超音波式と加熱式それぞれのよいところを兼ね備えた、アイリスオーヤマ 上給水ハイブリッド加湿器 KUHK-500。「給水が簡単で使いやすい」「動作音が静か」と評判です。しかし、「部品が多く手入れが大変」といった口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、上給水ハイブリッド加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
アイリスオーヤマ 上給水ハイブリッド加湿器 KUHK-500は、自動で快適な湿度を保てる商品です。加湿力は十分で、実際に稼動すると30分後には湿度が37%上昇しました。比較したなかには70%も湿度が上がったものもありましたが、不満のないレベルです。自動運転・最大9時間までの切タイマーがあり、ほったらかしにできますよ。
消費電力の低さも魅力のひとつ。1時間あたりの消費電力は110Wと、高評価の基準とした300Wを下回りました。比較した商品には1,000Wの電力を消費するものもあったのに対し、こちらは電気代を抑えやすいですよ。動作音は36.3dBと口コミにあったように静かで、就寝時や読書時にも使用しやすいでしょう。アロマにも対応していて、リラックスタイムにもぴったりです。
給水方法は2WAY仕様で、タンクを取り外さずそのまま上からも注げます。「給水が簡単で使いやすい」という口コミにも納得です。ただし、排水時に本体下部から水が垂れたのは気になりました。「部品が多く手入れが大変」という口コミどおり、お手入れが必要な部品は11か所と多めです。とはいえ、タンクは洗いやすいバケツ型で、加湿フィルターがなく交換も必要ありません。
カビが生えやすい点には注意が必要です。7日間稼働させたあとの加湿器内の水をチェックしたところ、21以上のカビを検出。比較した商品には、本商品と同じ加熱超音波式でも一切カビが生えていないものもありました。毎日使用するなら、こまめにお手入れするのがおすすめです。
ホワイト・ブラックのベーシックなカラー展開や、シンプルなデザインでどんな人でも使いやすい点は魅力的。執筆時点で15,000円以下と値段も高すぎません。とはいえ、比較したなかにはもっと加湿性能が高く、カビも生えにくかった商品がありました。ぜひほかの商品もあわせてチェックしてみてください。
今回ご紹介するアイリスオーヤマのKUHK-500は、静音で省エネな超音波式と、パワフルに加湿できる加熱式の2つを組みわせたハイブリッド式の加湿器。タンクに直接給水・本体上部から給水の2つの給水方法にも対応し、使いやすいよう工夫しています。
アイリスオーヤマは、家電・調理用品・日用品などの生活用品を幅広く販売しているメーカーです。「アイ ラブ アイデア」というスローガンを掲げ、暮らしをより快適にする商品展開を行っています。加湿器においても、今回ご紹介するハイブリッド式だけでなく、超音波式・加熱式・気化式など種類豊富です。
適応畳数は、木造和室で8.5畳・プレハブ洋室で14畳。最大加湿量は約500mL/hで、しっかり加湿できると謳っています。
加湿モードは、弱・中・強と3段階で切り替えが可能。湿度は40〜70%の範囲で5%単位での設定が可能で、自動運転にも対応しています。1〜9時間の範囲で1時間単位で切るタイマーを設定できるため、切り忘れの防止にも役立つでしょう。
チャイルドロック機能を搭載しており、小さな子どもがいる家庭でも使いやすいですよ。静音設計+アロマ対応で、寝室での使用やリラックスタイムにも重宝します。
どんなインテリアにもなじみやすい、シンプルでコンパクトなデザインです。カラーはベーシックなブラック・ホワイトの2色展開。部屋のテイストや好みに合わせて選べます。
付属品は、リモコン・カルキ防止フェルトの予備1点・アロマ用フェルトの予備1点です。アロマオイルは付属していないため、アロマの香りを楽しみたい場合は市販のものを別途購入してください。
今回は、アイリスオーヤマの上給水ハイブリッド加湿器 KUHK-500を含む加湿器48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは加湿器を選ぶうえで欠かせない、加湿性能の高さの検証です。温度20℃・湿度30%に統一した約2畳の恒温恒湿室を使用し、最も強いモードで稼働させて30分でどれくらい湿度が上がるかを計測しました。
検証の結果、30分後の湿度は67%まで上昇。比較した全商品の平均値は78%(※執筆時点)であったことから、こちらの加湿性能はやや低めといえます。とはいえ、「パワフル加湿」というメーカーの謳い文句ほどではないものの、不満はないレベルで使用できるでしょう。
なお。比較したなかでは気化式・加熱気化式を採用した商品のほうが加湿性能は高い傾向があり、なかには30分後に湿度100%を記録したものもありました。本商品は超音波・加熱式のハイブリッド型で、上位商品には及ばず。パワフルさを求める人は、ほかの商品も検討してみてください。
続いて、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさを検証しました。カビの生えにくさの検証では、加湿器を7日間稼働させ、加湿器内の水を専門機関に郵送。寒天培地で1週間培養し、カビの有無をチェックしました。
お手入れのしやすさの検証では、部品の多さ・お知らせ機能の有無・タンクの形状・加湿フィルターの有無・フィルターの交換頻度をチェック。分解パーツの数が少なく、お手入れ頻度が少ない商品を満足度の高い商品の基準としています。
7日間稼働させたあとの加湿器内の水を専門機関で確認したところ、21以上のカビを検出。水を継ぎ足して連続で稼働し続けると、カビが発生しやすいといえます。
比較したところ、スチーム式の商品は7日間稼働させてもカビの原因菌がほとんど繁殖しませんでした。一方で、本商品のような加熱超音波式や超音波式は、カビの原因菌が発生しやすい結果に。加湿器を清潔に保つためにも、水の交換やタンクの洗浄をこまめに行うことをおすすめします。
お手入れのしやすさは高評価を獲得。比較したほかの商品にはフィルター交換が必要なものが多かったなか、加湿フィルターはなく掃除も交換も必要ありません。タンクは洗いやすいバケツ型で、フタ裏に掃除専用のブラシも付属していました。詳細を以下にまとめましたので、確認してください。
ただし、タンクだけでなく本体内部にまで水が落ちるため、本体タンク一体型のものよりも掃除には手間がかかります。さらに、お手入れが必要な部品は11か所と、比較した商品のなかではとくに多い結果に。口コミで懸念点があったとおり、掃除に手間はかかるでしょう。お手入れのタイミングを知らせる機能もありませんでした。
続いて、給水・排水のしやすさ、使いやすさを検証しました。給水・排水のしやすさの検証では、給水タンクの取っ手の有無・形状・向き・持ち運びの必要・排水方法などをチェック。上から注ぐだけで給水でき、簡単に排水できる商品を満足度の高い商品の基準としています。
使いやすさの検証では、稼働中も水量を把握できるか・加湿量の自動調節が可能か・本体上部の持ち手の有無などの観点から評価。加湿量を自動調整でき、いつどこでも加湿しやすい商品を高評価としています。
タンクを取り外してはもちろん、上からも給水できる2WAY仕様で給水は楽ちんでした。給水タンクは取っ手つきで持ち運びしやすいうえ、自立します。「給水が簡単で使いやすい」という口コミにも納得です。容量4.5Lとタンクが大きく、こまめに給水せず使えるのも便利ですよ。
タンクの縦の長さは21cm。給水しやすいとされる20cm以下ではないものの、比較した商品には30cmを超えるものも多く見られたため、比較的扱いやすいといえます。本体に取りつける際にタンクをひっくり返す必要がなく、手間がかからない点もメリットです。
ただし、排水は給水タンク・トレーの2か所から行う必要があります。比較した商品のなかにはどちらか1か所のみで排水できるものもあったため、やや惜しい結果です。排水時に本体を傾けると下部から水が垂れたのも気になりました。
使い勝手も上々です。40〜70%の範囲で、5%単位で湿度を設定でき、自動運転が可能。加湿のしすぎは窓ガラスの結露や電子機器の故障につながる恐れがあるため、好みの湿度をキープできる点はメリットです。なお、詳細は以下をご参照ください。
給水するタイミングはわかるものの、稼働中は水量を把握できません。比較した商品の半数以上は稼働中に水量を把握できたことをふまえると、こちらは水量を確認する手間がかかります。事前に給水したい場合、わざわざタンクを取り出して確認する必要がある点はデメリットです。
本体上部に持ち手がなく、本体を移動させづらい点も気になるところ。一定の場所で使用する人向けの商品といえるでしょう。
続いて、静かさを検証しました。加湿器から50cm離れた場所に騒音計(iPhone12 iosアプリ デシベルX)を配置。小・中・大それぞれのモードの稼働音を計測しました。
検証結果は、平均37.0dBと優秀。環境省によると、37.0dBは都内における夜間の戸建住宅地程度(参照:環境省)とされています。高評価の基準値である45.0dBを大きく下回っているので、稼働音はそこまで気にならないでしょう。
比較した全商品の最大値は65.4dB、最小値は33.43dBでした(※執筆時点)。最大値65.4dBの商品に比べるとかなり稼働音は小さめなので、メーカーが謳うように就寝時や読書時、テレワーク中などでも使いやすいといえます。
最後は、消費電力の低さを検証しました。加湿器を最も強いモードで、1時間稼働させたときの消費電力を計測しています。
加湿器を1時間稼働させた際の消費電力は、110Wと低めの結果でした。高評価の基準値300Wを大幅に下回っているうえ、比較した全商品の平均値253W(※執筆時点)よりも低めです。「省エネ」という謳い文句どおり、電気代を抑えたい人も使いやすいでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
アイリスオーヤマ 上給水ハイブリッド加湿器 KUHK-500を設置する際は、必ず台の上に設置してください。床に直接置いたり、低い位置に設置したりすると、ミストや蒸気によって床濡れする恐れがあります。
効果的に加湿したい場合は、温度の高い場所に置くのがベター。温度の高い場所は相対湿度が低くなり、加湿器はさらに加湿しようと動作します。一方で温度の低い場所は相対湿度が高くなり、十分な湿度だと判断してしまうことがあるので、暖房がよく当たる場所や高さのあるところに設置しましょう。
上給水ハイブリッド加湿器 KUHK-500は、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能です。店舗によって値段や送料が異なるので、比較して選択してください。
そのほかの取扱店舗としては、Joshinをはじめとした家電専門店が挙げられます。実際に商品を確認したい人は、取り扱いしているか店舗に問い合わせてみてくださいね。
最後に、カビが生えづらく清潔に使いやすい加湿器をご紹介します。
高い加湿性能を求める人には、シャープのプラズマクラスターHV-S75-Wがおすすめです。実際に稼動すると、30分とスピーディに湿度が100%に到達。広い部屋に対応できる点もメリットです。7日間稼働させたあとの加湿器内のカビは1つしか検出されなかったため、清潔さをキープしやすいでしょう。
T-falの加熱超音波式加湿器HD3040J0は、加湿力の高さと清潔さを両立した商品です。本商品と同じ加熱超音波式ですが、7日間稼働させてもカビは一切生えませんでした。約2畳の部屋を30分で湿度96%にできるほど、加湿性能にも優れています。インテリアにマッチするデザイン性も魅力です。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | 加熱超音波式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | ポリプロピレン、AS、ABS |
設置方法 | 卓上型 |
適用畳数(木造和室) | 7畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 11畳 |
幅(公称値) | 21cm |
奥行(公称値) | 21cm |
高さ(公称値) | 35cm |
重量(公称値) | 1.8kg |
幅(実測値) | |
奥行(実測値) | |
高さ(実測値) | |
重量(実測値) | |
電源コードの長さ | 約1.2m |
タンク容量 | 4.0L |
加湿量 | 400mL/h |
連続加湿時間 | 満水・強運転時:10時間 |
連続加湿時間(給水持ち) | 20時間 |
連続加湿時間(バッテリー持ち) | |
1日あたりの電気代目安 | |
消費電力(公称値) | 225W |
電源 | 電源コード |
部品の数 | 4個(本体パーツ以外) |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 不明 |
タンクの奥行 | 不明 |
タンクの高さ | 不明 |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
静音設計 | |
給水タンク形状 | タンク式 |
タンク種類 | 一体型 |
給水位置 | 上部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 寝室・部屋用 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | 不明 |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:8時間 |
減灯・消灯機能 | |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
ヒーターオフ機能 | |
吹き出し口の温度 | |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | おしゃれ |
対象 | 赤ちゃん用 |
形状 | 筒型 |
使い捨てフィルター対応 | |
マグネットプラグ式 | |
キャップ取り付け式 |
ティファール 加熱超音波式加湿器 HD3040J0をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。