エレコム WRC-G01-Wをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実測の最大値は650.52Mbps。今回検証した全商品の平均値を上回る結果でした。2階書斎にWi-Fiルーターを置いた場合の各地点の測定結果は以下のとおりです。

＜上り（5.0GHz）の通信速度一覧＞※（）内は全商品の平均

• 3階リビング：112.16Mbps（104.20Mbps）
• 3階キッチン：138.06Mbps（132.62Mbps）
• 2階書斎（Wi-Fiルーターを設置した同部屋）：207.37Mbps（208.79Mbps）
• 2階浴室：159.69Mbps（162.82Mbps）
• 2階寝室：130.53Mbps（114.92Mbps）
• 1階寝室：156.84Mbps（140.94Mbps）

＜下り（5.0GHz）の通信速度一覧＞※（）内は全商品の平均

• 3階リビング：331.36Mbps（274.48Mbps）
• 3階キッチン：473.81Mbps（374.09Mbps）
• 2階書斎（Wi-Fiルーターを設置した同部屋）：650.52Mbps（579.62Mbps）
• 2階浴室：624.53Mbps（409.38Mbps）
• 2階寝室：399.53Mbps（260.02Mbps）
• 1階寝室：531.90Mbps（371.52Mbps）

通信速度がやや落ちたのは、Wi-Fiルーターから距離がある2階寝室・3階リビングの2か所です。距離が離れる・障害物が多いと少し速度が落ちます。とはいえ、ほとんどの測定地点で平均値以上の好記録。十分快適に通信できるでしょう。

さらに距離を離すと、大幅に速度が落ちました。1階にWi-Fiルーターを移し、最も遠い3階リビングで速度を計測した結果は、上り26.43Mbps・下り70.53Mbps。オンラインゲームで利用するには、接続の遅延が気になる速度です。

動画を視聴するには十分な速度が出ていますが、戸建てや間取りの広いマンションでは、家の中央に設置するのがよいでしょう。

同時接続時の通信速度の減衰率は、検証した全商品の平均並みでした。全体平均が5台で86％・10台で64％程度なのに対し、本商品は5台同時が88.11％・10台同時が67.53％。速度低下はまずまず抑えられているといえます。

もともと十分な速度があるため、10台同時でも下りで337.34Mbpsと高速です。複数人で同時にネットを楽しむには問題ない範囲ですよ。

実際に調査した結果、付加機能が多いモデルであるとわかりました。詳しい検証結果は以下のとおりです。

＜機能性一覧＞

• 初期設定は簡単か｜専用アプリで初期設定可能
• 専用アプリで通信速度の確認ができるか｜不可能
• 専用アプリで接続機器の管理が行えるか｜行えない
• ビームフォーミング機能｜あり
• MU-MIMO機能｜あり
• Wi-Fi 6｜対応
• IPv6｜対応
• トライバンド｜非対応
• メッシュ機能｜非対応

従来より高速での通信を可能にしたWi-Fi6や、通信混雑を回避するための技術IPv6に対応。2.4GHz帯と2つの5.0GHz帯を切り替えられるトライバンドは非対応ですが、デュアルバンドなので周波数帯の切り替え自体はできます。

複数の端末に同時に通信を送れるMU-MIM機能があり、複数台接続しても遅延が起きにくいのも魅力です。接続機器の位置関係を把握して適した電波を飛ばす、ビームフォーミング機能も搭載されていました。

設定方法も非常にシンプルです。ルーターのINTERNETポートにLANケーブルを接続すれば、使用中の回線が自動で判別されます。専用アプリもあり、スマホやタブレットもスムーズに回線に接続できますよ。

すでにネットワーク環境が整った状態から移行するときは、らくらく引っ越し機能を利用しましょう。利用中のルーターから情報をコピーできるので、1台ずつ接続する手間を省けます。