カセットボンベ式で気軽に持ち運べると謳う、アラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21B。「煙が出ない」「洗うのが楽」と評判です。しかし、「火力が弱い」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のアイリスオーヤマ・山善などのホットプレートとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ホットプレート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
アラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21Bは、煙が発生しにくく、アウトドアシーンでも使いやすいアイテム。比較したほかの商品には、牛カルビを焼いた際に白い煙が立ち込めるものが多かったなか、水蒸気のような煙しか出ず、「煙が出ない」との口コミどおりでした。
しかし、牛肉を焼いたあとの部屋のにおいを嗅いだ臭気判定士の石川さんは、「油や焦げたにおいが強い」と意見。においが残りやすいのが気になりました。カーテンなどに肉の重いにおいが付着しやすいため、定期的に換気するなど工夫しましょう。
プレートの四隅の温度は200℃前後までしか上がらず、熱ムラがあるのもデメリット。中心部分のみ250℃まで急激に温まったため、焦げつきに注意が必要です。部分的に焦げるのを避けるなら、熱ムラが少ないアイリスオーヤマの「網焼き風ホットプレート 3枚焼き IHA-A30」も検討してみてください。
「火力が弱い」との口コミどおり、火力も物足りない結果に。200℃に達するまでの時間は、比較した全商品の平均が約3分43秒(※執筆時点)だったなか、本品は約4分と予熱時間が長めです。立ちあがりが遅いので、すぐに温まるものがよい人にはあまり向きません。
牛カルビを焼いた際は油が飛び散りやすく、机の上の片づけにも手間がかかります。一方、プレートが水洗いできるのは利点。「洗うのが楽」との口コミどおり、油汚れや焦げつきを落としやすいでしょう。ダイヤル式で自由に火力を変えられるので、細かく温度調整できるのもうれしいですね。
電源不要のカセットガス式で、気軽に持ち運べるのもメリット。キャンプで使用したい人にはぴったりでしょう。しかし、肝心の火力・熱ムラのなさはいまひとつです。自宅で友人や家族と楽しみたい人は、より高評価を獲得したほかの商品もチェックしてみてください。
実際にアラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21Bと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイホットプレートと、熱ムラの少なさ・火力の強さ・手入れのしやすさ・温度調節のしやすさ・煙の少なさ・におい残りの少なさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
アラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21Bのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
アイリスオーヤマ
1台で多彩な料理ができ、熱ムラが少なく大人数で楽しめる
タイガー魔法瓶
熱ムラなくおいしく焼けたうえ、油がはねず手入れが簡単!
ホットプレートは、1台あるだけでご飯のレパートリーが広がるところが魅力。複数のプレートが付属している商品を使えば、焼肉・お好み焼き・たこ焼きなども簡単に作れます。家族や友人と一緒に調理しながら、ワイワイと食卓を囲めるのもうれしいですね。
今回ご紹介するアラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21Bは、2020年1月に発売されたホットプレート。ホームパーティにぴったりな大きめサイズのプレートと、落ち着いたデザインが特徴です。
販売元は、兵庫県に本社を構える日本エー・アイ・シー株式会社。主に、家庭用電気製品などの仕入れや販売を行っています。なかでもアラジンは、「くらしにあたたかい魔法を」を掲げるブランドで、トースターやグリラーなどの調理器具を数多く取り扱っていますよ。
アラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21Bは、税込16,500円(執筆時点・公式サイト参照)のベーシックな価格帯。使用目安人数は3~4人です。プレートは5mmと厚く、蓄熱性に優れているため食材の旨味を逃しません。ほどよく深さがあるので、調理の幅が広がりそうですね。
熱源はカセットガスで、レバーで簡単に着脱できます。気軽に持ち運べるのでアウトドアシーンでも使いやすく、電気が使用できない災害時にも役立つでしょう。本体の底にはバーナーがU字に配置されており、2.1kWのガス火が高火力でムラなく温めると謳っています。
プレートの裏面は凹凸のないフラットな形状。表面にはフッ素加工が施されているため、焦げつきにくくお手入れしやすいとアピールしています。詳細は以下をご確認ください。
本体はステンレス製で、錆に強い仕様。ホワイトカラーのシックなデザインです。横から見ると、アラジンのロゴマークであるランプのようなフォルムになるのも魅力でしょう。
サイズは幅48.6×奥行33.0×高さ20.7cmで、重量は5.1kg。本体のほかに、オレンジページと共同で手掛けたオリジナルレシピブックが付属します。レジャー向けのレシピも掲載されていますよ。
今回はアラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21Bを含む、ホットプレート全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、熱ムラの少なさ・火力の強さの検証です。
熱ムラの少なさの検証では、最高温度まで熱したプレートに熱ムラがあるかをチェック。プレートのどこに置いても均一に焼けるかどうかを評価しました。
火力の強さの検証では、説明書どおりに電源をつなぎ、加熱を開始すると同時にストップウォッチで計測。12分を上限に、すぐに200℃まで達するものほど高評価としました。なおサーモグラフィー(FLIR EX-Series)を使用し、加熱時はエアコンを停止して無風状態で検証を行っています。
プレートの四隅の温度は200℃前後までしか上がらず、熱ムラの少なさは高評価に届きませんでした。
プレートの全面が最高温度の250℃まで均一に温まった商品は、比較したなかでも1/4程度と少なめ(※執筆時点)。本品も上の画像のように位置によって差があり、上半分は230℃までしか温度が上がっていません。
また、中心から下の部分は250℃まで急激に温度が上がったため、焦げつきやすい点にも注意が必要。部分的な焦げつき避けるなら、ほとんど熱ムラがなかったアイリスオーヤマの「網焼き風ホットプレート 3枚焼き IHA-A30」も要チェックです。
火力についても、「火力が弱い」との口コミどおり評価はいま一歩。高評価の基準値とした150秒が経過しても160℃にしか到達せず、立ちあがりは遅めです。200℃に達するまでは約4分(240秒)かかったため、すぐに温まるものがよい人には向きません。
とはいえ、200℃に温まるまでの時間が150秒以内だったものは、比較したなかでは4商品のみ(※執筆時点)。全商品の平均値は約3分43秒(※執筆時点)と、予熱に時間がかかるものが多い傾向がありました。
本体が小さめサイズの山善「ホットプレート YHA-W101」は、約2分で200℃に到達。予熱時間が短いものを求める人は、こちらを検討するのもよいでしょう。
次に、手入れのしやすさの検証です。
本体やプレートが水洗い可能か・プレートの裏面がフラットな形状か・牛カルビを8枚焼いたときに油はねがないかをチェック。周囲の掃除や本体の手入れが簡単にできるかを検証しました。
牛カルビを焼いた際は油が飛び散りやすく、手入れのしやすさにはやや不満が残りました。比較した約半数の商品は油が2~3滴しかはねなかった(※執筆時点)のに対し、油はねでホットプレートの周囲がぬるぬるになり、机の上の片づけには手間がかかります。
一方で、比較したほとんどの商品同様に、プレートを水洗いできるのはメリット。プレートを洗剤で洗えるので、油汚れや焦げつきを楽に落とせるでしょう。
また、プレートには外枠を囲う仕切りがありますが、裏面は凹凸がなくフラットな形状です。「洗うのが楽」との口コミどおり、焦げつきや残りカスが溝に溜まりにくく、手間をかけずに洗えるでしょう。
次に、温度調節のしやすさの検証です。
温度調節機能・保温機能の有無をチェックし、どんな料理もおいしく作れるうえ、作った料理の温度を保てるかどうかを検証しました。
温度調節のしやすさは高評価を獲得。ダイヤル式のため、自由に火力を変えられる点が魅力です。
比較したほとんどの商品に温度調節の機能が搭載されており、本品も例に漏れません。ガスコンロのようにダイヤル式で自由に温度調整できるので、好みの火力で調理できます。
保温機能も比較した多くの商品が対応し、本品も弱火に設定することで保温が可能です。料理が冷める心配がないので、会話しながら食事を楽しめますよ。
最後は、煙の少なさ・におい残りの少なさの検証です。
煙の少なさの検証では、200℃に予熱したプレートで牛カルビを8枚焼いて煙の量をチェックしました。
におい残りの少なさの検証では、プレートの表面温度が200℃になってからアメリカ産の牛カルビ8枚を片面1分ずつ焼き、直後のにおいを測定。臭気判定士である石川英一さんに、肉を焼いたあとの部屋のにおい残り・布のにおい残りを確認してもらいました。
「煙が出ない」との口コミどおり、肉を焼いた際の煙は少なく高評価を獲得しました。
比較した半数以上の商品は白い煙が部屋に充満した(※執筆時点)なか、プレートの端のほうの熱が上がりすぎないぶん油が蒸発しづらく、出たのは水蒸気のような煙のみ。煙が立ちにくいものを求める人に向いているといえます。
一方で、におい残りの少なさは低めの評価に。牛カルビを焼いたあとの部屋について、臭気判定士の石川さんは「油や肉が焦げたにおいが強い」とコメント。比較した商品はどれも焼肉をしたとわかる程度のにおいは発生したものの、本品は油の重いにおいが立ち込めました。窓を開けたり換気扇を回したりするのを忘れずに行いましょう。
布への付着臭についても、石川さんは「油が混じった煙のにおいが染みついている」と意見し、布にもにおいが残りやすいといえます。
煙になる前に油がトレーに落ちる減煙プレートが付属した商品は、布のにおい残りがほとんど気にならなかったことを思うと、カーテンや衣類へのにおい残りを気にする人には不向きでしょう。
消費電力 | |
---|---|
プレートの裏面の形状 | 細かな溝なし |
プレート丸洗い可能 |
良い
気になる
幅 | 48.6cm |
---|---|
奥行 | 33.0cm |
高さ | 20.7cm |
本体重量 | 5.1kg |
コードの長さ | |
熱源 | カセットガス |
プレート表面加工 | フッ素加工 |
設定最高温度 | 不明 |
プレート数 | 1枚 |
本体丸洗い可能 | |
フタ付き | |
ガード付き | |
収納ケース付き | |
本体を立てて置ける | |
付属品 | レシピブック、フタ |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
アラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21Bは、大きさとパワーを活かした幅広いレシピに対応しているのが魅力。なかでも定番の、お肉と野菜のグリルのレシピをご紹介します。
<材料(4人分)>
<手順>
① キャベツはざく切りに、パプリカは細切りに、ズッキーニは輪切りに、アスパラは皮をむいて2等分に切る。肉は塩・こしょうで味つけする。
② プレートにサラダ油適量を中火で熱し、ラム肉と手羽元を並べて焼く。少し色がついたら牛ひれ肉も並べ、全体を焼いていく。
③ ②に①とミニトマト・ローズマリーを加えフタをして、10〜15分蒸し焼きにする。
(出典:公式サイト)
公式サイトでは、ガス火でおいしくジューシーに仕上がると紹介されています。大人数のパーティにもぴったりでしょう。
アラジン ポータブル ガス ホットプレート グラパン SAG-CP21Bは、全国のフラッグシップストアのほか、公式オンラインストアで購入可能。販売価格は、税込16,500円(※執筆時点・公式サイト参照)です。
また公式ストアのほかにも、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売されています。取扱店舗によって値段が異なるので、よくリサーチしてみてくださいね。
最後に、プレート全体が均一に温まり、どこで焼いてもおいしく仕上がる商品を紹介します。
おうち焼肉を楽しむなら、山善のホットプレート YHA-W101がおすすめ。プレートの中心部も外側も230〜250℃とほとんど熱ムラがなく、どこで焼いてもおいしく焼き上がるでしょう。本体が小さいため約2分で200℃まで温まり、火力の強さでも高評価を獲得した優秀な商品です。
アイリスオーヤマの網焼き風ホットプレート 3枚焼き IHA-A30は、熱ムラが少なく煙も出にくい商品。どの位置でも200℃以上に温まり、部分的な焦つきを防げます。減煙プレートが付属し、油が蒸発する前に受け皿に落ちるため、煙・においが発生しにくい点もうれしいポイントです。
消費電力 | 1,000W |
---|---|
プレートの裏面の形状 | 細かな溝なし |
プレート丸洗い可能 |
良い
気になる
幅 | 34.0cm |
---|---|
奥行 | 23.0cm |
高さ | 7.5cm |
本体重量 | 1.9kg |
コードの長さ | 1.9m |
熱源 | 電気ヒーター |
プレート表面加工 | フッ素加工 |
設定最高温度 | 230℃ |
プレート数 | 2枚 |
本体丸洗い可能 | |
フタ付き | |
ガード付き | |
収納ケース付き | |
本体を立てて置ける | |
付属品 |
山善 ホットプレート YHA-W101は煙が出ない?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
消費電力 | 1,300W |
---|---|
プレートの裏面の形状 | 細かな溝あり |
プレート丸洗い可能 |
良い
気になる
幅 | 48.4cm |
---|---|
奥行 | 34.1cm |
高さ | 8.0cm(収納時:18.3cm) |
本体重量 | 6.5kg |
コードの長さ | 1.8m |
熱源 | 電気ヒーター |
プレート表面加工 | フッ素加工 |
設定最高温度 | 250℃ |
プレート数 | 3枚 |
本体丸洗い可能 | |
フタ付き | |
ガード付き | |
収納ケース付き | |
本体を立てて置ける | |
付属品 | 水受皿、フタ |
アイリスオーヤマ 網焼き風ホットプレート IHA-A30をレビュー!実際に使ったメリット・デメリットを徹底検証
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