清潔に保ちやすい設計が売りの、アイリスオーヤマ 加湿器 スチーム式 AHM-MH60。「水の補充がしやすい」と評判です。しかし「動作音がうるさい」などの気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
アイリスオーヤマ 加湿器 スチーム式 AHM-MH60は、シンプルでお手入れしやすい商品がほしい人なら候補に。フィルターレスで掃除の手間を省けるのが魅力です。比較したハイブリッドや気化式はフィルターの漬け置き洗いや乾燥が必要でしたが、こちらは給水タンクに水とクエン酸を入れてボタン押すだけ。水・蒸気が通るところは丸洗いでき、給水タンクはフッ素加工が施され汚れが残りにくい仕様です。
水を沸騰させるスチーム式のため、カビや細菌が発生しにくいのも利点。1日に1回給水しながら1週間運転したあと、吹き出し口の空気を確認すると、細菌は1つも見つからず、カビも少なめでした。比較した商品内には80個と多数の細菌が見つかったものもあったのに対し、清潔を保ちやすいでしょう。「お手入れ簡単でキレイを保ち続けられる」との謳い文句にも納得です。
2WAY給水に対応し、「水の補充がしやすい」との口コミどおり給水はスムーズ。直接上から注ぐ方法と、タンクを外して給水する方法を選べます。比較したなかにタンクを持運ばないと給水できない商品もあったのに対し、シンクが離れた場所でも使いやすいでしょう。スチーム式特有の吹き出し付近が高温になるのは懸念点ですが、チャイルドロック・空焚き防止などの安全機能は搭載しています。
稼動音が小さめで、就寝中にも使いやすいのも長所。口コミのように「動作音がうるさい」と感じることは少ないでしょう。調光機能も搭載され、光が睡眠を邪魔しません。弱モードなら15時間連続利用でき、睡眠中もたっぷり加湿が可能。湿度センサーも完備し、設定した湿度を保つよう自動で調整します。ただし、入りタイマー・リモコンは搭載されていないため注意しましょう。
加湿力は物足りずムラも多め。温度22℃・湿度35%の室内で商品を使ったところ、低い場所の湿度があがりにくく、全体の湿度が約60%になるまで平均22分もかかりました。湿度表示がなく、湿度状況を確認できない点もネック。1日5時間使用した場合の1か月あたりの電気代が、1032.3円と高いのも気になりました。お手入れは簡単ですが、しっかり乾燥対策したい人やコスパよく使いたい人はほかの商品を検討してください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にアイリスオーヤマ 加湿器 スチーム式 AHM-MH60と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイの加湿器と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
アイリスオーヤマ 加湿器 スチーム式 AHM-MH60のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
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今回ご紹介するのは、「お手入れかんたんモデル」として発売された、アイリスオーヤマ 加湿器 スチーム式 AHM-MH60です。「お手入れが難しくて清潔に保つのが大変」「カビや雑菌が心配」という加湿器に対するユーザーの悩みに答える様々な機能を搭載し、「お手入れ簡単でキレイを保ち続けられる」と謳っています。
加湿方法は、加熱した水で加湿するスチーム式を採用。加湿力が部屋の温度に影響されにくく、寒い時期でも使いやすいのが特徴です。円柱型のすっきりとしたフォルムもポイント。電気ポットのような生活感が出にくい上品なデザインなので、インテリアを選ばず置きやすいでしょう。
販売元は宮城県に本社を置く日本のメーカー、アイリスオーヤマ。家電・寝具・インテリア・園芸用品・ペット用品など幅広い生活用品を企画・販売している会社です。加湿器もスチーム式・ハイブリッド式・超音波式など様々な商品を取りそろえています。
人気の加湿器を比較検証したところ、アイリスオーヤマ 加湿器 スチーム式 AHM-MH60には6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
きれいな空気で加湿しやすい設計が大きな魅力。1日に1回給水しながら1週間運転したあと、吹き出し口から出る空気を専用の機械で確認。すると、細菌は1つも見つかりませんでした。比較した商品内には80個近く見つかった商品もあったのに対し、優秀な結果です。
見つかったカビの数も3個とかなり少なめ。比較したなかには10個以上のカビを発見したものもありましたが、こちらは高評価の基準値である8個を下回りました。
比較したうち、水を沸騰させた蒸気で加湿するスチーム式はカビや細菌が発生しにくい傾向が。スチーム式である本商品も例外ではなく、清潔な空気を保ちやすいといえます。
お手入れが面倒なフィルターがないのもうれしいポイント。比較した気化式やハイブリッド式は定期的にフィルターのつけ置き洗いや乾燥が必要でした。対して、本商品は2か月に1回給水タンクにクエン酸とぬるま湯を入れてボタンを押すだけ。あとはほっとくだけで定期的なお手入れが完了し、メンテナンスは簡単です。
水・蒸気が通るところが丸洗いできるのも利点。上ブタ・蒸気拡散板・蒸気カバーも外れるので隅々まで洗えます。洗う頻度は1週間に1回と比較したなかでは多めですが、洗剤をつけずにサッとスポンジで洗うだけなので、大きく負担に感じることは少ないでしょう。
給水タンクにフライパンと同じフッ素加工を施しているのも特徴的。汚れが落ちやすく、汚れが気になるときもサッとスポンジで洗えます。汚れの取り残しを防ぐ工夫が満載で、「お手入れ簡単でキレイを保ち続けられる」という謳い文句にも納得です。
2WAY給水に対応し、「水の補充がしやすい」という口コミどおり給水はスムーズ。本体の上から注ぐ方法とタンクを取って給水する方法を選べます。比較したなかには、タンクを持ち運ばないと給水できない商品があったのに対し、シンクから離れた場所でも使いやすい設計です。
給水タンクには取っ手があり、持ち運びやすさも良好。タンクの高さは22.2cmです。比較した商品では20cm以下のものがシンクに入りやすい傾向があったなか、こちらは少し高め。とはいえ、比較した全商品の平均26.2cmよりも低く(※2025年1月時点)、本商品のタンクが特別大きいわけではありませんでした。
強モードの連続使用時間は約5時間と、比較した商品のなかでは短めです。全商品の平均時間約9.6時間を下回りました(※2025年1月時点)。弱モードなら約15時間・中モードなら約7時間利用できるので、長時間利用したい人は弱・中モードに設定しましょう。
加湿自動モードを搭載し、湿度を維持しやすい点もメリットです。比較したうち、非搭載の商品もあった湿度センサーが搭載され、設定した50・60・70%の湿度を保てるよう自動でコントロールします。室内の湿度表示がないのが惜しい点ですが、一度設定すれば手放しで快適な湿度を維持しやすいでしょう。
湿度センターの状態にかかわらず、弱・中・強の3パターンから選択した出力で運転を続ける、連続運転モードにも対応。常に蒸気を出し続けたい人にもぴったりです。シーンや用途に合わせて加湿自動モードと連続運転モードを使い分けられます。
稼動音が気になりにくいのも注目したい点。商品を稼動させ、加湿器の風が当たらない範囲で吹き出し口に最も近い場所の音を実際に3回計測してみると、強いモードでも平均50.7dBと控えめでした。比較した商品の半数以上が60dBを越ているなか、高評価の基準値50dBとほぼ同じ音量です。約24dBという公称値ほどではなかったものの、口コミのように「動作音がうるさい」と感じることは少ないでしょう。
弱モード使用時の稼動音は平均48.7dBとさらに小さく、就寝中の使用にもぴったりです。点滅・点灯中のランプを減光できるので、光が睡眠を妨げるのも防げます。
安全機能はおおむね充実しています。
実際に商品をチェックしたところ、チャイルドロックに対応していました。給水タンクに水がなくなるとブザーで知らせる空焚き防止機能もあります。マグネットプラグを採用し、足が引っ掛かっても本体から外れやすい仕様です。
しかし、転倒時に自動で電源が切れる自動電源オフ機能には非対応。比較した商品の半数以上も同様に対応してなかったので大きなデメリットではありませんが、本商品は熱湯を扱うので注意が必要です。傾くときの力も0Nと低かったため、軽い衝撃で倒れる可能性があります。
沸騰させた湯気で加湿するので、吹き出し口付近が高温になるのも気になるところ。比較した熱くなりすぎないハイブリッド式や、熱が加わらない超音波式より、やけどのリスクが高いといえます。ペットや子どもの手が届かない場所に置いてくださいね。
部屋の湿度があがるのが遅く、加湿力は物足りません。温度22℃・湿度35%の室内で稼動させ、蒸気が出てから部屋の湿度が約60%になるまでの時間を部屋の高い場所・低い場所を含む4か所で測定すると、平均22分もかかりました。比較したなかで20分以上かかった商品はほとんどなく、こちらは徹底的に乾燥対策したい人には不向きです。
加湿ムラができやすいのも気になるところ。120cmと高い場所は13〜14分で約60%になったものの、60cmと低い場所は50分もかかりました。上位商品には、場所にかかわらずある程度一定に加湿できたものもありましたが、本商品はサーキュレーターを使うなど工夫が必要でしょう。
外側から水量の把握ができない点も気がかりです。比較した約半数の商品がひと目で残量を確認できたのに対し、給水タイミングを掴みづらいといえます。
切タイマー設定可能時間は最長で4時間。比較した商品の約半数が最長8時間でタイマーをセットできたのに対し、短めです。入りタイマーとリモコンは搭載されておらず、便利に使える機能はやや少ないでしょう。
電気代が高いのもネックです。商品を実際に使い、ワットモニターで積算消費電力を計測。1日5時間使用した場合の1か月あたりの電気代を計算したところ、1032.3円と1,000円を超える結果でした。比較した商品の平均約376円の2倍以上の金額です(※2025年1月時点)。
11月後半から3月までの1シーズン、1日5時間毎日利用した場合の電気代は4645.3円。比較した同じスチーム式の商品の平均額約4787円よりは低いものの(※2025年1月時点)、ハイブリッド式・超音波式のものには500円以下ですんだものもあったことを考えると、ランニングコストが気になります。
比較した商品内では本品のようなスチーム式は、気化式・超音波式より電気代が高い傾向があり、こちらも例外ではありません。電気代をできるだけ抑えたい人は、スチーム式以外の加湿方式の商品も検討してください。
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 10畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 17畳 |
連続加湿時間 | 約5時間(強モード時) |
1日あたりの電気代目安 | 約34.4円 |
最小稼動音 | 48.7dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 約22.5cm |
---|---|
奥行(公称値) | 約23.5cm |
高さ(公称値) | 約32.5cm |
重量(公称値) | 約3kg |
幅(実測値) | 22.3cm |
奥行(実測値) | 23.4cm |
高さ(実測値) | 32.5cm |
重量(実測値) | 3.1kg |
電源コードの長さ | 1.2m |
加湿量 | 約600mL/h(強モード時) |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 18.5cm |
タンクの奥行 | 17.5cm |
タンクの高さ | 22.2cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
吹き出し口の温度 | 38.0℃ |
転倒防止機能 | |
特徴 |
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アイリスオーヤマ 加湿器 スチーム式 AHM-MH60は、公式通販サイトで販売されています。値段は2025年1月時点で19,980円(※公式サイト参照)です。公式通販サイトでは3,980円以上で沖縄や離島以外は送料無料。配達の時間指定も可能です。
メーカーの保証期間は1年間ですが、アイリスプラザ会員なら無料で2年間に延長可能。利用するには、公式通販サイトで購入する際に会員ログインが必要です。会員登録は無料なので、購入する前にぜひ登録してみてくださいね。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトでも販売されています。普段貯めているポイントやイベントを利用してお得に購入したい人は要チェックです。
最後に、広い部屋に設置したい人におすすめな商品をご紹介します。
広い部屋をムラなく加湿したいなら、プラズマクラスター 加湿器 HV-T55-Wをチェック。温度22℃・湿度35%の室内で稼動すると湿度をわずか14分で約60%にし、場所によるムラもありませんでした。パワフルでありながら電気代も安く、毎日5時間使っても1か月あたりの目安は約55.8円。ランニングコストを抑えられます。
広い部屋に置けるスチーム式を探しているなら、ZOJIRUSHIのEE-TA60-BMがおすすめです。温度22℃・湿度35%の条件下で稼動させると、低い場所は湿度があがりにくいものの、高い場所は15分で約60%に達しました。湿度センサーを搭載し適切な温度をキープしやすく、湿度調整は5段階以上から選べます。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 9畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 15畳 |
連続加湿時間 | 強:約7.2時間/静音:約19時間 |
1日あたりの電気代目安 | 約1.9円 |
最小稼動音 | 48.1dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 27.2cm |
---|---|
奥行(公称値) | 22cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 約5.2kg |
幅(実測値) | 27.3cm |
奥行(実測値) | 20.5cm |
高さ(実測値) | 45.8cm |
重量(実測値) | 5.16kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
加湿量 | 強:550mL/h/静音:220mL/h/エコ(強):390mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 26.3cm |
タンクの奥行 | 19.4cm |
タンクの高さ | 17.6cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | |
タイマー設定最大時間 | 6時間 |
減灯・消灯機能 | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
吹き出し口の温度 | 17.8℃ |
転倒防止機能 | |
特徴 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-T55の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 10畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 17畳 |
連続加湿時間 | 6~20時間 |
1日あたりの電気代目安 | 約40.0円 |
最小稼動音 | 45.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 24cm |
---|---|
奥行(公称値) | 27.5cm |
高さ(公称値) | 36.5cm |
重量(公称値) | 2.8kg |
幅(実測値) | 24.5cm |
奥行(実測値) | 27.5cm |
高さ(実測値) | 36.5cm |
重量(実測値) | 2.76kg |
電源コードの長さ | 1.2m |
加湿量 | 600mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 不明 |
タンクの奥行 | 不明 |
タンクの高さ | 不明 |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | |
タンク種類 | 一体型 |
2Way給水可能 | |
タイマー設定最大時間 | 9時間 |
減灯・消灯機能 | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
吹き出し口の温度 | 52.2℃ |
転倒防止機能 | |
特徴 |
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