「PCIe 4.0 Gen4」に対応し次世代仕様と謳うPS5対応SSD、SK hynix Platinum P41。インターネット上では「ロードが速く感じる」と評判ですが、「発熱が気になる」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
SK hynix Platinum P41は、ロード時間の速さにこだわる人に候補となるアイテム。実際にゲームソフト「エルデンリング」を使い、「YOU DIED」の表示からプレイできるまでの時間を計測すると、平均10.61秒と非常にスピーディでした。比較した全商品の平均値と差がなく(※執筆時点)、「ロードが速く感じる」との口コミにも頷ける結果です。
起動スピードも良好な評価を得ました。エルデンリングの起動からスタートメニュー画面が表示されるまでの時間を調べたところ、平均13.12秒を記録。全体平均値の平均12.33秒(※執筆時点)にはわずかに届かなかったものの、PS5搭載SSDの起動時間平均12.86秒に近く十分な速さといえます。
処理性能も上々です。「CrystalDiskMark」を使ってベンチマークテストを行うと、1つのデータを処理する能力は読み込み平均6581.12MB/s・書き込み平均5926.42MB/sに。比較したほとんどの商品と同様にPS5の推奨条件である読み込み5500MB/sを優に上回りました。
ランダムなデータの移動時は、読み込み平均618.35MB/s・書き込み平均371.43MB/sをマーク。読み書きの平均値は494.89MB/sと、比較した全商品の平均約541.91MB/s(※執筆時点)に届きませんでしたが、PS5での使用には十分なレベルです。
一方、冷却性能はいまひとつ。熱を発散させるヒートシンクが非搭載で、熱がこもりやすい点がネックです。実際に64GBのデータを転送すると最高温度は79℃に達し、「発熱が気になる」との口コミどおりの結果でした。熱によるデータ破損や故障のリスクを軽減したいなら、ほかの商品も検討してみてください。
PS5にSSDを増設するメリットは、たくさんのゲームを快適に楽しめる点。PS5の初期状態で使える容量は実質約667GBのみで、人気タイトルを約8本ダウンロードするだけで圧迫します。内蔵型SSDを使えば容量を増やせるうえ、外づけのようにデータを本体に移動させる必要もなく、快適なプレイ環境が整うでしょう。
今回ご紹介するPlatinum P41は、新規格「PCIe 4.0」をメーカーではじめて採用した内蔵型SSD。優れた性能と耐久性をアピールしており、読み込み速度は最大7000MB/s・書き込みは最大6500MB/sと公称(※)しています。もちろん、PlayStation公式が指定するPS5への取りつけ条件も満たしていますよ。
容量1TB(1000GB)・2TB(2000GB)における数値です
製造元のSK hynixは、韓国の半導体メーカーです。1983年に半導体事業を開始してから、40年以上にわたって半導体デバイスを製造・販売。現在はメモリ半導体のDRAM・NANDフラッシュ・MCP(マルチチップパッケージ)などを主力製品としています。
データを読み書きする媒体には、176層NANDフラッシュメモリを搭載しています。電力効率が高く、メモリを高速に動作させ続けられるとアピール。大容量のデータ保存も得意としており、容量は500GB・1TB・2TBの3種類から選べます。
「プラチナレベル」と謳う耐久性へのこだわりも注目ポイントです。1000時間の高温動作寿命テストを行い、平均故障間隔は150万時間を達成(参照:公式サイト)。書き込み可能な容量は、1TBタイプなら最大750TBW・2TBタイプは最大1200TBWと公称しています。メーカー保証期間が5年間と長いのもうれしいですね。
<増設方法>
①PS5のフタの左側を持って開き、拡張スロットのカバーを外す②SSDを取りつけてネジで留め、カバー・フタを元に戻せば完了
今回はSK hynix Platinum P41を含む、人気のPS5対応SSDを実際に用意して比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
実際にゲームソフト「エルデンリング」を使用し、「YOU DIED」の表示が出てからプレイできるまでの時間を5回計測。結果、ロード時間は平均10.61秒とスピーディで、比較した全商品の平均値10.61秒(※)と差がなく高評価を得ました。
頻繁にゲームオーバーしたり長めの高画質ムービーが挟まったりしても、スムーズにゲームを進められるでしょう。「ロードが速く感じる」との口コミにも頷ける結果です。
なお、比較した商品内での最速値は平均9.67秒(※)、最も遅いもので平均10.98秒(※)でした。どの商品も十分な性能があるとはいえ、長期間で見ると1秒の差でも大きな時間短縮に繋がります。より快適なプレイ環境を整えたいなら、少しでも速いものを選びましょう。
執筆時点での数値です
全体平均値の12.33秒(※)や、PS5搭載SSDの平均12.86秒に近い数値です。なお、比較した商品内での最速値は平均10.23秒(※)、最も遅いもので平均13.33秒(※)でした。
執筆時点での数値です
PS5に対応しているSSDはどの商品も高性能でロードや起動時間に大差はありませんでした。「SK hynix Platinum P41」を使えば快適なゲームプレイが可能でしょう。
なお、比較したほとんどの商品はPS5の推奨条件である読み込み5500MB/sを優にクリアしました。本品も同様に、「高速化を実現」という謳い文句にも頷ける結果です。
実使用時に近いランダムなデータの移動時は、読み込み平均618.35MB/s・書き込み平均371.43MB/sを記録。読み書きの平均は494.89MB/sと、全体平均の約541.91MB/s(※執筆時点)を下回りましたが、こちらもPS5では問題なく使えるレベルです。
SK hynix Platinum P41にはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
本体の故障リスクに関わる冷却性能は、いまひとつの評価に。64GBのデータを読み書きしたときの温度を測定すると、最高温度は79℃に達しました。故障するリスクが高まるとされる60℃を20℃近く上回っており、「発熱が気になる」との口コミは否定できません。
上位商品には、熱を空気中に発散させる部品「ヒートシンク」という部品を備え、最高温度を46℃程度に抑えられたものも。本品はヒートシンクがなく、熱がこもりやすいのがネックです。熱によってデータ破損・故障が起こり得るという点は覚えておきましょう。
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SK hynix Platinum P41のデメリットが気になる人は、以下の商品もチェックしてみてください。
ロジテックのPS5対応 ヒートシンク付きM.2 SSDは、処理性能の高さと冷却性能を両立。エルデンリングの起動時間は平均10.23秒、ゲームオーバー後のロード時間は平均10.24秒と、比較したなかでもトップクラスの性能を発揮しました。
ベンチマークテストでも読み書きともに高いスコアを記録し、大容量ゲームのデータ読み込みもなめらかに行えます。待ち時間が短くなり、快適なゲーム環境を整えられるでしょう。
ヒートシンクつきで、発熱を抑えられるのもメリット。64GBのデータを読み書きした際の最高温度を46℃に抑え、熱によるデータ破損や故障のリスクも少ないといえます。
MSIのSPATIUM M480 PCIe 4.0 NVMe M.2は、ゲームを快適に楽しめる優れたパフォーマンスを発揮。エルデンリングのロード時間は平均9.67秒とかなり速く、重たいゲームタイトルもスムーズにプレイできるでしょう。
ベンチマークスコアも、読み込み平均6349.86MB/s・書き込み平均5834.91MB/sとPS5には十分。冷却性能も優秀で、最高温度は54℃と低めでした。こちらもヒートシンクがついており、長時間使用しても発熱による故障のリスクは少ないですよ。
また、SK hynixの内蔵SSDには「Gold P31 SSD」もラインナップ。こちらはPCIe Gen-3に対応し、容量2TB・1TBの商品なら読み取り3,500MB/s・書き込み3,200MB/sと謳っています。ただし、Gold P31 SSDはPS5には非対応なので頭に入れておきましょう。
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