17畳の広い部屋まで対応できる、±0(プラスマイナスゼロ)スチーム式加湿器 XQK-H220。インターネット上では「お手入れが楽」と評判な一方で、「加湿力が低い」と気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のシャープや象印の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
プラスマイナスゼロ スチーム式加湿器 XQK-H220は、お手入れが楽な商品をお探しの人におすすめです。お手入れが必要なパーツは、本体とタンクの2つのみ。タンクはフタのないバケツ型で、汚れがつきにくいフッ素加工が施されています。「お手入れが楽」との口コミどおり、隅々まで洗いやすい構造でした。比較した商品には加湿フィルターの掃除も必要なものもありましたが、こちらは手間なく清潔を保てます。
タンク内の水を沸騰させるスチーム式を採用しており、カビが生えにくいのも魅力です。水を継ぎ足しながら7日間連続で稼動させても、タンク内にカビや細菌は確認されませんでした。タンク容量が3Lとやや少ないため、給水の手間はかかりますが、フタを開ければ上からスムーズに水を入れられます。
肝心の加湿力も優秀で、稼働30分で湿度が30%から94%まで上昇しました。比較したなかには50%以下にとどまる商品もあったのに対し、高い加湿能力を発揮。「加湿力が低い」という口コミを払拭しました。ただし、同じスチーム式の象印「EE-RS35」に搭載されていた、加湿量の自動設定機能は非対応です。加湿量は手動で切り替える必要があります。
静音性も優秀です。最も弱いLoモードの運転音を測定したところ、平均33.4dBとホテルの室内ほどの静かさ(参照:環境省)でした。比較した同じスチーム式の商品には、ボゴボゴと沸騰音がするものもあったなか、寝室で使うのにもぴったりですよ。
公式サイトの値段は税込24,200円(※執筆時点)と比較したなかでは高価ですが、シンプルな形状でお手入れが楽なのは魅力的でしょう。しかし、消費電力は実測値で500Wと高く、長時間使うと電気代が気になる場合も。加湿量を自動調節する機能もないので、機能性・消費電力の低さで選びたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
今回ご紹介するプラスマイナスゼロ スチーム式加湿器 XQK-H220は、3Lのタンクを搭載し、1度の給水で最長24時間加湿できると謳うアイテムです。
取っ手つきの内釜タンクは取り外しができ、給水・水洗いが可能。フィルターがなく、お手入れの手間を省けます。
販売元は、2003年設立の日本発の生活家電・雑貨ブランド、プラスマイナスゼロ。「生活と空間にしっくりと馴染むモノ」をテーマにデザイン性と機能性を兼ね備えた商品開発に力を入れています。
加湿量は、Hi(強)・Mi(中)・Lo(弱)の3段階で調整が可能。OFFタイマーは1・2・4時間の3段階で設定できます。適応床面積はプレハブ・洋室約17畳、木造和室が約10畳。広い部屋にも対応できます。
観葉植物の鉢のようなシンプルなデザインも特徴。カラーはインテリアに馴染みやすいホワイトとブラウングレーの2色展開です。付属品としてコードセットと保証書つきの取扱説明書がついてきます。
今回は、プラスマイナスゼロ スチーム式加湿器 XQK-H220を含む加湿器48商品を実際に用意して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめは、加湿機能の高さの検証です。温度・湿度を一定に管理できる約2畳の恒温恒湿室で、運転前の環境を温度20℃・湿度30%に統一。最も強いモードで稼動させ、湿度がどれだけ上昇するかをチェックしました。
その結果、30%だった湿度が稼働から30分後には94%まで上昇。比較したなかには50%以下にとどまった商品もあったのに対し、高い加湿能力を発揮しました。
比較したところ、シャープの「HV-S75-W」のような加熱気化式の商品は加湿力が高い傾向が。しかし本商品は水を沸騰させるスチーム式ながらも、上位商品に負けていません。「加湿力が低い」という口コミは払拭したといえます。
続いては、カビの生えにくさとお手入れのしやすさの検証です。
まずは加湿器に1日1回水を継ぎ足しながら、7日間連続で稼動させます。その後、専門機関で加湿器内の水に含まれるカビ菌の有無をチェック。また、お手入れの必要なパーツ数や形状・フィルターの有無なども調査しました。
比較したところ、加熱方式によって菌の発生の仕方に差が出る結果に。超音波苦式の商品は菌が繁殖しやすかったのに対し、本商品ように水を沸騰させるスチーム式はカビが生えにくい傾向がありました。
水を継ぎ足しながら使用しても菌が発生しにくいため、清潔さを重視したい人にぴったりですよ。
比較したところ、とくにお手入れがしやすかったのはポットや炊飯器のようにフタのないタンクを採用した商品。シャープ製品の多くに採用されていましたが、本商品もタンクにフタのないバケツ型で隅々まで洗いやすい構造でした。「お手入れが楽」との口コミにも頷けます。
比較した気化式の商品はフィルター掃除が必要だったのに対し、スチーム式を採用していてフィルターレスなのも魅力です。お手入れのタイミングを知らせる機能はありませんが、給水のついでにサッと洗浄できるでしょう。なお、詳細は以下のとおりです。
次は、給水・排水のしやすさと使いやすさの検証です。
タンクの形状や排水方法チェック。稼働中も水量の把握ができるか・加湿量が自動で調整できるかなども調べました。
給水タンクには本体と一体化された取っ手がついています。タンクの縦の長さは21cmとシンクに収めやすい高さで、満水まで給水しやすいでしょう。比較したなかにはタンクと水槽内の両方から排水しなければならない商品もあったのに対し、こちらは本体のみの排水すればOKです。
同じスチーム式の象印「EE-RS35」に搭載されていた加湿量の自動設定機能がないのも惜しいところ。加湿しすぎはカビや電子機器の故障の原因になりうるため、湿度を測れるアプリや湿度計などを活用し、湿度が50〜60%程度になるよう手動で設定しましょう。
本体に持ち手がないのも気になる点です。抱えるように持ち運ばなければなりませんでした。なお、詳細は以下のとおりです。
続いては、静かさの検証です。加湿器から50cm離れたところで、騒音計を用いて実際の稼動音を測定したところ、1番弱いLo(弱)モードでは平均33.4dBと静かでした。ホテルの室内と同程度(参照:環境省)のため、寝ているときも音が気になりにくいでしょう。
比較した同じスチーム式の商品のなかには、ボゴボゴと中で水が加熱される音がするものもあったのに対し、こちらは沸騰音が気になりません。モードをMi(中)・Hi(強)と強めても、稼働音がほとんど変わらない点も魅力です。比較した商品には強モードだと50dBを超えるものもあり、静音性の高さが伺えます。
なお、詳細は以下を参照してください。
最後は、消費電力の低さを検証しました。実際にワットモニターで測定した消費電力は500Wと、高評価の基準とした300Wを上回っています。
比較したなかでも本商品のようなスチーム式の商品は、水を沸騰させるのに消費電力が大きくなる傾向がありました。加熱気化式(ハイブリッド式)のシャープ「HV-S75-W」は約220Wだったのに対し、こちらは月々の電気代が高くなりやすいでしょう。
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設置する際は、壁や家具からは前後左右は30cm・上は1m以上離しておいてください。直射日光や温風が当たる場所や、暖房機器・テレビやラジオの近くは避けましょう。
温度が高いほど効率的に加湿されるため、窓際や低い位置ではなく、暖房の効いた高い位置に設置するのがおすすめです。ただし、転落や転倒を防ぐためにも平らな安定した場所を選びましょう。
本体は、乾いた布で拭きましょう。汚れが目立つ場合は、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布に染み込ませ、水拭きしたあとに乾拭きで仕上げます。内釜は取り外し、台所用中性洗剤をつけたスポンジで洗浄が可能。吸気口や蒸気吹出口のホコリは取り除いておきましょう。
汚れが気になる場合は、クエン酸洗浄モードを使用しましょう。市販のクエン酸大さじ1杯と水を満水に入れ、よく混ぜ、加湿量キーを3秒長押しすると自動で洗浄が開始されます。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでも販売中です。取扱店舗により値段が異なるため、購入前にリサーチしてお得にゲットしてくださいね。
最後に、電気代を抑えつつしっかり加湿できる商品をご紹介します。
シャープのHV-S75-Wは、最大加湿量750mL/hと広い部屋も素早く加湿できるほどパワフル。自動運転機能やヒーターと使わないエコモードがあり、電気代を抑えやすいですよ。1時間あたりの消費電力量も221Wと控えめでした。お手入れや給水もしやすい設計で、手間なく使い続けられます。
T-falの加熱超音波式加湿器は、加湿力の高さと清潔さを兼ね備えた商品です。1週間水を継ぎ足して使っても、カビは生えませんでした。給水は本体に直接注いでも、タンクを取り外してもOK。消費電力は203W/時間と控えめで、過ごしやすい湿度を保つ自動調節機能も備えています。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | 加熱超音波式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | ポリプロピレン、AS、ABS |
設置方法 | 卓上型 |
適用畳数(木造和室) | 7畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 11畳 |
幅(公称値) | 21cm |
奥行(公称値) | 21cm |
高さ(公称値) | 35cm |
重量(公称値) | 1.8kg |
幅(実測値) | |
奥行(実測値) | |
高さ(実測値) | |
重量(実測値) | |
電源コードの長さ | 約1.2m |
タンク容量 | 4.0L |
加湿量 | 400mL/h |
連続加湿時間 | 満水・強運転時:10時間 |
連続加湿時間(給水持ち) | 20時間 |
連続加湿時間(バッテリー持ち) | |
1日あたりの電気代目安 | |
消費電力(公称値) | 225W |
電源 | 電源コード |
部品の数 | 4個(本体パーツ以外) |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 不明 |
タンクの奥行 | 不明 |
タンクの高さ | 不明 |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
静音設計 | |
給水タンク形状 | タンク式 |
タンク種類 | 一体型 |
給水位置 | 上部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 寝室・部屋用 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | 不明 |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:8時間 |
減灯・消灯機能 | |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
ヒーターオフ機能 | |
吹き出し口の温度 | |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | おしゃれ |
対象 | 赤ちゃん用 |
形状 | 筒型 |
使い捨てフィルター対応 | |
マグネットプラグ式 | |
キャップ取り付け式 |
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