今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
ラドンナ Toffy 抗菌アロマ加湿器 HF10は、ランニングコストを抑えられるコンパクト&おしゃれな1台をお探しの人におすすめです。加湿方式は、電気代が安いとされる超音波式。実際に消費電力を計測すると、高評価基準の300Wを大きく下回る25Wを記録し、コストを抑えやすいといえます。容量も3.3Lと比較した商品内では小さく、おしゃれなデザインも相まって取り入れやすいでしょう。
お手入れのしやすさも非常に優秀です。「掃除に手間がかかる」との口コミに反し、お手入れが必要なのは3か所と少なめで手軽に洗いやすいといえます。静音性も高く、1番弱いモードの稼動音は高評価基準の35dBを下回る33.8dB。中・大モードも同様に34dB前後なので、寝室でも使いやすいでしょう。
肝心の加湿性能も良好。実際に温度20℃・湿度30%の恒温恒湿室で使用した結果、30分後には湿度が77%になり十分な加湿力を発揮しました。湿度100%を記録した上位商品には及びませんが、比較した全商品の平均値78.4%(※執筆時点)とは大差ありませんでした。
タンクは縦に長いうえ持ち手がなく、給水しにくいのは気がかり。とはいえタンクを外さず上から水を継ぎ足せるので、大きな問題にはならないでしょう。比較した商品の半数以上にあった加湿量の自動調節機能がないのも惜しい点。過加湿状態にならないよう、別途湿度計を用意して部屋の湿度管理を行ってくださいね。
比較したなかでも珍しいアロマウォーターに対応し、香りを楽しめるのは魅力。ただし、カビが生えやすいのが難点です。1週間継ぎ足した水を確認すると20個以上もの菌が繁殖したため、頻繁な掃除や水の入れ替えが必要。カビが気になる人やより使いやすいものがほしい人は、上位商品を検討してみてください。
Toffy 抗菌アロマ加湿器 HF10は、株式会社ラドンナが2023年8月25日に発売した商品。水タンクにアロマウォーターを入れたり、アロマユニットにエッセンシャルオイルを垂らしたりして、香りも楽しめる加湿器です。
ラドンナは商品の企画・販売を行う企業。レトロでおしゃれなToffy Classicシリーズや、スペックにこだわったToffy PREMIUMなど、キッチン家電・ライフスタイル家電を豊富に展開しています。
水タンクは取り外しできますが、フタをした状態での給水も可能。用意した水を上部から流し込むだけで、運転を止めることなく給水できる設計です。フタ・水タンク・本体・フロートは抗菌加工を施し、衛生面にも配慮していますよ。
なお、本品は超音波の振動によって蒸気を出す超音波式。加湿器には、湿ったフィルターに風を当て蒸気を出す気化式や、水を沸騰させたときの湯気を利用するスチーム式、それらが合わさったハイブリッド式もありますが、なかでも超音波式は本体が安くてコンパクトな傾向があるタイプです。
カラーはペールアクア・アッシュホワイトの2色展開。どちらもシンプルで落ち着いたデザインなので、インテリアに馴染みやすいでしょう。
付属品は、オイルパッド3枚・取扱説明書・保証書です。メーカーでは水タンクに入れて香りを楽しむToffy アロマウォーターも販売していますよ。
最初に、加湿性能の高さの検証です。温度20℃・湿度30%に保った恒温恒湿室のなかで商品を稼動。湿度96%を上限に設定し、30分間運転したあとの湿度を確認しました。
結果は良好です。30分運転したあとの湿度は77%と、しっかり加湿できていました。比較した全商品の平均値約78.4%(※執筆時点)と肩を並べる数値で、十分な加湿力があるといえます。
本品は加湿方式に超音波式を採用。比較したなかで加湿性能が高かったのは気化式・加熱気化式の商品で、なかには湿度100%に達したものも。とにかく湿度をアップさせたい人は、加湿方式にも着目してみてください。
次は、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさの検証です。
実際に加湿器を7日連続で使用します。その後、加湿器内の水を専門機関に送り、カビの有無を確認しました。なお、加湿機には1日1回水を継ぎ足し、専門機関では中の水を寒天培地で1週間培養したうえで検査しています。
お手入れのしやすさは、実際に商品を確認して評価。部品の多さ・お手入れ時期を知らせる機能の有無・タンクの形状・加湿フィルターの有無・フィルターの交換頻度を確認して評価しました。
メーカーでは抗菌加工をアピールしていますが、カビの生えにくさは低評価に。中の水を1週間培養した結果、シャーレには20個以上の菌が発生してしまいました。水の入れ替え・お手入れをしないと菌が繁殖しやすいといえます。
比較したなかで菌が繁殖しにくい傾向があったのはスチーム式の商品。1週間水を足し続けても、カビがまったく発生しないものもありました。頻繁なお手入れが難しい人は、スチーム式の上位商品を検討してみてください。
「掃除に手間がかかる」という口コミを覆し、お手入れのしやすさは高評価を獲得。とくに、バケツ型のタンクが洗いやすいと好評です。
お手入れが必要な場所は、本体・アロマユニット・オイルパッドの3つのみ。比較した商品の過半数は4か所以上お手入れが必要だったなか、手軽に洗いやすいといえます。加湿フィルターがない点でも評価を上げました。
比較した商品の約4割に搭載されていたお手入れのタイミングを知らせる機能はなし。とはいえ、お手入れ箇所が少ないので負担になりにくいでしょう。
続いて、給水・排水のしやすさと使いやすさを検証しました。
実際にタンクを見て、給水しやすい形状か・取っ手があるかを確認。また、給水時に向きを変えなくてもよいかや持ち運びが必要かといった動作面でも評価しました。
使いやすさは、本体に持ち手があるか・運転中に水の残量がわかるか・自動調節機能があるかをチェックして評価しています。
給水・排水のしやすさは高評価には届かず。タンクに取っ手がなく持ちにくいのが難点です。水道から給水するときや排水時は、手を滑らせないよう慎重に扱いましょう。
容量3.3Lと小さいわりに、タンクの縦が23.5cmと長めなのも気になりました。小さなシンク内では扱いづらい可能性があります。とはいえタンクを外さず上から給水できるので、大きな問題にはならないでしょう。
比較した商品の半数ほどは1か所から排水する仕様でしたが、本品はトレー・タンクの2か所から排水を行う必要があります。手軽さ重視の人には向きません。給水後タンクを裏返すことなく、そのままの向きで使えるのは利点ですが、総合的に見て給水・排水には手間がかかりそうです。
シンプル設計のため便利な機能は少なく、使いやすさは低評価に。詳細は以下のとおりです。
ミスト量はダイヤルで無段階に調節できますが、自動で調節する機能はありません。湿度が上昇しても同じ量の蒸気が出るので、カビの原因になりうる過加湿に注意が必要です。なお、比較した商品の半数以上には加湿量の自動調整機能がありました。
本体上部に持ち手がなく、持ち運びしにくい点も気がかり。頻繁に使う部屋を変えるよりは、場所を決めて使うのがよいでしょう。
タンクが隠れておらず、水量を把握しやすいのは魅力です。ライトで段階的に水量を知らせる商品には及びませんが、比較した商品内には水量が把握できない商品が多かった点を考慮すると、十分便利でしょう。
次は、静かさの検証です。加湿器を1番弱いモードで稼動させ、50cm離れた場所で音量を計測。静かなものほど高評価としました。
静かさは高評価を獲得。小モードの稼動音は高評価基準の35dBを下回る33.8dBで、音は気になりにくいといえます。比較した全商品の小モードの平均値は約37.3dB(※執筆時点)で、全体と比べても静かなほうでした。
なお、中モードと大モードも同様に34dB前後で、大差は見られません。「音が静か」との口コミどおり、夜間の戸建住宅地ほどの静かさなので(参照:環境省)、寝室用に考えている人にもおすすめですよ。
最後は、消費電力の低さの検証です。実際に1番強いモードで稼動させて消費電力をワットモニターで計測します。消費電力が少ないものほど高評価としました。
その結果、計測した電力はわずか25Wで高評価を獲得。高評価の基準を300Wに設定しましたが、軽々と下回りました。比較したところ、本品のような超音波式の商品は消費電力が控えめの傾向が。同時に本体価格もほかより安い傾向があり、費用を抑えたい人にぴったりです。
なお、反対に消費電力が高い傾向があったのは水を沸騰させる仕様のスチーム式。なかには500W以上を記録したものも複数ありました。ランニングコストが気になる人は、加湿方式に注目してスチーム式を避けるのがよいでしょう。
吹き出したミストが床に落ちてしまうときは、エアコンなどの風の影響を受けている可能性があります。風があたりにくい場所に移動させてみてください。
(出典:公式サイト)
<お手入れ方法>
①タンクを取り外して残った水を排水し、本体内部にたまった水も排水する
②固くしぼった布に台所用中性洗剤をつけて、本体内部をふきあげる
③綿棒に台所用中性洗剤を少量つけて、超音波振動板を掃除する
④本体内部を水洗いし、布でふきとる
タンク・本体はクエン酸洗浄することもおすすめしています。市販のクエン酸70gを3Lのぬるま湯に溶かし、本体に入れて3時間放置。排水してよくすすぎ、布や綿棒でふきあげたら完了です。雑菌やカビが繁殖しにくくなるとしていますよ。
(出典:公式サイト)
ラドンナ Toffy 抗菌アロマ加湿器は、Toffyの公式オンラインストアで販売されています。執筆時点での価格は税込6,600円(※公式サイト参照)。公式サイトからなら、別途料金上乗せでギフトラッピングもできますよ。
そのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでの販売も確認できました。取扱店舗によって値段が異なるので、購入の際にはチェックしてみてくださいね。
最後に、連続使用しても菌が繁殖しにくかった商品をご紹介します。
シャープ プラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wは、強力な加湿性能が特徴。加熱気化式で、30分の運転で湿度を30%から100%へ上昇させました。水を継ぎ足しても、菌は数個しか確認できずカビが生えにくいのも魅力。給水のタイミングもわかりやすく、フタのないバケツ型のタンクは気軽に掃除しやすいと好評でした。
1万円以下の商品を探しているなら、東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aも要チェック。スチーム式のため菌が繁殖しにくいのが特徴です。運転音は大きめですが、30分の運転で部屋の湿度を99%まで加湿する性能の高さが魅力。自動運転機能を搭載しているので、楽に快適な湿度を保てますよ。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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