイスマートマネーは設定不要なので、よりバレにくいといえるでしょう。
<バレにくさの検証結果>
メルカリで得た売上金やポイントを返済に充てられることが大きな特徴。普段からメルカリで販売している人は、現金の持ち出しを抑えつつ返済できるというメリットがあります。
繰り上げ返済時はメルペイ残高から返済する仕組みです。メルカリで売上が出たときにその都度返済も可能で、手数料はかかりません。返済の選択肢が多いため、メルカリを利用している人は検討してはいかがでしょうか。
50万円以上のまとまった金額は借りられませんが、必要な金額が少額であれば借金が膨らむリスクを抑えられます。高額の借入は必要なく、借りすぎを防ぎたい人にとって心強いサービスでしょう。
金利 | 年3.0~15.0% |
---|---|
融資までの時間 | 最短翌日 |
在籍確認の電話原則なし |
無利息期間あり | |
---|---|
無利息期間の利用条件 | |
即日融資可能 | |
審査までの時間 | 最短3分 |
土日の借入可能 | |
Web明細可能 | |
契約可能年齢 | 20歳以上70歳以下 |
学生の申込可能 | |
パート・アルバイトの申込可能 | |
専業主婦(夫)の申込可能 | |
年金受給者の申込可能 | |
申込方法 | アプリ |
借入限度額 | 5千〜50万円 |
必要書類 | 本人確認書類 |
申込できる地域 | 全国 |
無人契約機あり | |
借入方法 | 振込、メルペイ |
返済方法 | 口座振替、メルペイ、ポイント |
利用可能なATM | セブン銀行ATM |
提携ATMの利用手数料 | 無料 |
繰り上げ返済手数料無料 | |
毎月の最低返済額(残高:返済額) | 10万円:5千円、50万円:1万5千円 |
登録番号 | 東京都知事(2)第31825号 |
スマホアプリ | メルペイスマートマネー |
融資までの遅さや無利息期間がないなど、メルペイスマートマネーのデメリットが気になる人におすすめの消費者金融をご紹介します。
レイクは融資スピードが早いため、すぐに現金を用意したい人におすすめです。融資スピードは最短25分で、21時(日曜日は18時)までに審査や必要書類の確認などを含めた契約が完了すれば、当日中に融資が受けられます。
短期間で借入予定の人にもぴったり。借入額が200万円まででWebから申し込んだ場合、60日間の無利息期間が適用されます。上限金利は年18.0%と高めですが、無利息期間中に返済できるなら返済総額を抑えられますよ。
在籍確認の電話や郵送物がなく、周囲にバレにくいことも魅力。カードレスで借入でき、明細をWeb上で確認できる点もポイントでしょう。融資スピードと無利息期間の長さの両方とも譲れない人は、ぜひ検討してくださいね。
プロミスは融資の早さと金利の低さの両方を兼ね備えています。Webからの申込で最短3分で融資が可能で、検証したなかでは最短水準でした。ただし、審査状況によっては時間がかかることに留意してください。
アプリローンを使えば来店・郵送物なし、Web完結とバレにくさも申し分ありません。毎月返済するたびに買い物や景品交換に使えるVポイントが貯まるため、長期的な借入や早く融資を受けたい人は検討してみてください。
申込にはメルカリアプリから「アプリでかんたん本人確認」を完了し、支払用口座を登録します。マイページからメルペイスマートマネーの「申し込みをはじめる」を選択し、申込情報を入力しましょう。
借入額と月々の返済額を入力後、借入金の受取方法を選択し「決定して次へ」をクリック。表示されたシミュレーション結果を確認しましょう。
申込内容と電磁交付規約・メルペイスマートマネー利用規約・メルペイスマートマネープライバシーポリシーもすべて確認してください。最後に「同意して借入を申し込む」をクリックしたら、申込完了です。
<利用条件>
審査基準は公開されていませんが、まず申込条件を満たし内容に不備がないことが前提です。審査では、毎月決まった収入があり返済能力があるか、過去にクレジットカードや借入返済の延滞がないかなどを確認されます。
安定した収入を確保し、他社で借入している場合は整理してから審査を受けると通りやすいでしょう。借入額が多いと、借金の合計が収入の3分の1を超える貸付はできないと定められている総量規制に抵触し、借入できない可能性があります。
メルカリの利用実績も考慮され、取引が多く取引相手の満足度が高いほど審査に有利です。審査基準の詳細は非公開ですが、申込条件を満たし、信用情報に問題がなく、メルカリでの実績が良好であれば審査に通過する可能性が高まるでしょう。
なお、マイナンバーカードの場合はスマートフォンでカードを読み取るだけで簡単に本人確認が完了します。マイナンバーカード以外は、書類と自分の顔を撮影しなければなりません。より手短に終わらせたいならマイナンバーカードを用意しましょう。
土日・祝日もアプリから申し込めて審査が可能。審査に通過すればアプリにメルペイ残高として入金され、いつでも借入できます。
ただし、メルペイスマートマネーでの借入申請後、その日のうちに融資を受けることはできません。指定した金融機関によって異なりますが、土日に振込申請すると振込日は次週の火曜日以降です。ゆうちょ銀行を指定した場合、水曜日以降の振込となり、さらに遅くなる点に注意してください。
審査に落ちる原因は収入が低い・他社でも借りていて借入総額が大きい・信用情報に問題があるなどさまざま。審査に落ちてしまったら、通過するためには以下の対策が必要です。
<審査に通るための対策>
延滞や債務整理などで信用情報に傷がある場合、どの借入先でも審査通過は難しいと考えられます。また、申込条件に該当していなかったり、内容に不備があったりすると審査に落ちるリスクが高くなるので、申込前に条件や記入内容のチェックは必ず行いましょう。
審査通過後にメルペイアプリにて、メルペイ残高として入金されます。そのまま買い物でメルペイ支払いを使って利用できますが、現金化する場合は振込申請をして指定口座に入金しましょう。
毎月の返済分は、指定した銀行口座から自動で引き落とされます。返済日は6日・11日・16日・21日・26日のいずれかを選択可能。または、引き落とし日を待たずに返済する「残高でいつでも返済」を利用できます。
自動引き落とし・残高でいつでも返済ともに、返済手数料はかかりません。
<残高でいつでも返済の手順>
メルペイスマートマネーのよくある質問をご紹介します。
メルペイスマート払いは、メルカリでの買い物やメルペイを使った支払い代金を翌月後払いできるサービス。メルペイスマートマネーとは審査の有無や利用目的、手数料などが異なります。
<メルペイスマート払いの特徴>
アプリのマイページからメルペイスマートマネーを開き、「メルペイスマートマネーの履歴」から、借入金額や返済状況の履歴を確認できます。詳細は「借入」や「月々の返済額の変更」など、各項目を選択して確認しましょう。
<問い合わせ窓口>
同じ画面から「引き落とし口座」を選択すれは、返済用口座の変更も可能です。
返済日に間に合わなかった場合、返済期限以降6日・11日・16日・21日・26日・末日(金融機関休業日の場合は翌営業日)の順に再度引落とされます。もし返済が遅れたら、直近の引落し日にあわせてお金を準備しておきましょう。また、「残高でいつでも返済」でも次の引落としより早く返済できますよ。
返済を延滞すると、以下のようなペナルティがあります。返済を忘れないよう、しっかり管理しておきましょう。
<返済の延滞によるペナルティ>
メルペイの返済シミュレーションを使って、事前に返済計画を立ててからの利用をおすすめします。毎月の返済額や返済期間が明確になり、無理なく返済していけますよ。
<返済シミュレーションの手順>
完済すると自動的に契約は終了し、手続き不要で解約扱いになります。
返済途中でも追加借入がアプリから可能です。メルペイスマートマネーの画面右上にある「借りる」から、初回申込時と同じように申込をします。追加借入の際、本人確認は必要ありません。
ただしはじめて借入した月は追加借入ができず、当月の請求・翌月請求予定の利息を返済しなければ利用できないため注意してください。また、追加するごとに都度審査が必要であることを覚えておきましょう。
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