18段階の多段ギアが売りのクロスバイク、HUMMER CRB7018DR。「乗り心地がよい」「街乗りで使いやすい」と評判です。一方で、「ブレーキが利きにくい」という口コミも存在するため、購入するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のクロスバイクとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、クロスバイク選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
32,190円
おすすめスコア
走りの軽快さ
変速機の使いやすさ
ブレーキの使いやすさ
乗り心地
日常使いのしやすさ
カスタム・修理のしやすさ
サイズの合わせやすさ
ブレーキ | Vブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 33mm |
変速レバーの種類 | グリップシフト |
重量(実測値) | 14.8kg |
ギア段数 | 3×6段 |
付属品 | スタンド、ディレイラーガード |
良い
気になる
HUMMER CRB7018DRは、乗り心地のよさは魅力ですが、スポーツ車らしく軽やかに走行したい人には不向きといえます。車体重量の実測値は14.8kgと重め。13kg以下のモデルは平坦な道だけではなく上り坂でも軽快に走れたのに対し、本品は比較した商品内でも特に重く、スピーディな漕ぎだしや爽快感を重視する人には物足りないでしょう。
グリップ横には、変速に使うシフターのグリップシフトを配置しています。馴染みのあるシフターではありますが、グリップ部分が短く握りにくいのがネック。後ろの変速ギア段数も6段と少なく、比較した8段以上の商品と並ぶと、上り坂・平坦路など道の状況に合わせた細かなギア調整はできません。
一方で、「乗り心地がよい」との口コミどおりだったのは魅力。タイヤ幅は高評価基準の30mmを上回る33mmと太く、衝撃吸収性が高め。比較したタイヤ幅32mm以下の商品より、走行中に疲れにくいといえます。「ブレーキが利きにくい」との口コミがありましたが、制動力の高いVブレーキを搭載していました。
日常使いに便利な、スタンドとディレイラーガードがあるのも便利。「街乗りで使いやすい」との口コミどおり、必要な装備はほぼそろっています。価格もECサイトで約26,000~38,000円(※執筆時点)と、比較したなかでは手頃。とはいえ軽快に走りたい人やカスタム・修理のしやすさを重視する人は、ほかの商品も検討してみてください。
実際にHUMMER CRB7018DRと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイクロスバイクと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
HUMMER CRB7018DRの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそもクロスバイクとは、まっすぐなフラットハンドルを搭載している街乗り向け自転車のこと。下方向に湾曲したドロップハンドル装備のロードバイクは走行中深い前傾姿勢になるのに対し、クロスバイクは適度な前傾姿勢で安定感があります。価格帯は30,000~100,000円程度と選択肢が幅広いのも特徴です。
今回ご紹介するHUMMER CRB7018DRは、前3枚・後6枚のシマノ製変速機により18段階変速が可能な商品。ハンドルグリップ横のグリップシフトで簡単に変速できる仕様で、街乗りからロングライドまで幅広く対応できると謳っています。
販売元のHUMMER(ハマー)は、自動車メーカーであるゼネラルモータースのSUVブランドです。自転車の分野では極太タイヤのモデルやマウンテンバイク仕様のキッズモデルなど、さまざまな商品を展開。なかでも本品は、剛性に優れ効率よくパワーを伝えられるスローピングフレーム採用モデルです。
ホイールのリムには、空気抵抗を低減するディープリムを使用。パワーロスを抑え安定して走れる仕様で、街中を軽やかに走行できるとしています。
ホイールの直径は700C・幅は32Cで、空気入れのバルブには仏式バルブを採用。フロントホイールは工具不要で外せるクイックリリースのため、スピーディに取り外せるのもアピールポイントです。
前後ともに挟み込む力が強いVブレーキを搭載し、高い制動力で雨の日でもしっかり止まれると謳っています。ブレーキには、油圧ディスク・機械式ディスク・キャリパーなどの種類もあり、利きに違いが。短距離で止まりやすいのは油圧ディスクとVブレーキで、Vブレーキ搭載モデルはコスパ重視の人向けです。
カラーは、イエロー・ブラックの2色を展開。フレームにはスチール素材を採用し、洗練されたスタイリッシュなデザインです。リム部分に印字されたHUMMERのロゴも、インパクトがありますよ。
フレームサイズは460mmで、重量は約15.5kg。適応身長は155cm以上とされています。なおサイドスタンドは付属していますが、ライト・鍵はないので必要な人は別途購入しましょう。
今回はHUMMER CRB7018DRを含む、クロスバイク全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、走りの軽快さ・乗り心地の検証です。
走りの軽快さは、付属品をつけた状態の車体全体の重量やホイール・タイヤ・チューブ・プロスケットなど足回りの重量をチェック。乗り心地は最大空気圧状態のタイヤ幅をノギスで測り、35mmを上限に太いものほど評価しました。
走りの軽快さは評価が伸び悩みました。車体の実測重量は14.8kg・足回りは2.9kgと、比較した商品のなかでも重め。車体重量が軽い商品ほど軽快に走れていた点を考慮すると、本品はスピードを出しやすいとはいえません。
比較したなかでも車体重量13kg以下の商品は、軽やかに走行しやすい傾向が。特に上り坂では重量によってスピード差が大きく、実際に走行すると13kgと15kg前後のモデルでは約8秒の差がありました。本品はクロスバイクらしいスピード感を味わうには、少し物足りないでしょう。
一方で、「乗り心地がよい」との口コミどおりだったのはメリットです。タイヤ幅は33mmあり、高評価基準の30mmをクリア。比較したところ、タイヤ幅が32mm以上のモデルは空気容量が大きく、衝撃吸収性が高い傾向がありました。本品も衝撃を低減しやすく、疲れにくいといえます。
太めのタイヤでパンク・スリップのリスクが低いのもポイントです。比較したなかでも細いタイヤのモデルは、段差を乗り越える際にパンク・スリップが起こりやすいものが多めでした。本品は加速時にやや重さを感じるものの、通勤通学用途なら快適に走行できるでしょう。
次に、変速機の使いやすさ・ブレーキの使いやすさ・日常使いのしやすさを検証しました。
変速機の使いやすさは、変速レバー・変速機の性能やリアの変速段数をチェック。ブレーキの種類・レバークランプの素材から、ブレーキの使いやすさを評価しています。日常使いのしやすさは、スタンド・ディレイラーガード・泥よけなど使いやすい機能の充実度を確認しました。
変速機の使いやすさは低評価に。変速するためのシフターにはシマノ製グリップシフトを採用していますが、配置場所がグリップ横で握れる部分が短めなのがネックです。なじみ深い操作感ではあるものの、グリップ幅が狭く変速しにくいと感じる可能性も。快適にギアを変えたいなら、トリガーシフトを採用した商品も検討してみましょう。
ギアの変速段数は3×6段と、後ろのギア段数が少なめです。比較したなかでも操作する頻度が高い後ろのギア段数が8段以上のモデルは、6・7段変速のモデルより上り坂・平坦路を速く走れる傾向が。さまざまな道に対応できるものがよいなら、後ろのギア段数が多いものをチェックしてみてください。
変速機はシマノ製で、後輪に取りつけるRD(リアディレイラー)を採用。なお、比較した全商品のほとんどがRDでした。
ブレーキの使いやすさはおおむね良好です。クロスバイクのブレーキには主に4種類あり、本品は制動力が高めのVブレーキを搭載。雨の日の制動力やレバーを引く軽さでは油圧ディスクに劣るものの、挟み込む力が強く十分な性能といえます。「ブレーキが利きにくい」との口コミは、それほど気にしなくてよいでしょう。
なおレバークランプの素材には、比較した多くの商品と同様に金属製を使用していました。
日常使いのしやすさは高評価です。スタンドに加えて、転倒時に変速機の破損を防ぐディレイラーガードが付属。2つともそろっていたのは比較した全商品のうち約4割と少なく、別で購入する費用を節約できるのがうれしい点です。
一方で、水や泥がはねるのを防止する泥よけはありません。なお、比較したほとんどの商品に泥よけが付属しておらず、必要なら別途用意する必要があります。
付属品が少ないスポーツ車としては装備が充実しており、「街乗りで使いやすい」という口コミどおりです。あとから街乗り用にカスタムする手間は少ないでしょう。
最後に、カスタム・修理のしやすさとサイズの合わせやすさの検証です。
カスタム・修理のしやすさはハンドルのクランプ径・ステムの形状などパーツを調べ、基本的なスポーツ車規格のパーツが取りつけられるかチェック。サイズ展開の種類・シートポストの調整しろといった2つの観点から、サイズの合わせやすさを評価しました。
カスタム・修理のしやすさは低評価に。ハンドル・シートポストの径が一般的なスポーツ車規格とは異なるうえ、ホイールをはめるエンド規格も現行車ではあまり見かけないローエンドです。フレームとホイールをつなぐハブの規格も、前輪はクイックリリースですが、後輪にはママチャリにも使用されるナットを採用していました。
比較したなかでもパーツをスポーツ車規格で統一したモデルは修理・カスタムで困りにくい傾向があったのに対し、本品は交換するパーツが見つからない可能性があります。また評価に入れていませんが、空気入れのバルブが長く、パンクの際に交換用チューブが見つかりにくい点にも注意が必要です。
なお、ハンドルとフレームを接続するステムには、一般的なスポーツ車で使われるアヘッドを採用。荷台などの付属品を取りつけるためのダボ穴は8か所あるので、必要に応じてパーツを追加できますよ。
サイズの合わせやすさも低めの評価に。ワンサイズのみで身長に合わせて選びにくいのが惜しい点です。比較したなかには6種類ものサイズ展開があり、自分に合ったものを選びやすいモデルもありました。
サドルの高さ調節に関わるシートポストの調整しろは最大175mmで、身長約160~180cmの人に適応するサイズです。公式サイトでは適応身長の上限は記載されていませんが、180cm以上の人だと小さく感じる可能性があります。
ブレーキ | Vブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 33mm |
変速レバーの種類 | グリップシフト |
重量(実測値) | 14.8kg |
ギア段数 | 3×6段 |
付属品 | スタンド、ディレイラーガード |
良い
気になる
適応身長 | 不明 |
---|---|
メインコンポーネント | シマノ |
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HUMMER CRB7018DRは、ジック・あさひ・サイマなどの自転車販売店で購入できます。販売店ではライト・鍵などの必須アイテムも一緒に購入できるので、必要な人はチェックしてみてくださいね。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど、ECサイトでも販売しています。取扱店舗によっては値段に10,000円以上の差があるので、購入前に比較するのがおすすめです。
最後に、軽快に走行しやすい商品や修理・カスタムがしやすい商品をご紹介します。
速さにこだわる人は、cannondale Quick 3がおすすめです。カーボン製フロントフォークを採用し、本体重量11.4kgと非常に軽量で軽快に走行できました。タイヤ幅34.5mmと太く、走行していて疲れにくいのもポイント。油圧ディスクブレーキを採用していて、ブレーキの使いやすさも高評価でした。
MERIDA CROSSWAY 100-Rは、パーツがすべて基本的なスポーツ車規格に統一されている商品です。修理・カスタムのときパーツの選択肢が多く、好みに合わせやすいうえ長期間乗りやすいのがメリット。走りの軽快さ・乗り心地のよさは申し分なく、Vブレーキを搭載していて制動力も高めといえます。
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 34.5mm |
変速レバーの種類 | トリガーシフト |
重量(実測値) | 11.4kg |
ギア段数 | 2×9段 |
付属品 |
良い
気になる
適応身長 | 157~205cm |
---|---|
メインコンポーネント | Fディレイラー:Acera/Rディレイラー:Altus |
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ブレーキ | Vブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 32mm |
変速レバーの種類 | トリガーシフト |
重量(実測値) | 12.4kg |
ギア段数 | 3×8段 |
付属品 | スタンド |
良い
気になる
適応身長 | 150~190cm |
---|---|
メインコンポーネント | Altus |
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