




解像感や暗所耐性・色再現性、オートフォーカス性能が気になるキヤノン EOS M200。実際に購入しないとわからず、迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、実際にキヤノン EOS M200を徹底検証しました。キヤノンのミラーレス9商品の中で比較してわかったキヤノン EOS M200の実力をレビューしていきます。キヤノンのミラーレスの選び方も紹介しているので、購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
2019年10月に発売された「EOS M200」は、EOS Mシリーズの下位モデル。ミラーレス一眼のなかでは最軽量クラスで、気軽に持ち運べることにこだわったと謳われています。
総合的な画質は良好で、解像感は十分です。明所では鮮やかな発色が印象的で、一眼レフと比べても遜色ない画質といえます。一方で、暗所ではノイズが目立ち解像感は低下。発色も悪くなり、細かな色の違いがわからない場合もありました。
オートフォーカスの検証では、大きな不満のない追従性能が見られました。連写中、ピントがズレてしまう場面もありましたが、素早く不規則に動く被写体を撮らないなら性能不足を感じることは多くはないでしょう。
動画は4Kで撮れるものの、映る範囲が狭くなる仕様で風景を広く撮るには不向きです。ノイズもやや目立つ印象で、解像感は物足りなく感じました。外部マイクやライトなどのアクセサリーを取り付けられるホットシューもなく、動画向きのカメラではないでしょう。
入門モデルらしく、メニュー表示は初心者向きなものに切り替えが可能です。しかし、グリップに凹凸がないため握りにくいうえ、ボタン類が少ないため設定変更もやや面倒。ボディ内手ブレ補正は非搭載ですが、とにかく軽くて初心者向きの操作性が大きな魅力です。
実際にキヤノン EOS M200と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
キヤノン EOS M200よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
マイベストが検証してわかったキヤノン EOS M200の特徴は、ひとことでまとめると「シンプルで初心者向きの操作性。しかし動画や暗所には弱い」です。
実際、たくさんあるキヤノンのミラーレスの中で、解像感や暗所耐性・色再現性、オートフォーカス性能は商品によってどのくらい差があるのか気になりますよね。ここからは、キヤノン EOS M200を含むキヤノンのミラーレスの検証方法や、自分に合ったキヤノンのミラーレスを選ぶためのポイント、検証で高評価を獲得した商品を紹介していきます。
はじめに、画質のなかでも大切な要素の1つである「解像感」を検証します。国際規格に準拠した解像度測定用のチャートをそれぞれのカメラで撮影したのち、解像度測定用のソフトウェアを用いて、各カメラの解像感を計測。検証にあたり、条件は以下のとおりに統一しました。測定に用いるチャートは「パール工学工業株式会社【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」とする測定に用いるソフトウェアは「OMデジタルソリューションズ株式会社製 HYRes IV」とする外光を遮断した室内で撮影し、ブレないように三脚とタイマーレリーズを併用する撮影に使用するレンズは、「キヤノン RF50mm F1.8 STM」(EOS Rシリーズに使用)と「キヤノン EF-M32mm F1.4 STM」(EOS Mシリーズに使用)とし、絞りはF8で撮影する画像の形式は、カメラ内で設定できる最高画質のJPEGとする感度は常用ISO感度の最低値とし、シャッタースピードを調整して適正露出に合わせる10枚撮影し、すべての画像をスコア測定に使用するばらつきを減らすため、測定したスコアの最大値・最小値を除いた8つの平均値を評価対象とする
次に、カメラの「暗所耐性・色再現性」も検証します。外光を遮断した室内にて光量の少ない環境を作り、被写体を撮影。撮影した画像を分析し、「暗所での解像感」「ノイズの少なさ」「明所・暗所での発色のよさ」を評価しました。撮影条件は以下のとおりです。被写体は、刺し子糸・造花・カラーチャート・金属質のカメラとする明るさを統一するため、外光を遮断した室内にて撮影する被写体付近の明るさは約15ルクスとする撮影に用いるレンズは、「キヤノン RF50mm F1.8 STM」(EOS Rシリーズに使用)と「キヤノン EF-M32mm F1.4 STM」(EOS Mシリーズに使用)とする画像のファイル形式は、カメラ内で設定できる最高画質のJPEGとする絞りF8・シャッタースピード1/50秒・オートホワイトバランスにて撮影を行い、ISO感度は常用ISO感度内でのオート設定とするブレないよう、三脚とタイマーレリーズを用いて撮影する
あわせて、ピント合わせに関係する「オートフォーカス性能」も検証します。近付いてくる人物撮影をイメージし、走りながらカメラに向かって斜めに進む人物を撮影。画像を分析し、ピントの合っている画像の数から総合的なオートフォーカス性能を評価しました。なお、撮影条件は以下のとおりです。外光の影響を受けないよう室内で撮影を行う被写体は、定めたコースを等速で進む(16mを6.4秒で走る)撮影モードはシャッタースピード優先モード、シャッタースピード1/250秒にて連写するオートフォーカスはAF-C、AFエリアはワイドとし、顔検出・瞳AFを有効にするレンズは「キヤノン RF24-105mm F4-7.1 IS STM」(EOS Rシリーズに使用)と「キヤノン EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」(EOS Mシリーズに使用)とする連写速度はカメラが設定できる最高速度でクロップのない設定とし、電子シャッターは使わない撮影開始と同時にオートフォーカスを作動させ、合焦後に連写を開始する検証中、明らかに被写体からピントが外れた場合は再度合焦させたうえで連写を再開する3回測定し、合焦率の平均値を評価対象とする
カメラの「持ちやすさ」は、実際に撮影する際に大切な要素。撮影のしやすさや疲れにくさに繋がります。そこで、カメラに興味のある男女5人が実際にカメラを握ったり構えたりして、「グリップの握りやすさ」や「カメラの重さ」といった観点から総合的な持ちやすさを評価。なお、レンズによる持ちやすさの変化を考慮し、EOS RシリーズとEOS Mシリーズそれぞれで装着するレンズを統一しました。
思いどおりの写真を撮るなら、カメラ自体の「操作のしやすさ」も大切ですよね。そこで、キヤノンのミラーレス一眼の使いやすさに関わる項目を加点方式にて評価します。以下のポイントを評価対象とし、それぞれに重み付けをして総合的な操作のしやすさを評価しました。撮影モードガイドの有無表示レベル設定の有無機能ガイドの有無ファインダーの有無タッチ操作の有無内蔵ストロボの有無
動画撮影も得意なキヤノンのミラーレス一眼。近年は、動画撮影を目的にミラーレス一眼を買う人も多いですよね。そこで、「動画の撮りやすさ」に関わる項目について、加点方式で評価。以下のポイントを評価対象とし、各項目に重み付けをしたうえで総合的な動画の撮りやすさを評価しました。アクセサリーシューの有無モニターの可動方法マイク端子の有無イヤホン端子の有無HDMI端子の有無録画ボタンの有無と押しやすさ内蔵マイクと風切り音防止アクセサリーの有無
加えて、「動画の画質」についても検証します。それぞれのカメラを用いて、3つの異なる環境で動画を撮影。撮影した動画データを分析し、「オートフォーカスの優秀さ」「解像感」「暗所での色再現性」の3つの観点から総合的な動画の画質を評価しました。撮影した動画の種類は以下のとおりです。オートフォーカスの優秀さを見るため、明るさ約1200ルクスにした室内で近付いたり遠ざかったりする人物を撮影解像感を見るため、椅子に座り前後に揺れる人物を約1000ルクスの明るさの室内で撮影暗所での解像感と色再現性を見るため、細かな模様がある刺し子糸やフィルムカメラなどの被写体を、明るさを約100ルクスにした室内で撮影また、撮影時に統一した条件は以下のとおりです。動画の解像度は4Kとし、ビットレート数は最大、フレーム数は30p(設定できるものは60p)とするオートフォーカスはサーボAF、AFエリアはワイドエリアとし、そのほかのオートフォーカス関連の設定は初期値とするレンズは「キヤノン RF50mm F1.8 STM」(EOS Rシリーズに使用)と「キヤノン EF-M32mm F1.4 STM」(EOS Mシリーズに使用)を用いるオートフォーカス検証時にはF2、解像感検証時にはF8に設定するシャッタースピードは1/60秒とし、ISO感度は常用ISO感度内でオートとする
最後に、カメラの「手ブレ補正力」について検証します。カメラを構える人の姿を模したスタンドを用意し、手となる部分にカメラを固定。一定の力を加えることで振動を発生させ、擬似的な手ブレを発生させます。撮影した画像を分析したうえで、総合的な手ブレ補正力を評価しました。撮影の条件は以下のとおりに統一しました。銀一株式会社「GIN-ICHI GP0112 40インチダブルライザーグリップスタンド・キット」を用いるカメラを構える人の腕を再現するため、アーム部分は地上高152cmで固定し、地面と水平に58cm伸ばすアームの先端にサンテック「ミニクランプ7266」とマセス「MT-02自由雲台」を固定するアームの先端にカメラを固定したうえで、カメラと反対側のグリップ部分を輪ゴムで引っ張る画像を撮影する瞬間に輪ゴムを切断し、カメラに衝撃を与えるシャッタースピードの設定を1/60秒、1/30秒、1/15秒、1/8秒、1/4秒と変えながら各10枚撮影するレンズは「キヤノン RF50mm F1.8 STM」(EOS Rシリーズに使用)と「キヤノン EF-M32mm F1.4 STM」(EOS Mシリーズに使用)を用いる
すべての検証は
マイベストが行っています
2019/10/18 発売
| 重量(バッテリー込み) | 約299g |
|---|---|
| 有効画素数 | 約2410万画素 |
| 連写速度(AF追従) | 約4.0枚/秒 |
| センサーサイズ | APS-C |
| ボディ内手ブレ補正 | 不明 |
| 動画撮影機能 | フルHD:59.94p/4K:23.98p |
| ファインダー形式 | 不明 |
|---|---|
| 本体サイズ | 108.2×67.1×35.1mm |
| 連写速度(AF固定) | 約6.1枚/秒 |
| ISO感度 | ISO100~25600 |
| フォーカスポイント(測距点) | 143点 |
| AF検出方式 | デュアルピクセルCMOS AF方式 |
| AF検出範囲 | EV-4〜18(ISO100、F1.4レンズ使用) |
| シャッタースピード | 1/4000~30秒 |
| 背面モニター | チルトモニター |
| モニターサイズ | 3.0型 |
| ファインダー視野率 | 不明 |
| ファインダー倍率 | 不明 |
| 撮影可能枚数 | 約315枚 |
| タッチパネル対応 | |
| Wi-Fi・Bluetooth機能 | スマホ転送可(Camera Connectアプリ使用) |
| 記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
| 記録メディアスロット | シングルスロット |
| 防塵防滴仕様 |
キヤノンのミラーレスの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。キヤノン EOS M200以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
| 重量(バッテリー込み) | 約670g |
|---|---|
| 有効画素数 | 2420万画素 |
| 連写速度(AF追従) | 約40枚/秒(電子シャッター時) |
| センサーサイズ | 35mmフルサイズ |
| ボディ内手ブレ補正 | ◯(5軸) |
| 動画撮影機能 | 4K:59.94fps、 フルHD:179.82fps |
| ファインダー形式 | OLEDカラー電子ビューファインダー |
|---|---|
| 本体サイズ | 約138.4×98.4×88.4mm |
| 連写速度(AF固定) | 約40枚/秒(電子シャッター時) |
| ISO感度 | ISO100~102400(拡張:ISO50,204800) |
| フォーカスポイント(測距点) | 1053点(自動エリア選択時) |
| AF検出方式 | デュアルピクセルCMOS AF |
| AF検出範囲 | EV-6.5~21(ISO100、F1.2レンズ使用) |
| シャッタースピード | 1/16000~30秒 |
| 背面モニター | バリアングルモニター |
| モニターサイズ | 3.0型 |
| ファインダー視野率 | 約100% |
| ファインダー倍率 | 約0.76倍 |
| 撮影可能枚数 | ファインダー使用時:320枚/液晶モニタ使用時:580枚 |
| タッチパネル対応 | |
| Wi-Fi・Bluetooth機能 | スマホ転送可 |
| 記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
| 記録メディアスロット | デュアルスロット |
| 防塵防滴仕様 |
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| 重量(バッテリー込み) | 約738g |
|---|---|
| 有効画素数 | 約4500万画素 |
| 連写速度(AF追従) | 20枚/秒 |
| センサーサイズ | 35mmフルサイズ |
| ボディ内手ブレ補正 | ◯(5軸) |
| 動画撮影機能 | フルHD:119.88p/4K:119.88p/8K:29.97p |
| ファインダー形式 | 電子ビューファインダー(EVF) |
|---|---|
| 本体サイズ | 約138.5×97.5×88.0mm |
| 連写速度(AF固定) | 20枚/秒 |
| ISO感度 | ISO100~51200(拡張:ISO50,102400) |
| フォーカスポイント(測距点) | 1053点(自動エリア選択時) |
| AF検出方式 | デュアルピクセルCMOS AF |
| AF検出範囲 | EV-6.0〜20(ISO100、F1.2レンズ使用) |
| シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
| 背面モニター | バリアングルモニター |
| モニターサイズ | 3.2型 |
| ファインダー視野率 | 約100% |
| ファインダー倍率 | 約0.76倍 |
| 撮影可能枚数 | ファインダー使用時:約220枚/画像モニター使用時:約320枚 |
| タッチパネル対応 | |
| Wi-Fi・Bluetooth機能 | スマホ転送可(Camera Connectアプリ使用) |
| 記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
| 記録メディアスロット | デュアルスロット |
| 防塵防滴仕様 |
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