今回はその実力を確かめるため、以下の11個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の15インチノートパソコンとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、15インチノートパソコン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ASUS Vivobook S5507QA-HA321Wは、動画視聴や画像編集を、鮮やかな画面と迫力ある音で楽しみたい人におすすめです。比較した多くの商品がフルHDだったなか、3K有機ELディスプレイを搭載。明るく鮮やかな映りで、ディテールまで繊細に再現できるでしょう。スピーカーの音質も低音から高音までバランスよく出ており、迫力のあるサウンドを味わえますよ。
処理性能も高く、CPUマルチコアの実測値は平均10,324ptsと比較したなかでもトップクラス。メモリは32GB・ストレージは1TBと大容量で、動画編集などの重い作業もサクサクこなせるスペックです。ストレージの読み書き速度も速く、アプリの起動やデータコピーもスムーズに進むでしょう。強い負荷をかけた際のファンの音や本体の発熱も気にならないレベルでした。
YouTubeの動画を12時間17分も連続再生でき、バッテリー持ちも非常に優秀。4時間ほどしか持たなかった商品も多くあったなか、電源がない環境で長時間作業したい人にもぴったりです。重量も1.42kgと軽く、持ち運びの負担にもなりにくいでしょう。インターフェースもUSB Type-A・Type-C・HDMIなど必要なものを備えており、幅広い用途に対応できますよ。
テンキーつきのキーボードは軽めの打ち心地で、モニターから「快適にタイピングできた」と好評。キーの間隔は若干狭めでしたが、実使用で困るほどではありません。Webカメラはやや肌が青白く映ったもののくっきりとした見え方で、マイクのノイズも少なく声がクリアに聴き取れました。外付けカメラやマイクを買わなくてもオンライン会議に臨めるでしょう。
電話やチャットによる相談窓口や出張設定などのサポート体制も充実。自然故障や物損に対する有料の保証サービスもついています。価格は約25万円(※2024年10月時点)と高級ですが、copilotキー搭載でAIによる作業アシストを受けられるのも魅力です。画面性能の高さやパフォーマンスを重視する人は、ぜひ購入を検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
ASUS(エイスース)は、台湾に本社を置くコンピューター製造企業。マザーボード(PCの土台となる基板)は世界的にも高いシェアを誇り、パソコンも初心者向けのエントリーモデルからゲーミング用・クリエイター用など、数多くのモデルを製造販売しています。
今回ご紹介するのはメーカー初のCopilot+PC、Vivobook S5507QA-HA321Wです。Copilot+PC(コパイロットプラス PC)とはMicrosoftが定義する、AIを活用した次世代PCのこと。CPUにはAI機能に対応したQualcomm® Snapdragon® X Eliteプロセッサーを搭載し、「セキュリティや処理スピードが大幅に向上した」と謳っています。
キーボードにはAI処理をすぐに行える「Copilotキー」を備え、複雑な処理や新しいアイデアなどの提案も可能。広々としたタッチパットをピンチ・スワイプすることで、画面の明るさや音量調節などの操作も直感的に行えます。アプリからRGBバックライトの設定もでき、自分好みのキーボードカスタマイズが楽しめますよ。
15.6インチ・ベゼルレスの3K有機ELディスプレイ(ASUS Lumina OLED)を搭載し、鮮やかで忠実な色の再現を追求。低輝度でも豊かな色彩を保ち、深みのある黒の表現をリアルに楽しめるようこだわりました。ブルーライトの発生も軽減させ、「目への負担を軽減する」と謳っています。
また、米国国防総省が定める軍事規格のMIL規格(MIL-STD 810H)に準拠したテストをクリアしているのもポイント。顔認証でアンロックでき、セキュリティ面にも配慮されています。70Whの大容量バッテリーで、場所を選ばず長時間の駆動が期待できるでしょう。
サイズは幅352.6×奥行226.9×高さ14.7~15.9mm、重量は約1.42kg。カラーはシンプルかつスマートなクールシルバーです。180度まで開けるフラットヒンジを採用しており、使う場所にあわせて自由に角度調整できますよ。詳細なスペックは以下のとおりです。
今回はASUS Vivobook S5507QA-HA321Wを含む、人気の15インチノートパソコンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
美しい画面と迫力ある音で映像を楽しめるのが本商品の最大の魅力です。比較したほとんどの商品がフルHD・最大輝度270二トだったのに対し、3Kの有機ELディスプレイを採用しており最大輝度も616二トと高め。明るく鮮やかな映りでディテールまで繊細に再現できるでしょう。
リフレッシュレートも120fpsと高く、PCゲームをプレイしてもカクつきが気になりにくいスペックです。比較したなかでは数少ないHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応。画面のフチが細いベゼルレスなので、映像への没入感も期待できますよ。
スピーカー性能も優秀です。出力したピンクノイズを測定用マイクで録音して分析した結果、125Hz程度の低音から8,000Hz程度の高音までまんべんなく出せていました。比較した商品には音のバランスが偏っていた商品もあったなか、迫力のある低音から繊細な高音までしっかり拾えるでしょう。
画質・音質ともに高い性能を備えている1台なので、動画視聴はもちろん画像編集をしたい人にもおすすめですよ。
低音も高音もバランスよく出ているため、迫力のあるサウンドが楽しめますよ。
処理性能の高さも高評価でした。ベンチマークソフト「Cinebench R23」で測定したCPUマルチコアは、全体平均の約6,528pts(※2024年10月時点)を大きく超える平均10,324ptsを記録。CPUにはSnapdragon X Elite X1E-78-100を使用しており、マルチタスクをサクサクこなせるスペックがあるといえます。
メモリは32GB・ストレージも1TBと大容量。比較したほかの商品には8GB・256GB程度のものも複数あったなか、動画の編集やゲームなどの負荷がかかる作業も余裕を持って進められますよ。実際にメモリのベンチマークスコアも2798と高く、全体平均の2591(※2024年10月時点)を上回っていました。
専用ソフト「CrystalDiskMark」で計測したストレージの読み書き速度は、読み込みが平均330.4MB/s・書き込みは平均482MB/sでした。比較したなかでも十分なスピードがあり、アプリの起動やデータのコピーもスムーズに行えるでしょう。
重い作業でファンの音や発熱が気になりにくいのも利点です。5分間の負荷テストを行ったところ、ファンの音の大きさは平均43.7dBとかなり小さめでした。比較した商品には50dBを超えるものもいくつかあったなか、静かなオフィスで使用しても気にならないでしょう。
表面温度はキーボードの上部がやや上昇したものの、実使用では許容できるレベル。重い処理をしても、本体に影響することはないといえます。
検証では、日常的な使用ではかからないほどの強い負荷をかけています。
バッテリー持ちのよさも申し分ありません。満充電の状態から、YouTubeの動画を連続で12時間17分も再生できました。比較した商品の多くが4時間程度しか持たなかったのに対し、電源のない場所でも長時間使えますよ。
約49分で60%溜まる急速充電に対応しているのもうれしいところ。うっかり充電を忘れていても、外出前の1時間足らずでチャージできるのはメリットです。
ちなみに比較した商品には2kg前後のものが多いなか、本商品は1.42kgと持ち運びしやすい軽さでした。外出先での作業にぴったりな1台といえるでしょう。
インターフェースも主要なものを備えており、汎用性も十分。搭載している端子は以下のとおりです。
HDMI出力に対応しているため、ゲーム画面をテレビに映してプレイしたい人にもぴったり。光学ドライブやLAN端子はないものの、使用するうえで困ることは少ないといえます。必要な人は別途ハブを用意しておきましょう。
比較したなかにはUSB Type-Aに非対応の商品もいくつかありましたが、本品はType-A・Type-Cともに2ポートずつ備えています。加えて、Type-Cは急速充電規格Power Deliveryに対応。Wi-Fi規格も最新のWi-Fi 7のため、より高速なデータ転送が期待できますよ。
Webカメラやマイクの性能も悪くありません。画像を見てもわかるとおり、肌は若干青みがかかっているものの、フルHD(1080p)の解像度で輪郭もはっきり見え、画角も正常に映りました。
マイクは高音域の雑音をカットしきれず、ややノイズが入る結果に。しかし1,000〜4,000Hzの音圧がしっかりブーストされており、男性・女性どちらの声もバランスよく聴き取りやすい印象でした。
比較した商品には映りが暗く顔色が不自然に見えるものや、マイクにノイズが入りやすかったものも。対してこちらは外付けのカメラやマイクを別で用意しなくても、これ1台でオンライン会議に臨めるでしょう。
62Hz以下の低いノイズはしっかり除去されていましたが、16kHz以上の高いノイズは除去しきれていなかったため、雑音は少し入るでしょう。しかし、男声も女声もくっきり聴こえたので会話はしやすいといえます。
サポート体制も非常に充実しています。電話やチャットでのサポート窓口を設けているほか出張設定サポートもあり、困ったときに相談しやすいのが魅力。パソコンが苦手な人にも使いやすいでしょう。
比較したいくつかの商品では対応していなかった、自然故障や物損に対する保証もついています。ACアダプタやバッテリーなどの消耗品も公式サイトから購入でき、長く使い続けられますよ。
キーボードの打鍵感は良好。ほどよい沈み込みと反発があり、モニターからも「軽い打ち心地で快適にタイピングできた」と好評でした。衝撃が吸収されるためかタイピング音も静かで気になりにくく、作業に集中しやすいでしょう。
タッチパッドの感度もよく、スクロールや拡大もスムーズに行えました。指の引っかかりもなく、滑らかに動かせます。クリックは少し重めに感じた人もいましたが、扱いづらいほどではありません。
ただし、キーが大きめかつテンキーつきであるためか、キーの間隔がやや狭いのがネック。複数のモニターから「押し間違いが多かった」との指摘が寄せられました。一般的なタイピング作業で困るほどではないものの、手が大きい人・普段からテンキーレスのキーボードに慣れている人は注意が必要です。
<キーボードの打ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
公式サイトでの価格は249,800円・ECサイトでも22万円台(※2024年10月時点)と、やや高級なのがネック。比較した商品には10万円前後で購入できるものも多くあったなか、購入コストを抑えたい人には手が出しづらいでしょう。
とにかくハイスペックを求める人にはよいものの、価格と性能のバランスが取れた商品を求める人は、ほかの選択肢にも注目してみてください。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここからは、ASUS Vivobook S5507QA-HA321W以外のおすすめ商品をご紹介します。
性能だけでなく価格にも注目したいなら、LG gram 15Z90RT-MA53Jがおすすめ。CPUマルチコアの実測値は平均8,086ptsと高く、デスクワークにも十分活躍するスペックを備えていました。バッテリー持ちもよく、動画を9時間40分連続再生できたので、電源のない場所での長時間作業にもうってつけです。
フルHDの有機ELのディスプレイを採用しており、明るく鮮やかな映像を楽しめるのも魅力。スピーカーの音質も十分きれいだったので、動画視聴にも活躍するでしょう。サポート窓口も電話やメール・LINEなど充実しており、困ったときに相談しやすい点もメリットです。
価格はECサイトにて約16万円(※2024年10月時点)と、高性能モデルのなかではリーズナブルに購入できますよ。キーボードがUS配列なので、日本語配列に慣れている人は注意してくださいね。
富士通のFMVA77G2Bは、ECサイトで20万円を切る価格(※2024年10月時点)ながら、インターフェースが充実しているのが魅力。HDMI・Type-C・SDカードスロット・有線LANなど必要なものが備わっており、1台で幅広い用途に使用できますよ。
実際に測定したCPUマルチスコアは平均8,800ptsと、処理性能も優秀。ストレージの読み書き速度もスピーディで、複数のアプリを使用したデスクワークもスムーズに進むでしょう。高負荷時の発熱やファンの音も抑えられており、重い作業にも強い印象でした。
電話・チャットでの相談を受け付けており、サポート体制も充実。分かりやすいマニュアルが付属しているので、パソコン初心者にも心強いですよ。内蔵カメラやスピーカー性能も、オンライン会議に十分活用できるレベルでした。
ASUS Vivobook S5507QA-HA321Wは公式サイトのほか、Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。検証結果を参考に、購入を検討してみてください。
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