引くだけで簡単に包丁が研げると謳われている、藤次郎 ORIGAMI ダイアモンドシャープナー。インターネット上には「スタイリッシュでおしゃれ」など見た目についての口コミはあるものの、実際の使い勝手についての評判が少なく、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、藤次郎 ORIGAMI ダイアモンドシャープナーを含む包丁研ぎ器全37商品を実際に用意して、研磨性の高さ・使い勝手・収納のしやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
結論からいうと、藤次郎 ORIGAMI ダイアモンドシャープナーは、簡単に扱える包丁研ぎ器がよい人におすすめです。研ぎ口が1つだけなので直感的に扱いやすく、使い方に迷いません。ほかの商品には研ぎ口が複数あり使う順番がわかりにくいものもありましたが、初心者にもよいでしょう。
底面はすべり止め付き、かつ本体の重量が150gと比較したなかではやや重いため、安定感もおおむね問題ありませんでした。手のひらにのる程度のサイズで引き出しに収納しやすく、キッチンが小さめの人にも向いています。
研磨性の高さを調べるために摩耗した包丁を研いだ検証では、研ぐ前に比べるとトマトの皮にスムーズに切り込めました。しかし、トマトの形が若干つぶれてしまったのは惜しいところ。上位商品のなかには、トマトの断面がツヤッと仕上がるものもあったので、鋭さが特別優れているとはいえませんでした。
また、本体を押さえるときに角部分が手に当たるのも気になります。強く握ると手が痛くなってしまうかもしれません。握りやすさや研磨性の高さがより優れたほかの商品もあったので、あわせてチェックしてみてくださいね。
そもそも藤次郎 ORIGAMI ダイアモンドシャープナーは、刃物メーカーとして高い知名度を誇る藤次郎の商品です。
藤次郎はものづくりの街として知られる新潟県燕市に拠点を置いており、刃物の製造をはじめたのは1955年。長年にわたって培った製造技術をいかし、現在は幅広いキッチン用品を展開しています。
この研ぎ器はV字の研石で包丁を挟み込む交差式タイプで、構造はとてもシンプル。砥石部分の素材には、ステンレスが採用されています。
刃全体を研いで仕上げる砥石に比べると、研ぎ器は刃先のみを荒らして鋭くするため切れ味は持続しにくいものの、手軽さを重視する人にはよいでしょう。
折り紙のようにステンレスを折り曲げて特徴的なフォルムに仕上げており、スタイリッシュなデザインなのも注目ポイント。インテリアにこだわる人にも向いています。
サイズは幅12.5×奥行き4.0×高さ4.0cm、重量は約150gです。
今回は、藤次郎 ORIGAMI ダイアモンドシャープナーを含む包丁研ぎ器全37商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、包丁研ぎ器を購入するうえで欠かせないポイントである研磨性の高さを検証しました。
100円ショップで購入した包丁でプラスチック製のまな板を3,000回切りつけ、摩耗した状態を再現します。そして商品の説明書に従って包丁を研いだあと、トマトをカットしてどれくらい切れ味が復活したかを確かめました。
なお研ぐ回数などが説明書に明記されていないものは、研ぐ回数を7回に統一しています。
研磨性の高さは比較した全商品のなかではまずまず。研ぐ前に比べると、トマトの皮にスムーズに切り込めました。
しかし、トマトの形が若干つぶれてしまうのは惜しいところ。上位商品のなかには、トマトの断面がみずみずしく仕上がるものもあったことを考えると、鋭さが特別優れているとはいえません。
次に、使い勝手のよさと収納のしやすさについて検証しました。
研ぐときの安定感や安全性・研ぎ方のわかりやすさ・研ぎやすさに注目して評価します。またサイズはコンパクトか、収納しやすい工夫があるかどうかも確かめました。
研ぎ口が複数あり使う順番がわかりにくいほかの商品もあったのに対し、研ぎ口が1つだけなので、使い方に迷いにくいのはよい点です。はじめて包丁研ぎ器を使う人でも直感的に扱いやすいでしょう。
底面にはすべり止めがついており、安定感もおおむね問題ありません。本体の重量は150gと比較したなかではやや重いぶん、使っている途中にズレてしまう心配も少ない印象です。
ただし本体を押さえるときに、角部分が手に当たってしまいます。強めに握ると、手が痛くなってしまうかもしれません。また、お手入れしやすい工夫がないのも気になりました。
サイズは幅12.5×奥行き4.0×高さ4.0cmで、手のひらにのる程度の大きさです。幅が20cmを超えるものも多かったことを考えると、引き出しにも収納しやすいでしょう。
邪魔になりにくいので、キッチンが小さめの人にも向いています。
藤次郎 ORIGAMI ダイアモンドシャープナーは、パンスライサーなどの波刃や、出刃・柳刃などの片刃包丁には対応していません。研ぎたい包丁が両刃かどうかを確認してから使いましょう。
また研ぎ器を使う頻度は、週に1〜2回程度を目安としてください。ただし研ぎ器ばかりでお手入れしていると、包丁の刃を傷める原因になることもあります。包丁を長く使い続けたいなら、砥石での手入れも月に1〜2回行うのがおすすめです。
藤次郎 ORIGAMI ダイアモンドシャープナーは、公式オンラインショップのほかに、Amazonや楽天市場などのECサイトでも購入できます。公式サイトでの値段は、執筆時点では税込3,850円でした。
公式オンラインショップでは無料のラッピングサービスもあるので、プレゼントとしてもぴったりです。
最後に、高評価を獲得したほかの商品をご紹介します。
研磨性の高さで選ぶなら、グループセブジャパン コンパクトシャープナーがおすすめ。包丁を研いだあとに食材をカットしてみると、トマトが1〜2mm程度の薄さに仕上がりました。断面もツルッとみずみずしく、新品を上回るほどの切れ味です。包丁の重みだけで楽に研げるため、初心者にもよいでしょう。
吉田金属工業のGLOBAL スピードシャープナーも、刃先が鋭く仕上がります。研いだ包丁でトマトをカットするとわずかな力でもスムーズに刃が入り、トマトの形もつぶれませんでした。サイズがコンパクトなので、持ち運びやすいのもよい点です。
滑り止め付き | |
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重量 | 146g |
砥石素材 | セラミック、ダイヤモンド |
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水研ぎ式 | |
幅 | 21cm(収納時:12.4cm) |
奥行 | 4.6cm |
高さ | 5.2cm |
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種類 | 簡易研ぎ器 |
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対応包丁の形状 | 両刃 |
対応包丁の素材 | ステンレス、鋼 |
砥石素材 | アルミナセラミックス、セラミック |
コンパクト | |
滑り止め付き | |
水研ぎ式 | 不明 |
研ぎ分け段階 | 1段階 |
番手 | 不明 |
サイズ | 幅10.5×奥行き2.5×高さ1.5 cm |
重量 | 65g |
電源 | 不明 |
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