清潔さを保ちやすい本体と給水のしやすさが売りの加湿器、シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-T55。インターネット上では「水が入れやすい」と評判ですが、実際に口コミどおりか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-T55は、部屋の乾燥対策をしたいすべての人におすすめです。商品を実際に使ったところ、室内の湿度を平均12分で約60%にする優れた加湿力を発揮。比較した全商品の平均約16分(※2024年12月時点)より速く、加湿ムラも気になりませんでした。湿度と温度のWセンサーによる自動調整も備わっており、快適な湿度を保ちやすいのも利点です。
「どっちでも給水」に対応し、給水は簡単。給水タンクを外して水を入れる方法と、本体の上部から直接水を注ぐ方法を選べます。比較した商品内にはタンクが20cm以上あり、シンクに収まりにくいものもあったなか、こちらはタンクが17.6cmと低いのもメリットです。水量は目視・操作パネルで確認でき、給水タイミングを把握しやすいでしょう。「水が入れやすい」という口コミにも頷けます。
空気清浄技術のプラズマクラスター7000やAg+カートリッジを搭載した清潔設計も魅力です。1日に1回給水しながら1週間運転し、その後吹き出し口から出る空気をチェック。すると、カビや細菌は少量しか確認されず、「清潔なうるおいが、健やかな暮らしをサポート」との謳い文句にも納得の結果でした。トレーとタンクが一体のバケツ型を採用しており、お手入れに手間がかかりにくいのもポイントです。
チャイルドロック・転倒時自動オフといった安全機能も充実しています。加熱方式は加熱気化式(ハイブリッド式)で、比較したスチーム式のもののように吹き出し口が熱くなりにくい点も好評です。弱モード使用中の稼動音は高評価の基準値50dBを下回る、平均48.1dBと控えめ。調光機能や選べる切タイマーも搭載されており、就寝時の使用にも向いているといえます。
パワフルな加湿力がありながら、電気代が安いのもうれしいところ。エコモード使用時の消費電力を測定し、1日5時間使用した場合の1か月あたり電気代を算出したところ約55.8円でした。比較した本商品と同じ加熱気化式(ハイブリッド式)や、気化式のものの平均額約79円(※2024年12月時点)を下回る結果です。普段の生活に取り入れやすい1台なので、ぜひチェックしてみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
今回ご紹介するのは、清潔設計が特徴のシャープ プラズマクラスター加湿器 HV-T55。シャープの独自空気清浄技術「プラズマクラスター7000」などを搭載し、「清潔なうるおいが、健やかな暮らしをサポート」と謳っています。手がよく触れる操作部に抗菌加工が施され、抗菌製品技術協議会が制定したSIAAマークを取得している商品です。
加湿方法は水を染み込ませたフィルターに、ヒーターで熱した温風を当てる加熱気化式(ハイブリッド式)を採用。加湿量は最大550mL/hと、プラズマクラスター加湿器のシリーズのなかでは真ん中に位置するレギュラータイプです。2023年に発売されたシャープのHV-S55と性能面で大きな違いはありません。
横幅が約27cmとコンパクトで、ほぼA4サイズの面積に置けるのも魅力。広いリビングはもちろん、寝室にも設置しやすい大きさです。カラーはプレミアムホワイトとチャコールブラウンの2種類。両方とも落ち着いた色合いで、インテリアや部屋の雰囲気を選びにくいでしょう。
販売元は日本の大手家電メーカー、シャープ。冷蔵庫やテレビ、洗濯機や掃除機など生活に欠かせない多くの家電を取り扱っている会社です。加湿器の種類も豊富で、広い部屋向きのものからコンパクトタイプまで使いたい部屋に合わせた商品を展開しています。
今回はシャープ プラズマクラスター加湿器 HV-T55を含む、人気の加湿器を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
加湿能力の高さの評価は上々です。温度22℃・湿度35%の室内で稼動させ、高さ120cm・高さ60cmの位置に温湿度ロガーを設定して加湿量の変化を確認したところ、平均12分で湿度が約60%まで上昇。比較した全商品の平均約16分(※2024年12月時点)や、高評価の基準値20分よりも速く、パワフルな加湿力を発揮しました。
部屋の位置によって加湿スピードの偏りもほぼありませんでした。比較したなかには、60cmと低い場所だと、120cmと高い場所より湿度60%程度に達するまでの時間が40分近く遅い商品も。対して本商品は湿度があがるスピードに場所による差はほとんどなく、加湿ムラができにくいといえます。
湿度を維持しやすい機能がそろっているのもポイントです。湿度と温度のWセンサーによる自動調整が可能。室温にあわせて湿度を55~65%間で調整するので、季節を問わず快適な湿度を保ちやすいつくりになっています。自動運転モードはシーンに合わせてエコ・おやすみ・おまかせの3つから選択可能。湿度状況は数値で確認できないものの、高湿・適湿・低湿で表示され、大まかに把握できる仕様です。
給排水はスムーズに行えます。タンクを外してシンクで水を入れる方法と、本体の上部から直接水を注ぐ方法の2とおりで給水できる「どっちも給水」に対応。比較した商品内にはタンクを持ち運ばないと水を補給できないものもあったのに対し、こちらは力に自信がない人にも向いています。
タンクの高さが17.6cmと低く、シンクに収まりやすいのも利点です。比較した商品内では20cm以下のものがシンクに収まりやすく、水を入れやすい傾向があり、本商品も同様。タンクは取っ手付きで持ち運びやすく、本体へのセット向きもわかりやすいため、「水が入れやすい」という口コミにも納得です。強モードでの連続使用可能時間は約7.2時間と長いので、こまめに給水する必要がないのもメリットでしょう。
トレーとタンクが一体になったバケツ型なので、排水にも手間はかかりません。比較した商品内にはトレーとタンクが別々の加熱気化式(ハイブリッド式)もありましたが、こちらは排水箇所が1つで手数を減らせます。
タンクの水量が把握しやすいのも長所です。比較したなかには、外から水量が把握できない商品があったのに対し、目視と操作パネルの両方で確認可能。タンクは半透明で中の水量を直接見られます。操作パネルには残りの水量を示すインジケーターがあり、光と音でも知らせてくれるので、給水のタイミングに気づきやすいでしょう。
本体の上部から直接給水するときに便利な、水の入れすぎを知らせるサインも搭載。ライトの点滅と音で知らせ、給水しすぎによる故障を防ぎやすい仕様です。
比較した多くの商品と同様にリモコンは付属されていませんが、調光機能に対応。加えて、お知らせの音も消せるので、明るさや音が睡眠を妨げにくいのが利点です。入タイマーはないものの、切タイマーは2時間と6時間で設定が可能。設定後はほったらかしにでき、睡眠中にも利用しやすいといえます。
電気代を抑えられるのもうれしいポイントです。エコモードで商品を稼動したときの消費電力を、ワットモニターを使って計測。1日5時間使うことを想定した1か月あたりの電気代を算出すると、約55.8円と低めでした。比較した本商品と同じ加熱気化式(ハイブリッド式)や、気化式のものの平均額約79円(※2024年12月時点)を下回る結果です。
11月後半〜3月までのワンシーズン、1日5時間毎日使用してもかかる電気代は約251円。比較したスチーム式の商品には、ワンシーズンに1日5時間毎日使うと6,000円近くかかるものもあったことをふまえると、非常に安いといえます。比較した商品内で本商品のような加熱気化式(ハイブリッド式)は、スチーム式のものより電気代を抑えられる傾向があり、本品も例外ではありませんでした。
本商品には給水トレーに取り付け、水中の菌を抑制付属のAg+イオンカートリッジや、独自の空気清浄技術であるプラズマクラスター7000など、きれいな空気を保つための機能が満載。実際に商品から発せられる空気を調べても、細菌やカビが発生しにくいことがわかりました。
商品を1日に1回給水しながら1週間運転し、その後吹き出し口から出る空気に含まれる細菌・カビの数を調査。すると、発見された細菌は1個、カビは2個と少なめでした。比較した商品内には10個以上の細菌やカビが発見されたものがあったことを考えても、こちらは清潔な空気を保ちやすいといえます。
比較した商品内で清潔な空気を保ちやすい傾向があったのは、水を沸騰させた湯気で加湿するスチーム式のもの。しかし加熱気化式(ハイブリッド式)の本商品も負けておらず、「清潔なうるおいが、健やかな暮らしをサポート」という謳い文句にも納得です。
お手入れのしやすさも高評価を獲得しました。タンクとトレーが一体になったバケツ型で、お手入れが必要な箇所は少なめ。比較したフィルターレスで使えるスチーム式よりは時間がかかりますが、タンクとトレーが別々な商品よりも掃除をする手数は少ないといえます。
バケツ型タンクの給水口は185mmと広めです。比較した商品内には50mm以下の狭いものもありましたが、こちらはタンク内部を洗いやすいでしょう。吹き出し口とバケツ型のタンクを取れば、タオルを通して本体の内側も拭きあげも可能。吹き出し口も個別で洗えるため汚れを取り逃がしにくく、きれいな状態を保ちやすいといえます。
加湿フィルターとバケツ型タンクのお手入れの頻度は2週間に1回です。お手入れランプで時期を知らせてくれるので、自分で管理する必要はありません。同じタイミングで気化フィルターのほこりを掃除機で吸い取りましょう。
収納時や長期的に使用しないときに便利なフィルター乾燥機能も搭載。ボタンを押すだけで温風乾燥が開始され、約60分でフィルターを乾かします。天気に左右されず素早く乾かせ、保管している間にフィルターにカビが生えることを防げ便利です。
安全面にも配慮され、子どもやペットがいる家庭も利用しやすい設計です。加湿器タイプにハイブリッド式を採用し、送風口付近が熱くなりすぎません。万が一ペットや子どもが触ってしまった場合も、水を沸騰させた蒸気で加湿する比較したスチーム式より、やけどのリスクを抑えられます。
子どものいたずらによる誤作動を防ぐチャイルドロックや転倒時自動オフも完備。吸込口の温度が約0℃以下になると停止する室温異常検知装置や、高温安全装置もあり、安全機能は充実しています。
バケツ型のタンクは本体の下側に収納するため、本体にぶつかっても、比較した側面に固定する商品よりタンクが外れにくいでしょう。加えて、本体を倒すのに必要な力は8.2Nを記録。高評価の基準値5Nを上回り、衝撃に強く、倒れにくいといえます。家族が集まるリビングにも置きやすい1台です。
ファンがある構造上音が出やすいものの、使用中の稼動音は大きすぎることはありませんでした。
商品を稼動させ、風が当たらない範囲で吹き出し口近い場所の音を3回計測。すると、弱モード使用時の音は平均48.1dBを記録しました。比較した全商品の平均値45.7dB(※2024年12月時点)を若干上回ったものの、高評価の基準値の50dBは下回っています。静かな事務所程度の音(参照:日本騒音調査 騒音値の基準と目安)なので、気になるほどではないでしょう。
なお、本商品にはおやすみモードが搭載されています。稼動音を抑えながら部屋の湿度・温度に合わせ、自動で湿度をコントロールするモードです。操作部のランプも控えめになり、お知らせの音も鳴らないため、睡眠時はぜひ設定してみてください。
強モード使用時の音は平均65.3dB。比較した半数以上の商品が60dBを超えていたため、標準レベルの音量といえます。普段加湿器を使って生活している人なら、日中に強モードで使用してもわずらわしさを感じるほどの音ではなさそうです。
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-T55にデメリットはないのか確認したところ、とくに気になる点はありませんでした。マイベストが自信を持っておすすめできる加湿器なので、ぜひ購入を検討してみてください。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 9畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 15畳 |
連続加湿時間 | 強:約7.2時間/静音:約19時間 |
1日あたりの電気代目安 | 約1.9円 |
最小稼動音 | 48.1dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 27.2cm |
---|---|
奥行(公称値) | 22cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 約5.2kg |
幅(実測値) | 27.3cm |
奥行(実測値) | 20.5cm |
高さ(実測値) | 45.8cm |
重量(実測値) | 5.16kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
加湿量 | 強:550mL/h/静音:220mL/h/エコ(強):390mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 26.3cm |
タンクの奥行 | 19.4cm |
タンクの高さ | 17.6cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | |
タイマー設定最大時間 | 6時間 |
減灯・消灯機能 | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
吹き出し口の温度 | 17.8℃ |
転倒防止機能 | |
特徴 |
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30,000円
(最安)
販売価格:30,000円
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シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-T55は、Yahoo!ショッピングや楽天市場など大手ECサイトで販売されています。値段は2024年12月時点で29,800円(※公式サイト参照)です。店舗によっては中古品を販売しているところもあったので、新品を購入したい人はよくサイトの説明をしっかり確認しましょう。
ビックカメラやケーズデンキなどの家電量販店のオンラインショップでも取り扱いがありました。実店舗で購入したい場合は店舗によって在庫数が異なるので、直接店舗に確認してくださいね。
最後に、加湿力だけでなく見た目にもこだわりたい人におすすめな商品をご紹介します。
おしゃれなデザインでリビングの設置にもぴったりなのが、BALMUDA Rain スタンダードモデル ERN-1100SD。デザイン性だけでなく、検証では約16分で室内全体の湿度を60%程度にでき加湿力も優秀。パワフルでありながら電気代がほとんどかからないのも魅力です。バケツ型のタンクを採用し、お手入れが苦手な人でも使いやすいでしょう。
加湿方法 | 気化式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 不明 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 17畳 |
連続加湿時間 | 6〜25時間 |
1日あたりの電気代目安 | 約0.1円未満 |
最小稼動音 | 34.5dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 35.0cm |
---|---|
奥行(公称値) | 35.0cm |
高さ(公称値) | 37.4cm |
重量(公称値) | 5.7kg |
幅(実測値) | 34.0cm |
奥行(実測値) | 34.0cm |
高さ(実測値) | 37.2cm |
重量(実測値) | 5.63kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
加湿量 | 最大600mL |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | |
タンクの奥行 | |
タンクの高さ | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | |
タンク種類 | 一体型 |
2Way給水可能 | |
タイマー設定最大時間 | 24時間 |
減灯・消灯機能 | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
吹き出し口の温度 | 18.7℃ |
転倒防止機能 | |
特徴 | おしゃれ |
バルミューダ Rain スタンダードモデル ERN-1100SDをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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