スマートリモコン対応で離れた場所からでも操作できる、ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HD-LX1224。「加湿能力が高い」「お手入れが簡単」と評判ですが、実際に口コミどおりなのか気になりますよね?
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HD-LX1224は、部屋全体をスピーディにムラなく加湿したい人におすすめです。加湿能力は検証トップクラスの高評価。温度22℃・湿度35%の部屋でターボモードで運転させると、わずか8分ですべての測定場所の湿度が60%に達しました。全体平均の約15分(※2025年4月時点)を下回り、帰宅時や朝起きてすぐ加湿したいときにも便利。湿度センサー付きで快適な湿度をキープしやすいのも利点です。
比較した加熱気化式のなかでは、細菌やカビの発生も十分抑えられていました。7日間運転させたところ、確認できたカビは3個・細菌は0個と少なめ。定期的にお手入れすれば、清潔に使い続けられるでしょう。1日5時間使っても1か月あたりの電気代がわずか102.3円と安く、ランニングコストがかかりにくいのもよい点です。
利便性も高く、タイマーは入・切ともに8時間まで対応可能。調光機能やスマートリモコンにも対応しており、就寝時や帰宅時間などに合わせて柔軟に使えます。タンクはクリアで水量を把握しやすいうえ、持ち手付きで持ち運びにも便利です。高さがあるためシンク内で給水しにくい可能性があるのはネックですが、ecoモードだと11.7時間稼動でき、給水の頻度は少なく済むでしょう。
比較したスチーム式と異なり吹き出し口が熱くなりにくいのもメリットです。転倒時の自動オフやチャイルドロック機能もつき、子どもがいる家庭でも使いやすいといえます。運転音もターボモードだとややうるさく感じたものの、静音モードでは39.5dBとかなり静かでした。夜間はもちろん、子どものお昼寝の時間にも気兼ねなく運転できそうです。
一方、2週間ごとに気化フィルター・トレイの仕切り板を洗う必要があるのがネック。タンクも手を入れて洗いづらい構造で、「お手入れが簡単」との口コミには反する結果でした。価格も4万円以上(※2025年4月時点)と高く、比較した商品には1万円前後で購入できるものもあったなか、やや手が出しにくい印象です。とはいえ、価格に見合う性能を備えているため、お手入れの手間が気にならない人はぜひ候補に加えてみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
ダイニチは新潟県に本社を置き、家庭用石油ファンヒーターや加湿器などを製造販売するメーカーです。加湿器は、水を含んだフィルターに風や温風をあてて加湿するハイブリッド式(気化式×温風気化式)を採用しており、パワフルながら省エネが期待できるモデルを数多く取り扱っています。
今回ご紹介するハイブリッド式加湿器 HD-LX1224は、2024年8月に発売された最上位モデルのひとつです。従来の10%刻みでの湿度設定から「湿度設定5%刻み」を新搭載。50・55・60・65・70%と細かく湿度設定することで、節電に期待できるとしています。
加湿スピードにもこだわっており、従来機種のデザインモデル最大機種(HD-RXT924)と比較して、湿度60%に到達するまでの時間を約17分短縮(※)できるとのこと。細かい粒子の水をファンの風で送りながら加湿を行うため、「浸透率が高く、お部屋全体にすばやく広がる」と謳っています。
運転設定:標準モード、設定湿度70%/試験環境:ダイニチ工業 会議室(プレハブ洋室29畳相当)室温25℃、湿度40%
運転モードは「標準」「静音」「eco」「のど・肌」の4モード。急速に加湿したいときに使える「ターボ」や運転音と明かりを抑えた「おやすみ快適」など、さまざまなシーンにあわせて選べます。
スマートリモコンに対応しているのもポイントです。スマホやタブレットを使えば、外出先からでも簡単に操作できますよ。カラーはスノーホワイト・モスグレーに加えて、ウェブショップ限定色のチャコールブラックの計3種類です。
なお、同時期に発売されたものとしてHD-LXC1200Cもラインアップしていますが、両者の性能に違いはありません。HD-LX1224は家電量販店、HD-LXC1200Cはホームセンター・一般販売店向けのモデルのため、選びやすいほうを購入してくださいね。
<スペック>
今回はダイニチ ハイブリッド式加湿器 HD-LX1224を含む、人気の加湿器を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
高い加湿能力が期待できるのがメリットです。温度22℃・湿度35%に設定した部屋に本商品を置き、ターボモードで運転。その結果、4か所の計測地点の湿度がすべて60%に達するまで約8分しかかからず、全体平均の約15分(※2025年4月時点)を下回る素早さを発揮しました。
比較したところ、本商品のような加熱気化式(ハイブリッド式)は、超音波式やスチーム式より短時間で部屋全体をムラなく加湿しやすい傾向でした。水蒸気を含んだ空気がファンによって拡散されたためと考えられます。帰宅時や朝起きて部屋の乾燥が気になったときでも、すぐに加湿できるでしょう。
湿度センサーが搭載されており、快適な湿度を維持しやすいのもうれしいポイントです。設定湿度に合わせて自動で加湿量をコントロールするため、加湿のしすぎなどの心配も少ないでしょう。湿度は50~70%まで5%刻みで設定でき、現在の湿度はデジタル表示で確認できますよ。
細菌やカビの発生を十分抑えられていたのも魅力です。加湿器を1日1回給水しながら丸7日間運転し、吹き出し口から出る菌を培養して菌数を測定。その結果、確認できたカビはわずか3個にとどまり、細菌は見当たりませんでした。
比較した同じ加熱気化式のなかには十数個のカビや細菌が見つかった商品もありましたが、こちらはトレイやエアフィルター・タンクキャップに抗菌加工が施されており、清潔に使える印象です。
とはいえ、水の継ぎ足しによってフィルターが濡れっぱなしだとカビや菌が繁殖するリスクが高くなるので、タンクの水の入れ替えやフィルターの洗浄はこまめに行ってくださいね。
電気代が安く、ランニングコストを抑えやすいのも長所。最も消費電力が低いecoモードで5時間運転した際の積算消費電力は、全体平均の0.45kWh(※2025年4月時点)を下回る0.11kWhと低めでした。
1日5時間使ってもひと月あたりわずか102.3円、11月後半〜3月の乾燥が気になる時期に使い続けても460.35円に収まります。比較したところ加熱気化式は、超音波式やスチーム式より電気代が抑えられている傾向でしたが、本商品はそのなかでも安めです。毎日気兼ねなく使えるでしょう。
使い勝手のよさも申し分ありません。切タイマーはもちろん、比較したなかには非搭載のものもあった入タイマーもつき、入・切どちらも2・4・6・8時間後から選べます。就寝時や起床時・帰宅時間などにあわせて柔軟に対応できるのが魅力です。
おやすみ快適モードを使えば点灯が通常より70%抑えられるので、就寝時にも光が気になりにくいでしょう。リモコンは付属していませんがスマートリモコンに対応しており、スマホやタブレットのアプリから簡単に操作できますよ。
タンクはクリアなので、水量がひと目で確認できるのも便利です。比較したなかには外から水の減り具合がわからないものも多くあったのに対し、給水のタイミングがわかりやすいですよ。湿度も数値で細かく表示され、普段の操作で使いづらく感じることは少ないでしょう。
給水や排水がしやすい工夫も十分に備わっています。給水タンクには2つの取っ手があり両手で持ち運べるうえ、タンクの左右の向きもわかりやすいため本体へのセットも簡単。タンクをセットするトレイ内の水位も95mmと深さがあり、水がこぼれにくい仕様です。ecoモードだと連続11.7時間使用できるため、給水のタイミングも少なく済みますよ。
ただし、タンクの高さが34cmと大きく、給水の際にシンクに収まりにくいのは惜しいところ。比較したバケツ型のタンクや本体に直接注げるタイプと比べると、給水の際に少々手間取ることがあるかもしれません。
安全性への配慮も充実していました。本商品は加熱気化式なので、水を沸騰させるスチーム式と比べて吹き出し口から出る空気が熱くなりにくいのが魅力です。転倒時の自動オフ機能やチャイルドロックもつき、小さな子どもがいる家庭でも使いやすいでしょう。
本体を倒すのにかかった力は11.8Nと、全体平均の5.6N(※2025年4月時点)を大きく上回り、ぶつかっても倒れにくいどっしりとした印象でした。タンクのキャップにはパッキンがついているので、万が一倒れても中の水がこぼれる心配も少ないですよ。
電気プラグはマグネットタイプではないので、足が引っかからないよう設置場所には注意してください。
静音性の高さも注目ポイントです。運転中の騒音値は、ターボモードで66.6dB・静音モードで39.5dBを記録。ターボだと加湿器のすぐ近くはうるさく感じたものの、静音モードでは図書館の館内程度(参照:日本騒音調査 騒音値の基準と目安)の静けさに抑えられていました。
比較したなかには最も弱いモードでも50dB以上を記録した商品が多くあったのに対し、こちらは静音モードであれば就寝時に使っても音が気になりにくいでしょう。
「お手入れが簡単」との口コミに反し、お手入れの手間は多めでした。メーカー推奨のお手入れ頻度は2週間ごとで、気化フィルター・トレイの仕切り板をそれぞれ水洗いする必要があります。お手入れタイミングはランプでお知らせされるものの、タンクの洗浄だけで済むスチーム式と比べて掃除がおっくうに感じるかもしれません。
タンクの給水口も74mmと狭く、底まで手を入れて洗いにくい構造でした。比較した加熱気化式の商品にはトレイと一体型になったバケツ型のタンクを採用しているものもあったなか、こちらは柄のついたブラシやスポンジなどを別途用意する必要があるでしょう。
公式サイトでは、使い捨てできる気化フィルター・トレイカバーも販売されています。コストはかかりますが、お手入れの手間を減らしたい人はこちらもチェックしてみてくださいね。
価格が49,500円(※2025年4月時点・公式ウェブショップ参照)と高級なのもネックです。比較した商品には1万円前後で購入できる商品もあったため、費用を抑えたい人はほかの商品もチェックしてみましょう。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 20畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 33畳 |
連続加湿時間 | 最大約11.7時間 |
1日あたりの電気代目安 | 約3.4円 |
最小稼動音 | 39.5dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 39cm |
---|---|
奥行(公称値) | 24.5cm |
高さ(公称値) | 40.5cm |
重量(公称値) | 約6.4kg |
幅(実測値) | 39.0cm |
奥行(実測値) | 24.5cm |
高さ(実測値) | 40.4cm |
重量(実測値) | 6.72kg |
電源コードの長さ | 2m |
加湿量 | 600~1300mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 22.4cm |
タンクの奥行 | 12.5cm |
タンクの高さ | 34.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | |
タイマー設定最大時間 | 8時間 |
減灯・消灯機能 | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
吹き出し口の温度 | 18.1℃ |
転倒防止機能 | |
特徴 |
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68,200円
(最安)
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ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HD-LX1224の取扱店舗は、エディオンやビックカメラといった家電量販店です。在庫がない場合もあるので、事前に問い合わせてから足を運んでみてください。
オンラインで購入したい人は、ダイニチの公式ウェブショップをチェック。消耗品の取り扱いもあるので、あわせて確認してみましょう。
<消耗品値段一覧>
2025年4月時点・公式ウェブショップ参照
最後に、お手入れのしやすさにもこだわりたい人におすすめの商品をご紹介します。
シャープのプラズマクラスターHV-T55は、ムラなく加湿できてお手入れも簡単。稼動から12分で部屋の湿度は約60%に達し、加湿能力は高評価でした。加熱気化式でありながらタンクがバケツ型でトレイがない分、お手入れの手間も少なめです。本体に直接水を継ぎ足せるため、給水もスムーズに行えるでしょう。
バルミューダのRainスタンダードモデルも、気化式のなかではお手入れの手間がかかりにくいのが魅力です。サッと水洗いできるバケツ型タンクを採用しており、トレイの洗浄が不要。本体上部から直接水を注げて給水も楽に行えます。検証ではムラのない加湿力を発揮し、電気代も非常に安く抑えられていました。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 9畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 15畳 |
連続加湿時間 | 強:約7.2時間/静音:約19時間 |
1日あたりの電気代目安 | 約1.9円 |
最小稼動音 | 48.1dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 27.2cm |
---|---|
奥行(公称値) | 22cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 約5.2kg |
幅(実測値) | 27.3cm |
奥行(実測値) | 20.5cm |
高さ(実測値) | 45.8cm |
重量(実測値) | 5.16kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
加湿量 | 強:550mL/h/静音:220mL/h/エコ(強):390mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 26.3cm |
タンクの奥行 | 19.4cm |
タンクの高さ | 17.6cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | |
タイマー設定最大時間 | 6時間 |
減灯・消灯機能 | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
吹き出し口の温度 | 17.8℃ |
転倒防止機能 | |
特徴 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-T55の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
加湿方法 | 気化式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 不明 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 17畳 |
連続加湿時間 | 6〜25時間 |
1日あたりの電気代目安 | 約0.1円未満 |
最小稼動音 | 34.5dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 35.0cm |
---|---|
奥行(公称値) | 35.0cm |
高さ(公称値) | 37.4cm |
重量(公称値) | 5.7kg |
幅(実測値) | 34.0cm |
奥行(実測値) | 34.0cm |
高さ(実測値) | 37.2cm |
重量(実測値) | 5.63kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
加湿量 | 最大600mL |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | |
タンクの奥行 | |
タンクの高さ | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | |
タンク種類 | 一体型 |
2Way給水可能 | |
タイマー設定最大時間 | 24時間 |
減灯・消灯機能 | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
吹き出し口の温度 | 18.7℃ |
転倒防止機能 | |
特徴 | おしゃれ |
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