本体上部から水を注いで給水できる、シャープ 加湿器 HV-P75。インターネット上では「上から給水できて使いやすい」「お手入れが簡単」と評判です。しかし、「稼働音が大きい」など気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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こちらの商品は生産終了となっています。
目次
シャープ 加湿器 HV-P75は、お手入れや給水といった毎日の手間を軽減したい人におすすめです。タンクを取り外さなくても上から注水できるのが魅力。タンク自体もフタのないバケツ型で運びやすい設計です。比較した商品にはタンクが大きくシンクに入りにくいものもあったなか、水道の下にすっぽり収まり給水しやすいですよ。水の残量を4段階で知らせる機能も便利です。排水トレーはなく、タンクを取り出すだけで排水も簡単でした。
肝心の加湿力も非常に優秀です。実際に稼働させるとわずか30分で湿度を30%から100%まで上昇させ、比較したなかでもかなりパワフルでした。適用畳数は木造和室12.5畳・プレハブ洋室21畳。リビングなどの広い部屋も十分加湿できるでしょう。評価には含めていませんが、空気の浄化・消臭効果を謳う「プラズマクラスター」を搭載している点も魅力です。
掃除のしやすさにも工夫が見られました。お手入れ箇所はやや多いものの、シンプルな構造なので歯ブラシや綿棒を使って掃除する必要はありません。加湿フィルターの乾燥機能も搭載しており、お手入れがしやすくなる工夫が随所に見られました。ただし、水の交換を怠るとタンク内にカビ菌が発生しやすいので、常にきれいな水を使うようにしましょう。
弱モードの運転音は35.6dBと比較的静かだったものの、強モードは52.1dBと口コミどおりやや大きめ。就寝時はおやすみモードや静音モードを活用しましょう。1時間稼働させたときの消費電力は335Wと特別エコではないものの、パワフルな加湿力を考えると許容範囲といえそうです。
ECサイトの価格は、執筆時点で16,000円前後。すでに後継モデルが複数出ていて価格が下がっており、新型にこだわりがなければ狙い目といえます。熱い蒸気が出ない加熱気化式なので、小さな子どもがいる家庭でも使いやすいでしょう。静音性や省エネ性能にもこだわりたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介するHV-P75は、シャープ独自の空気清浄技術「プラズマクラスター7000」を搭載した加湿器。プラズマプラスターイオンが空気中の菌やニオイ成分に作用することによる、空気の浄化・消臭・静電気除去効果を謳っています。
本体上に注ぎ口がついているのもシャープの加湿器の特徴です。注ぎ口があることで、タンクを取り外さなくても給水ができるので、日々の給水作業が格段に楽になるでしょう。
販売元のシャープは、テレビ・冷蔵庫・エアコンなどさまざまな家電を販売する日本有数の大手電機メーカー。加湿器や空気清浄機など空気をケアする製品の多くに「プラズマクラスター」を搭載し、清潔で心地よい空気を届けることに力を入れています。
なお、公式サイトではHV-P75はすでに生産終了となっており、執筆時点では最新モデルとしてHV-S75が販売されています。HV-P75もECサイトでは流通しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
加湿方式は、加熱気化式を採用。水分を含んだフィルターに、風または温風をあてて水分を気化・放出させる仕組みです。熱い水蒸気が出ないため、小さな子どもが吹き出し口を触ってやけどをする心配は少ないでしょう。
適用畳数は木造和室で12.5畳、プレハブ洋室で21畳。最大加湿量は、750mL/hのハイパワータイプです。
給水トレー内には、Ag+イオンカートリッジを搭載。トレーのヌメリやニオイの元となる水中の菌を抑制し、きれいな水で加湿できるとしています。加湿フィルターの乾燥機能も備えているので、シーズンオフ時にはカラッと清潔な状態で保管できますよ。
ヒーターレスで省エネ加湿できるエコモードや、子どものいたずらを防止するチャイルドロックなど、あるとうれしい機能も充実。操作パネルには抗菌加工を施し、衛生的に使えるよう細部までこだわっています。
<スペックの詳細>
カラーはプレミアムホワイト・モイストブルーの2色展開。ボックス型のシンプルなデザインで、どんなインテリアにもなじみやすいでしょう。
横幅は約27cmで、ほぼA4サイズの面積で設置が可能。縦型のスリムな形状なので、寝室などパーソナルなスペースでも使いやすいですよ。
今回はシャープ 加湿器 HV-P75を含む加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、加湿性能の高さの検証です。約2畳の恒温恒湿室を使用し、温度20℃・湿度30%に設定。加湿器を最も強いモードで稼働させ、湿度をどこまで上げられるかチェックしました。
その結果、わずか30分で湿度は100%まで上昇。80%台でも高性能といえるなか、申し分ないパワーを発揮しました。比較した商品のなかでもトップクラスの加湿性能なので、広い部屋をしっかり加湿したい人におすすめです。
比較した結果、本商品と同じ加熱気化式や気化式の商品は加湿力が高い傾向がありました。熱い蒸気が出ず安全性が高いのはもちろん、空間が曇らない点もメリットといえます。
次に、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさを検証しました。
7日間水を継ぎ足しながら稼働させ、加湿器内の水に含まれるカビ菌の量を専門機関に依頼して確認。菌が少ない商品ほど高評価としました。
お手入れのしやすさは、お手入れが必要な部品の多さや加湿フィルターの有無などをチェック。パーツ数が少ないうえ、お手入れの頻度が低いものを高評価としました。
カビが生えやすいのは気になるところ。7日間水を継ぎ足しながら稼働させたところ、画像のとおりカビの原因となる菌が多数検出されました。清潔に使うためには、継ぎ足しではなく、こまめにタンク内の水を入れ替えるようにしましょう。
カビの発生が怖い人には、水を沸騰させて加湿するスチーム式がおすすめ。比較した結果、スチーム式は7日間稼動させ続けてもほとんどカビ菌が繁殖しませんでした。加湿方式によってメリット・デメリットがあるので、なにを優先するかで選びましょう。
「お手入れが簡単」という口コミのとおり、日々のお手入れは手間なくできました。お手入れパーツの詳細は以下のとおりです。
タンクはフタのないバケツ型。比較したなかには綿棒や歯ブラシで細かく掃除しなければならない商品もありましたが、本商品は凹凸のないシンプルな構造で簡単に洗えます。お手入れのタイミングを知らせるランプもあり、掃除忘れを防げますよ。
エアフィルターの交換頻度は8シーズンに1回。洗ったあとに乾燥が必要な加湿フィルターもありますが、乾燥機能が搭載されているためさほど苦にならないでしょう。
フィルターのないスチーム式ほど楽とはいえないものの、一般的に構造が複雑でお手入れするパーツが多い加熱気化式のなかではお手入れがしやすい商品だといえます。
続いて、給水・排水のしやすさと使いやすさを検証しました。
給水タンクに取っ手があるか、タンクはシンクに収まる長さかなどを確認。本体上部から給水できるものや、排水がひと手間で済むものはさらに高評価とします。
使いやすさの検証では、稼働中に水量を把握できるか、加湿量の自動調節が可能かなど、ストレスなく使える機能や工夫が施されているかなどをチェックしました。
給水・排水のしやすさは、比較した商品のなかでもトップクラスです。給水タンクは本体上部からも給水できる2way仕様で、タンクを取り外す手間を省けます。手持ちのピッチャーなどを使って水を注げるのは便利なポイントです。
水道から直接給水する場合も、取っ手つきのバケツ型タンクで持ち運びは楽ちん。タンクの容量は4Lと十分ですが、高さが17cmと低いので蛇口の下にすっぽりとタンクが収まりますよ。比較したなかにはタンクの長さが30cm以上あり、シンクに入り切らず満水まで給水しづらい商品もありました。
排水トレーがなく、排水タンクを取り出すだけで簡単に水を捨てられる点も魅力。本体にセットし直すときも力は必要ありません。
使いやすさも高評価に。比較したなかには加湿量を手動でしか調整できない商品もあったのに対し、本商品は自動調整で過加湿を防げるのがポイント。検証結果は以下のとおりです。
タンクの水量は、満水から給水まで4段階でお知らせします。給水が必要なときしかランプが点灯しない商品に比べて、現在の水量を把握しやすいですよ。
一方で、本体上部に持ち手がない点は惜しいところ。本体を移動させるときには、一旦屈んで持ち上げる必要があります。
続いては、静かさの検証です。加湿器から50cmの場所で騒音計を持ち、弱・中・強モードそれぞれの音を測定しました。測定結果は以下のとおりです。
弱モードは35.6dB。寝ているときでも気になりにくい音量の基準値とした35dBと、ほぼ同水準でした。一方で、強モード稼働時の運転音は52.2dBとやや大きめです。比較したなかには強モードでも30dB台を記録した商品も多数あったため、「稼働音が大きい」という口コミにも納得できます。
環境省の資料によると、50dB前後で書店の中と同じくらいの騒音値です(参照:環境省)。極端にうるさいわけではありませんが、静かな環境では音が気になることもあるでしょう。寝室ではおやすみモードや静音モードを活用してくださいね。
最後に、消費電力の低さを検証しました。本体にワットモニターを接続して強モードで稼動させ、消費電力がより少ないものほど高評価としました。
検証の結果、1時間稼働させたときの消費電力は335Wでした。消費電力が低い商品の基準値とした300W以下にはあと一歩届かなかったものの、パワフルな加湿力を考えると特別高いわけではありません。ヒーターレスで加湿して大幅に節電するエコモードもあるので、シーンに応じて使い分けましょう。
比較したなかでも気化式や超音波式のものは消費電力が低く、水を沸騰させるスチーム式は高い傾向がありました。消費電力が低いものだと100W以下を記録したものもありましたが、そのぶん加湿力が低い場合も。加湿性能と消費電力のバランスを見て検討してくださいね。
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リビングや寝室で使用することが多い加湿器。どんな場所に設置すればよいのか、HV-P75の説明書からご紹介します。
まず、部屋の室温が0~35℃のときに使用しましょう。とくに寒い場所では、水が気化しにくく加湿量が少なくなります。またセンサーの誤作動を防ぐために、直射日光が当たる場所や、ポットなどの熱や蒸気が出る家電の近くへの設置も避てください。カーテンがシミになるのを避ける意味でも、窓際からは離したほうがよいでしょう。
転倒すると危険なので、ラグの上などの不安定な場所には置かず、安定した平らな場所に設置してくださいね。
床付近と天井付近では温度・湿度が異なるので、サーキュレーターやエアコンを使って空気を循環させると、より効果が高まるでしょう。
シャープ 加湿器 HV-P75の説明書には、お手入れ時期の目安や清掃の手順が詳しく解説されていました。ここで簡単にお手入れの内容をご紹介します。
エアフィルター・加湿フィルター・給水トレー・トレーカバーは2週間に1回、給水皿・給水カバー・吹出口・本体は1か月に1回程度のお手入れが必要です。加湿時間をカウントして加湿フィルター・給水トレーのお手入れ時期をランプ表示でお知らせするので、目安にするとよいでしょう。
エアフィルターは掃除機でホコリを吸引し、本体は拭き掃除します。加湿フィルター・給水トレーなどの内部パーツは水洗いできるものが多いので、清潔を保ちやすいでしょう。汚れやすい加湿フィルターは、市販の重曹やクエン酸を使ってつけ置き洗いもできます。状態によって有効な洗浄液が異なるので、説明書をチェックしてくださいね。
シャープ 加湿器 HV-P75はすでにメーカーの生産が終了しているため、取扱店舗はAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトが中心です。
値段はショップによって異なるので、送料やポイント還元率なども含めてお得に買えるお店を探しましょう。
最後に、ほかのおすすめ商品をご紹介します。
シャープのHV-S75-Wは、HV-P75の2代あとの後継モデルです。上から給水できるデザインやパワフルな加湿能力はそのままに、検証では省エネ性能や静音性でも高い評価を獲得。加熱気化式ながら水を継ぎ足してもカビにくく、衛生面でも心強い商品です。木造12.5畳、プレハブ洋室21畳対応です。
手頃な価格のスチーム式で選ぶなら、東芝のTKA-S45Aもおすすめ。木造なら8畳対応です。加湿力は十分ながら、フィルターがないため掃除が簡単。水を沸騰させるため電気代は高いものの、そのぶん継ぎ足し給水でもカビがほぼ発生しませんでした。加湿しながら香りが楽しめるアロマ機能つきです。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
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