デイサービスに向いていない人は？特徴と適正判断ポイントを解説

自己中心的でプライドの高い性格の人は、デイサービスに不向きです。

自己中心的な考え方だと高齢者の気持ちに寄り添えません。プライドが高いと周りからのアドバイスを素直に受け入れられず、チームワークを乱してしまうこともあるでしょう。最悪の場合、重大な事故につながる可能性もあります。

利用者やその家族、スタッフなど多くの人と関わるデイサービスでは、周りをよく見ながら臨機応変に対応することが求められます。

真面目すぎる人や細かいことが気になる人は、デイサービスに不向きかもしれません。

デイサービスで働いていると、利用者や家族から理不尽な不満を言われることもあるので、真面目に悩み過ぎると心が折れてしまいます。

人の気持ちよりも効率を重視してしまうと、利用者に嫌な思いをさせてしまう恐れがあります。

デイサービスでは利用者に思いやりを持って、丁寧にコミュニケーションをとることが大切です。

デイサービスは、身体介護を必要とする利用者が少ない介護施設です。とはいえ身体介護の必要な要介護3〜5に当てはまる利用者は、全体の3割程度います。

介護ロボットの導入も進んでいますが活用できる現場は限られているので、体力がない人にとっては厳しい仕事といえるでしょう。

人とコミュニケーションをとるのが好きな人は、デイサービスに向いています。

デイサービスは利用者やその家族、スタッフ同士の関わりが多い施設です。特に利用者の介護度があまり高くないデイサービスでは活発に利用者とコミュニケーションをとることになるため、人と交流するのが好きな人に適しています。

自分の話を聞いてほしい高齢者は多いので、聞き上手な人は特に需要があるでしょう。

利用者の中には自分の気持ちをうまく表現できない人もいるので、相手の気持ちや状況に合わせて、思いやりを持って行動できる人は向いています。

人前で話すだけでなくレクリエーションを企画できる人や、人に楽しんでもらうのが好きな人もデイサービス向きといえるでしょう。

仕事を始めたばかりなのに、デイサービスへの適正を判断するのはあまり意味がありません。

入職してすぐは仕事を覚えるので精一杯なので、判断に迷ったり仕事がうまくできなかったりします。時間が経って慣れてくると、仕事ができるようになるケースは珍しくありません。

仕事を始めたばかりの人は、介護職に向いていないと悩む必要はないでしょう。入職して1年間は、業務を覚えて職場に慣れるのに集中するようにしてください。

仕事にやりがいを感じているかは、向き不向きを判断できるポイントです。仕事がきついと感じても、やりがいがあれば辛いことを乗り越えられます。

利用者やその家族からの感謝・利用者の体調回復などを見て、やりがいや達成感を感じるか考えてみましょう。やりがいや達成感がなければ、デイサービスで働くのが向いていない可能性があります。

大きな問題を起こさず自分の仕事を進められていれば、デイサービスに向いていると判断できるでしょう。仕事をスムーズに進められるのは、自分のスキルや知識をうまく活かせているからです。

一方で似たようなミスを繰り返したり、与えられた仕事を1人で完了できなかったりする場合はデイサービスに向いていない可能性が高いでしょう。

とはいえ、新人のうちはミスがつきもの。入職して1年以上経過したあとに自分の仕事を満足にこなせているかどうかで判断するようにしてください。

仕事が原因で体調不良になっていないかも、デイサービスへの向き不向きを判断するのに重要なポイントです。

向いていない場合はプライベートでも仕事のことが頭から離れず、日々の疲れや悩みがストレスとして蓄積し、体に悪影響を及ぼしている可能性があります。とくに業務中だけ体調不良になる人は仕事が原因で体調不良になっている可能性が高いでしょう。

体調不良のまま仕事を続けると、さらに体調が悪化してしまう恐れがあります。自分の身を守るためには、退職・転職するのも選択肢のひとつです。

まずは、向いていないと感じる点や仕事上の悩みを職場の同僚や上司に相談してみましょう。

人に悩みを伝えるだけでも、ストレスの解消につながります。同じ悩みを抱えていた経験をもつ職場の先輩・同僚から的確なアドバイスをもらえるかもしれません。

業務内容や職場環境の悩みを上司に相談した場合は、異動やシフト変更など、具体的に改善に向けて動いてくれる可能性もあります。取り巻く環境が変われば、モチベーションが高まり仕事にやりがいを感じられるようになることもあるでしょう。

小さな目標を立てて達成していくことでやりがいを感じるようになり、仕事の向き不向きに悩まずに済むようになります。

たとえば「利用者全員を満足させる」のように難易度が高く抽象的な目標を立てると、なかなか達成できず悩んでしまうでしょう。「今日は昨日よりスムーズに車に乗れるように介助する」のように、具体的かつ小さな目標を立てて達成していくことでやりがいを感じやすくなります。

やりがいを感じられれば、多少嫌なことがあっても乗り越えられるようになるでしょう。

仕事が向いていないと感じたときはスキルアップのために資格取得を目指すのもおすすめ。仕事でミスを繰り返す場合、知識が足りないことが原因の可能性があるからです。

デイサービスの仕事に関する基本的な知識を身につけるためには、介護職員初任者研修を受講することや介護福祉士を目指すのがよいでしょう。利用者の気持ちを察知できるように心理カウンセラーの資格を取得するのも選択肢のひとつです。