高速で安定した動作が叶うと人気のM.2 SSD、Crucial T705 CT1000T705SSD3。「OSの起動が速くなった」「温度もそこまで高くならなかった」と評判ですが、実際に口コミどおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のM.2 SSDとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、M.2 SSD選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Crucial T705 CT1000T705SSD3は、処理性能が高く、幅広い用途に使えるものがほしい人におすすめです。連続したデータの読み書きにかかわるシーケンシャルアクセスのベンチマークスコアは、リードで平均7,092.29MB/s・ライトで平均6,716.50MB/sを記録。公称値には一歩届かなかったものの、比較したなかでも非常に高いスペックでした。大容量のデータ転送もスムーズに行えるでしょう。
OSやソフトの起動などにかかわるランダムアクセスの速さも高評価。ベンチマークスコアはリードで平均826.60MB/s・ライトで平均579.08MB/sと、比較した多くの商品と同様の高スコアでした。各種アプリの処理速度も検証トップクラスで速く、オンラインゲームや動画編集などの高負荷の作業も快適にこなせるといえます。
ベンチマークテスト中の内部温度は最高48℃に抑えられており、発熱も気にならないレベルです。比較したなかには60℃を超える商品もあったのに対し、熱による速度の低下や故障のリスクを軽減できますよ。購入時のオプションでヒートシンク搭載モデルも選べるので、気になる人はチェックしてみましょう。
ECサイトで1TBが3万円以上(※2024年11月時点)と、高性能なぶん高級なのはネック。比較した商品には1万円以下で購入できるものもあったなか、気軽に手に取りにくいのが惜しいところです。しかし、処理速度は申し分ないため、性能にこだわりたい人はぜひ購入を検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
M.2 SSDとは、デスクトップPCやノートパソコンなどなどの小型デバイス向けに開発されたSSDのこと。従来の2.5インチ SSDやmSATA SSDと比べて転送速度が速く、ストレージ増強や動作の高速化が期待できます。
Crucial(クルーシャル)は、アメリカで創立された半導体メーカーMicron Technology(マイクロン テクノロジー)社のメモリブランドです。自作PCや増設に使うPCパーツを中心に、さまざまな製品を販売しています。
今回ご紹介するT705 CT1000T705SSD3は、「Crucial最高峰のGen5ゲーミングSSD」と謳う商品です。インターフェースには、高パフォーマンスモデルであるPCIe Gen 5.0×4を搭載しており、シーケンシャルアクセスの公称値はリードで13,600MB/s・ライトで10,200MB/s。ゲーム環境やコンテンツ制作での高速処理が見込めるといいます。
今回はCrucial T705 CT1000T705SSD3を含む、人気のM.2 SSDを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
ファイルのコピーなど、連続したデータの読み書きにかかわるシーケンシャルアクセスの速さは、非常に優秀な評価でした。
ベンチマークソフト「Crystal Disk Mark」を使って数値を3回計測したところ、リードでは平均7,092.29MB/s・ライトでは平均6,716.50MB/sを記録し、十分なスピードを出せることがわかりました。今回の検証では、公称値のリード13,600MB/s・ライト10,200MB/sにはおよびませんでしたが、ほかの商品と条件を統一するためにPCIe4.0の環境で計測しているため、PCIe5.0の場合はもっと高速な結果が出ると期待できます。
比較したなかには2,000~3,000MB/sほどと、やや遅さが気になる商品も。対して本商品なら、大量のRAWデータの読み込みなどもスムーズに行えるでしょう。
OSやソフトの起動・ゲームなどの複雑な読み書きにかかわるランダムアクセスも、申し分のない速さです。ベンチマークスコアはリードで平均826.60MB/s・ライトで平均579.08MB/sと、高速なM.2 SSDの公称値に多く見られる700MB/sに近い速さを出せました。
比較した商品には、900MB/s以上を記録した商品も多くありましたが、本商品もゲームやビジネスに十分活躍する高スコア。オンラインゲームも快適にプレイできるといえます。
各種アプリの処理速度も、非常にスピーディです。ベンチマークソフト「PCMark 10」での計測の結果、検証トップクラスの高スコアを記録しました。
比較したほかの商品もおおむね高評価でしたが、本商品はそのなかでもとくに優秀。動画のエンコードも高速で完了するスペックを備えているといえます。PC側のCPU・グラフィックボード・メモリが理想の仕様であれば、オンラインゲームも快適にこなせるでしょう。
処理速度が高速なのにもかかわらず、発熱を抑えられたのも魅力です。ベンチマークテスト中の内部温度は最高48℃と、全体平均の約50.12℃(※2024年11月時点)を下回りました。
M.2 SSDの適正温度といわれている0〜60℃内に収まっており、熱によるパフォーマンスの低下や故障のリスクは少ないといえるでしょう。
なお検証では、マザーボード付属のヒートシンクを使用しました。購入時のオプションでヒートシンク搭載モデルを選べるので、気になる人はこちらも検討してみてくださいね。
高スペックな分、価格も高いのがネック。比較したM.2 SSDには1万円を切るものも多かったなか、こちらは3万円を超える高価格です(※2024年11月時点・ECサイト参照)。
写真や動画保存用にストレージを拡張したい人や、ゲームをカジュアルに楽しみたいライトユーザーにはやや不向きといえます。
インターフェース | PCIe Gen 5.0×4 |
---|---|
読み込み速度(検証時) | 平均7,092.29MB/s |
書き込み速度(検証時) | 平均6,716.50MB/s |
良い
気になる
容量 | 1TB |
---|---|
読み込み速度(公称値) | 13,600MB/s |
書き込み速度(公称値) | 10,200MB/s |
メーカー保証期間 | 5年 |
TBW | 600TBW |
幅 | 22mm |
奥行 | 80mm |
高さ | 2.8mm |
M.2サイズ規格 | Type 2280 |
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ここからは、Crucial T705 CT1000T705SSD3以外のおすすめ商品をご紹介します。
価格を抑えたい人には、CrucialのP3 Plusがよいでしょう。ECサイトでの価格は1万円前後(※2024年11月時点)と、比較した商品のなかでは低価格。それでいて処理性能が高く、ランダムアクセスはリードが平均834.08MB/s・ライトが平均585.08MB/s、シーケンシャルアクセスも十分な速度を記録しました。
各種アプリの処理速度も速く、負荷の高い作業も無理なくこなせるスペックです。ベンチマークテスト中の内部温度は最高41℃と低かったので、発熱による劣化を抑えて長期的に使用しやすいでしょう。
安さと性能の高さを両立した、WD_Black SN850Xもおすすめです。ランダムアクセスのベンチマークスコアは、リードが平均1,185.55MB/s・ライトが平均973.42MB/sと比較したなかでもトップクラスの好成績。ソフトの起動やデータの検索や素早く行えるスペックを備えていました。
シーケンシャルアクセスの速さ・各種アプリの処理速度の評価も高かったので、データの読み書きや動画編集などの負荷のかかる作業も快適にこなせるでしょう。内部温度も最高46℃と、処理性能が高いわりには抑えられていました。
ECサイトで15,000円ほど(※2024年11月時点)と手に取りやすい価格帯のため、コストが気になる人にも有力な候補となるでしょう。
Crucial T705 CT1000T705SSD3は、Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。サイトによってはクーポンが使えるところもあるため、購入前に見比べてみてください。
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