オンラインゲームを快適にプレイできるよう設計されているのが魅力のWi-Fiルーター、ASUS TUF Gaming AX6000。「初期設定自体はかなり簡単」「ネットの遅延がなくなった」と評判ですが、高評価の口コミばかりがみられるため、実際のところはどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のWi-Fiルーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Wi-Fiルーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ASUS TUF Gaming AX6000は、オンラインゲームをよくする人におすすめです。ゲーミングに特化した機能が豊富なのはもちろん、比較した商品内にはないものもあった通信を優先する機器を選べるQoSに対応。使用中のデバイスで効率よく電波を届けるビームフォーミングなど、通信を安定させるための機能がそろっていました。
初期設定にも迷いません。公式サイトでは接続方法の説明動画を閲覧できるため、簡単に作業を進められます。WPSボタンもついており、買い替え時には古いルーターの設定をワンタッチで引き継ぎ可能です。またタイマー・フィルタリングなどのセキュリティ対策も充実しており、安全にインターネットを利用できるよう配慮されていました。
5GHz帯・2.4GHz帯ともに設置場所付近の通信速度は十分で、重いデータもすぐダウンロードできます。接続台数が5台に増えても通信速度はそこまで変化せず。1台時と比べた減衰率は30.5%と、比較した全商品の平均52.38%(※2024年12月時点)を下回りました。10台まで増えるとWEB閲覧も難しくなるほど落ちたため、5台くらいまでにするとよいでしょう。
しかし、戸建ての一部の部屋に電波が届きづらかったのは気になります。実際に3階建て戸建ての1階に設置したところ、2階・3階でも本体の真上にあたる部屋では300Mbps近く数値が出ましたが、斜め方向になると20Mbps程度まで落ちました。広く電波を飛ばすには、メッシュWi-Fi機能を活用する必要があります。
オンラインゲームのプレイを快適にするための機能や通信を安定させる機能が多いのは魅力ですが、「本体から離れると速度が落ちる」との口コミどおり、単機では戸建てをカバーしきれない可能性があります。家中どこでも遅延を気にせずインターネットを利用したい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にASUS TUF Gaming AX6000と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのWi-Fiルーターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ASUS TUF Gaming AX6000の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
バッファロー
どこでも高速通信で快適!コンパクトさも魅力なベストバイ
TP-Link
Wi-Fi 7対応のハイスペックルーター!10Gポートも搭載
バッファロー
高速通信で快適なネット環境!重い通信をたくさん行う家庭に
今回ご紹介するASUS TUF Gaming AX6000は、世界的な電子機器メーカーであるASUSが手がけるゲーミングに特化したWi-Fiルーター。快適な環境でゲームを楽しめるよう、ゲームの種類にあわせてモバイルゲームモード・ゲーミングポート・オープンNATの3つのモードに切り替えられるのが特徴です。
5つある有線LANポートのうち1つはゲーミング用となっており、ゲーム時には通信が優先されるよう設計されています。高速通信を可能にするWi-Fi6に対応しているため、より広範囲まで電波が届きやすいのも魅力です。
独自のメッシュ機能「AiMesh」も搭載。同社のWi-Fiルーターと組み合わせれば、広域をカバーするネットワーク環境を構築できます。なお、詳しい商品情報は以下のとおりです。
今回はASUS TUF Gaming AX6000を含む、人気のWi-Fiルーターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のWi-Fiルーターを実際に使って比較したところ、ASUS TUF Gaming AX6000には6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
肝心の通信速度は申し分ない速さ。実際にWi-Fiルーターから、約1mほど離れた地点で通信速度を3回計測したところ、以下の結果を記録しました。
<通信速度の測定結果>
なお、下りの最大通信速度は513.93Mbps、上りの最大通信速度は312.09Mbpsでした。5GHz帯・2.4GHz帯ともに十分な速度です。WEBの閲覧や動画の視聴もスムーズで、重いデータもサクサクダウンロードできるでしょう。
また、ゲームのプレイをサポートする機能が充実しているのも魅力。検証では無線の場合の通信速度を計測しましたが、有線で接続すれば通信速度アップが見込めます。オンラインゲームを快適に楽しみたい人にもおすすめです。
今回の検証では、外部からの影響を少しでも減らすため、インターネット回線を介さない接続機器同士のローカルネットワークで測定しています。使用環境が変われば通信速度の値も変わってくるので、実使用時の数値とは異なる可能性があります
平面で見たときの接続範囲は広く、マンションであれば電波はしっかり届きます。
実際に3階建ての1階ダイニングキッチン付近に本品を設置して、玄関とダイニングキッチンの通信速度を3回調べたところ、以下の速度を記録。高画質動画の閲覧やWEB会議での使用に十分な速度が出ていました。
<通信速度の測定結果(5GHz帯利用時)>
<通信速度の測定結果(2.4GHz帯利用時)>
今回の検証では、外部からの影響を少しでも減らすため、インターネット回線を介さない接続機器同士のローカルネットワークで測定しています。使用環境が変われば通信速度の値も変わってくるので、実使用時の数値とは異なる可能性があります
5台程度の同時接続であれば、通信速度がそこまで落ちなかったのもメリットです。実際に5台同時に接続したところ、通信速度は平均290.2Mbps、1台のときと比べて30.5%しか変化せず。比較した全商品の平均52.38%(※2024年12月時点)よりも低下を抑えられていました。
ただし10台接続時の通信速度は平均26.82Mbpsと、1台接続時よりも95.1%も低下。10台と増えると、WEBサイトの閲覧すらスムーズにできない可能性があります。使用機器が多い場合はメッシュWi-Fiを構築など工夫が必要です。
初期設定も迷わず進められました。比較した商品内には説明書でしか設定方法を確認できないものもありましたが、本品は説明書に加えて、公式サイトでは接続方法の説明動画を閲覧できます。新規設置時にも手順に迷う心配は少ないでしょう。
買い替え時の設定を楽にする、WPSボタンを搭載しているのも利点。古いルーターもWPS対応していれば設定をワンタッチで引き継げます。専用のスマホアプリで初期設定を済ませられるのもうれしいポイントです。
管理画面ID・パスワードが記載された紙は付属していない点は惜しいものの、新規・買い替えともに設置後の手順に手間はかかりませんよ。
通信を安定させる機能も豊富。Wi-Fi6に対応しており、Wi-Fi5に比べて高速通信が可能です。子機を追加購入すれば、電波が届く範囲をより広げられるメッシュWi-Fiを構築できます。
比較した商品内には非搭載のものもあった、中継機能つきなのも利点です。ルーター自体を新しく買い替えたとしても、本品をリピーターモードに設定することで中継機としての使えます。なお、詳しい結果は以下のとおりです。
通信状況によって5GHz帯と2.4GHz帯を自動で切り替えるバンドステアリング機能に加えて、通信規格は最新のIPv6に対応。回線の混雑を軽減できます。使用中のデバイスで効率よく電波を届けるビームファーミングや、複数機器接続時の速度低下を抑えるMU-MIMO機能も備わっていますよ。
セキュリティ機能も多く、安全面へ配慮がされていました。ネットの使用時間を制限するタイマー機能に加えて、悪意のあるサイトの閲覧を避けるフィルタリング機能を搭載。ネットを利用する子どもがいる家庭にも使いやすいといえます。
無料のセキュリティサービスが提供されているのも強み。比較したなかでは、有料での提供やサービス自体がないという商品もありました。なお、詳しい結果は以下のとおりです。
WPS2をはじめとしる多数の暗号化方式に対応しているほか、ファームウェアは自動更新されます。常に最新の状態を維持できるため、ウイルスに狙われるリスクを減らせるでしょう。
ASUS TUF Gaming AX6000にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
3階建て戸建ての1階部分にルーターを設置して接続範囲を調べたところ、「本体から離れると速度が落ちる」との口コミどおり、2階・3階の一部の部屋には電波が届きにくいことがわかりました。ルーターから垂直に位置する2階和室や3階子ども部屋は高速でしたが、斜めに位置する2階寝室や3階の階段では、速度が落ちる結果に。
<通信速度の測定結果(5GHz帯利用時)>
<通信速度の測定結果(2.4GHz帯利用時)>
比較した商品内でも本品と同じく寝室・階段は通信速度が低下しやすい傾向がありましたが、なかには100Mbps以上出ていたものも。2階建て・3階建ての戸建てで使用する場合は、ネットをよく使う部屋に設置する・子機を購入してメッシュWi-Fiにするなど工夫が必要です。
今回の検証では、外部からの影響を少しでも減らすため、インターネット回線を介さない接続機器同士のローカルネットワークで測定しています。使用環境が変われば通信速度の値も変わってくるので、実使用時の数値とは異なる可能性があります
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 513.93Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 312.09Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 4804+1148Mbps |
---|---|
周波数帯 | デュアルバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz |
アンテナの種類 | 外付けタイプ |
アンテナ数 | 5GHz帯:4×4、2.4GHz帯:4×4 |
重量 | 696g |
幅 | 30.1cm |
奥行 | 17.4cm |
高さ | 21.6cm |
LAN端子 | 2.5GBASE-T |
INTERNET端子 | 2.5GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
アクセスログの取得可能 | |
端末ごとのアクセス制限可能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 175.45Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 129.62Mbps |
設置方法 | 横置き |
セキュリティ規格 | WPA/WPA2/WPA3-Personal、 WPA/WPA2-Enterprise |
メーカー保証期間 | 2年 |
消費電力 | 30W |
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ASUS TUF Gaming AX6000は、AmazonなどのECサイトにて購入できます。なお、ECサイトでの販売価格は30,000円弱です(※2024年12月時点)。検証結果を参考にぜひ検討してみてください。
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
バッファローのWSR-3000AX4P-BKは、広範囲に電波が届きやすいのが魅力。接続範囲が広く、検証では設置場所から離れた3階の部屋でも600Mbps前後の通信速度を記録しました。アンテナ内蔵されたコンパクト設計なのもうれしいポイントです。価格も10,000円以下とリーズナブルなので購入しやすいですよ。
通信速度を重視する人には、バッファローのWXR-11000XE12がおすすめです。Wi-Fi6Eに対応しており、設置場所付近の通信速度が800Mbpsを超えていました。3つの周波数帯を使用できるトライバンドのため、重い通信をしても遅延は感じにくいでしょう。快適にインターネットを使いたい人に向いています。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 640.70Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 370.27Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 2401+573Mbps |
---|---|
周波数帯 | デュアルバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 5GHz帯: 2×2、2.4GHz帯: 2×2(5GHz/2.4GHz帯共通:2本、5GHz専用:1本) |
重量 | 340g |
幅 | 4.0cm |
奥行 | 13.3cm |
高さ | 14.8cm |
LAN端子 | 1000BASE-T |
INTERNET端子 | 1000BASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
アクセスログの取得可能 | |
端末ごとのアクセス制限可能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 248.25Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 186.29Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WPA/WPA2 Personal |
メーカー保証期間 | 1年 |
消費電力 | 14.4W |
バッファロー WSR-3000AX4Pの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6E |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 837.39Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 232.82Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 4803+4803+1147Mbps |
---|---|
周波数帯 | トライバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz、6.0GHz |
アンテナの種類 | 外付けタイプ |
アンテナ数 | 6GHz帯:4×4、5GHz/2.4GHz帯共通:4×4 |
重量 | 1515g |
幅 | 30cm |
奥行 | 7.5cm |
高さ | 19.5cm |
LAN端子 | 10GBASE-T |
INTERNET端子 | 10GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
アクセスログの取得可能 | |
端末ごとのアクセス制限可能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | 756.00Mbps |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | 226.21Mbps |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 155.12Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 101.14Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal(AES)、 WPA2 Personal(AES)、 WPA Personal(AES)、 WPA2 Personal(TKIP)、WPA Personal(TKIP)、WEP 128-bit、WEP 64-bit |
メーカー保証期間 | 1年 |
消費電力 | 43W |
バッファロー WXR-11000XE12の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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