介護職に限らず、面接には質問がつきものです。介護職への転職を検討している人のなかには、よく聞かれる質問を知りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、介護職の面接でよく聞かれる質問と回答例、面接対策について紹介します。介護職への転職を考えている人は参考にしてみてください。
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まずは、介護職の面接でよく聞かれる質問と回答例をチェックしましょう。
面接の冒頭では、自己紹介を求められるケースが多いです。
自己紹介は応募者の基本情報を紹介するものなので、氏名や職歴などを30秒~1分程度で明確かつ簡潔に伝えましょう。介護職と関係のない趣味などについて話すのは避けてください。
【回答例】
「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇〇〇(氏名)と申します。介護職員初任者研修の資格を取得後、約5年間、特養で要介護度の高い利用者の介護業務全般を担当しておりました。
前職では認知症の方と関わる機会が多かったため、認知症ケアに興味を持ち、グループホームである御施設を志望いたしました。前職での介護経験も活かし貢献したいと考えております。よろしくお願いいたします。」
「約2年間、訪問介護のヘルパーとして勤務しておりました。最初の1年は無資格だったため、利用者の病院へ同行したり、掃除・洗濯をしたりと生活援助をメインに行っておりました。
2年目に介護職員初任者研修を取得し、身体介護など訪問介護で必要な業務はひと通り経験いたしました。前職では介護度1~3程度の方を担当していましたが、御施設ではさらに介護度の高い利用者も担当したいと考えております。」
回答は「スキルアップのため」など前向きなものが理想的です。「人間関係が悪かった」などネガティブな回答は避けましょう。人間関係のトラブルなど、どの施設でも起こりうる問題が退職理由の場合、また同じ理由で辞めると思われてしまいます。
「前職の訪問介護業務では比較的介護度の低い利用者を担当していましたが、さらに介護度の高い利用者も担当したいと考えるようになりました。資格取得支援や研修などスキルアップのための制度を多く取り入れている介護施設に転職して業務の幅を広げたいと思い、退職いたしました。」
介護士を志望した理由は、特に介護未経験者に対して質問されることが多いものの、転職面接でも質問されるケースがあります。いずれの場合も準備しておきましょう。
介護職は、なんとなく志望して続けられるような仕事ではないため、志を持って介護職に就こうとしているかを確認する意図があります。未経験の場合は、介護職を目指すきっかけとなった出来事などを交えて話すと熱意が伝わるでしょう。
「祖母の介護を経験した際、親身になって手助けをしてくれた介護職員の方に憧れ、介護職を志望いたしました。介護の大変さを知っている身として、介護に悩んでいる方や困っている方のサポートをしたいと考えています。」
応募先への志望理由は、介護職に限らず面接では必ずといっていいほど聞かれる質問のひとつです。
回答内容から、職場の特徴や理念などを理解したうえで応募しているかがわかるため、熱意の判断材料となります。どの施設でも通用するテンプレート的な回答ではなく、その職場だからこその回答を心がけましょう。
【回答例】
「前職のグループホームでは、認知症の方に対するサポートを行っていました。自分なりに認知症予防の知識をつけ介護ケアを行っていましたが、独学で取り組むことに限界を感じるようになりました。御施設では、認知症ケアに力を入れていることや、認知症ケアの知識や技術を習得する機会を設けていることを知り、認知症ケアの知識を身につけながら、入所者の方に還元していける環境で働きたいと考え志望いたしました。」
夜勤や残業についての質問は、24時間体制の介護施設では必ず聞かれると考えておきましょう。
介護施設は、できる限り夜勤や残業に対応できる職員を採用したいと思っています。夜勤は体力的にきつかったり、生活リズムが崩れたりと心配に思うかもしれませんが、なるべく「対応できる」と答えることをおすすめします。
しかし、嘘をつくと採用後に迷惑をかけることになるため、残業や夜勤に対応できないのであれば、明確な理由を伝えたうえで「対応できない」と答えましょう。理由によっては理解を得られる可能性があります。
【回答例】
「残業も夜勤も対応可能です。前職でも週に1~2回程度夜勤に入っておりました。」
「子どものお迎えがあるため、17時以降の残業や夜勤は難しいですが、事前にご相談いただければ調整できる可能性があります。子どもが成長すれば、残業や夜勤もしたいと考えております。」
正直に答えて問題ありませんが、応募先に一貫性がなかったり、応募先が多すぎたりといった場合、「本当にうちで働きたいのか」と疑問に思われてしまう可能性があるため注意してください。
「前職のスキルを活かせるグループホームを中心に、3施設受けております。」
目標なく働き始めるとモチベーションが低下して離職につながる可能性があるため、施設側としては目標を持って業務に励む人を採用したいでしょう。
「前職の身体介助の経験を活かし、御施設でも身体介助の仕事を担当したいと思っております。また、将来的に介護福祉士として貢献したいという目標があるため、御施設の介護福祉士支援制度を利用し、介護福祉士の資格を取得させていただきたいと考えております。」
「いつから勤務できますか?」という質問は、単に勤務開始時期の確認のための質問ですが、前向きに採用を検討してくれている場合もあります。
入社時期は具体的に伝えることが大切です。在職中の場合も、退職見込み日をもとに計算して「〇日から勤務可能」と伝えましょう。とっさに計算できない場合もあるため、事前に計算しておけばスムーズに答えられます。
【回答例】
「〇月〇日から勤務可能です」
「内定後、1か月程度で勤務できます」
「私の長所は向上心があるところです。常に目標を持って仕事に取り組み、目標達成のためにスキルや知識を身につけることを怠りません。身につけたスキルや知識が仕事で役立ったときに喜びを感じます。
上手に気持ちを切り替えて、趣味や特技でストレスを発散できる人か確認するための質問です。
介護現場では、不規則なシフトや対人関係などによってストレスを抱える人もいるため、うまくストレスを発散させることが重要といえます。ピアノや書道、工作など、趣味や特技の内容によっては施設で活かせる場合もあるため、アピールするといいでしょう。
【回答例】
「趣味は編み物です。休日には心を無にして作品づくりに没頭する時間が癒しとなっています。特技は、高校卒業まで習っていたピアノです。簡単な楽譜であれば即興で弾けるため、前職では入所者との演奏会や合奏会で役立っておりました。」
介護業界への関心がどれくらいあるか確認するために、最近の介護系ニュースで気になったものがあるかを質問される場合があります。
介護職は、自分で臨機応変に判断して行動する必要があるため、自分なりの考えを持っていて、判断力のある人は評価されやすいです。介護に対してどのような意見を持っているかを交えて話しましょう。
面接の場で「ニュースを見ていないのでわかりません」という回答は避けてください。普段から介護関係のニュースをチェックしておきましょう。
【回答例】
「介護施設における新型コロナウィルス感染症についてのニュースは、毎日欠かさずチェックしています。高齢者の方が感染すると体への影響が大きいと報じられているため、徹底した感染症対策のうえ入所者に接するよう心がけております。」
「何か質問はありますか?」という、いわゆる逆質問は、面接の最後にされる場合が多いです。
業務内容や職員の雰囲気、評価制度など、質問をいくつか用意しておきましょう。面接を通して疑問に思ったことを質問しても構いません。募集要項に書いていることや、面接中に説明があったことは聞かないように注意してください。
どうしても質問が思い浮かばない場合、「質問はありません」というのではなく、「疑問点は、ご説明いただくなかで解決いたしました」と伝えましょう。
【回答例】
「入社後に社内研修があると施設のサイトで拝見したのですが、具体的な期間や内容を教えてください。」
ここでは、介護の面接をうまく進めるするためのポイントを確認しましょう。
最近はオンライン面接も行われますが、パソコンやネットの環境によっては音声が聞き取りづらい場合があります。オンライン面接の際は、よりハキハキと大きな声で話すように意識してください。
ここでは、介護の面接を受ける際にできる対策を紹介します。
面接を受ける前に、応募する施設のサイトを入念にチェックしておきましょう。
施設のサイトには、施設の経営理念や求める人物像などの情報が記載されています。面接では、施設の経営理念や求める人物像に沿った回答ができなければ採用につながりにくいため、面接での回答を考える場合にも施設のサイトを参考にすることは効果的です。
マイベストは有料職業紹介事業の許認可を受けています。(13-ユ-315911)
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