自由なライディングポジションで走れることを謳う、GRAPHIS クロスバイク GR-001。「乗りやすく快適」と好評の一方、「組み立てや調整が難しい」との気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のクロスバイクとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、クロスバイク選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
GRAPHIS クロスバイク GR-001は、乗り心地こそよいものの、クロスバイクらしい軽快さが薄いのが課題。比較した商品は13kg未満のモデルがほとんどだったのに対し、本商品は実測14.1kgとクロスバイクとしては重く、軽々とした走行感とまではいきませんでした。安定感のある太めのタイヤで、口コミどおりの乗りやすさですが、よくも悪くもママチャリに近い感覚です。
変速機の使いやすさもいまひとつでした。変速レバーには馴染みのある人が多いグリップシフトを採用しているものの、グリップが短いためやや使いにくい印象。変速段数も6段と少なく、比較した8段変速の上位商品と比べると、人によってはギアが軽すぎると感じる可能性があります。
ブレーキ性能も低めの評価。安価なモデルに多いキャリパーブレーキを採用しており、比較した油圧ディスクブレーキやVブレーキを装備したモデルよりも少々利きは甘め。普段使いでは大きな問題はありませんが、スピードを出したいときには注意が必要です。部品もママチャリ系のものが多く、カスタマイズには不向きといえます。
サイズ展開はワンサイズのみで、適用身長は155cm以上。身長の上限は記載がありませんが、180cm以上の人には小さく乗りづらいと感じるかもしれません。とはいえ、スタンドやディレイラーガードは標準搭載されているので、日常使いはしやすいモデルだといえるでしょう。
総合すると、乗りやすいもののクロスバイクとしての機能性は物足りません。口コミにあるように「組み立てや調整が難しい」という点も気になります。自分でカスタマイズしながら、軽快に走れるクロスバイクらしいモデルがほしい人は、より上位の商品もチェックしてみてくださいね。
実際にGRAPHIS クロスバイク GR-001と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイGRAPHIS クロスバイク GR-001と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
GRAPHIS クロスバイク GR-001のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
そもそもクロスバイクとは、フラットハンドルを装備した、適度な前傾姿勢で走れる自転車のこと。ロードバイクよりも安定して走行できるので、通勤・通学などの街乗りや、気軽なサイクリングなどに向いています。
GRAPHIS クロスバイク GR-001もそのひとつ。ハンドルバーの高さを変えられる可動式ステムを備えており、ライディングポジションを自由に調整できるのが魅力です。普段はゆったり乗れるようハンドルバーを高めに設定しておき、アクティブに乗りたいサイクリング時にはハンドルバーを下げて前傾姿勢にするといったこともできますよ。
販売元の池商は、カー用品や子ども用乗り物などを扱うメーカーです。「毎日の生活に便利と彩りを」というコンセプトのもと、デザイン性とコストパフォーマンスに優れた商品を販売しています。
変速機には、6段のグリップシフトを採用しています。本体重量(公称値)は約15.0kg・適用身長は155cm以上。サイズは26インチの1種類です。
以下、詳しいスペックをご紹介します。
GRAPHIS クロスバイク GR-001のカラーバリエーションは19種類と豊富。検証で使用したホワイトや定番のブラックなどのシンプルなカラーから、ミントやライトピンクのような鮮やかなデザインまで、豊富なカラーが揃っています。性別や服装のタイプを問わず、好みのカラーのモデルが選択可能です。
今回は、GRAPHIS クロスバイク GR-001を含むクロスバイク12商品を実際に用意して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、走りの軽快さと乗り心地の検証です。
走りの軽快さの検証では、車体全体の重量やホイール・タイヤなどの足回りの重量を測定。ロードバイクに近い重量で、一般的なママチャリとは違う爽快感ある走行を楽しめるかどうかを確認しました。
乗り心地の検証では、ノギスを使ってタイヤ幅を測定。タイヤ幅が広いほど路面の凹凸が気にならず、段差も気にせず乗り越えられる商品として、乗り心地のよさをチェックしました。
本体重量は重く、走りの軽快さはあまりよいとはいえない結果となりました。比較したほとんどの商品が13kg未満と軽量だったのに対し、本商品の重量は実測値で14.1kg。ホイール重量こそほかの商品と大差なかったものの重みがあり、クロスバイクらしい軽快な走りは期待できないでしょう。
検証の結果、13kg以下の軽い車体だと、スピードを出しやすく坂道でも疲れにくい傾向がありました。スイスイ走れるモデルがほしい人は、上位商品をチェックしてみてください。
なお、詳細は以下のとおりです。
一方、乗り心地では高評価を獲得しました。タイヤ幅は36mmと、比較したなかでもトップレベルの太さ。ママチャリと同じサイズ感で振動吸収に強く、疲れにくいといえます。
タイヤが太いほどパンクやスリップのリスクを下げられるため、「乗りやすく快適」との口コミどおり、凹凸のある路面や段差もスムーズに乗りこなせるでしょう。
続いて、変速機やブレーキの使いやすさと、日常使いのしやすさについての検証です。
変速レバーやリアの変速段数・ブレーキの種類を調査し、適切にギアを扱えるか・ブレーキの制動力が高いかをチェック。またスタンド・ディレイラーガード・泥よけの有無から、街乗り用自転車として使いやすい機能を備えているかを評価しました。
変速レバーはグリップシフトを採用。多くの人に馴染みのある仕様ですが、グリップが短くなり握りにくいのが難点です。よりスムーズに変速しながら乗りこなしたいなら、トリガーシフトのモデルをチェックしてみてくださいね。
ブレーキの使いやすさでも評価は伸び悩みました。装備しているキャリパーブレーキは実用上問題はないものの、スピードを出した場合の走行には、もう少し利きのよいブレーキがほしいところ。雨が降っているときなど、滑りやすい路面では注意してくださいね。
速度を出して運転したい人は、油圧ディスクブレーキやVブレーキを装備したモデルを選ぶのがおすすめですよ。
なお、詳細は以下のとおりです。
比較した商品にはスタンド・RDガード・泥よけのどれも備わっていないモデルもあったなか、本モデルなら購入してすぐに使い始められます。後付けする手間と費用が発生しないのはうれしいポイントです。
カスタム・修理のしやすさの検証では、基本的なスポーツ車規格のパーツが取りつけられるかどうかを確認。サイズの合わせやすさの検証では、自分の体型にフィットするサイズの車体が選べるかどうかをチェックしました。
カスタマイズ・修理のしやすさでは、評価を落としました。対応しているのはママチャリ系のパーツが多く、スポーツ車規格のパーツでのカスタマイズには向きません。
また購入後は、ハンドル・サドルの固定、タイヤ・ペダルを取りつける必要があります。口コミにも「組み立てや調整が難しい」とあるように、慣れていないと組み立てに苦戦する可能性があるでしょう。調整などは自転車屋に依頼したほうがよい場合もある点も、認識しておいてくださいね。
サイズ展開はなく、体型に応じてモデルを選び分けることはできません。適用身長は155cm以上と記載されていますが、180cm以上の人は小さく感じる可能性も。とくに体格が大きな人は、サイズ展開があるほかの商品もチェックしてみてください。
ブレーキ | キャリパーブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 36mm |
変速レバーの種類 | グリップシフト |
重量(実測値) | 14.2kg |
ギア段数 | 6段 |
付属品 | スタンド、ディレイラーガード |
良い
気になる
適応身長 | 155cm~ |
---|---|
メインコンポーネント | シマノ |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
22,572円
(最安)
販売価格:22,800円
ポイント:228円相当
送料別
(307件)
GRAPHIS クロスバイク GR-001は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。また、一部の自転車専門店やリサイクルショップにも在庫が確認できるため、実物を見て購入を検討してみたい人は取扱店舗を探してみてください。
公式サイトでの値段は、税込63,800円(執筆時点)。しかし、多くのECサイトではより安く販売されており、値段はストアによってさまざまです。
最後に、走りの軽快さやカスタマイズ性に優れたクロスバイクらしい商品を紹介します。
変速機やブレーキの使いやすさで選ぶなら、cannondale Quick 3がおすすめ。2×9段の多段変速機と油圧ディスクブレーキを搭載しており、思いどおりに車体をコントロールできます。11.4kgと軽量なので走りも軽快で、スポーツ車規格に統一された車体はカスタマイズ性も十分です。
カスタマイズ性やサイズの合わせやすさを重視するなら、TREK FX 2 Discもチェック。スポーツ車規格に統一されたカスタマイズしやすい車体で、6種類のサイズ展開があるため体格に合うものを選択可能です。軽量でブレーキ・変速機の性能もよいので、乗り心地にも優れています。
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 34.5mm |
変速レバーの種類 | トリガーシフト |
重量(実測値) | 11.4kg |
ギア段数 | 2×9段 |
付属品 |
良い
気になる
適応身長 | 157~205cm |
---|---|
メインコンポーネント | Fディレイラー:Acera/Rディレイラー:Altus |
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ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 36mm |
変速レバーの種類 | トリガーシフト |
重量(実測値) | 11.8kg |
ギア段数 | 2×9段 |
付属品 |
良い
気になる
適応身長 | 147~203cm |
---|---|
メインコンポーネント | Fディレイラー:Acera/Rディレイラー:Altus |
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