5.5Lの大容量タンクでパワフルに加湿すると謳う、山善 ハイブリッド式加湿器 MZH-A553。「フルパワーにしなくてもたっぷり加湿できる」と評判です。しかし「部品が多くて手入れしにくい」「ボコボコという音が結構気になる」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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目次
山善のハイブリッド式加湿器 MZH-A553は、狭い部屋で電気代を抑えて使いたい人におすすめです。最も強いモードで30分間加湿したところ、かかった電力は高評価の基準値300Wを大きく下回る70Wでした。比較したなかでも本品をはじめとした加熱超音波式は消費電力が控えめな傾向があり、こちらも電気代を抑えられるでしょう。
稼動音も静かで、大・中・小どのモードでも夜間の戸建住宅地並みでした。口コミのように「音が結構気になる」という可能性は低めです。「ラクラク給水」と謳うとおり給排水もスムーズ。比較したなかでもタンクが縦20cm以下の商品はシンクに収まりやすい傾向があり、18cmで取っ手つきのこちらも同様でした。前面以外は透明なタンクで、稼働中の水量も横から確認できますよ。
しかし、肝心の加湿性能はあと一歩。約2畳の室温20℃・湿度30%の部屋で最も強いモードで30分稼動しても、湿度は70%止まりでした。「たっぷり加湿できる」という口コミほどのパワフルさはないため、狭い部屋で使うのがおすすめです。ダイヤルをひねるだけで加湿量を簡単に調節できますが、自動加湿調節がないのも惜しいところ。加湿しすぎないよう湿度計で確認してくださいね。
カビが発生しやすく、メンテナンスには手間がかかります。継ぎ足して7日間連続稼動したあとの加湿器内の水には、2つ以上のカビ菌が潜んでいました。本体からコードを外せないうえに細かいパーツが多く、「部品が多くて手入れしにくい」という口コミも払拭できず。付属のお掃除用ブラシは本体と一緒に保管できないので、紛失しないよう注意が必要です。
本体価格は税込7,000円前後(※執筆時点・ECサイト参照)とお手頃。サイズも比較したなかでは小さめなので、省スペースで置けるでしょう。とはいえ、上位商品には同じ価格帯でお手入れのしやすさと加湿力を兼ね備えたものもあったので、あわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介するハイブリッド式加湿器 MZH-A553は、5.5Lの大容量タンクでパワフルに加湿すると謳う一品です。乾燥した部屋を効率よく加湿することで、うるおいのある生活をサポートします。
販売しているメーカーは、家電や住宅設備機器などを幅広く取り扱う山善です。山善ではスチーム式・ハイブリッド式・超音波式と幅広い加湿器を展開中。なかにはアロマに対応したMZH-B45などのモデルもありますよ。
ヒーターオン時・加湿量MAX450mL/hのハイパワー状態で約12時間の稼動が可能です。就寝時も快適に過ごせるようこだわっています。タイマーがついていない代わりに空炊き防止機能を搭載しているのもポイント。タンクの水がなくなると自動で運転を停止します。
デザインはシンプル。ボタンは電源オン/オフと加湿量調節ダイヤル、ヒーターオン/オフのみで、はじめてでも簡単に扱えるよう工夫されています。加湿量はオンからMAXまで無段階に調節できますよ。
水タンクは取り外して水道から給水するタイプ。水残量が見やすいよう、側面と背面が半透明になっています。セット内容は本体・取扱説明書兼保証書・お掃除用のブラシの3点。保証期間は購入日から1年間です。
今回は、山善 ハイブリッド式加湿器 MZH-A553を含む加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、加湿性能の高さの検証です。約2畳の恒温恒湿室を使用して検証前の室温を20℃・湿度を30%に統一し、恒温恒湿室の運転を停止してから最も強いモードで商品を稼動。30分後の湿度がどれだけ上がったかを計測したところ、蒸気は出たものの湿度は70%までしか上がりませんでした。
比較したなかには100%を記録した商品もあったことを思うと、やや物足りない結果です。「フルパワーにしなくてもたっぷり加湿できる」という評判ほどのパワフルさはないため、狭い部屋で使用するのがよいでしょう。
比較した結果、本品をのような加熱超音波式よりも、気化式・加熱気化式の商品のほうが加湿性能は優秀な傾向がありました。広い部屋を効率よく加湿したい人は、気化式・加熱気化式の商品もチェックしてみてくださいね。
次は、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさの検証です。
カビの生えにくさは、1日1回水を継ぎ足しながら7日間連続で稼動。その後、加湿器内の水を専門機関に郵送してカビ菌の有無を調べました。
お手入れのしやすさは、お手入れが必要な部品の数・お手入れが必要なことを知らせる機能はあるか・タンクはお手入れしやすい形状か・加湿フィルターがあるか・フィルターの交換頻度は少なく済むかという点を確認し評価しています。
7日間連続稼動したあとの水の中には、2つ以上のカビ菌が確認できました。
比較したところ、本品をはじめとした加熱超音波式の商品はタンク内にカビの原因となる菌が繁殖しやすい傾向が。菌だらけの水をそのまま噴き出すことを防ぐためにも、毎日水を入れ替えたほうがよいといえます。
加湿器肺炎といわれるレジオネラ症にかからないためにも、月に1回以上のお手入れもかかさず行ってくださいね。
お手入れもしにくく感じました。ヒーターカバーなどの細かいパーツが多く細部の掃除が大変で、「部品が多くて手入れしにくい」という口コミがあるのにも納得です。本体からコードを取り外せない点も不便でした。なお、詳細は以下のとおりです。
比較したなかにはフタがなく内部まで手が届きやすいバケツ式の商品もありましたが、こちらは給水タンクの入り口が狭く汚れにブラシを当てにくい形状でした。付属のお掃除用ブラシは本体と一緒に保管できず、紛失しそうな点も気がかりです。
お手入れ時期を知らせる機能もありません。清潔さ・お手入れの簡単さを重視する人には不向きでしょう。
次は、給水・排水のしやすさ、使いやすさの検証です。
実際に給水して上から注ぐだけで給水でき、排水もひと手間で済むかどうかをチェック。さらに、稼動中も水量を把握できるか・加湿量の自動調節ができるか・本体上部に持ち手があるかという点から使いやすさも評価しました。
タンクに取っ手があり、「ラクラク給水」と謳うとおり給水・排水は簡単でした。比較したなかでもタンクが縦20cm以下の商品はシンクの中にすっぽり入って満水まで注ぎやすい傾向がありましたが、18cmのこちらも同様。タンクが自立し、手を離して給水できる点も便利です。
給水後はタンクを上下を逆にしてセットする必要がありますが、5.5Lの大容量なので給水頻度が少なく済みます。排水時にタンクと本体両方の水を捨てる必要がある点は惜しいものの、多くの人が給水・排水を負担に思わず行えそうです。
使い勝手はあと一歩です。ダイヤルをひねるだけで加湿量を簡単に調節できたものの、加湿量の自動調節機能はありません。比較したなかで自動で加湿量を調節できる商品は過加湿によるカビや故障を防ぎやすい傾向がありましたが、こちらはつけっぱなしには注意が必要です。
本体上部に持ち手がないのもマイナスポイント。持ち運んで使いたい人には不向きでしょう。とはいえ、タンクは透明になっていて稼働中の水量を横側から確認できる点は便利です。水が完全になくなる前に給水しやすいですよ。給水が必要な際も、ランプが点灯してお知らせします。
次は、静かさの検証です。加湿器から50cm離れたところに騒音計を設置して1番弱いモード設定時の稼動音を測定したところ、34.4dBを記録。高評価の基準値35dBを下回りました。夜間の戸建住宅地並みの静かさが35~40dB程度(出典:環境省)なので、静音性の高い商品といえます。
<各モードの稼動音>
中・大モードでは水の湧き上がるような音がしましたが、それでも35.1dBしかなく「ボコボコという音が結構気になる」という口コミほどには感じません。比較したなかには1番弱いモードでも55.5dB出る商品もあったのに対し、こちらは就寝時も音を気にせず過ごしやすいでしょう。
最後は、消費電力の低さの検証です。加湿力の検証時にワットモニターを設定し最も強いモードで稼動すると、70Wしか電力を消費しませんでした。とても満足といえる50Wには及ばなかったものの、高評価の基準値300Wを大きく下回っています。
比較した結果、本品のような加熱超音波式は、スチーム式よりも消費電力が控えめな傾向がありました。「経済的にもやさしい」と謳っているとおり、1日中つけっぱなしでも電気代に響きにくいでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
15,198円
(最安)
販売価格:15,337円
ポイント:139円相当
送料別
各部品のお手入れ時期と方法は以下のとおりです。詳細は公式サイトで公開している取扱説明書で確認できます。頻度を守って清潔に使いましょう。
<毎回>
<1週間に1回以上>
<1か月に1回以上>
<1か月に2回以上>
山善のハイブリッド式加湿器 MZH-A553は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイト販売中です。取扱店舗によって値段は異なりますが、7,000円前後(※執筆時時点)で購入できます。値段や送料の有無がショップごとで異なるので、よく比較検討してください。
最後に、加湿性能が高かった商品をご紹介します。
シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75は、シャープ独自の空気清浄技術プラズマクラスター7000を搭載した一品。温度20℃・湿度30%の2畳の部屋で使用すると、30分で湿度100%まで加湿しました。タンクを取り出さずに上から給水できるのも便利。バケツ型のタンクでお手入れも簡単でした。
香りを楽しめるアロマポットがついた、東芝のスチームファン式加湿器 TKA-S45Aも要チェック。稼動すると、6畳の部屋を15分未満で湿度30%から50%にする加湿力を確認できました。スチーム式で菌が繁殖しにくいところもポイントです。過加湿を防ぐ、自動湿度コントロール機能も備わっています。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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